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施設見学の服装は何を着る?身だしなみや持ち物、マナーを紹介
10 days ago

「施設見学の服装は何を着れば良いの?」と悩む方もいるでしょう。医療機関や介護施設などの施設見学は、男女ともにスーツで訪れるのが基本ですが、ほかにも気を付けるべきポイントがいくつかあります。この記事では施設見学時の服装や身だしなみ、持ち物について解説しています。施設見学時のマナーや聞いたほうが良い質問にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
施設見学の服装と身だしなみのマナー
医療機関や介護施設への就職活動の際に、施設見学を行うことがあります。施設見学の服装にはっきりと決まりはないですが、スーツやオフィスカジュアルといった、フォーマルな装いで訪れるのが良いでしょう。何を着る場合でもしわや汚れ、ほつれなどがなく、ジャストサイズの服を準備することが大切です。
ここでは、施設見学の服装と身だしなみのマナーについて、男性と女性に分けて紹介します。
男性の施設見学の服装
施設見学時の男性の服装は、スーツが基本です。上下が別の色の組み合わせや柄物は避け、黒や暗い紺・グレーのスーツに、シンプルなデザインのネクタイを合わせるのが良いでしょう。
トップスは、ワイシャツやポロシャツなど襟のついたものを選びます。面接では夏場でもジャケットを着るよう推奨されますが、夏場の施設見学時はジャケットを着なくても良いでしょう。
靴は黒かダークブラウンの革靴で、シンプルなデザインのものにしましょう。患者・利用者が休んでいる病室や居室の前の廊下を歩く機会もあるため、靴音が大きく鳴るものは避けます。靴は汚れやほこりがついていないか確認し、前日までに靴を磨いてから見学に臨むのがおすすめです。靴下は黒か濃紺のものにし、座ったときにボトムスの裾から素肌が見えない長さにしましょう。
男性の施設見学時の身だしなみ
男性の場合、前髪は目にかからない長さに、襟足はワイシャツの襟にかからない長さに整えましょう。茶髪は敬遠される傾向があるため、髪色は黒にするのがおすすめです。髭は剃り、眉毛も整えるとより好印象になります。
女性の施設見学の服装
女性が施設見学する際も、スーツを着用しましょう。ジャケットの中は露出度が高いものでなければ、丸襟のブラウスやカットソーでも構いません。シャツやブラウスの場合は、一番上のボタンを開けても良いでしょう。
ボトムスはパンツとスカートのどちらでも良いとされています。スカートの場合はひざが隠れる丈になるよう注意しましょう。足元はローヒールの黒のパンプスに、肌色のストッキングを着用します。ヒールの高い靴は靴音が響くため、好ましくありません。
女性の施設見学時の身だしなみ
女性の場合、長い髪は後ろでまとめ、前髪が目にかかる場合は耳に掛けるかピンで留めましょう。髪色が明る過ぎると印象が悪くなるため、黒かこげ茶がおすすめです。メイクはナチュラルになるようにします。ノーメイクや派手なメイクはNGです。
私服・平服で来るよう言われたら?
施設見学の案内では、「私服・平服でお越しください」「服装自由」と言われることもあります。ただし、この場合は「私服なら何を着てもOK」というわけではなく、フォーマル感があるオフィスカジュアルで訪問するのが良いでしょう。
デニムなどのカジュアルな素材や派手な色・柄、露出の多い服は避け、男性の場合はシンプルなジャケットにシャツかポロシャツ、ボトムスはスラックスやチノパンを着用します。
女性はジャケットにブラウスかカットソー、ボトムスはチノパンやテーパードパンツがおすすめです。ひざが隠れる丈であればスカートでも良いですが、スカートを履く場合はベージュのストッキングを着用しましょう。
「オフィスカジュアルの服がよく分からない」「スーツで行くべきか迷う」という場合、スーツで訪問してマナー違反になることはないため、スーツで行くと良いでしょう。
動きやすい服装で来るよう言われたら?
施設見学を兼ねて職場体験や実習を行うケースでは、「動きやすい服装でお越しください」と言われることがあり、この場合はオフィスカジュアルの服装をベースに服装を考えましょう。男性はポロシャツとチノパン、靴は派手でないスニーカーを着用するのがおすすめです。
女性の場合、トップスはカットソーにします。実習中に腰をかがめることもあるため、腰を曲げたときに胸元が見えないよう、首元が大きく空いたトップスは避けましょう。ボトムスはスカートを履くのは避け、パンツスタイルが動きやすく無難です。靴はヒールのないパンプスかスニーカーにします。
施設見学に必要な持ち物
施設見学の服装が決まったら、必要な持ち物も用意できているか確認しましょう。施設見学に必要な主な持ち物は、以下のとおりです。
- バッグ
- 筆記用具
- メモ帳
- クリアファイル
施設見学中にメモが取れるよう、メモ帳と筆記用具は必ず持っていきましょう。メモ帳は、表紙などに厚紙が使用されている小さめのものを選ぶと、立ったままでも書き込みができます。
バッグは、もらった書類をしまえるよう、A4の書類が入るビジネスバッグがおすすめです。スーツやオフィスカジュアルに合わせるため、派手でないデザインのものを選びます。椅子に座るよう案内されることも考えられるため、床に置いても自立するデザインのバッグが良いでしょう。なお、リュックはカジュアルでくだけた印象を与えることもあるため、肩掛けか手で持つタイプのバッグがおすすめです。
また、受け取った説明用紙やパンフレットをきれいに保管するために、クリアファイルも入れておくと良いでしょう。そのほかにも、施設見学と兼ねて実習がある場合は、タオルや水筒を用意しておくと、汗をかいても安心です。
施設見学をしたほうが良い理由
そもそも、医療機関や介護施設への転職を検討する際、なぜ施設見学をしたほうが良いのでしょうか。ここでは、施設見学をしたほうが良い理由について、紹介します。
職場の主な仕事や求められる役割が分かる
施設見学をすることで、その職場での主な仕事内容や求められる役割を確認できます。
同じ形態の医療機関・介護施設であっても、職員の任される仕事内容は施設により異なるでしょう。実際に職員が働いている姿を見ることで、自分が入職したらどのような仕事を任されるのかなどをイメージできます。介護施設であれば、介護職員が身体介護や食事介助のみを任される場合もあれば、主体的にリハビリに参加する施設もあるため、実態が分かりやすいでしょう。
施設見学で職員の仕事の様子を見ておくことで、「思っていた仕事と違った」「やりたい仕事ができない」といった、入職後のミスマッチを防げます。
職場の雰囲気を感じ取れる
施設見学をすると、職場の雰囲気を肌で感じられます。求人情報やWebサイトなどの情報だけでは、実際の職場の雰囲気は分かりにくいでしょう。現場を訪れると、職場や職員間の雰囲気や職場環境、設備状況などを目で見て確かめられます。
介護施設の中でも特に、有料老人ホームは施設により雰囲気が異なっており、アットホームな温かみをテーマにしている施設もあれば、高級感やホスピタリティを特徴としているケースも。施設見学で感じた職場の雰囲気は、転職活動において重要な判断材料になります。
職員の勤務状況が分かる
施設見学をすることで、職員の勤務状況を把握できます。
職員が実務を行っている様子を見学する際には、患者・利用者と職員の数を見比べたり、職員の動きを見たりすると、職員の勤務状況を把握できるでしょう。職員があまりにも忙し過ぎないか、疲弊している様子はないかなどに注目することで、入職後のイメージがつきやすくなります。
施設見学を行うときのマナー
見学者が施設をチェックしているのと同じように、施設側も見学者をチェックしながら案内しています。施設見学を行うときは、面接のときと同様に、見られていることを意識してマナーにも気を付けましょう。ここでは、施設見学のときに気を付けるべきマナーを紹介します。
職員や患者・利用者とすれ違うときは挨拶する
職員や患者・利用者とすれ違うときは、必ず挨拶するよう心がけましょう。
見学中は、廊下で職員とすれ違ったり、患者・利用者のいる部屋を訪れたりする機会も多くあります。黙って見学するのではなく、相手の顔を見て笑顔で明るく挨拶することで、職員や患者・利用者も、見学者を受け入れやすくなるでしょう。静かな雰囲気の場合や取り込み中の場合は、会釈のみでも構いません。
患者・利用者のプライバシーに配慮する
施設見学を行うときは、患者・利用者のプライバシーに配慮して行動することも大切です。
施設を利用している患者・利用者にとって、施設内は生活の場になります。見学する際は、「生活の中にお邪魔している」という意識をもちましょう。そのため、無許可で写真を撮ることや、患者・利用者の部屋を勝手に覗く、持ち物を勝手に触るなどの行動は、マナー違反となります。
施設内を移動するときは、必ず案内者の指示に従って行動しましょう。
感染症対策を行う
施設見学を行うときは、できる限りの感染症対策を行いましょう。
医療機関や介護施設には、免疫が下がっていて感染症にかかりやすい方も多くいます。見学時はマスクをしたり、アルコール消毒液を持参したりして、感染症対策を行いながら見学を行いましょう。
また、見学日の朝には必ず体温を測り、熱がある場合は施設に連絡して、見学日を再調整してもらう必要があります。熱がなくても、咳やのどの痛みがある場合や、同居家族が感染症にかかった場合は、念のため見学するのは控えましょう。
見学後は必ず質問する
見学後に質問できるよう、見学前や見学中に聞きたいことを考えておきましょう。
見学中に質問できる場合でも、見学後に改めて「何か質問はありませんか」と聞かれることが一般的です。そこで質問が何もないと、意欲が低い印象になってしまうことも。施設見学は単に施設を見るだけでなく、施設側に意欲ややる気を見せられる機会でもあります。見学中に気になったことや、見学中に分からなかったことを必ず質問しましょう。
「お客様」として見学しているのではなく、転職活動の一環として見学していることを意識することが大切です。
具体的な質問例や、どのような質問をすれば良いかについては、後述します。
見学後はお礼のメールを送る
施設見学後はお礼のメールを送り、改めて感謝の気持ちを施設に伝えましょう。
メールを送ることで、施設側からお礼メールに返信する形で選考について連絡が来るケースもあります。
言葉遣いや誤字脱字に気を付け、送信前に文面や宛先を見直してから、見学後当日中か翌日までに送りましょう。
施設見学で見るべきポイントは?
施設見学のときは、どのようなポイントに注目するべきなのかを、みていきましょう。
職員の表情や態度
施設見学のときは、職員の表情や態度に注目してみましょう。
職員の態度が良くなかったり、表情が暗かったりする場合は、労働環境や人間関係に問題がある職場かもしれません。
逆に、明るい表情で働いている職員が多い場合や、見学者にも丁寧に接する職員がいる場合は、入職後も気持ちよく働ける可能性が高いといえます。
現場で働いている職員だけでなく、施設長や事務長など上の立場の人の態度にも注目してみましょう。
患者や利用者、その家族への接し方
職員が、患者や利用者、その家族へどのように接しているかも注目すべきポイントです。
職員が患者や利用者、その家族に対して横柄な態度を取っていたり、ケアの間、表情が暗かったりした場合は、注意が必要です。また、職員が患者や利用者、家族を下に見るような態度を取っていた場合は、あまり良い施設とはいえないでしょう。
一方、認知症の方や意識のない方に対しても分け隔てなく、人として尊重している態度で接している場合は、職員への倫理教育がしっかりなされている施設と評価できます。
患者や利用者の様子
施設見学のときには、患者や利用者がどのように過ごしているかにも、着目してみましょう。
医療機関であれば、患者の訴えを職員がくみ取れているかがポイントになります。トイレや点滴交換のナースコールが長い間鳴りっぱなしになっている場合は、適切な看護が行えていない施設といえるかもしれません。
介護施設であれば、利用者が作業やレクリエーションに生き生きと取り組んでいるか、それとも椅子に座って何もしていない・テレビを見ているだけといった様子でないかを見ると、ケアの手厚さが確認できます。
施設の衛生状態、管理状況
施設の衛生状態や管理状況も重要なポイントです。
具体的には、共有スペースやナースステーションが散らかっていないか、ゴミ箱があふれたままになっていないか、水回りやトイレ、ゴミ箱の周りに悪臭が漂っていないかなどがチェックポイントになります。
清掃がきちんとなされておらず、汚れている施設は、人手不足で清掃にまで手が回っていないか、衛生に対する意識が低いために、衛生的な環境を保てていないことが考えられるでしょう。
また、掲示板の情報が古いままになっていないか、壊れた設備が長い間そのままにされている様子はないかなどにも着目すると、施設の管理状況が分かります。
施設見学で聞いたほうが良い質問
前述のとおり、施設見学では質問をしたほうが良いでしょう。「何を聞けば良いのか分からない」という方に向けて、ここでは施設見学でよくされる質問を紹介します。
施設や職員に関する質問
施設見学では、施設自体に関する質問や職員に関する質問をすると良いでしょう。具体例は以下のとおりです。
- 職員の1日のスケジュール
- どのような患者・利用者が多いか
- 施設で働いていて良かった点・大変な点
- 施設で感じる働き甲斐はどのようなものか
あらかじめ用意した質問だけでなく、実際に見学して施設や職員に関して聞きたいことが出てきたら、質問してみましょう。
良かった点や働き甲斐といった質問は案内担当の職員だけでなく、可能であれば業務中の職員に質問してみると、生の声が聞けます。
入職を見据えた質問
施設見学の目的は、訪れた施設を評価して転職選考を受けるか決めることです。実際に自分がこの施設で働くことを考えたときに、知っておきたい情報を質問してみましょう。質問の例は以下のとおりです。
- 入職までに準備すべきこと
- 平均残業時間
- 人員配置
- シフトの詳細
- 資格取得制度・キャリアアップ制度の有無、内容
入職を見据えた質問をすることで、就労意欲をアピールすることもできます。入職までに準備すべきことなど、より具体的な質問を行うと、入職までの準備もしやすいでしょう。
施設見学の服装は指定のない限りスーツでOK
- 施設見学の服装はスーツが基本だが、場合によりオフィスカジュアルで良いこともある
- 動きやすい服装で施設見学に来るよう言われた場合はカジュアルになり過ぎないよう注意
- 施設見学時は患者・利用者のプライバシーに配慮しつつ、感染症対策も行う
- 施設見学時は職員や利用者の様子をチェックし、気になった部分は質問すると良い