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外来クラークとは?1日の流れや仕事内容、必要なスキルを紹介

18 hours ago

「外来クラークとは?」と疑問に思う方もいるでしょう。外来クラークとは、病院の外来で医師の事務作業を中心に補助業務を行う職種のことです。この記事では、外来クラークの仕事内容や1日の流れ、必要なスキルを紹介しています。外来クラークとほかの事務系医療職との違いや、向いている人の特徴にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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外来クラークとは

外来クラークとは、病院の外来に勤務し、医師のカルテ記載や文書作成の補助業務を行う職種のことです。そもそも、クラークとは「医師事務作業補助者」のことを指し、「医療クラーク」とも呼ばれます。

クラークは医師の業務のうち、カルテ記載や文書作成といった事務的作業をサポートする職種です。配属先により、外来にいるクラークは「外来クラーク」、病棟にいるクラークは「病棟クラーク」と呼ばれます。

なお、外来クラークになるには特別な資格は必要なく、無資格・未経験からでも働ける職場も多くあるようです。

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外来クラークの仕事内容とは

前述のとおり、外来クラークは病院の外来で、医師の事務業務を補助しています。ここでは、外来クラークの具体的な仕事内容をみていきましょう。

受付・電話対応

外来クラークは、診療科ごとの外来窓口にいることがほとんどです。そこで、総合受付から各科の訪れた患者への対応を行います。具体的には、問診票などの書類の受け渡しや外来窓口の電話対応、診察室への案内などです。

医師の文書作成代行・補助

外来クラークのメイン業務の一つは、医師の文書作成の代行・補助です。外来クラークは、主に診療情報提供書や診断書の作成を補助しています。

なお、病院や診療科によって、外来クラークが補助する範囲が異なるようです。氏名や生年月日、主病名など基本情報のみ外来クラークが書いて残りの項目は医師が書く場合と、ほぼ全ての項目を外来クラークが記載し、最終的に医師が確認・修正して発行する場合の2パターンが多くみられます。

カルテの代行・補助入力

外来クラークは、電子カルテの代行入力・補助も行います。
診療に伴い算定される管理料は、算定要件としてカルテに指導内容の要点などを記載しなければなりません。そのため、病院によっては管理料を算定した患者の一覧を見ながら、外来クラークがカルテへ管理料に関する記載を行い、内容について医師に承認をもらうケースがみられます。

また、診察室で医師の横で電子カルテ記載補助を行うことも、外来クラークの業務の一つです。診療中に診察室でパソコンの前に座り、医師と患者の会話や行った処置・処方する薬を電子カルテに入力します。

書類管理

外来診療に関する書類の整理も、外来クラークの仕事です。外来では問診票や同意書などの書類が発生するため、外来クラークは患者ごとに書類を整理し、所定の場所で管理を行っています。

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外来クラークの1日のスケジュール

外来クラークの1日のスケジュールの例は、以下のとおりです。

時刻
スケジュール
午前8時30分 出勤、外来診療準備
午前9時 外来診療スタート、受付業務またはカルテ記載補助
正午 休憩
午後1時 受付業務またはカルテ記載補助、診療情報提供書作成
午後3時 外来診療終了、管理料関係のカルテ記載
午後4時 診療情報提供書・診断書作成
午後5時 退勤

外来クラークは、午前中は外来診療に関わる業務で忙しくなり、午後に診療が終了してからは書類作成やカルテ記載をまとめて行うことが多いようです。

カルテ記載補助業務がある場合、業務を行う外来クラークは診療時間中は診察室にいることになるため、受付担当とカルテ記載補助担当が分かれていて、日ごとに交代で業務を担当している病院もあります。

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外来クラークとほかの事務系医療職との違いとは

外来クラークのように医療機関で事務系の業務を担当する職種はほかにもあります。ここでは、外来クラークとほかの事務系医療職との違いを紹介します。

病棟クラークと外来クラークの違い

前述のとおり、病棟クラークは病棟に勤務するクラークのことです。病棟クラークと外来クラークは、勤務場所だけでなく仕事内容もやや異なります。

外来クラークは医師の横についてカルテ記載補助を行うケースがありますが、病棟では診療に関するカルテ記載は基本的に医師が行うため、病棟クラークは日常的な診療に関してカルテ記載補助業務を行うケースはあまりありません。また、病棟クラークは病棟のナースステーションで事務業務を行うため、お見舞いに来た人への対応なども任されることがあります。

なお、診療情報提供書・診断書の作成や管理料に関するカルテ記載、書類整理などの業務は、外来クラークと共通していることが多いでしょう。

医療事務と外来クラークの違い

医療事務と外来クラークは、役割や仕事内容が異なります。医療事務は、診療報酬請求のためにレセプト作成を行ったり、病院の窓口で受付や会計を行うのが仕事です。外来クラークは医師のレセプト確認をサポートすることはあっても、主体的にレセプト作成に関わることはほぼありません。

なお、小規模な病院やクリニックでは、医療事務にクラークの業務も任されることがあります。レセプト作成や窓口会計も担当しながら、医療事務が診察室でカルテ記載補助業務を行ったり、書類整理を行ったりすることもあるようです。

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外来クラークに求められる能力と向いている人とは

ここまで、外来クラークの仕事内容やほかの職種との違いについて触れてきましたが、外来クラークにはどのような能力が求められるのでしょうか。ここでは外来クラークに求められる能力・向いている人を紹介します。

患者や医師とコミュニケーションを取るのが得意な人

外来クラークは、患者や医師とコミュニケーションを取るのが得意な人が向いています。外来クラークは毎日多くの患者と接するため、患者に寄り添った丁寧な対応が求められるでしょう。

また、忙しい医師ともうまくコミュニケーションを取りながら、仕事を進める必要があります。患者に接する職種、医師のサポートを行う職種として、外来クラークにはコミュニケーション能力が求められるでしょう。

医学知識がある人

外来クラークには、医学知識がある人が向いています。外来クラークは、カルテ記載や書類作成で日常的に医学用語を読んだり書いたりします。医療系の仕事の経験がない方も働く中で知識は身に付きますが、用語の意味が全く分からないところからスタートすると、仕事に慣れるまで非常に時間がかかるでしょう。医療事務など、医療関係の仕事の経験がある方は、知識を活かせます。

未経験から外来クラークとして働くのが不安な方は、クラークに関する民間資格を取得するのがおすすめです。クラークの民間資格は、「医療事務技能審査試験」や「医療秘書技能検定試験」などがあります。クラークとして働くうえで最低限必要な医学知識や、実際の業務に関係する知識を身に付けられるため、外来クラークとして働く前に資格取得に挑戦するのも良いでしょう。

タイピングが速い人

外来クラークには、タイピングが速い人も向いているでしょう。
外来クラークは毎日、書類作成やカルテ記載など、パソコンを使って文字を打つ作業が多くあります。特に、医師の横についてカルテ記載補助を行う場合は、医師と患者の会話をその場でカルテに記載する必要があるため、ある程度タイピングの速度が求められるでしょう。
タイピングの速さやブラインドタッチに自信がある人は、外来クラークとして活躍できます。

デスクワークが得意な人

デスクワークが得意な人や、事務仕事が好きな人も外来クラークに向いています。
外来クラークは基本的にデスクワークです。パソコンに向かって多くの書類を作成したり、数十人分のカルテ記載を黙々とこなしたりする時間もあります。そのため、医療に携わりたい人で、デスクワークが得意な人は、外来クラークに向いているでしょう。

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外来クラークとは外来で医師の事務作業を補助する職種

  • 外来クラークとは医師の文書作成やカルテ記載の補助業務、受付対応を行う職種
  • 外来クラークと医療事務の違いは、レセプト作成を行うかにある
  • 外来クラークに向いている人とは、医学知識がありデスクワークが得意な人

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