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現場に活かせる!医療従事者のスキルアップを支援する法人

2 days ago

超高齢社会や価値観の多様性、外国人労働者数の増加など、現代におけるさまざまな変化は、医療従事者にも多くの影響を及ぼしています。現に皆さんの中には、在宅医療や外国人患者さんの対応に課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、在宅医療の学習支援・腹膜透析に関する情報発信をする法人、外国人患者さん向けにやさしいことば・伝え方を学習できる法人をご紹介します。知識が深まり、現場で役立つヒントを得られるかもしれません。

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一般社団法人リンクア

チーム医療の推進や現場の効率化に貢献する、一般社団法人リンクア。新たな医療スタイルを構築し、医療者同士・医療者と非医療者・システム間の連携を促進するべく活動しています。
医療関連の講座・イベントの企画運営をはじめ、情報発信やシステム開発、医療機関へのコンサルティングなど多数の事業を展開。「つなげる」「ひろめる」「つくる」「まなぶ」という4つのミッションに基づき、医療分野の育成・発展に寄与しています。以下は、医療従事者の「まなぶ」を支援する取り組みのご紹介です。

まなぶイメージ画像

医療従事者のまなびを支援するプラットフォーム「リンクアスタディ」

「リンクアスタディ」は、医療従事者のスキルアップを支援する学習プラットフォームです。オンライン講座やセミナー、ナレッジコミュニティなど、専門性および社会人力といった実践的スキルを学ぶ機会を提供しています。第一線で活躍する講師陣が、現場で通用する医療従事者の育成をサポートするのが特徴です。

ここでは、在宅医療アシスタントや在宅医療マネジャーなどの育成を目的とした「在宅医療アシスタント(PA)講座」をご紹介します。以下、基礎から応用まで学習できる、入門編と応用編がセットになったe-ラーニング講座です。

  • 入門編
    これから在宅医療を始める方に向けた、スタートアップ。
    講座受講後から「すぐに動けるスタッフ」を目指して、役割や基本知識、ビジネスマナーなど明日から使える知識習得を重視しています。(10レッスン)

  • 応用編
    在宅医療や医療機関で働く方向け。学習テーマは、医療保険制度や点数の基礎といった医療事務と他の専門職とのコミュニケーションに分かれ、広範な知識を習得できる内容です。
    現場に根付いたノウハウが詰まっており、在宅医療の理解をさらに深めることで、「もっと動けるスタッフ」を目指せます。(医療事務、コミュニケーション:各5レッスン)

※全レッスン内の小テスト合格後に修了証発行
※入門編と応用編、単体での受講可能

同団体のWebサイトでは動画サンプルを確認できますので、視聴してみてはいかがでしょうか。

学習プラットフォーム

ライフスタイルに合わせた透析治療「おうちで透析」

病気が進行し腎不全になると、透析治療が必要です。医療機関で行う血液透析は、週3回程度の通院が必要で身体への負担も大きく、通うのがつらいと感じる方も多いといいます。しかし、自宅でできる「腹膜透析」という選択肢を選べば、負担軽減に役立つかもしれません。「おうちで透析」では、生活の場でできる透析治療に関する情報を発信しています。

透析画像

腹膜透析は、生活の質(QOL)を維持できるよう開発された仕組みだといいます。自宅で自ら行うので通院の負担が軽減され、仕事や旅行など、自分のライフスタイルに合わせて治療を調整可能。キャリアを諦めずに生活の質を維持できるのも大きなメリットです。

同団体によると、国内で在宅透析を選択する人はわずか3%で、先進国の中でも普及率は最低水準だそうです。近年、政府の推進やインターネットの発展により在宅医療が充実し、医療従事者の連携による緊急時の対応体制も整いつつあります。たとえば、腹膜透析は患者さんや家族が透析液を交換しますが、高齢者などで自身での交換が難しい場合は訪問看護師のサポートも可能です。また、血液透析と腹膜透析を併用することで通院回数を減らす方法もあるとのこと。腹膜透析に伴う不安も軽減されつつあるでしょう。
「おうちで透析」の情報がより多くの患者さんに届き、治療法を選択しより良い生活を送れる未来に期待します。

■詳細情報
一般社団法人リンクア
リンクアスタディ
おうちで透析

一般社団法人やさしいコミュニケーション協会

やさしいことばとデザインで、よりよいコミュニケーションを実現する一般社団法人やさしいコミュニケーション協会。同協会が考える「やさしいことば」とは、「やさしい日本語」と「やさしい英語」。情報を届けたい相手にしっかりと伝わるように、語彙や表現を平易にすることや読みやすさや情報の優先順位、デザインの取り入れ方などを工夫します。

出入国在留管理庁によると、2023年末時点で日本には340万人以上の在留外国人が暮らしており、その多くがアジア圏出身とのこと。一般的に外国人対応というと、英語で伝えるものと思われがちですが、在留外国人の多くは英語を母語としません。また、ある団体の調査によると、在留外国人のおよそ8割が『日常会話レベル以上の日本語を話せる』と回答したそうです。
在留外国人の母語全てに対応するのは難しいことですが、「やさしい日本語」での対応は導入しやすい方法です。
「やさしい日本語」は、母語が日本語でない方にも理解しやすいように、語彙や表現を平易にしているのが特徴。この「やさしい日本語」を活用すれば、ある程度の日本語力がある方に、より情報が伝わりやすくなります。
また、英語を第二言語とする方には、必要に応じて「やさしい英語」でコミュニケーションをすることも大切だといいます。
同協会は、多言語対応の一つの要素として「やさしい日本語」の普及活動に注力しており、特に医療分野のやさしい日本語に関する啓発活動として講演や研修、講座などを実施しています。また、企画や講師派遣、育成講座なども相談可能です。

外国人とのコミュニケーション

外国人患者とのコミュニケーションをスムーズに「やさしい日本語(医療)サポーター養成講座」

「やさしい日本語(医療)サポーター養成講座」は、医療現場で使えるやさしい日本語を学び、その必要性や基礎知識を習得できる講座です。
外国人患者さんの対応に難しさを感じる医療従事者は多いでしょう。言葉の壁はもちろん、食習慣や文化の違い、保険や支払いの説明など、戸惑う要素が複数あるからです。特に、安静の指示や注意点などの医療情報を正しく伝えるのは容易ではありません。難しい医療用語は、患者さんにとって理解しづらく、混乱を招くこともあります。

同講座は、そのような問題を解決すべく考案されました。受講対象者は、医療機関・保健所で働いている方や医療系の教員・学生など。外国語能力は不問です。
多様な背景を持つ外国人患者さんを尊重し、理解を深める機会にしてみませんか。日本と外国の医療文化の違いや診療、治療に必要なことを説明するとき、必ず“言葉”を使います。言葉が平易になると、患者さんは理解しやすくなります。それが、患者さんと医療者双方の医療安全につながるのです。

やさしいコミュニケーション講座風景
▲画像提供:一般社団法人やさしいコミュニケーション協会


参加者から寄せられた声

受講者からは、やさしい日本語の実践報告が多数寄せられています。以下は、実施例の一部です。

  • 院内で専門職や多職種向けにワークショップ開催
  • ホームページで外国人患者さん向けに「やさしい日本語」で情報発信
  • 看護学校で学生向けに講義
  • 院外で多職種向けにオンライン開催

受講者が行った勉強会では、実際に自分で言い換え練習できるよう実践を重視したり、多忙な職員が参加しやすいように短時間で開催したりといった工夫もなされているとのこと。院内の初期臨床研修医(1年目)を対象にした研修プログラムにも取り入れているそうです。
なお、教育活動のきっかけとしては、外国人患者さんの受診が増加し、国籍や言語が非常に多岐にわたり対応困難だと感じたことが挙げられています。このような問題に直面している医療機関はもちろん、当記事を機に関心を持たれた方は、やさしい日本語・やさしいコミュニケーションに触れてみてはいかがでしょうか。人種・信条を問わず、平等な医療の提供に向けてお役立てください。

■詳細情報
一般社団法人やさしいコミュニケーション協会
やさしい日本語(医療)サポーター養成講座

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