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履歴書の書き方介護福祉士編!例文や作成ポイントを解説
3 days ago
「履歴書の書き方が分からない…」という介護福祉士の方もいるでしょう。介護福祉士が履歴書を書くときは、志望動機や自己PRをより魅力的に記載することが大切です。この記事では、介護福祉士の履歴書の項目別の書き方や、作成時のポイントをご紹介。志望動機などの例文や、提出方法別の注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
介護福祉士の履歴書の項目と書き方
介護福祉士の履歴書をどのように書けばよいのか分からない方のために、各項目の書き方と注意点を解説します。
日付
履歴書に書く日付は、履歴書の提出方法により異なります。郵送で提出する場合はポスト投函日を、面接時や事前に施設側に直接渡す場合は渡す日付、メールでの提出の場合は送信日を記載しましょう。履歴書を書き始める時点では提出日や投函日がはっきりせず、完成してから最後に記載しようと思う人も多いかもしれません。その際は、書き漏れがないように注意しましょう。
基本情報
基本情報は履歴書の項目どおりに、氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなどを記載します。
氏名や住所は戸籍や住民票と同じように記載し、地名・人名の漢字や「番地」「丁目」などを簡略化しないようにしましょう。
住所は現住所と連絡先欄に分かれていることもあります。現住所と連絡先を同じにしたい場合は、連絡先欄に「同上」か「現住所に同じ」と記載すると良いでしょう。空欄のままでは現住所と同じという意味なのか書き漏れなのか、先方は分からないためです。
氏名や住所欄にはふりがな欄が付いていますが、表記が「ふりがな」であればひらがなで、「フリガナ」であればカタカナで記載しましょう。電話番号は、面接日時や採用可否の連絡のために記載を求められています。そのため、日中もつながりやすい電話番号を記載しましょう。固定番号である必要はなく、携帯番号でも問題ありません。
写真欄
履歴書に貼る写真は、証明写真として写真館で取ったものか、証明写真機で撮影したものを貼ります。
3ヶ月以内に撮影したものを使用し、のり付けがはがれたときのために、写真の裏に氏名を書いておきましょう。枠内に収まるように切り取って、のり付けします。
撮影時の服装は、スーツが一般的です。面接に行くときの服装を意識すると良いでしょう。男性はネクタイを締めてジャケットを羽織ります。女性は白いカッターシャツかブラウスの上にジャケットを羽織り、メイクはナチュラルメイクにしましょう。
髪型は前髪が目にかからないようにし、髪が肩につく長さのときは後ろで一つ結びにします。真顔では怖い印象になってしまうので、口を閉じて微笑む表情がおすすめです。誤字脱字などで書き直しが必要になったときのために、履歴書の内容をすべて書ききってから写真を貼るのが良いでしょう。
学歴・職歴
履歴書の学歴と職歴は、同じ欄に続けて書く書式が多くなっています。最初に行の中心に「学歴」と書いてから学歴を書いたあと、「職歴」と書いてから職歴を続けて記載します。
学歴は、中学校卒業から書くのが一般的です。それ以降は入学と卒業を記載していきます。学校名は法人名や国公立名から正式名称で記載しましょう。学部や学科も省略せずに書くようにします。書き終えたら右寄せで「以上」と書いて、職歴に移ります。
職歴は、「株式会社」や法人名から正式名称で書きましょう。入職の下の行には、職種とどのような仕事を行っていたのかを1行で収まる程度に簡単に記載します。退職経験がある人は、「一身上の都合により退職」と書いて退職年月を書きます。現職場を辞める予定が決まっている場合は、「〇年×月退職予定」と書きましょう。最後に「現在に至る」で締めます。
職歴は正社員や契約社員、派遣社員での経歴を記載するのが一般的ですが、パートやアルバイトで介護業務の経験がある場合はアピールポイントになりますので、記載しましょう。
免許・資格
免許・資格は、取得した順に記載します。
免許は最後に「取得」と記載しましょう。ただし、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修は、正式には資格ではなく「研修」なので、最後には「取得」ではなく「修了」と記載するのが正しい記載です。
介護系以外の資格を多く持っている場合や、持っている資格の数が多い場合は、介護業務に関連が高いものや難易度の高い資格に絞って記載しましょう。
志望動機
履歴書の中で、志望動機は応募者の熱意を伝えやすい項目です。書式の枠内を満たすようにし、かつ分かりやすく記載してアピールしましょう。
就活中は複数の施設に向けて履歴書を書くこともありますが、同じ内容を使いまわさず、施設ごとの特徴が入ったものを書くようにします。
また、志望動機は3部構成で書くのがおすすめです。まず志望動機を一言で述べ、志望動機に至った理由やエピソードを書きます。最後に、介護福祉士として入職後に何を成し遂げたいか、入職することでどのような成長が見込めるかなど、今後のことを述べてまとめると、流れが自然で分かりやすい志望動機になります。
自己PR
履歴書において、自己PRも志望動機と同じくらい重要な項目です。介護福祉士としての自分の強みやスキル、実績を記載しましょう。履歴書に長所・短所の欄がない場合は、長所についてアピールしてもOKです。アピールポイントだけでなく、そのポイントを裏付けるエピソードまで記載すると、説得力が増します。
趣味・特技
趣味・特技欄は、思いつくものがなくても「特になし」と書くのは避け、できるだけ書くようにしましょう。趣味・特技欄は、履歴書の中で非常に重要な項目というわけではありませんが、応募者の人柄や性格をうかがい知る手がかりになる項目です。面接時にアイスブレイクとして触れられるので、話を広げやすいものを選ぶのが良いでしょう。ギャンブルや宗教・政治活動に関する内容は避けるのが無難です。
長所・短所
履歴書に長所・短所を書くときも、自己PRと同様に、根拠も示して書きましょう。介護福祉士として業務で活かせる長所を選ぶと、より魅力的な印象を与えられます。履歴書に短所を書くときは、短所を克服するために気を付けていることなどを必ず最後に書き添え、前向きな印象を残せるようにしましょう。
本人希望欄
入職に際して特に希望がない場合は、「貴施設の規定に従います」と書きます。
勤務に関する細かい条件は、施設側と話し合ってすり合わせていくのが一般的です。勤務時間や勤務日に関する希望を書きすぎると、書類選考で落とされてしまうことも。そのため、履歴書の本人希望欄には、やむを得ない理由のときのみ記載しましょう。記載例は後述します。
介護福祉士の履歴書の例文
ここでは、介護福祉士の履歴書の中で、記載内容が長いものに関して例文を紹介します。
志望動機
志望動機の例文は、以下のとおりです。
私が今まで勤務した介護施設は、すべて利用者さまの人数が20名以下でした。人数が少ない分、きめ細かいケアができ、業務全般はある程度できるようになったのですが、近年は「やりきった」という思いが大きくなってきました。新しいステージとして、未経験である大規模な施設の介護業務に挑戦したい気持ちが前からあったのですが、その分きめ細かいケアができなくなるのではという不安もあり、踏み出せずにいました。
そのようなときに、貴施設の求人を拝見し、施設見学をさせていただいたときに、お忙しい中でもスタッフの方が一人ひとりに丁寧に接していらっしゃる姿や、利用者さまの笑顔が印象に残りました。ご案内くださった事務長の〇〇様からも、「忙しいときも早さや効率を求めるのではなく、まずは一人ひとりと向き合うことを一番大切にしている」とご説明いただき、貴施設で勤務したいという思いがより強くなりました。
貴施設に勤務することで、今までの経験や介護において大切にしてきた考えを活かしつつ、介護福祉士としてより成長したいと考えています。
前述のとおり、志望動機はほかの施設にも使いまわせる内容にしないようにしましょう。施設・法人の特徴や自分の経験・成し遂げたいことなどを織り交ぜた文章にまとめます。応募先に魅力を感じた理由として、前職でのことを引き合いに出すこともあるかもしれませんが、前職の悪口にならないように気を付けて記載しましょう。
自己PR
履歴書の自己PR欄の記載例は以下のとおりです。
このことは介護業務にも通じると思っており、うまくいかないときや疲れているときも、明るく笑顔で仕事にはげむことを心がけています。利用者さまや同僚からも「いつも明るくてこちらも元気になる」と言っていただけることが多く、今後もこの性格を武器に、介護の仕事に明るく元気にはげんでいきたいと思っております。
自己PRでは、強みや長所、特技などを介護福祉士の仕事に絡めて記載するのが理想的です。ただPRするだけでなく、その能力を仕事でどのように活かせるのかまで書くと良いでしょう。
趣味・特技
履歴書の趣味・特技欄の例文は以下のとおりです。
趣味・特技も、介護の仕事につながる点があるものがおすすめです。例文のように、大会やコンテストで入賞経験がある場合は、ぜひ記載してアピールしましょう。
長所・短所
ここでは、履歴書の短所の例文を紹介します。
前述のとおり、短所を述べるときは最後に、短所を克服するために努力していることを書きます。実際に最近克服できたと感じた出来事があれば、それを記載しても良いでしょう。
本人希望欄
履歴書の本人希望欄には、以下のようなことを書くのが良いでしょう。
- 小学2年生と幼稚園の子どもがいるため、1時間以上の残業は難しいです。
- 同居中の母の介護があるため、他県への転勤は難しいです。
- 電話連絡は平日であれば17時以降でお願いいたします。
本人希望欄には、やむを得ず譲れない条件を記載するようにしましょう。電話連絡の例のように、伝えたい連絡事項があれば、本人希望欄に記載します。
介護福祉士の履歴書作成のポイント
介護福祉士の履歴書作成のポイントについて紹介します。記載のときに以下の点を気を付けながら作成を進めましょう。
西暦・和暦表示を履歴書内で統一する
履歴書の中で「年」を書くときは、西暦または和暦のどちらかに統一しましょう。履歴書で年を書く項目は、日付・生年月日・学歴・職歴・免許・資格などです。書式によっては(西暦)(和暦)と指定されている場合もありますので、その場合は書式に従って記載します。
誤字脱字をしたら一から書き直す
履歴書を書いていて、もし誤字脱字をしてしまったら、最初から書き直しましょう。誤字脱字があると、注意力が足りないという印象を与えてしまいます。
提出期限が迫っているなどやむを得ず修正する場合は、誤字脱字箇所に二重線を引き、訂正印を押し、そばに正しい文字を書いて対応しましょう。修正ペンや修正テープ、砂消しゴムなどを使うのはマナー違反とされています。
履歴書を書き終わったら、必ずすべて読み返して確認しましょう。声に出して読むと誤字脱字に気づきやすいのでおすすめです。また、内容を考えながらいきなり履歴書を記入するのではなく、別の紙やPCで記載内容の下書きをし、下書きを見ながら履歴書に清書すると誤字脱字をしにくくなります。
書式や用紙サイズの指定がないか確認する
応募先によっては履歴書の書式・用紙サイズに指定がある場合や、応募先独自の書式を使うよう指示がある場合もあります。そのため、書き始める前に履歴書の書式や用紙のサイズに指定がないか確認しましょう。特に指定がない場合は、A4サイズの履歴書がおすすめです。
空白を少なくする
履歴書は空白を少なくし、できる限りすべての項目を多く記載しましょう。見た目がスカスカだと、熱意ややる気がないという印象を与えてしまいます。本人希望欄のように特に書くことがない場合は、「特記なし」や「特になし」と記載しましょう。書くことがないからと空欄にしていると、書き忘れを疑われることもあります。
黒のボールペンで書く
履歴書は、黒のボールペンで手書きで記載しましょう。鉛筆やシャープペンシル、フリクションペンなどを使用したり、強調したい箇所に色ペンを使ったりするのもNGです。
また、先方から案内がない限りはPC作成は避けましょう。インクのにじみやかすれがないように、事前に確認して使用することをおすすめします。
書き終わったらコピーを取っておく
履歴書を書き終わったら、提出する履歴書のコピーを取っておきましょう。スマートフォンで写真に撮っておくのも一つの手です。
コピーや写真に残す目的は、提出後に履歴書を見返せるようにするためです。面接では、履歴書の内容をもとに質問されます。履歴書に書いた内容を忘れて、志望動機や自己PRを聞かれたときに全く違うことや履歴書と矛盾があることを述べないよう、面接対策のために履歴書を見返せる状態にしておきましょう。面接時は履歴書に書いたことを丸暗記して述べるのではなく、プラスアルファで詳しく話ができるように準備しておくことも必要です。
介護福祉士の履歴書の提出方法と注意点
介護福祉士の履歴書の提出方法は、応募先により異なります。提出方法ごとにどのようなルールや注意点があるのかみていきましょう。
郵送提出
履歴書を提出するときは、履歴書が曲がったり汚れたりしないように、クリアファイルに入れてから封筒に入れましょう。履歴書を折って入れなくて済むように、A4サイズの履歴書なら角型A4号か角型2号にし、茶封筒よりも白色封筒を選ぶのがおすすめです。
封筒の表面には左下に「履歴書在中」と書いておくと親切でしょう。封筒の封はテープではなくのり付けし、「〆」マークを書きます。自分の住所や氏名も書き、過不足のないよう切手を貼りましょう。可能であれば、送付状を添付するとより丁寧な書類になります。送付状はビジネス文書の一種なので、PCで作成するのが一般的です。
直接手渡しで提出
履歴書を手渡しするときの準備も、郵送提出のときと基本的には同じです。切手や「〆」マークは不要ですが、裏面に自分の氏名を書きます。先方はすぐに取り出して中身を確認したいかもしれないので、のり付けはしなくても問題ありません。
面接時に手渡しするときは、自分で封筒から取り出し、クリアファイルに履歴書を挟んだ状態で渡します。
メールでの提出
応募先によっては、履歴書をPC作成し、メールにて提出するよう指定する場合もあります。履歴書の作成はWordやExcelで行うかもしれませんが、提出時は内容が変更できないようにPDF形式に変換しておくのがおすすめです。
履歴書は住所や氏名など個人情報が含まれているため、メールに添付するときはパスワードをかけ、最初に履歴書を添付したメールを送り、次にパスワードを記載したメールを送ります。
介護福祉士の履歴書に関するよくある質問
ここでは、介護福祉士の履歴書に関するよくある質問にお答えします。
介護福祉士の資格は取得日と登録日どちらを書くべき?
履歴書の免許・資格欄に資格を書くときは、取得日(合格日)を書くのが正しい記載です。介護福祉士は国家試験の合格後に免許登録を行うため、合格証と登録完了の日付が異なります。合格証の日付か、登録証にある合格日を書くようにしましょう。
履歴書内で応募先を指すときは何と書く?
履歴書で使用する敬称は「貴〇」です。「御〇」は話し言葉なので、履歴書では使わないようにしましょう。なお、「貴」の後に付ける言葉は、応募先の施設形態により異なります。一般的な介護施設の場合は「貴施設」、法人を指したい場合は「貴法人」、病院の場合は「貴院」と書きましょう。介護施設の中には法人ではなく株式会社が母体になっていることもあり、その場合は「貴社」と書きます。
介護福祉士の履歴書を正しく作成しよう
- 介護福祉士の履歴書には使いまわしでない志望動機を記載する
- 介護福祉士の履歴書を作成するときは、黒のボールペンで手書きで記載する
- 介護福祉士の履歴書はクリアファイルに入れてから封筒に入れて提出する
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