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保育士の職務経歴書の書き方は?項目別のポイントも紹介

a month ago

「職務経歴書の書き方がよく分からない」という保育士の方もいるでしょう。保育士の職務経歴書では、転職先で活かせるスキルをアピールする内容を盛り込むのがポイントです。この記事では、保育士の職務経歴書の書き方を項目別に解説します。異業種から保育士に転職をする場合の職務経歴書の書き方のポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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職務経歴書とは

厚生労働省「職務経歴書の作り方」によると、職務経歴書とは、応募者の経歴やこれまで経験してきた職務の内容を詳しく記載する書類のことです。職務経歴書は主に、応募者の経験やスキルが、応募先企業の求めるものとマッチしているかを判断する材料の一つとして用いられています。

転職時に応募先へ提出する書類として代表的なものは履歴書ですが、職務経歴書も転職時に提出を求められる書類の一つです。職務経歴書は、履歴書とあわせて企業に提出するのが一般的で、場合によってはアルバイトやパートの場合も提出を求められることがあります。

職務経歴書は履歴書と異なり、自身の職務経歴を自由形式で記載するものであるため、決まったフォーマットはありません。初めて作成する場合は、市販のものやWebサイトにあるテンプレート・フォーマットを活用して作成すると良いでしょう。

参考:厚生労働省「職務経歴書の作り方」

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保育士の職務経歴書のポイント

職務経歴書は、分かりやすい・読みやすい内容にまとめることがが重要です。ここでは、保育士の職務経歴書をより良く書くためのポイントを3つ紹介します。

A4用紙2枚程度におさめる

職務経歴書は、A4用紙2枚程度を目安に作成すると良いでしょう。
職歴経歴書は、これまでの職務経験や自身のスキルを端的に、かつ分かりやすく相手に伝えるためのものです。あまりに記載内容が少ないと、応募先が知りたい情報を十分に伝えられない可能性があります。

一方で、文章量が多過ぎても、アピールしたい内容が埋もれてしまったり、まとまりのない印象を与えてしまったりすることも。職務経歴の数によって、記載内容の多さは人それぞれ異なりますが、要点を簡潔にまとめつつ、必要な情報が盛り込めているか確認することが大切です。

手書きよりパソコンでの作成がおすすめ

職務経歴書は、手書きよりパソコンで作成するのがおすすめです。
職務経歴書をパソコンで作る場合、手書きより簡単に体裁を整えられます。また、誤字脱字などによる書き直しが容易である点や、志望動機などを編集することで応募先が変わっても同じものを何度も使える点など、パソコン作成のメリットは多いといえるでしょう。

パソコンスキルが必要な職場を志望する場合であれば、パソコンで職務経歴書を作成することで、パソコンスキルのアピールにつながる可能性もあります。

履歴書の内容と矛盾が生じないようにする

職務経歴書では、記載内容が履歴書の内容と矛盾しないようにすることも大切なポイントです。
使用するテンプレートによっては、職務経歴書と履歴書とで記載する項目が重複してしまうこともあるでしょう。その場合、職務経歴書と履歴書とで記載内容が矛盾していると、どちらの情報が正しいのか判断できず、書類全体が信憑性に欠けるものになってしまうおそれがあります。そのため、2つの書類に内容の相違がないか、確認することが重要です。

職場で活かせるスキルや自己PRなどの項目の場合も、職務経歴書と履歴書とで同じ内容を取り上げて問題ありません。ただし、全く同じ文章にならないよう、職務経歴書では履歴書より詳しい内容を書くなどの工夫をすると良いでしょう。

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保育士の職務経歴書の項目別書き方

保育士が職務経歴書を作成する場合、どのような内容を書くと良いのでしょうか。ここでは、保育士が職務経歴書に書く具体的な内容を項目別に紹介します。

表題と基本情報

最初に職務経歴書に必要な項目は、「表題」と「基本情報」です。表題は、書類最上部に大きめの文字で「職務経歴書」と記載します。基本情報では、氏名とともに書類提出日も記載が必須です。履歴書とともに提出する場合は、職務経歴書の日付と合わせるようにしましょう。

職務概要

職務概要とは、これまでどのような会社(業種)で、どのような業務を行ってきたのかを簡潔にまとめたものです。具体的な業務内容やアピールしたい経験を含め、3~4行程度でまとめると良いでしょう。
保育士の職務概要の例は以下のとおりです。

◯◯大学◯◯学部を卒業後、社会福祉法人◯◯保育園に入職。約X年間幼児クラスを担当し、主にクラス運営や行事の企画などに携わりました。その後、社会福祉法人△△保育園に転職し、約X年間幼児クラスの主担任を務めました。現在は乳児クラスを担当しながら、新人保育士の育成や指導にも携わっています。

園の名称は、社会福祉法人や株式会社などの法人格を含めて書きます。法人格は(福)や(株)のような省略形は用いず、正式名称で書くのがポイントです。
また、勤務先や業務内容を複数挙げる場合は、それぞれ何年従事していたのかを記載すると分かりやすくまとまるでしょう。

職務経歴

職務経歴欄には、以下のような情報を記載します。

  • 在籍していた期間や年数
  • 勤務先情報(会社名、会社概要、従業員数など)
  • 役職や所属部署、業務内容
  • 業務実績

また、厚生労働省「職務経歴書の作り方」によると、「職務経歴」には以下のような記載スタイルがあります。

  • 編年体式
  • 逆編年体式
  • キャリア式

職歴を時系列に整理して記載するのが、編年体式・逆編年体式です。編年体式では職歴を古いものから順に並べて記載し、逆編年体式では職歴を新しい順に記載します。編年体式・逆編年体式は時系列に沿っているため、経歴の流れが分かりやすいのが特徴です。

一方、キャリア式とは、職歴が多く複数に分類できる場合に、職歴を職務内容の類型ごとに記載する方法です。キャリア式では、アピール力の高い類型順に並べて記載します。そのため、アピールしたい経歴をより強調しやすい反面、時系列が分かりにくくなってしまうのが特徴です。キャリア式を用いる場合は、職歴のみを簡単に時系列で並べた「略歴」も併せて記載すると良いでしょう。

ほかにも、業種ごとに区分したうえでそれぞれの職歴を時系列順で記載する形など、さまざまな記載スタイルがあります。職務経歴の書き方は自由であるため、自身の職務経歴が一番伝わりやすいスタイルを選んで作成しましょう。どれを選ぶべきか分からない方は、一般的なスタイルである「編年体式」を用いるのがおすすめです。

参考:厚生労働省「職務経歴書の作り方」

活かせる資格やスキル

保有資格は、正式名称とともに取得年月も記載すると良いでしょう。応募先で活かせる資格で、現在勉強中もしくは取得予定があるものについては、その旨とともに記載して問題ありません。

スキルについては、具体的なエピソードや実績などをあわせて記載すると、応募先でどのように活かせるスキルであるのかが分かりやすくなります。パソコンスキルの場合、「Excel:表計算、グラフ作成、ピポットテーブル」「PowerPoint、Googleスライド:プレゼン資料作成(発表経験有)、掲示物作成」などのように、扱えるソフト名を具体的に明記し、そのソフトを用いてどのような作業ができるのか記載するのもおすすめです。

自己PR

自己PRは、自身の長所や強み、性格などのアピールポイントを記載します。保育士の職務経歴書における自己PRの記載例は以下のとおりです。

私の強みは、大規模保育園での勤務で培った「高い観察力」です。 私は、園児数が100名を超える大規模保育園に勤務しており、多くの園児がいるなか、園児一人ひとりの小さな変化を見落とさないことが求められていました。X年間の勤務の中で実際に、日々園児の様子を観察し、職員同士で情報を共有することで、園児のわずかな異変に気づき、けがや体調不良の悪化を未然に防げたケースがいくつもありました。 貴園でも持ち前の観察力を活かし、小さな変化にもいち早く気づくことで、園児が安心して過ごせる園づくりに貢献していきたいと考えております。

応募先ではどのように働きたいか、仕事に対する姿勢や目標などについて触れるのも良いでしょう。将来の目標や可能性について述べる場合は、アピールポイントに絡めた内容にし、自己PR全体に一貫性をもたせるのがポイントです。

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異業種から保育士に転職する場合の職務経歴書のポイント

保育士へ転職する人の中には、異業種から転職するという人もいるでしょう。異業種から保育士に転職する場合の職務経歴書では、保育士で働くうえで異業種での経験がどのように活かせるのかが伝わる内容にすることが大切です。ここでは、異業種から保育士に転職する場合の、具体的な職務経歴書作成のポイントを2つ紹介します。

職務内容は具体的に書く

異業種から保育士に転職する場合は、これまでの職務経歴の内容を詳しく具体的に述べると良いでしょう。
採用担当者は、ほかの業種に関する知識をもっていない場合も多いと考えられます。そのため、どのような業務を行っていたのか、具体的な数字やエピソードを用いて分かりやすく述べることが大切です。専門用語や業種特有の業務については、必要に応じて補足説明を加えると伝わりやすくなるでしょう。

保育士として活かせるスキルをアピールする

保育士への転職を目指す場合、異業種での経験をどのように保育士として活かせるかをアピールすることが大切です。
そのために、実際に保育士として働く現場で起こり得る事例を挙げ、これまでの経験やスキルを活かしてどのように対応できるかを具体的に述べましょう。保育士の現場での事例を取り上げることで、業界や企業研究ができていることのアピールにもつながります。

ただし、リサーチが甘いと現場に則していない発言をしてしまい、応募先へ「保育士としての理解が浅い」という印象を与えてしまう恐れも。事例を取り上げる際は情報収集を念入りに行うようにしましょう。

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保育士の職務経歴書では資格やスキルをアピールしよう

  • 保育士の職務経歴書は、読み手への分かりやすさ・読みやすさを重視した内容にする
  • 保育士の職務経歴書は、パソコンで作成するのがおすすめ
  • 異業種転職の保育士の職務経歴書には、保育士の仕事に活かせるスキルを盛り込もう

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