職種・資格情報
セラピストとは?職種と仕事内容や向いている人の特徴を紹介
25 days ago

「セラピストとは?」とよくわからないという人もいるでしょう。セラピストとは、専門的な技術を活かして患者・利用客の心や身体を癒す職業です。セラピストは美容系や医療系、心理系などの種類に分かれ、求められる技術や資格も異なります。この記事では、セラピストの種類ごとの仕事内容や年収、なる方法について解説しています。セラピストに向いている人の特徴にも触れていますので、ぜひご覧ください。
セラピストとは
セラピストとは、専門知識や技術をもって、身体や心に不調がある人を癒したりケアしたりする職種全般のことです。セラピストが人を癒すための手段は多くあり、用いる手段によって職種や必要な知識・資格が異なります。勤務先もエステサロンから病院、整骨院、介護施設までさまざまです。
次項からは、セラピストを「美容・リラクゼーション系」「医療系」「心理系」にわけて、それぞれの職種について紹介します。
セラピストの種類:美容・リラクゼーション系
美容・リラクゼーション系のセラピストには、以下のような職種があります。
- エステティシャン
- リフレクソロジスト
- アロマセラピスト
- カラーセラピスト
それぞれの職種の詳細についてみていきましょう。
エステティシャン
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「エステティシャン」によると、エステティシャンは、髪の毛を除く、顔や体の手入れの全身美容を行う職種です。主にエステティックサロンに勤務し、フェイシャルトリートメントやボディケア、美容脱毛などを行います。ネイルケアやフットケアを行う場合もあるようです。
エステティシャンは、まず利用客にカウンセリングを行い、肌の状態や施術の希望を聞いて施術メニューを決めます。フェイシャルトリートメントやボディケアでは、専用機器や指・手・腕を使って、肌の汚れを取り、トリートメントを行うのが施術の流れです。美容脱毛では、脱毛ワックスや専用機器を使って脱毛施術を行います。
エステティシャンになるにあたって、学歴や資格は必要ありません。ただし、エステティシャン育成施設や専門学校などで、皮膚の知識や化粧品・美容機器の取り扱い、施術技術を身に付けることが望ましいとされています。
また、日本エステティック協会や日本エステティック業協会といった団体が、団体独自のエステティシャンの民間資格を認定しているため、それらの資格を取得すると、知識や技術の証明となるでしょう。資格は、育成施設や専門学校の卒業とともに資格を取得する人もいれば、未経験でエステサロンに就職し、OJTで技術を身に付けて資格を取る人もいるようです。
リフレクソロジスト
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「リフレクソロジスト」によると、リフレクソロジストは、健康維持や疲労回復を助ける目的で、手指を用いて利用客の足の裏や手、耳を刺激する施術を行う職種です。
リフレクソロジストが行う「リフレクソロジー」は、骨格や臓器が足裏や手・耳にある反射区に映し出されているという考え方のもと、患部ではなくその反射区を刺激することで老廃物を排除し、血液やリンパなどの循環を促進する施術です。リフレクソロジー専門のサロンだけでなく、整体院や介護施設、ホテルなどでも需要があります。
リフレクソロジストとして働くには、特に学歴や資格は必要とされませんが、施術にはリフレクソロジーの専門知識が必要です。そのため、専門教育機関でリフレクソロジーの知識・技術を習得し、民間資格を取得している人がほとんどとなっています。リフレクソロジストに関する資格は、日本ヒーリングリラクセーション協会や日本リフレクソロジスト認定機構などの団体が、民間資格の認定を行っているようです。
なお、リフレクソロジストが行えるのは「リフレクソロジー」のみとなります。類似行為である「マッサージ」は国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」のみが行える施術となりますので、リフレクソロジストがマッサージを行うことはできません。
アロマセラピスト
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「アロマセラピスト」によると、アロマセラピストは美と健康の維持・増進を目的に、精油(植物精油)の専門知識に基づき、利用客に精油をブレンドしたアロマオイルを使って施術を行う職種です。
アロマセラピーは、植物から抽出した香り成分である精油を用いて心身を整え、健康や美容に役立てていく施術法です。顔に精油成分を含んだ蒸気をあてるフェイシャルスチームや、温めたまたは冷やしたタオルの布を身体の一部にあてる湿布法、精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布するトリートメント法などの利用法があります。
入職にあたって特に学歴や資格は必要ないとされますが、アロマセラピーに関する民間資格を取得して働いている人がほとんどです。養成機関や美容専門学校でアロマセラピーや心身の健康、トリートメントなどに関する専門知識を身に付ける人や、日本アロマ環境協会などの民間団体が認定している民間資格を取得して働く人が多くみられます。エステティシャンやリフレクソロジストの知識・技術も身に付けて、複合的なサービスを提供しているアロマセラピストもいるようです。
カラーセラピスト
カラーセラピストは、色を活用して心を癒すセラピーを行う職種です。カラーセラピーでは、相談者のストレスや心理を相談者が選ぶ色から読み取ったり、色彩を用いたセッションや作品作りを行ったりして、相談者の心の開放を行っていきます。専門サロンで働く人もいれば、美容室やエステサロンでほかの施術をメインとして働いている人が、追加で資格を取り、カラーセラピーのメニューを行うケースも多いようです。
カラーセラピストに関する民間資格を認定している民間団体は数多くあり、一般社団法人日本色彩環境福祉協会「カラーセラピスト🄬資格認定」や、一般財団法人日本能力開発推進協会「JADP認定カラーセラピスト®」などがあります。取得する資格により、セラピーに使う道具やセラピーの進め方などが大きく異なりますが、色を用いて相談者の心を癒す施術を行うという点では共通しているようです。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「エステティシャン」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「リフレクソロジスト」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「アロマセラピスト」
一般社団法人日本色彩環境福祉協会「カラーセラピスト🄬資格認定」
一般財団法人日本能力開発推進協会「JADP認定カラーセラピスト®」
セラピストの種類:医療系
医療系のセラピストには、以下のような職種があります。
- 理学療法士
- 作業療法士
- 柔道整復師
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師・きゅう師
- カイロプラクター
以下では、それぞれの職種の詳細についてみていきましょう。
理学療法士
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「理学療法士(PT)」によると、理学療法士は、身体の障がいがある人や高齢者などの身体運動機能の回復や維持・向上のため、医師の指示の下、運動の指導や理学療法、物理療法を行う医療技術職です。主に、脳性まひや事故・病気による障がい、脳卒中後遺症や老化による障がいなどの患者のリハビリをサポートします。
理学療法士は、医師から依頼された理学療法の内容を確認し、関節可動域練習や筋力増強練習、歩行動作などの日常生活動作練習を指導・援助するのが仕事です。温熱や電気、超音波といった物理療法を行うこともあります。病院やリハビリテーションセンター、老人保健施設、障がい者福祉センターなどで活躍しており、中にはプロスポーツチームに所属している理学療法士もいるようです。
理学療法士は国家資格のため、国家試験に合格して免許を取得することで、理学療法士になれます。国家試験の受検資格を得るには、必要な知識や技能を養成校で原則3年以上修得することが必要です。
作業療法士
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「作業療法士(OT)」によると、作業療法士は、身体や精神に障がいのある人が、心身機能を回復して日常生活・社会生活に復帰できるよう、訓練・指導・援助を行う医療技術職です。訓練には、食事や歯磨きなど日常生活の動作や、芸術活動、遊び、スポーツといった作業や動作などを用います。
作業療法士は、カルテや患者との面談などから、患者の医学的情報や生活情報を集めます。患者の身体機能や認知機能、日常生活動作の能力などについて観察や検査を行った後、患者それぞれの問題点に沿った具体的な訓練プログラムを作り、作業療法を実施するのが業務の流れです。
作業療法士は国家資格であるため、作業療法士になるには、国家試験に合格して免許を得なければなりません。作業療法士養成課程のある養成施設で原則3年以上、専門知識・技能を修得することで、国家試験の受験資格が得られます。
柔道整復師
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「柔道整復師」によると、柔道整復師は、スポーツや日常の中で生じた打撲・捻挫・脱臼・骨折などの損傷に対し、徒手整復や温熱療法などで回復を図る職種です。
柔道整復師は、治療に来た患者にまず問診や視診、触診を行い、患部の状態を把握し、適切な施術を選択します。骨の損傷や関節のずれを手技で正常な状態に戻す「整復」や、ギプスやテーピングで患部を固定する「固定」といった手技を使い分け、患部の治療を行うのが仕事です。
柔道整復師は国家資格のため、柔道整復師養成施設で3年以上技能習得を行い、国家試験に合格することで免許が得られます。接骨院や病院の外科、整形外科などで働くケースが多いですが、経験を積んだ柔道整復師であれば、接骨院を独立開業するケースも多いようです。
あん摩マッサージ指圧師
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「あんまマッサージ指圧師」によると、あん摩マッサージ指圧師とは、身体の痛みやこりなどの症状を訴える人に対し、手指を用いて押し・揉み・叩きなどの指圧・マッサージを行う職種です。身体のこりをほぐして血行を良くしたり脊椎のゆがみを矯正したりすることで、症状の緩和・改善、体力回復、健康増進を図るという目的があります。
あん摩マッサージ指圧師は、施術前に患者に身体の不具合や異常がある部位を聞いて、施術の内容と料金を決め、施術に入るのが通常の流れです。治療院だけでなく、依頼者の住居や宿泊先に出向いて、出張で施術することもあります。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格のため、養成学校で3年以上学習した後、国家試験に合格することで免許が得られる職種です。資格取得後はマッサージ治療院や介護施設などで働くケースが多くみられますが、経験を積んだあん摩マッサージ指圧師は独立開業することもあります。
はり師・きゅう師
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「はり師・きゅう師」によると、はり師は身体のツボをはりで刺激、きゅう師はツボをきゅうで暖めることで、自然治癒力を活性化させて病気を治療する職種です。
東洋医学では「気」が全身を巡って生命を保っており、「気」の巡りが悪いと病気になると考えられています。「気」の滞りや詰まりを調整する場所がツボ(経穴)であり、ツボをはりやきゅうで刺激することで、自然治癒力を高めるのがはりやきゅうの仕組みです。
はりは直径0.2mmほどの太さで、そのはりをツボに刺すことで刺激を与えます。はりに弱い電流を流して効果を高める治療を行うこともあるようです。
きゅうはツボに適量のもぐさを載せ、火を付けて燃やし、熱の刺激を与えます。
はり師・きゅう師はどちらも国家資格のため、養成施設で3年以上修学した後、国家試験の合格が必須です。実際は、はり師・きゅう師の資格を両方取得して働いている人が多くみられます。鍼灸院や医療機関などで働くケースが多く、中には経験を積んで鍼灸院を独立開業するはり師・きゅう師もいるようです。
カイロプラクター
カイロプラクターは、腰痛やむち打ち、肩こりといった筋骨格系の症状に対し、脊椎を中心とした身体の構造と機能に着目した手技療法である「カイロプラクティック」を行う職種です。カイロプラクティックは、骨格のゆがみや背骨の機能異常を手技で調節することで、患者の神経の働きを回復させる施術です。カイロプラクターは施術に加えて、姿勢体操や栄養、睡眠といった生活指導も行うことで、予防医学も含めた総合的な健康管理を行います。
カイロプラクターは法的な資格制度がありませんが、知識が不十分な人が誤った施術を行うと、患者の脊椎を損傷させる恐れもある手技です。そのため、各民間団体が民間資格の認定を行っており、カイロプラクターは資格を取得して、日本カイロプラクティック登録機構に登録されることが推奨されています。
一般財団法人日本カイロプラクティック登録機構「一般財団法人日本カイロプラクティック登録機構(JCR)について」によると、同機構では国際カイロプラクティック試験委員会提供の試験問題を用いたカイロプラクター登録試験を実施しています。試験合格者は日本カイロプラクティック登録機構に登録され、名簿は一般公開および厚生労働省に提出されることで、「安全なカイロプラクターの指標を掲示すること」という目的を達成する仕組みです。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「理学療法士(PT)」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「作業療法士(OT)」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「柔道整復師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「あんまマッサージ指圧師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「はり師・きゅう師」
一般財団法人日本カイロプラクティック登録機構「[一般財団法人日本カイロプラクティック登録機構(JCR)について」
セラピストの種類:心理系
心理系のセラピストには、以下の資格があります。
- 公認心理師
- 臨床心理士
公認心理師と臨床心理士の違いは資格で、仕事内容に大きく変わりはありません。そのため、「カウンセラー」と一括りで呼ばれることもあります。
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「カウンセラー(医療福祉分野)」によると、公認心理師や臨床心理士といったカウンセラーは、臨床心理に関する専門知識を活かし、カウンセリングなどにより、心や対人関係などの悩みを抱えた人への支援を行う職種です。
カウンセラーは、医療機関では精神科医の指示により、クライアントに対してカウンセリングを行います。クライアントが問題を整理して問題解決に近づくための支援や、症状の緩和を促す心理的な支援を行うだけでなく、心理検査を実施することもあるようです。カウンセリング後には面談記録を作成し、医師や看護師などのスタッフと情報共有を行います。精神保健福祉センターなどでは地域住民の相談に対応しており、悩みのある本人だけでなく、家族の相談に応じることもあるようです。
臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定している民間資格です。公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士になるには」によると、資格試験を受験するには、臨床心理士養成に関する指定大学院か専門職大学院を修了するなどの要件を満たす必要があります。
一方、公認心理師は国家資格です。厚生労働省「公認心理師の資格取得方法について」によると、大学で心理学や医学などの必要な科目を履修し、その後大学院に進んで必要な科目を履修して修了するか、法の規定する認定施設で2年以上実務についた人に受験資格が与えられます。その後、国家試験に合格することで、公認心理師の資格が得られます。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「カウンセラー(医療福祉分野)」
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士になるには」
厚生労働省「公認心理師の資格取得方法について」
セラピストになるには
前述のとおり、セラピストには非常に多くの種類があり、どの職種を目指すかによって道のりが大きく異なります。
美容・リラクゼーション系のセラピストは、無資格・未経験から就職し、OJTでスキルを身に付けることも可能です。ただし、中にはOJTの制度が整っていないサロンもあるため、養成機関や専門学校で必要な知識や資格を取得してから職につくのが確実な方法でしょう。
医療系・心理系のセラピストは、国家資格が必要な場合がほとんどです。多くの資格は3年以上の修習が必要になります。学校によっては夜間部が併設されている場合もあるため、社会人も資格取得を目指せるでしょう。
セラピストの年収は?
セラピストの年収はどのくらいなのか知るために、ここではjob tagの「統計データ」に記載されている平均年収を見てみましょう。なお、ここでの平均年収は賃金構造基本統計調査(厚生労働省)の職業分類に基づいて算出されており、セラピスト以外の職種も含まれています。
美容サービス・浴場従事者 (美容師を除く) |
- エステティシャン - ネイリスト - きもの着付指導員 |
320万6000円 |
その他のサービス職業従事者 | - リフレクソロジスト - アロマセラピスト - 葬祭ディレクター - 保育補助者 - 障がい者グループホーム世話人 - ツアーコンダクター - 通訳ガイド - ビデオレンタル店店員 - レンタカー店舗スタッフ - ブライダルコーディネーター - 家政婦(夫) - 福祉用具専門相談員 - トリマー - 学童保育指導員 - ベビーシッター |
394万3000円 |
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 | - 理学療法士 - 作業療法士 - 言語聴覚士 - 視能訓練士 |
432万5000円 |
その他の保健医療従事者 | - あん摩マッサージ指圧師 - はり師 - きゅう師 - 柔道整復師 - カウンセラー(医療福祉分野) - 細胞検査士 - 臨床工学技士 - 義肢装具士 - 治験コーディネーター |
459万3000円 |
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「エステティシャン」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「リフレクソロジスト」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「アロマセラピスト」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「理学療法士(PT)」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「作業療法士(OT)」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「柔道整復師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「あんまマッサージ指圧師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「はり師・きゅう師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「カウンセラー(医療福祉分野)」
各年収は、表内の「含まれる職業」のすべての職種の平均年収となっているため、金額は参考値になります。
上記を見ると、医療系のセラピストは年収が高めといえるでしょう。なお、セラピストの年収は経験年数や資格の有無、独立開業をしているかどうかによっても変わります。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「エステティシャン」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「リフレクソロジスト」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「アロマセラピスト」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「理学療法士(PT)」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「作業療法士(OT)」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「柔道整復師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「あんまマッサージ指圧師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「はり師・きゅう師」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「カウンセラー(医療福祉分野)」
セラピストに向いている人とは?
ここまでセラピストの職種や仕事内容について触れてきました。では、どのような人がセラピストに向いているのでしょうか。
人の役に立つ仕事がしたい人
セラピストには、人の役に立つ仕事がしたい人が向いています。
セラピストは客や患者の話を聞いたり、ときには体に触れたりしながら心身を癒す仕事です。セラピスト自身が身体を動かして施術を行うことも多いため、身体的な負担が大きいこともあり、中には「やめとけ」という声が聞かれることも。ただし、その分喜んでもらえたり、感謝してもらえたりする機会も多く、人の役に立っているという実感が得られやすいでしょう。
仕事が大変でも、人の役に立てることが嬉しい人であれば、セラピストとして活躍が期待できます。
手に職を付けたい人
セラピストは、手に職を付けたい人にも向いています。
セラピストに求められる知識や技能は専門的なものであり、中には特殊な道具を不要とし、身一つで長く続けられる職種も多いのが特徴です。ライフスタイルの変化やブランクがあっても、身に付けた技術や資格を長く生かして働きたい人は、セラピストに向いています。
気持ちの切り替えがうまい人
セラピストには、気持ちの切り替えがうまい人も向いています。
セラピストは、心や身体に不調がある患者や客に、施術やカウンセリングを行います。悩んでいる話を聞いたり、つらい表情を見たりしていると、ときにはセラピスト自身も気持ちが落ち込むことも。患者や客の心に寄り添うことは大切ですが、思いを寄せすぎると仕事に支障が出たり、自分自身の心が沈んだりしてしまう事態にもなりかねません。
患者や客には親身になって接しつつ、自分の感情とは線を引き、切り替えられる人は、セラピストとして活躍できるでしょう。
セラピストとは心や身体を専門技術で癒す職業
- セラピストとは美容・医療・心理などの分野から、患者や客の心や身体を癒す職種
- セラピストは、職種により求められる技術や必要な資格が異なる
- セラピストに向いている人とは、手に職を付けて、人の役に立ちたい人