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介護職の退職理由ランキングを紹介!良い転職先の探し方とは

「介護職が退職する理由は?」と疑問に思う人もいるでしょう。介護職の退職理由は、人間関係の原因がある場合や、職場の運営方針に不満がある場合などが多いようです。この記事では、介護職の具体的な退職理由ランキングや円満退職に繋げる方法を解説しています。退職理由別におすすめの転職先の探し方や、転職時に前職の退職理由を聞かれたときの例文も取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。

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介護職の退職理由ランキング

レバレジーズメディカルケア株式会社「2022きらケア介護白書」の調査によると、調査に回答した2141人のうち、77.2%の介護職員が転職を経験していると回答しています。
では、介護職員が退職する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。同調査において、介護職員として2回以上転職したことがある方の転職理由(複数回答可)をみていきましょう。

1位:職場の人間関係が悪かった

介護職の転職理由として最も多い回答があったのが、「職場の人間関係が悪かった」で29.8%にのぼりました。

人間関係の場合、「チームワークの意識が薄く協力意識のない人が多かった」「陰口を言う職員がいた」といった理由が考えられます。また、職員同士だけでなく、利用者やその家族との関係に悩むケースも。利用者からセクハラを受けたり、家族側から理不尽な要求をされたりすると、働くのが嫌になる人もいるでしょう。

介護職は、一人では仕事が進められません。同僚と協力することが求められるうえ、利用者との交流は必須です。職場で人間関係が悪くなると、仕事を続けるのがつらく感じてしまい、退職の理由となる人も多いようです。

2位:給与が低かった

介護職の退職理由の2位が「給与が低かった」で、16.3%の回答がありました。
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員の平均給与(月給)は常勤で31万7540円、非常勤で20万9540円となっています。
介護職員は身体介護や夜勤もあり、体力が求められる仕事といえるでしょう。利用者の中には介護サービスを拒否する人もおり、精神力も必要です。介護職員の給与は近年では処遇改善が進み、増加傾向にはありますが、体力や精神力が必要である仕事の大変さに、給与が見合わないと感じる人もいるでしょう。

また、介護施設の中には昇給制度が整備されていない施設もあり、勤続するやりがいにつながりにくいといった問題もみられます。

3位:仕事内容への不満があった

介護職の退職理由の第3位が「仕事内容への不満」で、14.7%の人が回答しました。

仕事の進め方への不満や、配属先の希望が叶わないことへの不満、業務負担の偏りが大きく、身体への負担が大きい業務ばかり自分に回ってくるなどの不満が考えられます。仕事の進め方が細かく決められており、自分のやり方を受け入れてもらえないといった不満もあるでしょう。

特に、要介護度の低い利用者の多い施設から、要介護度の高い利用者の多い施設に転職すると、身体介護の機会が多くなるため、身体的にきつくてついていけないといった不満を持つ人が多いようです。

4位:労働条件が悪かった

介護職の退職理由の第4位は「労働条件が悪かった」で、14.5%の回答がありました。

介護施設の中には人手不足の施設も珍しくなく、有休が取りにくい・残業が多い・休日出勤を求められる・夜勤のスパンが短く疲れが取れない、という問題に直面することもあるようです。
労働条件が悪いと、その職場で仕事を続けるのは難しいと感じてしまうでしょう。子育てや親の介護などを理由に、残業や夜勤のある職場で働けなくなる人もみられます。

5位:上司と馬が合わなかった

介護職の退職理由の第5位は「上司と馬が合わなかった」で、13.7%の回答がありました。
介護職はチームで働くことになるため、上司の指示を受けて動く場面も多いでしょう。上司と自分の仕事の進め方が違うことで意見が衝突したり、逆に指示が欲しいときに何もしない上司だったりすると、上司と馬が合わないと感じて働きにくくなってしまいます。

また、直属の上司だけでなく、管理者や法人本部の考え方に賛同できないケースもあるようです。人手が足りないことや仕事上の不満を相談しても、改善してくれなかったり、そもそも話すら聞いてくれなかったりすると、仕事に対するやる気がそがれてしまうでしょう。

参考:レバレジーズメディカルケア株式会社「2022きらケア介護白書」
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」

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介護の退職理由を伝えて円満退職に繋げるには

介護の仕事を退職する人には、さまざまな理由があることがわかりました。では、実際に退職を決意してから職場に意志を伝えるときには、どのようなことに気を付ければ円満に退職できるのでしょうか。

就業規則を確認し伝える日を決める

退職を決意したらまず、雇用契約や就業規則を確認し、退職の意志をいつ伝えるかを決めましょう。厚生労働省「退職の申出は2週間前までに」によると、法律上では退職の意志を伝えるのは退職希望日の2週間前までであればよいとされていますが、退職日までの期間が短いとトラブルの原因になり得ます。引継ぎや人員確保を考慮し、遅くても1ヶ月前までに伝えるようにしましょう。

なお、施設によっては「退職日の3ヶ月前までに」などと1か月以上前に通知するように定められている場合もあるので、注意が必要です。また、年末年始や年度末・年度初めで忙しい時期はできるだけ避けましょう。

直属の上司に直接伝える

退職を伝えるときは、直属の上司にアポイントを取ったうえで、口頭で直接伝えるようにしましょう。施設長や同僚に先に伝えるのはマナー違反となります。進退に関わる重要なことですので、メールや電話で伝えるのも避けたほうが良いでしょう。

退職は決定事項として報告する

退職を伝えるときは、決定したものとして報告する形式にするのがスムーズです。
「退職を悩んでいる」「退職するか迷っているので相談したい」と切り出すと、引き止められたり、退職交渉が長引いたりすることも。そのため、伝えるときは退職する意志が固いことを示しましょう。
また、できるだけ転職先が決まってから報告するほうが、引き止められにくくなります。

退職日・最終出勤日の希望を伝える

退職を告げるときは、退職日や最終出勤日の希望も合わせて伝えるとスムーズです。退職日前に有給休暇を使い切りたい場合は残日数を調べて、希望の最終出勤日まで伝えると良いでしょう。

引継ぎについての相談を行う

退職の意志だけでなく、引継ぎの方法や引継ぎを誰にするかも上司に相談しましょう。特に利用者と介護職員が担当制になっている施設の場合は、利用者ごとに好みや注意すべきことなどを後任者に細かく引き継いでおく必要があります。ほかの職員や利用者に迷惑をかけないよう計画的に引継ぎを進めることで、円満退職につながるでしょう。

参考:厚生労働省「退職の申出は2週間前までに」

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退職理由別!介護職の転職先の探し方

転職をするときは、「前の職場で嫌だったことをまた経験したくない!」と考えることは当然のことです。ここでは、退職理由別に介護職の転職先の探し方についてまとめました。

職場の人間関係が悪かった

職場の人間関係の悪さを理由に退職した方は、転職先の働いている職員の声を聞いて雰囲気を伺うのがベストです。しかし、そのような機会がない場合は、職場見学すると良いでしょう。
職場見学では職員間の雰囲気だけでなく利用者の様子もみることで、職場全体の雰囲気が把握できます。また、その場で気になった部分は担当者に質問することで、疑問や不安を解消できるのも職場見学を行うメリットです。

給与が低かった

給与の低さを理由に退職した方は、転職先を探す際は求人欄の基本給の額だけでなく、手当や昇給があるかについても確認しましょう。
資格手当の対象になっている研修や資格は、施設によって対象の有無や金額が異なります。また、昇給についても求人欄に詳しく書いてあることもあるので、チェックしましょう。

ただし、あまりにも基本給がほかの施設と比べて高すぎる求人は、退職者が多く、とにかく人を集めたい目的で高く設定している場合もあります。給与が良すぎる求人を見つけたら、ほかの情報もよく見て吟味するのがおすすめです。

仕事内容への不満があった

仕事内容への不満があり退職した方は、ミスマッチを防ぐために施設形態や施設で提供されているサービス内容をよく調べるようにしましょう。

特に、未経験の形態の介護施設へ転職する場合は、転職先の施設形態をよく理解していないと「仕事内容が思っていたのと違う」といったミスマッチが起こりがちです。ミスマッチを防ぐためにも、どのような利用者が多いのかや、提供している介護サービスの内容などをよく調べて理解しましょう。

また、応募先の法人が複数の施設を運営している場合は、施設間で異動があるかなども調べると、納得した転職につながります。

労働条件が悪かった

労働条件の悪さを理由に転職したい方が転職先を探すときは、求人欄の労働条件を特にしっかり確認しましょう。求人票でチェックすべき項目は以下のとおりです。

  • 雇用形態(正社員・パート・派遣社員)
  • 給与形態(基本給・時給、日給制)
  • 賞与
  • 諸手当(資格手当・住居手当・扶養手当)
  • シフト体系(夜勤の有無・休日数)
  • 残業の有無、残業時間
  • 交通アクセス(公共交通機関が使えそうか、自家用車での通勤可か)
  • 福利厚生

労働条件は多くの項目があるため、自分の希望に全て沿う求人はなかなか見つからないかもしれません。そのため、譲れない条件を1~2つ決めたうえでチェックするのがおすすめです。
特に通勤に関しては毎日のことになるため、通勤時間や公共交通機関を使用する場合は、乗り換えが数回必要かなどを確認しておくと良いでしょう。

上司と馬が合わなかった

上司と馬が合わず退職した方は、面接まで進んだ場合、日常的な仕事の進め方について面接官に尋ねてみるのがおすすめです。
ある程度個人の自由度が高い働き方ができるのか、チーム制でリーダーの指示を細かく受けながら働くのかがわかると、上司と良好な関係を築きながら働けそうかもわかるでしょう。

なお、採用試験では採用者の上司が面接官となることも多いため、面接官が高圧的な態度を取る施設では、入職するとその面接官の下で働かなければならない可能性があります。面接のときには、面接官の態度に着目するのも良いかもしれません。

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転職時に介護の退職理由を聞かれたときの例文

転職時に介護職の退職理由を聞かれたときは、どのように答えるのが良いのでしょうか。例文は以下のとおりです。

前職で介護職員として働きながら、ケアマネジャーの資格を取得しました。前職ではケアマネジャーの欠員がなかったため、資格を活かしてケアマネジャーとして勤務できる職場で活躍したいと思い、転職することにしました。

こちらの例文は、キャリアアップへの意欲をみせた例文です。資格や身に付けたスキルをより活かして活躍したいという意欲がわかるように答えると良いでしょう。
また、ネガティブな理由をポジティブな表現に言い換えている例文は以下のとおりです。

前職では3年勤務し、基本的な介護業務やリーダーを経験しました。毎日が充実していたのですが、どの業務も滞りなく進められていたため、「やり切った」という思いが日々強くなってきたため、未経験の形態の施設でよりスキルアップを目指したいと思い、志望いたしました。

こちらの例文は、人間関係を理由に退職した場合や上司と馬が合わず退職した場合、仕事内容に不満があった場合にも転用できます。ネガティブな理由や前職への不満は退職理由の中で明言しないようにしましょう。また。給与について不満があった場合はその理由は示さず、ほかに転職先で魅力的な箇所を見つけて取り上げるのが無難です。

なお、結婚や妊娠、出産などのライフイベントのためや、配偶者の転勤のためなど、やむを得ない理由で退職する場合は、理由をそのまま伝えて問題ありません。

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介護職の退職理由は人間関係や収入への不満が多い

  • 介護職の退職理由で最も多いのは人間関係の悪さ(2022きらケア介護白書調べ)
  • 介護職が退職を伝えるときは、決定事項として直属の上司に口頭で伝える
  • 人間関係の悪さが理由で介護職を退職した人は転職時に職場見学を行うのがおすすめ

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