働き方・お悩み
看護師のバイトの業務例は?必要な資格や仕事の探し方を解説
2 years ago

「看護師の資格があるので、アルバイトをして収入を増やしたい」「看護師におすすめのアルバイトを知りたい」
看護師の資格を活かせるアルバイトは複数ありますが、業務によって内容やメリット、デメリットが異なります。大切なのは、自分に合ったアルバイトを見つけることです。
本記事ではアルバイトという雇用形態や、看護師におすすめのアルバイトと必要資格、仕事の探し方などを紹介します。ぜひ参考にご覧ください。
看護師のバイトという働き方とは
アルバイトの看護師とは、パートタイム労働法に基づいて雇用される看護師のことです。
厚生労働省では、アルバイトを「1週間の所定労働時間が、同じ事業所に雇用されている正社員と比べて短い労働者」と定義しています。
病院やクリニック、介護施設などにおいては、アルバイトやパートタイマーとして働く看護師のことを「非常勤看護師」とも呼びます。一方、フルタイムで働く正社員の看護師は「常勤看護師」というのが一般的です。非常勤看護師は、常勤看護師に比べて勤務時間が短い傾向にあります。
正社員(常勤)の看護師 | 原則として最大1日に8時間、1週間に40時間 |
アルバイト、パートなど(非常勤)の看護師 | 1日に8時間未満、1週間に40時間未満 |
給与体系も常勤看護師と異なることが多いです。常勤看護師は月給制ですが、アルバイトの非常勤看護師は、主に時給で支払われます。
厚生労働省によると、2022年度の平均時給は次のとおりです。
看護師 | 2,615円 | 1,800円 |
准看護師 | 2,403円 | 1,563円 |
看護師におすすめのアルバイト
看護師のアルバイトにはさまざまな種類があります。以下でアルバイトを6つピックアップして紹介します。
病院の夜勤バイト
1回の勤務で多く稼ぎたい看護師におすすめなのが、病院の夜勤バイトです。
労働基準法の第37条には、原則として午後10時〜午前5時の時間帯に労働させる場合、2割5分以上の割増賃金を支給する必要があると定められています。つまり、規定の時間に夜勤の看護師バイトをすると、通常の賃金を1.25倍した金額を受け取れるのです。
もし、通常1時間2,000円のバイトを割増賃金の対象となる夜間帯に行えば、1時間あたり2,500円を受け取れることになります。
このように夜勤バイトは、日中の時間帯に比べて多く稼げるのがメリットです。しかし、夜間は少ない人数でナースコールに対応しなければならないことが多いため、デメリットも伴うでしょう。
ツアーナース
ツアーナースとは、個人や団体の旅行などに同行し、体調管理や環境整備、応急手当などを施す看護師のことです。具体的には、次のような応対を行います。
- 体温や血圧の測定
- 軽微なケガの応急処置
- 入院治療が必要ない人に対するパルスオキシメータの装着
- 点眼や内用薬の内服介助
- 歯や舌に付着した汚れの除去
- 排泄物の廃棄やカテーテルの準備
ツアーナースはさまざまな場所に派遣されるため、出かけることや旅行が好きな方におすすめです。
一方で、業務時間が長く感じるというデメリットがあります。上述したとおり、アルバイトの勤務時間は基本的に1日8時間未満です。ただし、ツアーナースとして旅行などに同行する場合、勤務時間が明確に定められていないケースもあり、同行中は一日中働き通しになる可能性もあるでしょう。また、あくまで仕事として旅行などに同行するため、旅を楽しむ余裕があるとは限りません。
イベントナース
イベントナースとは、イベントで働く看護師を意味します。ライブやコンサート、お祭り、文化イベントなどに派遣されることが多いです。
イベントナースは「いろんな場所で仕事をしてみたい」という方に向いています。スポーツや音楽のコンサート、展示会やお祭りなど、さまざまなイベントに派遣されるため、新鮮な気持ちで仕事ができるでしょう。
その半面、イベントがなければ仕事もないため「稼ぎたいときに稼げるわけではない」というデメリットがある点に注意が必要です。また、イベントがあったとしても、競争率が激しくバイト応募の抽選に落ちてしまえば、収入がなくなる可能性もあるでしょう。
保育園の看護師
保育園看護師のアルバイトは、子どもと触れ合うことが好きな方におすすめです。保育園に派遣され、園児の健康や衛生面の管理、病気や感染症の予防などを行います。
働く保育園によるものの、保育園看護師には基本的に夜勤や休日勤務はほとんどありません。そのため、ワークライフバランスを整えやすいというメリットがあるでしょう。
園児の健康管理や保育補助がメインで、医療行為がほとんどないため、急変対応が頻発する病院で働く場合などとくらべて、精神的なプレッシャーを感じにくいのもメリットといえます。一方で、看護師としての実務経験やスキルが培われにくいというデメリットがある点に注意してください。
訪問介護
介護のスキルや知識を身に付けたい方は、訪問介護のアルバイトを検討してみましょう。看護師の資格があれば介護職員初任者研修を修了した者としてみなされるため、訪問介護のアルバイトが可能です。
訪問介護のアルバイトには、介護の経験や知識、技術が身に付くというメリットがあります。ご自身や身の回りの人が要介護状態になった際、適切な対応ができる可能性があるでしょう。
デメリットとしては、看護師のスキルを活かしにくいことが挙げられます。訪問介護は主に介護がメインとなるからです。
コールセンター
体力に自信のない看護師におすすめしたいのが、コールセンターのアルバイトです。医薬品や医療機器、保険会社などによっては、「健康相談窓口」といったコールセンターを設置しているところがあります。看護師の資格があれば、このようなコールセンターでアルバイトできる可能性があるでしょう。
コールセンターのアルバイトはデスクワークであるため、体力を酷使することはありません。そのため、人によっては快適に働くことができます。
一方で、電話対応が主な仕事となることから、看護師としての実務経験が身に付きにくいというデメリットがある点に注意してください。
アルバイトの看護師として働くメリット
アルバイトの看護師として働くには、さまざまなメリットがあります。主なメリットは以下の4つです。
ワークライフバランスが整いやすい
アルバイトの看護師は仕事とプライベートの両立がしやすいといえるでしょう。自分で勤務日数や時間を選べることが多いからです。育児や介護、ダブルワークなど自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができます。
労働時間が常勤の看護師より短い
アルバイトは常勤看護師に比べて労働時間が短い傾向にあります。残業を求められたり勉強会や委員会などに出席したりすることが比較的少ないため、自分の予定や都合に合わせて働けるでしょう。
仕事のプレッシャーが少ない
常勤看護師に比べると、仕事のプレッシャーが少ないのもアルバイトのメリットです。管理職や責任者といった役職を任されたり、責任が重い仕事を命じられたりすることはほとんどありません。そのため、自分の仕事に集中することができるでしょう。
人間関係などのトラブルに巻き込まれにくい
アルバイトという立場は、人間関係のトラブルに巻き込まれにくいというメリットもあります。常勤の看護師と違って、ほかの職員と深い付き合いになることは比較的少ないからです。ストレスをあまり感じることなく働ける可能性があるでしょう。
アルバイトの看護師として働くデメリット
アルバイトの看護師は、メリットばかりではありません。ここでは3つのデメリットを紹介します。
常勤看護師より給与が少なくなってしまう
アルバイトの看護師は、常勤看護師より給与が少なくなってしまう可能性が高いでしょう。労働時間が常勤看護師より短い傾向にあるからです。勤務先によって異なりますが、基本的にボーナスや退職金を支給されることはありません。
社会保険の加入要件を満たせない場合がある
アルバイトで働くと、社会保険の加入要件を満たせない場合もあるでしょう。社会保険には、加入要件として一定の労働時間や労働日数が定められています。社会保険に加入できない場合は、家族の扶養に入るか、ご自身で保険や年金に加入しなければならないでしょう。
キャリアアップやスキルアップを目指しにくい
アルバイトは看護師としてのキャリアアップやスキルアップを目指しにくくなってしまうこともあります。責任のある役職に就いたり、勉強会への参加を求められたりすることが少ないからです。
アルバイトの看護師として働く際に必要な資格
ここでは「看護師の資格はないけれど、アルバイトとして働いてみたい」という方に向けて、必要な資格を紹介します。
基本的に、看護師や准看護師は資格が必須です。
看護師 | 4年制の看護大学または3年以上の教育課程がある短大や看護師養成所を経て、看護師の国家試験に合格する |
准看護師 | 2年以上の教育課程がある准看護師学校養成所を経て、准看護師試験に合格する |
看護助手であれば、資格がなくてもアルバイトとして働くことができます。看護助手とは、医療現場で看護師を補助する仕事です。医療行為はできないものの、看護に関するさまざまな知識やスキルを身に付けることができるでしょう。
アルバイトの看護師に向いている人の特徴
アルバイトの看護師に向いている人は次のとおりです。
・ワークライフバランスを重視したい人 ・キャリアアップやスキルアップより働きやすさを求める人 ・常勤の看護師や正社員のスタッフと一線を引いて仕事したい人 |
・収入を高くしたい人 ・社会保険などの福利厚生を重視する人 ・キャリアアップやスキルアップを求める人 |
ワークライフバランスを重視する人はアルバイトの看護師が向いています。常勤の看護師と違って、勤務時間や勤務日数などをある程度自分で決められることが多いからです。
また、昇進や昇格、勉強会の参加などがないため、働きやすさを求める方にも向いているでしょう。人間関係のトラブルにも巻き込まれにくいことから、常勤の看護師や正社員のスタッフと一線を引いて仕事したい人にもおすすめです。
一方で、アルバイトの看護師は収入が少なくなる傾向にあります。キャリアアップやスキルアップも目指しにくいため、注意が必要です。
正社員の看護師は副業でバイトをしてもいい?
看護師が副業をできるか否かは、職場の就業規則によって異なります。
公務員の場合 | 原則、不可能 |
公務員でない場合 | 可能(ただし、就業規則による) |
公務員の場合は原則として副業は禁止されていますが、一部認められている業務もあります。
公務員でない場合は、就業規則によって異なるため、職場のルールを確認しましょう。
ただし、現代は働き方改革の一環として、副業が推奨される傾向にあるのも事実です。厚生労働省の「モデル就業規則」においても、次のような文言が記載されています。
第70条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。
引用:厚生労働省
副業をする際は本業に影響が出ないように心がけましょう。看護の現場以外でアルバイトすることも可能ですが、できれば経験や知識を活かせるものがおすすめです。
看護師のアルバイト求人の探し方
看護師のアルバイト求人を探す方法はいくつかあります。主な探し方は以下の3つです。
ナースセンターで探す
ナースセンターとは、各都道府県に設置された看護職をサポートする機関です。「看護師等の人材確保の促進に関する法律」 に基づいて設置されており、看護師のアルバイト求人を見つけることができます。
ナースセンターは日本看護協会が母体となっているため信頼性が高く、全国の求人情報を無料で閲覧できるという点がメリットです。ただし、登録しない限り、求人情報の詳細までは確認できません。
ハローワークを利用する
ハローワークとは公共職業安定所とも呼ばれ、求人に関するさまざまなサービスを無償で提供しています。全国に544箇所(2023年3月22日現在)あるため、各都道府県だけでなく各市町村でも求人情報を確認することができるでしょう。
大きなメリットは豊富な求人情報が登録されているという点です。ハローワークは企業や事業主も無料で使えるため、一般の求人サイトにはない求人を見つけられる可能性があります。
その半面、看護師のアルバイト探しを専門とするサービスではないため、手厚いサポートを受けにくいというデメリットがあるでしょう。
求人サイトで探す
求人サイトで探す場合は、大きく分けて2つの種類があります。
- 看護師の求人を専門とする求人サイト
- 総合的な求人サイト
看護師のアルバイトを見つけたい場合は、前者がおすすめです。現場から離れて看護師以外のアルバイトを探す場合は、後者を利用してみましょう。
求人サイトのメリットは複数の看護師求人の中から、条件を絞りこんで、自分に合った職場を探せる点です。給与や勤務地、勤務時間など、自分の希望する条件を設定して、求人を探してみましょう。
プライベートも大切にできるのが看護師のアルバイト
- 看護師のアルバイトは常勤の看護師より勤務時間が短いため、ワークライフバランスを整えやすい
- 看護師のアルバイトには「病院の夜勤バイト」「ツアーナース」「イベントナース」「保育園」「訪問介護」「コールセンター」などがある
- アルバイトで働くと仕事のプレッシャーが少なく、時間の融通が利きやすい
- 看護師や准看護師の場合は資格が必要だが、看護助手なら資格なしでもアルバイトできる
- 副業でアルバイトできるかどうかは勤務形態や就業規則によって異なる
- 看護師のアルバイトを探す主な方法は「ナースセンター」「ハローワーク」「求人サイト」
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