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慢性期看護とは?特徴や看護師の役割・大切なことを紹介

2 days ago

「慢性期看護とは何かよく分からない」という方もいるでしょう。慢性期看護とは、長期にわたり療養が必要な方に対する看護のことです。この記事では、急性期・回復期との違いや慢性期における看護師の役割について紹介します。慢性期看護で大切なことや向いている人の特徴についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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慢性期看護とは

慢性期看護とは、長期の療養が必要な慢性期の患者に対して行われる看護のことです。

厚生労働省「慢性期機能を有する病床の機能分化・連携の推進について」によると、慢性期機能とは、長期にわたり療養が必要な患者を入院させる病床機能のことを指します。
また、長期にわたり療養が必要な重度の障がい者や重度の意識障がい者、筋ジストロフィーをはじめとする難病患者などを入院させる機能も、慢性期機能の一部です。

厚生労働省「慢性疾患の全体像について」によると、慢性期看護の対象である「慢性期疾患」には、以下のようなものがあります。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 悪性新生物(がん)
  • 心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
  • 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞など)
  • 筋骨格系の疾患(関節リウマチ、筋ジストロフィーなど)
  • 腎不全
  • 喘息

慢性期疾患は治癒がまれであることや、疾患の原因が複数あることなどの特徴があるようです。慢性期看護では、病状の悪化や合併症の発症を防ぐためのケアを中心に行います。

慢性期と急性期・回復期の違い

慢性期と急性期・回復期の大きな違いは、患者の病状です。患者の病状は、治癒の過程によって、急性期・回復期・慢性期に分けられます。

厚生労働省「病床区分の見直しについて」によると、急性期とは、病状が不安定で、症状の観察や傷の処置などの治療を日常的に必要としている状態のことです。急性期は、発症初期である状態を指す場合も多く、病状を安定させるための治療や手術が行われます。

一方、回復期とは、急性期を経過し、ある程度病状が安定した状態のことです。厚生労働省「慢性期機能を有する病床の機能分化・連携の推進について」によると、回復期では、ADL(日常生活動作)の向上や在宅復帰に向けた医療・リハビリテーションが提供されます。

よって、病気が治癒するにつれ、急性期から回復期、慢性期へと移行していくのが一般的な流れです。

参考:厚生労働省「第十六回 地域医療構想に関するワーキンググループ 資料2-2 慢性期機能を有する病床の機能分化・連携の推進について」
厚生労働省「第1回 慢性疾患対策の更なる充実に向けた検討会 資料2 慢性疾患の全体像について」
厚生労働省「第24回社会保障審議会医療部会資料 資料1-1 病床区分の見直しについて」

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慢性期看護を行う施設

慢性期看護は、主に以下のような施設で行われます。

  • 医療療養病床(療養型病院)
  • 介護医療院
  • 介護老人保健施設
  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

慢性期看護は、医療機関だけでなく、介護施設でも行われるのが特徴です。要介護度が高い利用者が多い介護施設では、慢性期看護に対する需要も高いといえるでしょう。また、民間の介護施設では医師が常駐していない施設もあるため、慢性期看護に携われる看護師が重要な役割を担っています。

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慢性期における看護師の役割と仕事内容

慢性期において看護師はどのような役割を担っているのでしょうか。ここでは、慢性期における看護師の役割と主な仕事内容を紹介します。

日々の健康管理

慢性期看護における看護師の役割の一つは、患者の健康管理を行うことです。
慢性期の場合、急性期に比べると、患者の症状は比較的安定しています。その分、病状が少しずつ悪化することもあるでしょう。慢性期看護を行う看護師は、小さな変化を見落とさないよう、日々の患者の体調チェックを行う重要な役割を担っています。

また、慢性期看護では、喀痰吸引や経管栄養などのケアを行うこともあります。これらは、介護の現場で行われることも多い一方で、介護士が行うには資格が必要となるのが特徴です。そのため、介護施設によっては、喀痰吸引や経管栄養などのケアは看護師が中心に行うことも多いでしょう。

日常生活のサポート

入院患者の身の回りのサポートも、慢性期における看護師の役割の一つです。
慢性期の患者には高齢者も多く、看護師が日常生活における動作をサポートすることも。具体的には、食事や排泄、入浴などの介助や移動時のサポート、口腔ケアなどが挙げられます。
また、患者家族への状況説明や相談応対、療養上の世話などを行うこともあるでしょう。

合併症の予防

慢性期看護において、看護師は、合併症を予防するためのケアも行います。
慢性期の患者は、免疫機能や運動機能が低下していることも多く、ほかの疾患や褥瘡などの合併症を引き起こしやすい状態であるのが特徴です。そのため、看護師は、患者の状態を日々確認し、適切な対応をとることで合併症を予防する役割を担っています。

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慢性期看護のやりがい

慢性期看護ではどのようなことにやりがいを感じられるのでしょうか。ここでは、慢性期看護のやりがいを3つ紹介します。

患者を長期的にサポートできる

慢性期看護では、患者を長期的にサポートできることにやりがいを感じられるでしょう。
厚生労働省「平成30年度(2018年度)病床機能報告の結果について」によると、2018年度の調査における、病床機能ごとの在棟日数(入院日数)の平均値は以下のとおりです。

病床機能 平均在棟日数
高度急性期 10.9日
急性期 15.7日
回復期 53.0日
慢性期 461.0日

参考:厚生労働省「平成30年度(2018年度)病床機能報告の結果について」

同資料によると、慢性期の場合、平均在棟日数が91日以上であるケースが大半です。そのため、慢性期では、急性期や回復期より長い期間をかけて、患者をサポートできます。
長い療養生活の中でできることが増えたり、症状が軽くなったりする患者の様子を見られると、慢性期看護に対する大きなやりがいを感じられるでしょう。

参考:厚生労働省「第二十一回 地域医療構想に関するワーキンググループ 資料4 平成30年度(2018年度)病床機能報告の結果について」

多職種と連携してケアを行える

慢性期看護を行う看護師は、多職種と連携してケアを行うことにやりがいを感じる人もいると考えられます。

前述のとおり、慢性期は合併症を引き起こすリスクがあったり、症状の原因が複数あったりするのが特徴です。そのため、慢性期看護を行う看護師は、医師や管理栄養士、リハビリを行う理学療法士や作業療法士など、さまざまな職種と連携をとりながら、日々のケアを行います。

慢性期看護では、チーム一丸となって患者の症状改善に取り組めるため、やりがいを感じられる機会も多いでしょう。

患者とじっくり向き合える

慢性期看護では、患者とじっくり向き合えることがやりがいにつながることもあります。前述のとおり、慢性期の療養は長期にわたるため、患者とじっくり向き合える時間も比較的長いのが特徴です。そのため、慢性期看護では患者との関係性が築きやすく、患者の素直な思いや考えを聞けることにやりがいを感じることもあるでしょう。

また、慢性期患者のなかには、症状が改善するまでに時間がかかるため、「ずっと治らないのではないか」と不安に思う人や、「日々の治療が辛い」と感じる人もいると考えられます。そのため、身体面と精神面の両方からサポートできることも、慢性期看護でやりがいを感じることの一つといえるでしょう。

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慢性期看護で大切なこと

慢性期看護を行ううえで大切なことを3つ紹介します。

小さな変化に気づく

慢性期看護では、患者の小さな変化に気づくことが大切です。慢性期では、病状によって、自分から体調の変化を伝えるのが難しい人もいるでしょう。その場合、看護師が小さな変化に気づき、迅速に対応することが、病気の悪化や合併症の発生を防ぐうえで重要となります。

また、場合によっては、患者とのコミュニケーションを通して、異変を感じ取ることもあるでしょう。そのため、慢性期看護では、小さな変化に気づける鋭い観察力やあらゆるリスクを想定できる知識をもつことが大切といえます。

患者の意思を尊重する

慢性期看護を行う中では、患者の意思を尊重することが大切です。慢性期では、患者と医療従事者が同じ目標をもって、長期の治療に向き合う必要があります。そのためには、患者の意思を尊重し、治療に向き合いやすい環境をつくることも大切でしょう。

慢性期では、元の生活に戻るまでに長い時間を要する患者もいます。また、慢性期の患者は、普段とは異なる環境で長期間過ごすことになるため、ストレスを感じる人も多いでしょう。そのため、看護師は精神面のサポートを行いながら、患者の意思に沿ったケアを施すことも大切です。

患者家族へのケアも行う

慢性期看護では、患者家族へのケアも大切です。前述のとおり、慢性期疾患は長期療養が必要であったり、治癒が難しかったりする特徴があります。そのため、患者家族も、患者本人と同様に不安を感じていることもあるでしょう。慢性期看護では、患者の現在の状態や今後の治療計画などを説明し、家族がもっている不安や疑問を解消することも大切です。

また、退院後に自宅での療養が必要な場合、患者家族の協力が必要不可欠となることもあります。そのため、普段から患者家族とコミュニケーションをとり、関係を築いておくことも大切でしょう。

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慢性期看護に向いている人の特徴

ここまで、慢性期看護の特徴をみてきましたが、ここでは、慢性期看護に向いている人の特徴を紹介します。

長期的な看護ケアを行いたい人

長期的な看護ケアを行いたい人は、慢性期看護に向いているでしょう。
前述のとおり、療養期間が長いことが、慢性期の大きな特徴です。そのため、長期的に患者を支える看護ケアをしたい人や、患者と関わりを深めながら看護を行いたい人は、慢性期看護が向いています。

相手の気持ちを汲み取るのが得意な人

相手の気持ちを汲み取るのが得意な人も、慢性期看護に向いています。
日々の看護ケアやコミュニケーションを通して、患者の気持ちを汲み取れる人であれば、精神面のサポートもスムーズに行えるでしょう。

また、慢性期医療では、ほかの職種と連携をとる機会も多いのが特徴です。そのため、相手の気持ちを汲み取って行動できる人は、医療従事者同士のコミュニケーションも円滑に進められるでしょう。

仕事とプライベートを両立したい人

仕事とプライベートを両立したい人は、慢性期看護に向いているでしょう。
慢性期看護では、急変対応が比較的少ないと考えられます。また、慢性期病院や介護施設の場合、急性期や回復期と比べると、残業や夜勤が少ない職場をみつけやすいでしょう。
そのため、ワークライフバランスを重視したい人や子育て中の人などは、慢性期看護に向いていると考えられます。

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慢性期看護は長期的療養が必要な方へ行う看護のこと

  • 慢性期看護では、病状の悪化や合併症の発症を防ぐためのケアを中心に行う
  • 慢性期看護は、療養型病院や介護施設などで行われる
  • 慢性期看護では、患者家族へのケアも大切

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