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MS(医薬品卸販売担当者)とは?MRとの違いや仕事内容を紹介

17 hours ago

「MSとは?」と疑問に思う方もいるでしょう。MSとは「医薬品卸販売担当者」のことで、医療機関や調剤薬局に薬を卸したり情報提供をしたりする職種です。この記事では、MSの仕事内容やなる方法、MR(医薬情報担当者)との違いについて解説しています。MSに向いている人の特徴にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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MS(医薬品卸販売担当者)とは

MSとは「Marketing Specialist」の略で、医薬品卸販売担当者を指します。医薬品卸売会社に所属し、医薬品を医療機関や調剤薬局、ドラッグストアなどに納品するのが仕事です。

複数の製薬会社の製品を取り扱うのがMSの特徴で、中立的な立場での情報提供や、卸先のニーズを把握した製品の提案が求められます。医薬品には医師の処方箋が必要な医療用医薬品と、ドラッグストアなどでも取り扱えるOTC医薬品があり、MSは両方とも取り扱います。

MSとMR(医薬情報担当者)の違い

MSと同じく、医薬品を取り扱う職種として挙げられる職種が、MR(医薬情報担当者)です。MSとMRは混同されやすい職種ですが、所属先や取り扱う製品の範囲が異なります。

MSは医薬品卸売会社に所属し、複数の製薬会社の製品を取り扱う職種です。また、卸先に販売する医薬品の販売価格を交渉・決定する権利があります。一方、MRは製薬会社に所属し、自社製品のみを取り扱う職種です。MSと違い、医薬品の販売価格を交渉・決定する権利はMRにはありません。

MSとMRは互いに協力関係となることが多く、MRはMSに自社の製品の営業を行ったり、自社製品に関する情報提供を行ったりします。MSは卸先とMRの間に入り、卸先からの要望をMRに伝えることもあり、場合によってはMSとMRが一緒に卸先に訪問することもあるようです。

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MS(医薬品卸販売担当者)の仕事内容

MSの仕事は、単に医薬品を卸売するだけではありません。ここではMSの仕事内容について詳しくみていきましょう。

医薬品の卸売・営業活動

MSは、製薬会社から仕入れた医薬品や医療用材料などを、医療機関や調剤薬局、ドラッグストアなどの卸先に販売するのが主な仕事です。卸先に営業をかけ、価格交渉が成立したら納品、売上金の回収までMSが行います。医薬品に求める細かいニーズは卸先ごとに異なるため、MSは顧客それぞれの要望を把握し、ニーズに合った製品の提案・販売を行うことが求められるでしょう。

販売価格の交渉や決定もMSの仕事で、MSは利益率や製品の原価、市場動向なども把握したうえで交渉を行う必要があります。高すぎず低すぎず、かつ適切な利益が出るように考慮した価格を設定し、販売を行うのがMSの役目です。

医薬品に関する情報提供

MSは製薬会社に所属しておらず、複数の製薬会社の医薬品を取り扱うため、中立的な立場で、薬の効能・成分・使用目的・有効性・安全性などの情報提供を卸先に行う役目もあります。
複数のMRから得た情報をまとめて正確な内容を伝えるだけでなく、卸先に流行性疾患の流行や医療制度改定などの情報提供も行うようです。

卸先の経営サポート

MSは、医薬品の販売をとおして、医療機関の経営をサポートすることもあります。医薬品の購入は、ときには経営に関わるほど、医療機関の中で大きなウエイトを占める支出になることも。そこで、MSはよりコスト削減につながる医薬品を紹介するよう求められることもあるようです。

また、経営サポートの延長線上で、MSが医師や薬剤師の開業をサポートすることもあります。経営や開業のサポートには、マーケティングの知識やコンサルティングのスキルも必要となりますが、経営や開業に携わると、MSとしてよりステップアップできるでしょう。

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MS(医薬品卸販売担当者)になるには?

MSになるのに、特別な資格や学歴は不要です。医薬品や疾患、医療制度に関する知識がある人のほうが望ましいとされるため、医療系の大学・短大・専門学校を卒業した方や、薬剤師や看護師など医療系の資格を持っている方は知識を活かせるでしょう。

また、MSは医療機関の医師や薬剤師とコミュニケーションをとる機会も多いため、医療機関に勤務経験のある人が転職するのもおすすめです。

なお、MSに関連する資格の例として、一般社団法人日本ジェネリック医薬品販社協会「MS認定資格制度紹介」によると、民間団体である日本ジェネリック医薬品販社協会が主催しているMS認定資格があります。

医学や薬学の知識がなく、医療機関での勤務経験がない方でMSを目指す人は、民間資格の取得を視野に入れるのも良いでしょう。

参考:一般社団法人日本ジェネリック医薬品販社協会「MS認定資格制度紹介」

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MS(医薬品卸販売担当者)に求められるスキルとは?

MSに求められるスキルについて、おさえておきましょう。

情報収集スキル・プレゼンスキル

MSには、情報収集やプレゼンテーションのスキルが求められます。卸先に医薬品を買ってもらうには、自分自身やMRから仕入れた情報を活用しつつ、商品をプレゼンすることが大切です。常に最新の情報を持ち、必要な情報を提供できれば、卸先からの信頼も獲得でき、売り上げにもつながるでしょう。

そのためMSには、いつもアンテナを張って医薬品に関する情報を収集する能力と、ニーズに合った情報を忙しい相手にも短い時間で正確に伝えるプレゼンスキルの両方が必要といえます。

コミュニケーションスキル

MSは、コミュニケーションスキルも求められます。卸売先への営業やMRとの情報交換など、MSの業務は円滑なコミュニケーションがなければ成立しません。人に伝える能力と話をよく聞いて要点をつかむ能力を持ち合わせている人は、MSとして活躍できるでしょう。

価格設定に関するスキル

MSは卸売価格を自身で交渉・決定するため、価格設定に関するスキルも必要になります。原価や利益率に関する知識を踏まえ、他社の価格設定や市場のニーズなども考慮し、適正に価格を決めるスキルが求められるでしょう。小売業の経験がある方は、スキルを活かせるかもしれません。

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MS(医薬品卸販売担当者)に向いている人の特徴

MSに求められるスキルについてみてきましたが、向いている人の特徴についてもみてみましょう。

インプットとアウトプットが得意な人

MSには、インプットとアウトプットが得意な人が向いているでしょう。MSは、卸先やMR、新聞、専門誌など、あらゆる情報源から情報収集し、必要な情報を取引先に伝えることが求められます。ただ伝えるだけでなく、わかりやすく要点をまとめたり、情報が不十分な部分は個別で深堀りしたりといった工夫も必要でしょう。

情報を常にアップデートするために積極的に情報収集できる人や、情報処理能力が高い人は、MSとして活躍できるかもしれません。

多くの人と関わる仕事が好きな人

MSには、多くの人と関わる仕事が好きな人が向いているでしょう。MSの仕事相手は、医師や薬剤師、ドラッグストアの仕入れ担当者、MRなどさまざまな立場の人がおり、MSはこれらの仕事相手とコミュニケーションをとりながら仕事を進めていきます。どの相手とも円滑にコミュニケーションをとるのが得意な人や、さまざまな立場の人と連携して仕事を進めていくのが好きな人は、MSとして仕事をスムーズに進めていけるでしょう。

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MSとは医薬品卸販売担当者のこと

  • MSとは、医療機関や調剤薬局、ドラッグストアに医薬品を卸売りする担当者のこと
  • MSは医薬品の卸売業者に所属している一方で、MRは製薬会社に所属している
  • MSは医薬品の卸売価格の交渉や納品、情報提供などを行っている
  • MSには情報収集・プレゼンスキルやコミュニケーションスキルが求められる

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