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管理栄養士国家試験について知ろう!日程や合格率を解説

2 days ago

「管理栄養士国家試験の概要は?」と気になる方もいるでしょう。管理栄養士国家試験は年に1回、2月下旬ごろに行われ、例年合格率は約6割です。この記事では、管理栄養士国家試験の試験科目・時間や合格率を紹介しています。管理栄養士国家試験の受験資格や合格のための効果的な勉強法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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管理栄養士国家試験とは

公益社団法人日本栄養士会「管理栄養士・栄養士とは」によると、管理栄養士とは、病気を患っている人や高齢者、健康な人に対し、専門知識をもって栄養指導や栄養管理を行う職種です。管理栄養士として働くには、管理栄養士国家試験に合格した人に厚生労働大臣が与える、管理栄養士国家資格が必要になります。

厚生労働省「管理栄養士国家試験」によると、2025年実施分の第39回管理栄養士国家試験は2025年3月2日に実施予定です。なお、厚生労働省「第38回管理栄養士国家試験の合格発表」、厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の合格発表」によると、2024年は3月3日、2023年は2月26日に実施されています。実施日は年によりややバラつきがあるようですが、2月末から3月上旬に設定されるようです。

また、厚生労働省「管理栄養士国家試験」によると、2025年実施回の試験地は、北海道・宮城県・埼玉県・東京都・愛知県・大阪府・岡山県・福岡県・沖縄県の9ヶ所です。東京都や大阪府など、受験者が多い地域は会場が数ヶ所に分けられることがあります。

管理栄養士国家試験の受験手数料は6,800円で、受験願書を提出するときに収入印紙を貼って納付します。2025年実施回の合格発表は2025年3月28日午後2時に予定されており、厚生労働省のWebサイトで受験地ごとに合格者の受験番号が掲載される形式です。また、合格者には厚生労働省から合格証書が同日に投函され、郵送により交付されます。

管理栄養士国家試験の試験科目・試験時間・出題数

厚生労働省「令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会報告書」によると、管理栄養士国家試験の試験科目と出題数は以下のとおりです。

試験科目 出題数
社会・環境と健康 16問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 26問
食べ物と健康 25問
基礎栄養学 14問
応用栄養学 16問
栄養教育論 13問
臨床栄養学 26問
公衆栄養学 16問
給食経営管理論 18問
応用力試験 30問
200問

参考:厚生労働省「令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会報告書」

厚生労働省「第38回管理栄養士国家試験 試験会場等」によると、管理栄養士国家試験のタイムスケジュールは例年同じで、午前8時40分ごろに開場し、午前9時30分までに着席しなければなりません。試験は午前と午後に分かれており、午前10時から午後12時25分までと、午後1時40分から午後4時20分までです。

管理栄養士国家試験の合格基準

厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の結果について」によると、管理栄養士国家試験の問題の配点は1問1点です。合格基準は総問題数200点中、120点以上の正答が求められます。よって、全体の6割以上の正答が必要です。科目ごとの合格基準は設けられておらず、総得点のみで合否が判定されます。

参考:公益社団法人日本栄養士会「管理栄養士・栄養士とは」
厚生労働省「管理栄養士国家試験」
厚生労働省「第38回管理栄養士国家試験の合格発表」
厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の合格発表」
厚生労働省「令和4年度管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改定検討会報告書」
厚生労働省「第38回管理栄養士国家試験 試験会場等」
厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の結果について」

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管理栄養士国家試験の合格率

厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の結果について」によると、2020年から2024年までの5年間の管理栄養士国家試験の合格率は以下のとおりです。

実施年(実施回) 受験者数 合格者数 合格率
2020年(第33回) 1万7864人 1万796人 60.4%
2021年(第34回) 1万5943人 9874人 61.9%
2022年(第35回) 1万6019人 1万292人 64.2%
2023年(第36回) 1万6426人 1万692人 65.1%
2024年(第37回) 1万6351人 9254人 56.6%

参考:厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の結果について」

管理栄養士国家試験の合格率は、例年60%前後であることがわかります。ただし、上記を見ると2023年では65.1%、2024年では56.6%という結果になっており、年によって問題の難易度にバラつきがある可能性も考えられるでしょう。合格率に変動があっても合格基準は変わらないため、受験者は問題の難易度に関わらず、6割以上正答できる実力を身に付ける必要があります。

また、第37回(2023年)管理栄養士国家試験の学校区分別合格者の状況もみてみましょう。

学校区分 受験者数 合格者数 合格率
管理栄養士養成課程(新卒) 9,444名 8,235名 87.2%
管理栄養士養成課程(既卒) 1,372名 136名 9.9%
栄養士養成課程(既卒) 5,535名 883名 16.0%

参考:厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の結果について」

管理栄養士国家試験の合格率は、新卒者では90%近い一方で、既卒者の合格率は20%を切っており非常に低くなっています。詳しくは後述しますが、既卒者は基本的に働きながら試験対策を行うため、新卒者と比べて十分な試験対策が取れない人が多いと考えられます。

参考:厚生労働省「第37回管理栄養士国家試験の結果について」

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管理栄養士国家試験の受験資格

厚生労働省「管理栄養士国家試験」によると、管理栄養士国家試験の受験資格を得るためのルートは主に2つあります。大学や専門学校などで管理栄養士養成課程(年限4年)を修了するルートと、栄養士養成課程を修了し、栄養士の資格を取得して実務経験を積むルートです。

後者は、栄養士養成課程で何年課程のカリキュラムを修了したかによって、求められる実務経験年数が異なります。養成課程を含めて計5年間になるように設定されており、栄養士課程が2年間だった人は実務経験3年以上、栄養士課程が3年間だった人は実務経験2年以上、栄養士課程が4年間だった人は、実務経験1年以上が必要です。

なお、公益社団法人日本栄養士会「管理栄養士・栄養士とは」によると、栄養士も管理栄養士と同様に栄養管理や献立作成などを行う職種ですが、資格は厚生労働大臣ではなく、都道府県知事の免許を受けるものです。

参考:厚生労働省「管理栄養士国家試験」
公益社団法人日本栄養士会「管理栄養士・栄養士とは」

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管理栄養士国家試験の合格に効果的な勉強法は?

合格基準や合格率を見て、「管理栄養士国家試験に合格できるかな…」と不安に思った方もいるかもしれません。管理栄養士国家試験に合格するには、効果的な勉強法を実施することが大切です。

まず、試験時期から逆算して計画的に勉強を進めるようにしましょう。参考書や問題集の進捗も細かく決め、数ヶ月間のスケジュールを立てるのがおすすめです。

また、栄養士の実務経験をもって管理栄養士国家試験に挑戦する予定の人は特に、1日数分でも良いので継続的に毎日勉強する習慣を付けましょう。試験前に詰め込みで勉強しても、なかなか知識は身に付かないためです。

試験本番に緊張しそうで不安な人は、模擬試験を受験してみましょう。模擬試験では本番と同じ雰囲気で問題が解けるため、数回受験することである程度試験に慣れることができます。

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管理栄養士国家試験は年1回2月下旬ごろに行われる

  • 管理栄養士国家試験は全体の6割以上正答で合格となる
  • 管理栄養士国家試験の合格率は例年約60%で、既卒者より新卒者の合格率が高い
  • 管理栄養士国家試験の受験資格は栄養士の実務経験をもって得られるルートもある
  • 管理栄養士国家試験に合格するには計画的・継続的な勉強が必須

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