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サ高住の仕事はきつい?仕事内容ややりがいを紹介

「サ高住の仕事はきついの?」と不安に思う方もいるでしょう。サ高住の仕事がきついといわれる理由の一つに、業務の種類が多いことが挙げられます。この記事では、サ高住の職員の仕事内容やきついといわれる理由、やりがいについて紹介します。サ高住で転職先を探すポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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サ高住の仕事がきついといわれる理由とは?

「サ高住の仕事はきつい…」という声を聞いたことがある人もいるでしょう。ここでは、サ高住の仕事がきついといわれる理由を紹介します。

業務の種類が多い

サ高住の仕事がきついといわれる理由の一つに、業務の種類が多いことが挙げられます。
サ高住は、施設ごとに特色や提供しているサービスの範囲が異なるのが特徴です。サ高住のなかには、一般的なサ高住とは異なり介護サービスを提供している施設や、イベント・レクリエーションを活発に行っている施設などもあります。

一般的なサ高住から介護サービスを提供しているサ高住に転職した場合、職員の業務範囲は大きく変わるでしょう。そのため、前職との業務内容の違いから、「サ高住の仕事はきつい」と感じることがあると考えられます。

介護のスキルアップがしにくい

サ高住は介護のスキルアップがしにくいことから、「長く働くのはきついかも…」と感じる人もいるようです。

サ高住の基本的なサービスは、入居者の安否確認と生活相談です。サ高住での介護サービスの提供は法律で義務付けられていないため、介護に携わる機会がないサ高住の職員も多いでしょう。
そのため、介護スキルを活かして働きたい人や自身の介護スキルを磨きたい人は、自分に合っていないと感じてしまう可能性があります。

入居者との人間関係に悩む場合がある

入居者との人間関係に悩み、サ高住の仕事はきついと感じる人もいるでしょう。
サ高住は高齢者向けの住まいで、生活スタイルにこだわりがある入居者もいると考えられます。入居者の強いこだわりが原因で、場合によっては入居者同士や職員とのトラブルに発展するケースもあるでしょう。

また、入居者から相談を受けた際、職員では対応が難しく要望に応えられない結果、入居者の不満につながることも起こり得ます。サ高住の職員として働く中で、入居者とのトラブルが重なると、「サ高住の仕事はきつい」と感じやすくなるでしょう。

一日のスケジュールが不規則

一日のスケジュールが不規則であることも、サ高住の仕事はきついといわれる理由の一つです。

サ高住では、自立しているもしくは要介護度が比較的低い高齢者が多く入居しています。そのため、入居者の自由度が高く、サービス提供を行う時間やサービス内容などは日によって異なる場合が多いでしょう。サ高住では、一日の業務スケジュールが立てにくいうえ、時間帯によっても忙しさに波があることから、身体的にきつさを感じることもあると考えられます。

また、サ高住では夜間の緊急対応に備えて、職員が夜勤を行う施設もあるようです。24時間体制でサービス提供を行っているサ高住で働く場合、生活リズムが崩れやすくなることも、サ高住の仕事はきついといわれる理由の一つといえます。

施設の運営方針が合わない

施設の運営方針が合わないことから、仕事がきついと感じるサ高住の職員もいるでしょう。

たとえば、後述する「特定施設」に該当しない一般的なサ高住のなかには、売り上げを重視する運営方針のため、少ない職員に対し、多くの高齢者が入居しているケースがあるようです。入居者数に対する職員の数が少ないと、一人で多くの業務を行わなければならない状況が起こり得ます。

このような場合、入居者一人ひとりに丁寧なサービスを提供したいと思う一方で、業務の多さから、質の高いサービスの提供が難しいこともあるでしょう。その結果、サ高住の仕事はきついと感じる人もいると考えられます。

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サ高住とは

ここまで、サ高住の仕事がきついといわれる理由について紹介してきました。では、そもそもサ高住とはどのような施設なのでしょうか。

厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム「サービス付き高齢者向け住宅について」によると、サ高住とは、「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、単身の高齢者や夫婦世帯が居住できる賃貸などの住まいのことです。

サ高住の制度は、国土交通省と厚生労働省が所管する「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正に伴い、2011年10月から始まりました。サ高住では、高齢者の安定した住まいの確保を目的としています。

サ高住の特徴

厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム「サービス付き高齢者向け住宅について」によると、サ高住には以下のような特徴があります。

  • 安否確認サービスや生活相談サービスの提供が義務付けられている
  • 各専用部分には、台所・水洗便所・収納設備・洗面設備・浴室が備えられている
  • 少なくとも日中は、ケアの専門家が建物に常駐し、サービスの提供を行う

「ケアの専門家」に該当する職員は以下のとおりです。

  • 社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所などの職員
  • 医師
  • 看護師
  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 介護支援専門員
  • 介護職員初任者研修課程修了者

サ高住では、上記のいずれかの職員が常駐しています。サ高住によっては、夜間はケアの専門家が常駐していない場合もありますが、ケアの専門家がいない時間帯は、緊急通報システムによる対応が行われるのが特徴です。

また、サ高住は高齢者向けの「住まい」であるため、居室の清掃や洗濯などは基本的に入居者自身が行うのも、サ高住の特徴の一つでしょう。安否確認・生活相談以外のサービスの利用は、有料サービスとして別途費用がかかります。

参考:厚生労働省 介護事業所・生活関連情報検索 介護サービス情報公表システム「サービス付き高齢者向け住宅について」

サ高住の入居対象者

厚生労働省「第102回社会保障審議会介護給付費分科会資料 資料2 高齢者向け住まいについて」によると、サ高住の入居対象者は以下のとおりです。

入居対象者
入居の条件
高齢者本人
(賃借人)
- 60歳以上の方
- 要介護・要支援認定を受けている60歳未満の方
同居者 - 配偶者
- 60歳以上の親族
- 要介護・要支援認定を受けている親族
- 特別な理由により、同居させる必要があると知事が認める方

参考:厚生労働省「第102回社会保障審議会介護給付費分科会資料 資料2 高齢者向け住まいについて」

サ高住によっては、要介護度が高い方や認知症の方は入居できないとしている施設もあります。特に、介護サービスを提供していないサ高住では、自立した生活ができることを入居条件としている施設も多いようです。

参考:厚生労働省「第102回社会保障審議会介護給付費分科会資料 資料2 高齢者向け住まいについて」

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サ高住で働く職員の仕事内容

サ高住で働く職員の仕事内容は、入居者の安否確認・生活相談・そのほかの業務の3つに分けられます。それぞれの具体的な仕事内容は、以下のとおりです。

安否確認

サ高住の職員の主な仕事内容の一つは、入居者の安否確認や状況把握をすることです。

サ高住では、e-Gov法令検索「国土交通省・厚生労働省関係高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則 第11条」により、毎日一回以上の安否確認(状況把握)サービスの提供が義務付けられています。

そのため、入居者の安否確認・状況把握は、サ高住の職員が毎日行う業務の一つです。安否確認や状況把握は、必ずしも対面で行う必要はないため、電話や居住部分に設置されている動体検知センサーなどを用いることもあります。また、食事提供を行っている場合は、食事提供時に入居者の体調を確認することもあるようです。

参考:e-Gov法令検索「国土交通省・厚生労働省関係高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則」

生活相談

入所者の生活相談に応じることも、サ高住で働く職員の主な業務の一つです。サ高住の職員は、入居者の相談を聞き、必要に応じてアドバイスやサービスを受けるためのサポートを行います。

入居者から受ける相談の内容は、「体調が悪いから病院を紹介してほしい」というような健康面での相談や、「部屋の電球を取り替えてほしい」というような生活に関するものなど、さまざまです。
サ高住で提供していないサービスの利用を希望する入居者に対しては、外部サービスの利用を案内することもあります。

そのほかの業務

サ高住の職員は、共用部分の清掃や受付での来客対応、事務作業なども行います。定期的にレクリエーションや季節ごとのイベントなどを開催する施設であれば、その計画や運営などを行うこともあるでしょう。

また、サ高住のなかには、介護サービスを提供している施設もあります。サ高住の基本的なサービス内容は、安否確認と生活相談の2つですが、特定施設として都道府県から指定を受けているサ高住の場合、介護保険サービスの提供が可能です。
特定施設にあたるサ高住で働く職員は、食事や排泄の介助をはじめとする介護サービスの提供も行います。

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サ高住で働くメリットややりがい

ここでは、サ高住で働くうえでのメリットや、やりがいを感じるポイントを紹介します。

身体的な負担が比較的少ない

サ高住の仕事は、身体的な負担が比較的少ないことがメリットといえるでしょう。
前述のとおり、サ高住でのサービスは入居者の安否確認と生活相談がメインです。介護サービスを提供していないサ高住であれば、入浴介助や移乗介助のように、身体的に大きな負担がかかる業務は行いません。そのため、体力に自信がない方も比較的働きやすい環境であるといえます。

未経験で働ける

無資格・未経験で働ける施設があるのも、サ高住で働くメリットの一つです。
サ高住では、入居者の安否確認やフロントでの業務など、資格がなくても従事できる業務が多くあります。そのため、「高齢者と関わる仕事がしたいけど、資格も経験もない…」という方は、サ高住への転職を検討してみるのも良いでしょう。

ただし、施設によっては、介護に関する資格が求められる場合もあります。資格の種類としては、介護職未経験の方も受講できる「介護職員初任者研修」以上の資格が求められることが多いようです。資格を取得しておくと、転職の際に有利になる可能性もあるため、事前にチャレンジするのがおすすめです。

コミュニケーションスキルや接遇マナーが身に付く

サ高住で働くメリットとして、コミュニケーションスキルや接遇マナーが身に付くことも挙げられます。
サ高住の職員は業務を通して、日々多くの入居者と会話を交わす機会があるでしょう。そのため、コミュニケーションスキルは自然と身に付くと考えられます。

また、サ高住の職員は、フロントで入居者の来客対応を行うことも。フロント業務を行う際、初対面の相手にも良い印象を与えることが大切です。そのため、入居者以外との関わりも多いサ高住では、接遇マナーも身に付けられるでしょう。

入居者と顔を合わせる機会が多い

サ高住では入居者と顔を合わせる機会が多いことも、メリットの一つです。
サ高住の職員は、毎日の安否確認や生活相談を行う中で、入居者との会話を楽しむこともあるでしょう。入居者と直接顔を合わせたコミュニケーションを行うことで、疲れが和らいだり、仕事へのやる気が高まったりすることもあります。

また、生活相談などを通して、入居者から直接感謝を伝えられることがやりがいとなっている人もいるでしょう。相手の顔や反応が見えることで、仕事に対するモチベーションが高まりやすくなると考えられます。そのため、人と会話することが好きな方は、やりがいをもってサ高住での仕事に取り組めるでしょう。

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サ高住で働きたい方の転職先探しのポイント

サ高住への転職を考えた際、どのような点に気を付けて転職先を探すと良いのでしょうか。ここでは、サ高住で働きたい方が転職先探しをするときのポイントを紹介します。

施設の特徴を調べる

サ高住への転職先探しで大切なポイントは、施設の特徴を調べることです。
前述のとおり、サ高住は施設によって特色が異なります。施設ごとの特色は、サ高住の職員の業務内容にも大きく関係するため、事前にチェックしておくことが大切です。

たとえば、高齢者と関わることが好きな方は、入居者同士の交流の場が多いサ高住を選ぶと良いでしょう。サ高住のなかには、イベントやレクリエーションを積極的に行っている施設や、共用部分の設備が充実している施設などもあります。入居者同士が集まる場が多いと、職員と入居者とのコミュニケーションの機会も自然と増えるでしょう。

併設施設の有無をチェックする

サ高住の転職先を探す際には、併設施設の有無をチェックすることも大切です。
サ高住のなかには、診療所やデイサービスセンターなどの施設を併設している場合もあります。このような医療・福祉施設を併設しているサ高住の場合、要介護度が高い方も安心して暮らしやすいことから、入居者の平均的な要介護度が高めとなっているケースもあるようです。
そのため、自立した入居者が比較的多いサ高住で働きたいと考えている方は、併設施設の有無や種類についてもチェックしておくと、入職後のミスマッチが起こりにくいでしょう。

また、同一法人が運営する訪問介護事業所が併設されているサ高住で働く場合、サ高住の仕事と訪問介護の仕事を兼務するケースもあるようです。併設施設があるサ高住へ転職する場合は、併設の事業所職員として介護サービスを提供することもあるのか、事前に確認しておくと良いでしょう。

研修制度が整っている職場を選ぶ

介護職の経験が浅い方は、研修制度が整っているサ高住を選ぶのもポイントです。研修制度が整っているサ高住であれば、働きながら実践的な介護に関する知識を身に付けられます。介護サービスを提供しているサ高住への転職を考えている方は、研修制度が充実しているサ高住を選ぶと、介護スキルを磨きながら実務に携われるでしょう。

また、サ高住のなかには、資格取得支援制度を設けている施設もあるようです。介護職としてのスキルアップを目指し、資格取得を検討している方は、資格取得支援制度があるサ高住を探してみるのもおすすめです。

自分に合った働き方ができる職場を探す

サ高住への転職を考えている方は、自分に合った働き方ができる施設を探すのがポイントです。
サ高住での働き方は、日勤中心や夜勤あり、シフト制などさまざまです。生活リズムを安定させたい方やプライベートと両立したい方は、夜勤がない、もしくは勤務時間帯が固定されているサ高住を探してみると良いでしょう。

また、入居条件や提供サービスの内容によっても、サ高住の職員の働き方は変わると考えられます。比較的落ち着いた環境で働きたい方は、自立度の高い方が多く入居している、かつ介護サービスの提供がないサ高住を選ぶのがおすすめです。

入居者や職場の雰囲気など、転職サイトや施設のWebサイトからは読み取れないものが原因で、入職後に「自分に合っていないかも…」と感じるケースもあるでしょう。このような状況を防ぐためには、事前に職場見学ができるサ高住から探してみるのも一つの手です。

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サ高住の仕事についてよくある質問

ここでは、サ高住での仕事に関するよくある質問を紹介します。

サ高住の仕事はきついの?

サ高住の仕事が「きつい」と感じるかは人それぞれですが、業務の種類が多かったり、一日のスケジュールが不規則だったりすることからきついと感じる人もいるようです。サ高住は、施設によって業務内容や働き方が異なります。「サ高住の仕事はきついから辞めたい」と感じる方は、現在とは異なる働き方ができるサ高住への転職を検討するのも良いでしょう。

サ高住の仕事で楽しいと感じることは?

コミュニケーションが好きな人であれば、入居者とのコミュニケーションを通して楽しさを感じられるでしょう。サ高住の職員は、安否確認や状況把握のため、入居者と顔を合わせる機会が多いのが特徴です。忙しい業務の合間にも、入居者と会話することで気持ちが明るくなったり、仕事に対する楽しさを感じたりすることがあります。

サ高住の職員は介護をするの?

サ高住での介護サービスの提供の有無は、施設ごとに異なります。サ高住の職員が介護サービスを提供する施設もありますが、一般的には、訪問介護事業所の職員によって介護サービスが提供されるケースが多いでしょう。介護の仕事に携わりたい方は、介護サービスを提供している特定施設のサ高住を選んだり、サ高住に併設されている訪問介護事業所への転職を検討したりするのがおすすめです。

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サ高住の仕事がきついと感じるのを防ぐには情報収集が大切

  • サ高住の仕事がきついといわれる理由の一つには、業務の種類の多さが挙げられる
  • サ高住の仕事は、人間関係や働き方によってきついと感じることもある
  • サ高住の主な仕事内容は、入居者の安否確認と生活相談
  • サ高住の職員は、コミュニケーションスキルや接遇マナーが身に付きやすい
  • サ高住の仕事がきついと感じたら、転職を検討するのもおすすめ

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