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スマート介護士とは?役割や資格取得のメリットを紹介

「スマート介護士とはどんな資格かよく分からない」という方もいるでしょう。スマート介護士とは、介護DXやICTツールなどを用いて、介護の質や生産性の向上を図れる介護士を育成するための民間資格です。この記事では、スマート介護士の資格取得で担える役割や資格の取得方法について紹介します。スマート介護士の資格を取得するメリットや向いている人の特徴も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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スマート介護士とは

社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「スマート介護士とは」によると、スマート介護士とは、最先端の技術を駆使して、介護の質と生産性を向上させられる介護士の育成を目的とした民間資格です。

厚生労働省「令和6年度介護報酬改定 生産性向上推進体制加算について」によると、2024年現在、介護人材が不足している中で、さらなる介護サービスの質や生産性の向上を図るため、介護現場へのテクノロジーの導入・活用が推進されています。

スマート介護士では、介護ロボットやICT(情報通信技術)などを介護の現場で活用するため、介護テクノロジーに関する知識を身に付けられるのが特徴です。加えて、スマート介護士の資格試験では、介護報酬改定や各種制度の改正を踏まえた問題が出題されます。

参考:社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「スマート介護士とは」
厚生労働省「介護サービス事業者の皆様へのお知らせ」

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スマート介護士の資格取得で担える役割

スマート介護士の資格は、どのように介護の現場で活かせるのでしょうか。ここでは、スマート介護士の資格取得により、介護現場で担える役割を2つ紹介します。

介護現場へのテクノロジー導入の提案

スマート介護士は、介護現場へのテクノロジー導入の提案を行う際にも役立つ資格です。

介護現場では、実際に介護ロボットやICTツールを扱える職員がおらず、導入に踏み切れないケースや、どのような介護テクノロジーを導入すべきか分からないケースもあると考えられます。スマート介護士資格を取得すると、身に付けた知識を活かし、現場の状況に合った介護テクノロジーの導入を提案する役割を担えるでしょう。

また、スマート介護士資格は、介護テクノロジーを扱えることの証明となります。そのため、スマート介護士資格をもった介護職員がいる介護現場では、介護テクノロジーの導入に対するハードルが低くなりやすいでしょう。

介護ロボットやICTツールの運用管理

スマート介護士の資格は、介護ロボットやICTツールを運用管理する場面で活かせます。
介護ロボットやICTツールをはじめとする介護テクノロジーを運用管理するには、専門的な知識が必要です。そのため、介護テクノロジーを導入していても、有効活用できていない施設もあるでしょう。

スマート介護士の資格取得を通して得た知識を活かすと、介護テクノロジーを活用できるだけでなく、使用方法をほかの職員に指導することも可能です。介護ロボットやICTツールを扱える職員が増えると、現場の作業効率化が進むうえ、介護職員一人ひとりの負担を減らすことにもつながります。

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スマート介護士の等級と取得方法

スマート介護士の資格は、難易度別に4つの等級が設けられています。

株式会社善光総合研究所「スマート介護士資格『スマート介護士Professional(上級)』をリリース」によると、各等級の詳細は以下のとおりです。

  • スマート介護士Starter(基礎)
  • スマート介護士Basic(初級)
  • スマート介護士Expert(中級)
  • スマート介護士Professional(上級)

スマート介護士資格は、スマート介護士Professional(上級)のみ、講座の受講により資格が取得できます。そのほかの等級は、資格試験に合格することが必要です。

スマート介護士資格試験の概要

株式会社善光総合研究所「スマート介護士 Starter(基礎)今年度はデジタル庁と経済産業省の後援決まりました!」、「スマート介護士資格『スマート介護士Professional(上級)』をリリース」、社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「試験の概要」によると、スマート介護士資格試験・講座の概要は以下のとおりです。

資格の等級
試験・講座の概要
スマート介護士Starter(基礎) - オンライン受験(24時間365日受験可)
- 試験時間:20分
- 受験料:無料
スマート介護士Basic(初級) - オンライン受験
- 試験日程:年4回(5月・8月・11月・2月)
- 試験時間:60分
- 受験料:6800円(税込)
スマート介護士Expert(中級) - オンライン受験
- 試験日程:年4回(5月・8月・11月・2月)
- 試験時間:60分
- 受験料:8800円(税込)
スマート介護士Professional(上級) - 講座受講
- 受講日数:計3日間(オンライン2日+現場体験1日)
- 受講料:7万5000円

参考:株式会社善光総合研究所「スマート介護士 Starter(基礎)今年度はデジタル庁と経済産業省の後援決まりました!」
株式会社善光総合研究所「スマート介護士資格『スマート介護士Professional(上級)』をリリース」
社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「試験の概要」

「スマート介護士Basic(初級)」と「スマート介護士Expert(中級)」は、併願が可能です。併願の場合、受験料は1万3860円(税込)となります。

また、「スマート介護士Starter(基礎)」「スマート介護士Basic(初級)」と「スマート介護士Expert(中級)」の試験には、受験資格が設けられていないため、誰でもどの等級からでも受験できます。ただし、スマート介護士資格Professional(上級)は、スマート介護士Expert(中級)の合格者のみ受講が可能です。
また、。なお、スマート介護士Professional(上級)については、2023年12月と2024年1月に第1期生Professional講座が開催されましたが、2025年3月現在、第2回目の開催予定は未定となっています。

参考:株式会社善光総合研究所「スマート介護士資格『スマート介護士Professional(上級)』をリリース」
株式会社善光総合研究所「スマート介護士 Starter(基礎)今年度はデジタル庁と経済産業省の後援決まりました!」
社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「試験の概要」

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スマート介護士を取得するメリット

スマート介護士を取得すると、メリットが複数あります。ここでは、スマート介護士を取得するメリットを2つ紹介するので、チェックしてみてください。

介護の質向上や効率化に貢献できる

スマート介護士を取得するメリットは、介護の質向上や効率化に貢献できることです。

介護テクノロジーを用いることで、利用者の情報の共有・管理が容易になったり、複数人の力が必要だった業務が一人の力で行えるようになったりすると考えられます。スマート介護士を取得すると、介護テクノロジーに関する知識が身に付くため、現場に導入されている介護テクノロジーを活用し、作業の効率化に貢献できるでしょう。

また、作業が効率化することにより、介護職員一人当たりの負担が減り、介護の質の向上につながることも。自身の職場に介護テクノロジーが導入されていない場合も、スマート介護士の取得が、現場に介護テクノロジーを導入するきっかけになることもあるでしょう。

キャリアアップにつながる

スマート介護士はキャリアアップにつながる可能性がある点も、資格を取得するメリットの一つです。
職場に新たな介護テクノロジーが導入された場合、使用方法を理解するだけでなく、ほかの職員に使用方法を指導することもあるでしょう。そのため、指導者としての役職を与えられたり、施設の管理者として介護テクノロジーを用いた現場の管理を任されたりする可能性もあります。

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スマート介護士の資格取得に向いている人の特徴

社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「スマート介護士とは」によると、スマート介護士に向いている人の特徴は以下のとおりです。

  • 介護DXやICT、介護ロボットなどに興味がある人
  • キャリアアップを目指す人
  • 介護現場のオペレーションを改善したい人
  • LIFE(科学的介護情報システム)や科学的介護などの最新情報を学びたい人

厚生労働省「どういうときに役に立つ?何がどう変わる?医療・介護DXを知り、賢く受診する」によると、DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称で、デジタル技術によってビジネスや社会、生活の形・スタイルを変えることです。介護DXの一例としては、認定事務の電子化やケアプランのデータによる共有などが挙げられます。

また、厚生労働省「LIFE(科学的介護情報システム)」によると、LIFE(科学的介護情報システム)とは、介護サービス利用者の状態やケアの計画・内容を管理するシステムです。LIFEに利用者に関する情報を提出することで、入力内容が集計・分析され、施設や利用者にフィードバックされる仕組みとなっています。

スマート介護士の資格は、介護テクノロジーに興味がある人だけでなく、介護職員の負担軽減や作業の効率化を目指す人や施設の管理者にも向いているでしょう。

参考:社会福祉法人善光会 サンタフェ総合研究室「スマート介護士とは」
厚生労働省「どういうときに役に立つ?何がどう変わる?医療・介護DXを知り、賢く受診する」
厚生労働省「健康・医療・介護情報利活用検討会 介護情報利活用ワーキンググループ(第1回) 資料」

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スマート介護士は介護テクノロジーに関する民間資格

  • スマート介護士は、介護DXやICTを介護現場へ導入することを目的とした資格
  • スマート介護士を取得すると、介護テクノロジーに関する知識が身に付く
  • 介護現場のオペレーション改善をしたい人は、スマート介護士の資格取得に向いている

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