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「ボディランゲージ」や「ヨガ」で患者さんに寄り添うケアを実現!
a month ago
『患者さんの気持ちに寄り添い、より良いケアを提供したい』という思いを実現するためのアプローチは多様にあります。そこで本記事は、非言語コミュニケーションの一つとされる「ボディランゲージ」と、リハビリの一環として期待が寄せられている「ヨガ」のアプローチ方法に注目しました。
ご紹介するのは、医療従事者向けのボディランゲージ講座を開催する団体と、乳がんヨガの普及・指導者の育成に取り組む団体です。それぞれの活動を参考に、患者さんへより良い医療サポートを実現するためのヒントを探ってみてください。
一般社団法人国際ボディランゲージ協会
一般社団法人国際ボディランゲージ協会は、ボディランゲージの研究や普及活動を通じて、非言語コミュニケーションによる良好な人間関係の構築を目指す団体です。あらゆる分野で必要とされるボディランゲージのスキルアップトレーニングや人材育成に力を注ぎ、円滑なコミュニケーション社会の実現を目指しています。
同協会では現在、ビジネスパーソン向けの講座に加え、医療従事者、教育関係者、お子さままで、幅広い層を対象としたボディランゲージに関する講座やセミナーを開催中です。さらに、習得レベルに応じた3つの認定資格講座も開講し、認定講師へのステップアップも支援しています。
本記事で注目したのは、言葉によるコミュニケーションが難しい患者さんへの対応に役立てられる、医療従事者向けの講座です。
現場ですぐに発揮できる「医療従事者のためのボディランゲージ講座」
ボディランゲージとは、言葉を使わずに身体の動きや表情、視線などで意思を伝える、非言語コミュニケーションのことです。
医療従事者のためのボディランゲージ講座では、患者さんの気持ちや感情を正確に読み取るための、非言語コミュニケーション術を習得できます。
90分の受講時間で学ぶのは、主に以下の3つの内容です。
- ボディランゲージ(非言語コミュニケーション)の影響力
- 患者さんの表情を正しく理解する
- 患者さんの感情に適切に反応する
より適切なケアを提供するためには、患者さんの表情や視線、仕草などから、言葉では表現できない感情やニーズを理解する必要があります。
そこで有効となるのが、ボディランゲージの知識習得と実践です。無言のメッセージを読み取れるようになれば、患者さんをはじめ、患者家族や医療従事者間での円滑なコミュニケーションも期待できるでしょう。
受講生の声
ボディランゲージ講座を受講した看護師をはじめ、営業職の方や研究職の方など、多様な職種の方々の生の声をお届けいたします。
- 相手の言葉に隠された感情やニーズを理解し、より効果的な対話を実現できるようになった
- 受講後は、より自然で誠実なコミュニケーションができるようになり、信頼関係も築きやすくなった
- 動作や身振り手振りの少しの変化だけでも、その人の印象が劇的に変わるという発見ができた
- 性別や年齢、関係性を考慮した微妙なボディランゲージの使い分けを学べた
受講した看護師の方は、「患者さんの希望や期待に応える方法を学びたい」という思いがきっかけだったそうです。受講後には、患者さんの細かな表情や身体の動きなどから発信されるボディランゲージに瞬時に反応できるようになった、と喜びの声が聞かれました。
医療の現場では、患者さんから発信される微細なメッセージを読み取る力も必要ですが、すぐに対応できる実践力も重要になります。非言語コミュニケーション力は、これからの医療現場で活躍する医療従事者にとって欠かせないスキルの一つとなっていくことでしょう。
■詳細情報
一般社団法人国際ボディランゲージ協会
医療従事者のためのボディランゲージ講座
一般社団法人BCY Institute Japan
乳がんヨガの普及に取り組む、一般社団法人BCY Institute Japan。全国各地とオンラインで乳がんヨガ指導者養成講座を開催し、指導者の育成とヨガクラスの普及に尽力している団体です。現在では、講座修了生によるヨガクラスを23の都道府県で開催し、活動の輪を広げ続けています。
同法人が目指すのは、47すべての都道府県で乳がんヨガクラスが受けられる環境を実現させることです。乳がん患者さんだけでなく、他のがん患者さん、また医療者にも安心してヨガを活用してもらえるよう、人材育成と医師監修によるプログラムの充実を目指しています。
こちらでご紹介するのは、乳がん・がん患者さんをサポートする医療従事者にも役立つ「BCY乳がんヨガ指導者養成講座」です。
個々の心や身体の状態にあったヨガの指導法を学べる「BCY乳がんヨガ指導者養成講座」
BCY乳がんヨガ指導者養成講座では、乳がん患者さんご本人やご家族、そして医療従事者などさまざまな立場の方々が乳がん患者さんとヨガについて理解を深めることを目的に、プログラムを提供しています。目指しているのは、乳がん経験者への安全かつ緊張や不安を緩和する乳がんヨガ指導を提供するための指導者の育成です。
同講座では、「乳がんヨガ指導者養成講座 ベーシック講座」「乳がんヨガ指導者養成講座 アドバンスド講座」「がん患者さま向けリストラティブヨガ講座」などステップアップできる講座が展開されています。
安心・安全に乳がん患者さんへヨガを提供したい方は、基本を学べるベーシック講座から順に受講するのがおすすめです。
患者さんに安全なヨガを指導する「乳がんヨガ指導者養成講座 ベーシック」
乳がんは、身体的な変化だけでなく、精神的な影響も大きな病気であるため、個々の状況に寄り添ったきめ細やかな指導が求められます。患者さんへリハビリの一環としてヨガを提供する場合にも、個々の心や身体の状態にあったサポートを行うことが必要です。
「乳がんヨガ指導者養成講座 ベーシック」では、安全に指導することを前提とした、ヨガの呼吸法や身体の動かし方など基本スキルを習得できます。さらに、その他の学びとして、医師によるビデオ講座で乳がんの病理に関する知識を深め、治療による身体への影響や心の変化を理解したうえで、適切な指導を行うためのスキルも習得可能。また、ヨガの哲学を元に、患者さんに寄り添うヨガ指導者であるための基本的なスタンスも学びます。
定番のヨガポーズのなかには、身体的な負担になったり、合併症などのリスクを高めたりする動きもあるため、患者さん一人ひとりの心身の状態に合った指導プランの作成も欠かせません。そのため、講座では治療中の方も安心してヨガに取り組めるよう、プランの作成方法についても実践的に学ぶことが可能です。
アメリカでは近年、“乳がんとヨガ”の関係性について活発な研究が行われており、睡眠の改善やQOLの向上などに大きな期待が寄せられているそうです。日本においても今後、ヨガへの注目度が高まっていくことが予想されるでしょう。
■詳細情報
一般社団法人BCY Institute Japan
乳がんヨガ指導者養成講座
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