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看護師のキャリアプランの例文とは?作成時のポイントも紹介

15 hours ago

「看護師のキャリアプランはどのように立てれば良いか分からない」という方もいるでしょう。看護師のキャリアプランは、一つのゴールを基点に目標を立てていくのがポイントです。この記事では、目標別に看護師のキャリアプランの例文を紹介します。看護師がキャリアプランを立てるメリットや作成時のポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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看護師のキャリアプランの例文

看護師のキャリアプランとは、自身が抱く理想の看護師像に近づくためのプランのことです。看護師のキャリアプランは、どのような看護師になりたいのか、そのためにはどのような経験や資格が必要なのかといった情報や考えを基に作成します。

看護師のキャリアプランには、その人が目指す看護師像が反映されるため、転職活動時に面接で聞かれることも多いようです。また、キャリアプランは志望動機との結び付きも強いため、志望動機を考える際にも参考にできるでしょう。

ここでは、看護師のキャリアプランの例文をケース別に紹介します。面接対策やキャリアプラン作成時の参考にしてみてください。

ジェネラリストを目指す人

公益社団法人日本看護協会「改訂版 看護にかかわる主要な用語の解説」によると、看護職におけるジェネラリストとは、特定の専門・看護分野にかかわらず、経験と看護の知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力を発揮できる人のことを指します。
ジェネラリストを目指す看護師のキャリアプランの例文は、以下のとおりです。

私は、急性期から慢性期まで、幅広い分野で看護ケアを行える看護師になりたいです。御院では、これまで救急病棟で勤務した経験を活かしながら、慢性期看護のスキルを磨きたいと考えています。そして、患者様の症状や重症度にかかわらず、患者様に寄り添った看護ができるよう励んでまいります。

ジェネラリストを目指す看護師の場合、未経験の分野の職場に転職するケースも多いでしょう。前職とのつながりが分かりづらい場合、キャリアの軸がぶれていると捉えられる可能性も。未経験分野に転職する際は、「ジェネラリストを目指している」という軸があることが伝わる文章にすると良いでしょう。

参考:公益社団法人日本看護協会「発行物」

スペシャリストを目指す人

公益社団法人日本看護協会「改訂版 看護にかかわる主要な用語の解説」によると、スペシャリストとは、特定分野や知識体系に精通している人のことです。看護職では「専門看護師」や「認定看護師」など、スペシャリストに関連する資格があります。
スペシャリストを目指す看護師のキャリアプランの例文は、以下のとおりです。

私は、集中ケア領域のスキルを身に付け、一人でも多くの患者様の早期回復に尽力したいです。これまでも急性期看護に携わっていましたが、急性期医療に特化した御院でさらに自身のスキルを磨きたいと考えています。また、将来的にはクリティカルケアの認定看護師資格を取得し、質の高い看護ケアを提供したいです。

スペシャリストを目指す場合、自身が極めたい分野に特化した医療機関への転職を検討することが多いと考えられます。そのため、志望先を選んだ理由も含めながら、キャリアプランを説明すると良いでしょう。

参考:公益社団法人日本看護協会「発行物」

管理職を目指す人

管理職を目指す看護師のキャリアプランの例文は、以下のとおりです。

私は、管理者の立場から、職員の労働環境の整備や看護の質向上に貢献したいです。労働環境を整えることは、仕事の効率や看護の質の向上につながると考えています。そのため、現場の意見も取り入れながら、職員にとって働きやすい環境づくりを行っていきたいです。

看護師の管理職には、看護主任や看護師長、看護部長などの役職があります。具体的な役職を挙げて、キャリアプランを説明するのも良いでしょう。

医療機関以外で働きたい人

看護師のなかには、医療機関以外の場所で活躍している人も多くいます。ここからは、医療機関以外へ転職する看護師のキャリアプランの例文をみていきましょう。

訪問看護師を目指す人

訪問看護師を目指す看護師のキャリアプランの例文は、以下のとおりです。

私は、一人でも多くの方がご自宅での生活を続けられるよう、質の高い看護ケアを訪問看護で提供したいです。異常の早期発見や急変対応などでは、救急病棟で勤務していた経験を活かせると考えています。訪問看護の仕事を通して、在宅看護のスキルを磨き、将来的には「在宅ケア認定看護師」として、御施設に貢献したいです。

訪問看護での経験がない場合は、入職後、知識や技術を身に付けていきたいという意思が伝わる内容にすると良いでしょう。また、前職での経験を活かせる場面を伝えると、自分の強みとしてアピールできます。

児童福祉施設で働きたい人

看護師の主な職場には、保育所や児童養護施設、児童家庭支援センターなどの児童福祉施設もあります。
保育所へ転職する看護師のキャリアプランの例は以下のとおりです。

私は、看護師として、子どもたちが安心して過ごせる施設づくりに貢献したいです。これまで、小児科で勤務しておりましたが、より近い距離で子どもたちと関わる環境で働きたいと思い、御施設への転職を志望しました。保育は未経験ですが、小児科勤務の経験を活かし、子どもたちの健康管理や衛生指導など、子どもたちに寄り添いながら業務に従事してまいります。

病院勤務から保育所勤務のように職場が変わる場合は、なぜこの職場を選んだのかを伝えると良いでしょう。また、前職の経験以外にも、育児の経験のように活かせるものやスキルがあれば、エピソードとして盛り込むのもおすすめです。

看護師からほかの職種へ転職する人

キャリアプランを実現するために、看護師以外の職種へ転職する人もいるでしょう。ここでは、看護師からほかの職種へ転職する人のキャリアプランの例文を、職種ごとに紹介します。

ケアマネジャーを目指す人

看護師からケアマネジャーへ転職する場合の、キャリアプランの例文は以下のとおりです。

私は、看護師の経験を活かし、より質の高いケアプランの作成に貢献したいです。利用者様のなかには、医療的ケアが必要な方も多いため、前職の経験を活かせる場面も多いと考えています。将来的には「主任介護支援専門員」の資格を取得できるよう、日々の業務に取り組み、スキルを磨きたいです。

介護と看護の両方の視点を持ってケアマネジメントを実施できることは、ケアマネジャーになるうえでの強みになります。志望先にとってのメリットも伝えられると、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

助産師を目指す人

看護師から助産師を目指す人のキャリアプランの例文を紹介します。

私は、御院で助産師としての経験を積み、母子ともに安全なお産をサポートしたいです。また、看護師の経験を活かし、将来的にはリスクの高い出産のサポートにも携わりたいと考えています。

助産師には、スキルアップにつながる民間資格がいくつかあります。そのため、民間資格の取得を将来の目標として、キャリアプランに組み込むのも良いでしょう。

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看護師がキャリアプランを立てるメリット

ここでは、看護師がキャリアプランを立てるメリットを3つ紹介します。

キャリアアップの目標が明確になる

看護師がキャリアプランを立てるメリットの一つは、目標が明確になることです。キャリアプランは、1~2年単位の細かい区切りで立てておくと、キャリアプランの実現に必要な過程が分かりやすくなります。

たとえば、3年後・5年後・10年後のように、数年単位で立てている人は、より細かい単位でのキャリアプランを考えてみるのもおすすめです。
3年後のキャリアプランを実現するためには、1年目・2年目にはどのような目標を達成する必要があるのかを考えることで、日々の目標がより明確になるでしょう。

仕事へのモチベーションが上がる

看護師がキャリアプランを立てるメリットとして、仕事へのモチベーションが上がりやすくなることも挙げられます。看護師として働く中で、仕事で失敗したり、やりがいを感じられなくなったりと、仕事へのモチベーションが下がる場面もあるでしょう。

そのような場合も、キャリアプランを立てておくと、将来のビジョンを見つめ直すきっかけになることもあります。「こんな看護師になりたい」や「看護師として、こんな場面で活躍したい」という思いを再認識し、そのための目標を設定することで、仕事のモチベーションも上がりやすくなるでしょう。

自分に合った転職先をみつけやすくなる

転職をする際に、自分に合った職場をみつけやすくなることも、看護師がキャリアプランを立てることのメリットの一つです。キャリアプランを立てておくと、看護師としてやりたいことや理想の働き方など、自分の考えが整理できます。

転職の軸が固まると、転職先を探す際にチェックすべきポイントが明確になるため、より自分に合った志望先をみつけやすくなるでしょう。また、転職活動時の面接や小論文などで将来のビジョンを志望先に伝えることで、入職後にミスマッチが起こるリスクも軽減できます。

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看護師がキャリアプランを立てるときのポイント

キャリアプランは、どのような点に注意して立てると良いのでしょうか。ここでは、看護師がキャリアプランを立てるときのポイントを3つ紹介します。

一つのゴールを基点にして目標を立てていく

看護師がキャリアプランを立てるときは、まず一つの大きなゴールを定め、そのゴールに向かうまでのプランを順に立てていくのがポイントです。大きなゴールを意識せずに目標を立てると、将来のビジョンとの結び付きが薄いものになる可能性があります。

また、目標同士の関連性が低いと、目標達成へのモチベーションが上がらなかったり、目標を達成しても得られるものが少なかったりすることも。キャリアプランを立てるときは、大きな目標から順に、関連性を持たせながら設定していくと良いでしょう。

目標の達成に必要なスキルや資格を調べる

看護師のキャリアプランを立てるときは、目標の達成に必要なスキルや資格を調べることも大切です。

たとえば、資格取得の目標を立てた場合、まずは資格の取得方法を調べる必要があります。資格は、講座の受講で取得できるものもあれば、試験に合格することが必要なものまで、さまざまです。また、試験がある資格のなかには、受験要件として、一定の実務経験や特定の研修の受講が必須となる場合もあります。

資格取得の目標以外でも、達成するには一定のスキルが必要となることが多いでしょう。そのため、目標を設定した後は、十分なスキルを身に付けられるような小目標を設定し、日々の業務に取り組むのがポイントです。

具体的な時期を設定する

看護師のキャリアプランは、具体的な時期を設定しながら立てていくこともポイントです。「◯年に、◯◯の資格を取得する」や「◯年までにチームリーダーになる」のように、目標達成の時期を設定しておくと、その目標に向けてどのような行動が、いつまでに必要なのかが分かりやすくなります。

なお、キャリアプランを立てるときは、ライフプランも併せて考えるのがおすすめです。たとえば、出産や子育てなどのライフイベントが発生すると、キャリアプランの修正が必要となることも。そのため、キャリアプランは、あらかじめいくつかのパターンを考えておくのも良いでしょう。

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看護師のキャリアプランが思いつかないときは?

ここからは、看護師のキャリアプランが思いつかないときの対処法を紹介します。

自己分析をする

看護師のキャリアプランが思いつかないときは、自己分析から始めてみるのがおすすめです。自己分析をすることで、仕事に対する姿勢や自分の理想の働き方がつかめることもあります。

また、看護師を目指すきっかけを思い出すことも、キャリアプランを考えるうえでは大切です。なぜ看護師になろうと思ったのか、当時の思いと現在の思いに違いはあるかなど、自分の考えを整理することで、将来のビジョンがつかみやすくなるでしょう。

情報収集をする

キャリアプランが思いつかない看護師は、研修やセミナーなどに参加してみるのも一つの手です。情報を集めることで、自分の興味のある分野がみつかったり、将来したいことが思いついたりすることもあります。

看護師向けの研修などに参加しても、将来したいことがみつからない場合は、看護師の経験を活かせる職種へのキャリアチェンジを検討してみるのも良いでしょう。キャリアプランが思いつかないと感じたら、まずはキャリアの選択肢が広がるよう、情報収集をしてみることをおすすめします。

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看護師のキャリアプランは例文を参考に立ててみよう

  • 看護師のキャリアプランは、自身が抱く理想の看護師像に近づくための計画のこと
  • 看護師のキャリアプランは、一つのゴールを基点にして目標を立てていくのがポイント
  • 看護師のキャリアプランが思いつかないときは、自己分析や情報収集をしよう

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