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美容師の仕事内容とは?国家試験や年収、やりがいを解説

4 days ago

「美容師の仕事内容とは?」と詳しくは分からないという人もいるでしょう。美容師はヘアカット・パーマ・カラーといった髪に関する施術だけでなく、メイクやネイル、着付けなども行っています。この記事では、美容師の詳しい仕事内容やなるために必要な国家資格、年収について解説しています。美容師の勤務先ややりがいにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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美容師とは

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「美容師」によると、美容師とは、ヘアカットやパーマ、カラーリング、化粧などで顧客の容姿を美しくする職種です。美容師は「ヘアスタイリスト」と呼ばれることもありますが、髪に関することだけでなく、ネイルや化粧、着付けなども行い、全身の美しさの追及も行っています。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「美容師」

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美容師の仕事内容

美容師の仕事内容について、詳しくみていきましょう。

髪に関する仕事

髪に関する仕事は、美容師の仕事の中で代表的なものです。美容師はヘアカットやパーマ、カラー、ヘアセットなどを行います。髪のお手入れ方法をアドバイスしたり、おすすめのヘアケア用品を勧めたりすることもあるようです。
顧客のニーズを把握し、要望どおりの髪型に仕上げるスキルだけでなく、提案力や美容師自身のセンスも求められる業務となっています。

メイク

ファンデーション・アイシャドウ・リップなどのメイク用品をブラシやスポンジ、指に取り、顧客の顔にメイクを施します。顧客の希望や顔立ちを見て、要求されたイメージになるようメイクを仕上げていく技術が求められるでしょう。

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「メイクアップアーティスト」によると、顧客の顔にメイクを施すには、美容師の資格が必要です。

ネイル

爪の長さや形を整え、ネイルポリッシュなどで爪にデザインを施します。
ネイルサロンで働くネイリストの場合、資格は必須ではありませんが、e-Gov法令検索「美容師法第15条」によると、美容室内では、美容師の資格のない人が美容施術を行ってはいけない決まりです。そのため、ネイルメニューのある美容室で施術を行うネイリストは、美容師資格が必要になります。

フェイシャルエステ

クレンジングや洗顔、マッサージ、フェイシャルパックなど、顔に美容施術を行います。なお、厚生労働省「理容師法及び美容師法の運用について」によると、化粧品または医薬部外品を使った施術を行う場合は、美容師または理容師の資格が必要です。

着付け

美容師は、和装の着付けを行うこともあります。成人式や結婚式ではかつらの装着やヘアセット、メイクなど、着付けとセットで全身の支度を行ったり、ドレスの着付けを行ったりすることもあるでしょう。

まつげエクステ・パーマ

まつげエクステは、まつげに人工毛をつけてボリュームを出す施術です。まつげパーマは、専用のパーマ液とロットを使ってまつげにカールのクセをつけます。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「メイクアップアーティスト」
e-Gov法令検索「美容師法第15条」
厚生労働省「理容師法及び美容師法の運用について」

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美容師になるには?国家試験について

美容師は国家資格で、国家試験に合格しなければ、美容師免許を取得できません。ここでは、美容師になるために合格必須である美容師国家試験について解説します。

美容師国家試験の受験資格

厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」によると、美容師国家試験を受験するには、都道府県知事が指定する美容師養成施設を卒業しなければなりません。美容師養成施設の修業期間は全日制・夜間制では2年以上、通信課程の通常課程では3年以上になります。

なお、厚生労働省「理容師養成施設及び美容師養成施設における修得者課程の設置に関する留意事項について」によると、美容師と理容師は修得が必要な技術や知識に共通する部分があるため、「修得者課程」という制度が導入されています。すでに理容師免許を持っている人が美容師養成施設で学ぶ場合は修得者課程となり、修業期間は全日制・夜間制で1年以上、通信課程の通常課程では1年6か月以上と期間が短縮される仕組みです。

美容師国家試験の試験概要

公益財団法人理容師美容師試験研修センター「理容師美容師になるためには」によると、美容師国家試験は筆記試験と実技試験の両方に合格することで、国家試験合格となります。実技試験と筆記試験のどちらかが不合格になってしまった場合は、次回の美容師国家試験に限り、合格している方の試験が免除される仕組みです。

また、美容師国家試験は年に2回、春期と秋期に行われるのが特徴です。春期は1月下旬~2月上旬ごろに筆記試験、3月上旬に筆記試験が行われ、秋期は7月上旬~8月上旬ごろに実技試験、9月上旬に筆記試験があります。

公益財団法人理容師美容師試験研修センター「第51回美容師国家試験受験案内」によると、実技試験は滋賀県を除く各都道府県で実施されます。
実技試験は第1課題のカッティングと第2課題があり、第2課題は実施回によりオールウェーブセッティングまたはワインディングのどちらを行うかが事前に指示される決まりです。それぞれ施術準備が7分間、カッティングは20分、第2課題ではオールウェーブセッティングの場合は25分、ワインディンの場合は20分、その後モデルウィッグの顔面拭き取りが1分間という制限時間があります。

筆記試験は全国16都道府県で実施され、試験科目は以下のとおりです。

  • 関係法規・制度及び運営管理
  • 衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)
  • 保健(人体の構造および機能、皮膚科学)
  • 香粧品科学
  • 文化論および美容技術理論

試験時間は午後1時20分から午後3時までの100分間となっています。なお、理容師免許を持っている人は美容技術理論のみの受験ができるため、試験時間は午後2時20分から午後3時までの40分間です。

美容師国家試験の合格率

美容師国家試験の過去6回分の合格率は、以下のとおりです。

                                                                                                                                 
実施年度実施回春・秋期受験者数合格者数合格率
2021年度第45回1万8536人1万7104人92.3%
2022年度第46回3548人2145人60.5%
第47回1万9505人1万7266人88.5%
2023年度第48回4149人2478人59.7%
第49回1万9523人1万6888人86.5%
2024年度第50回4763人2622人55.0%

参考:公益財団法人理容師美容師試験研修センター「過去の試験実施状況」

美容師国家試験の受験者数や合格率は、春期と秋期で大きく異なっています。春期は春に美容師養成施設を卒業する人が受験するため、国家試験に向けて集中的に修練や学習を重ねてきた人が多く、受験者数が増えて合格率が高いようです。

参考:厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」
厚生労働省「理容師養成施設及び美容師養成施設における修得者課程の設置に関する留意事項について」
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「理容師美容師になるためには」
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「第51回美容師国家試験受験案内」
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「過去の試験実施状況」

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美容師の勤務先

美容師はどのような場所で活躍しているのでしょうか。主な勤務先をみてみましょう。

美容室

美容室は、美容師の代表的な勤務先です。ヘアカットやパーマ、カラー、シャンプー、ブローなどを中心に行います。
中堅以上の美容師は主に指名制のもと顧客のヘアスタイルの決定やカットを行い、若手の美容師はアシスタントとしてパーマのロット巻きやシャンプー、ドライヤーを担当するなど、役割が分かれていることが多いでしょう。ヘアメイクやヘアセット、着付けのメニューがある美容室も多くみられます。

また、美容室の中でも、ヘアカット専門やヘアカラー専門、ヘアメイクサロンなど、施術を限定して行う店舗もあるようです。

アイラッシュサロン

アイラッシュサロンでは、まつげに関する美容施術を行います。まつげパーマやまつげエクステの施術が主です。サロンによっては眉カットや眉脱色のメニューがある店舗もあります。

結婚式場

結婚式場では、ドレスや着物・袴の着付け、ヘアセット・ヘアメイクなどを行います。
新郎新婦とは式当日までに数回打ち合わせやリハーサルを行い、ヘアスタイルやメイクを決めていくことが多いようです。

式当日は控室でお色直しを行うだけでなく、すぐに衣装やメイクを直せるよう、挙式や披露宴会場で待機することも。ほかにも親族の留袖の着付け・ヘアセット、ゲストのヘアセットを行うこともあります。

フォトスタジオ

美容師はフォトスタジオで働く例もあります。バースデーフォトや七五三、成人式などの写真を撮りに訪れる顧客に対し、着物やドレスの着付け、ヘアセット、メイクなどを行うのが美容師の仕事です。

訪問美容室

訪問美容室は、美容室に通うのが難しい人に対し、美容師が訪問してヘアカットやシャンプーを行う業態です。介護施設や病院、顧客の家に美容師が訪問し、主に身体が不自由な方や高齢者に対し施術を行います。

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美容師の年収

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「美容師」によると、令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して算出された美容師の平均年収は、379.7万円でした。

新人の美容師はアシスタント業務からスタートするため、はじめは給与が低く設定されていることも多いでしょう。経験を積み、担当美容師として顧客につくようになると、施術を行った分の出来高や指名料などのインセンティブが入るようになるため、年収が上がっていくのが一般的な流れです。

マネジャーや店長、オーナーになったり、独立して店を開業したりする美容師は、さらに年収アップすることもあるようです。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「美容師」

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美容師のやりがいは?

美容師のやりがいは、自分の施術で顧客に喜んでもらえることでしょう。
顧客に喜んでもらうには、高い技術はもちろんのこと、流行の髪型やヘアセット、メイクなどを勉強し続ける姿勢や、顧客の顔の形や髪質などにあわせて工夫を加える「似合わせ」のセンスが必要です。美容師は流行やセンスを磨くために感度を高く持ち、勉強し続けることが大切でしょう。

また、技術やセンスの高い美容師は人気となり、「カリスマ美容師」と呼ばれることも。固定客が多くつくようになると、前述のとおり年収も上がっていくため、その点もやりがいに繋がります。

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美容師はカットやパーマ、メイクなどを行う職種

  • 美容師は顧客にヘアカットやパーマ、カラー、化粧などを行う職種
  • 美容師は髪に関する仕事以外に着付けやまつ毛パーマ、ネイルなども行う
  • 美容師国家試験は年2回あり、筆記と実技両方の合格が必要
  • 美容師は美容室だけでなく結婚式場やフォトスタジオでも活躍している

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