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外科と内科の違いとは?診療内容や診療科を紹介
13 hours ago
「外科と内科の違いは?」と分からない方もいるかもしれません。外科は患部に直接手術でアプローチする治療が主である一方で、内科は薬物療法や内視鏡・カテーテルなどの非観血的手法で治療を進めていきます。この記事では、外科と内科の違いや具体的な診療科をご紹介。外科と内科それぞれの看護師の仕事内容の違いにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
外科と内科の違いは?
外科と内科の違いは、「主に行う治療法」や「治療方針」にあります。
外科は開頭や開腹など身体にメスを入れる手術治療が主である一方で、内科では投薬治療のほか身体にメスを入れない内視鏡やカテーテルによる手術・検査が主に行われるようです。治療法の違いから取り扱う領域にも違いがあり、骨や神経、関節の疾患は外科、血液や内分泌の疾患は内科で主に治療されています。
なお、呼吸器内科と呼吸器外科のように、同じ臓器を治療していても、治療方針の違いで内科と外科に分かれているケースもあります。治療方針が変わると同じ領域の診療科の内科・外科で転科することもあるようです。
外科とは
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「外科医」によると、外科医が勤務している「外科」とは、主に手術などにより患者の病気や外傷の治療を行う診療科のことです。患部の洗浄や切開、縫合などの簡易な処置から、複数の医師や看護師が協力して大手術を行うこともあります。手術では患者の体にメスを入れて、患部を取り除いたり、外傷部位を修復したりする治療が行われ、手術後はリハビリの指導も行われるようです。
厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」、厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「外科医」によると、外科系とされる診療科の例は以下のとおりです。
- 脳神経外科
- 呼吸器外科
- 循環器外科
- 心臓血管外科
- 消化器外科
- 乳腺・内分泌外科
- 肛門外科
- 頭頚部外科
- 整形外科
- 美容外科
- 形成外科
- 小児外科
ほかにも、「メスを用いて手術を行う診療科」という意味合いで、婦人科や眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科などが外科系診療科とされることもあるようです。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「外科医」
厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」
内科とは
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「内科医」によると、内科医が勤務している「内科」とは、内臓や神経、血液などの病気に対して診断し、薬物療法や食事療法などにより治療を行う診療科のことです。触診・聴診などの診察や尿検査、血液検査などで得られたデータをもとに診断を行い、投薬や注射、吸入などの措置を行います。
厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」、厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「内科医」によると、内科系とされる診療科の例は以下のとおりです。
- 感染症内科
- 血液・腫瘍内科
- 糖尿病・内分泌内科
- 脳神経内科
- 呼吸器内科
- 循環器内科
- 心臓血管内科
- 消化器内科
- 腎臓内科
- 心療内科
- 緩和ケア内科
ほかにも、総合病院などの大規模病院には、必要があれば転科させることを前提に、全身を広く診る「総合内科」という診療科が設けられていることもあるようです。
参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「内科医」
厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」
外科と内科の看護師の仕事内容の違い
外科と内科では、看護師の仕事内容にも少し違いがあります。看護師の仕事内容として、医師の診察補助や採血・注射・点滴などの看護処置、療養上の世話といった主な仕事は大きく変わりませんが、外科・内科特有の治療に付随する仕事がそれぞれあります。
外科看護師の仕事内容
外科看護師の仕事内容は、手術に関する業務が多くなります。
外科外来は、外科手術後に退院した患者や、外傷の治療に訪れる患者が多いため、看護師は創部の消毒や固定などを行う機会があるでしょう。
外科病棟での看護師の仕事は、術前術後管理が主になります。術前は定期内服の休薬確認と手術出しの準備、術後は創部ドレーン・尿管カテーテルの管理やバイタルチェックを行い、患者の容体が回復すると、リハビリのサポートを行うこともあるようです。
内科看護師の仕事内容
内科看護師の仕事内容は、薬物療法のサポートや生活指導などが多いでしょう。
内科外来の看護師は、看護師として基本的な業務である医師の診察補助や採血・点滴などが主な仕事になります。生活習慣病の患者であれば、看護師が生活指導を行うこともあるようです。
内科病棟の看護師は、療養上の世話が主になります。内科疾患に対して薬物療法、がんに対して化学療法や放射線療法を行う患者が多いため、副作用への対応を行うこともあるようです。また、内視鏡やカテーテルを用いた検査・手術も行われるため、検査出し・手術出しの業務もあります。
外科と内科の違いは治療方針や手術の手法にある
- 外科と内科の違いは、メスを用いて手術をするかどうかで分かれることが多い
- 外科の看護師は主に、術前術後の確認や創部ケアを行う
- 内科の看護師は主に、薬物療法を受ける患者のサポートなどを行う
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