新卒看護師の志望動機はどう書く？ポイントやケース別例文を紹介

「新卒で看護師になる場合の志望動機の書き方がよく分からない」という方もいるでしょう。新卒で看護師を目指す場合の志望動機には、志望理由を裏付ける具体的なエピソードを盛り込んだり、将来の目標を明確に伝えたりするのがポイントです。この記事では、志望動機の作り方や例文について紹介します。志望動機が思いつかないときの対処法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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新卒看護師の志望動機の構成

新卒看護師の志望動機は、3部構成で作成すると、分かりやすく簡潔にまとまります。詳しい内容を一つずつ見ていきましょう。

結論（志望理由）

まず初めに、志望先を選んだ理由を具体的に書きましょう。
ほかの病院や施設にも当てはまるような内容だと、熱意が伝わらない可能性があります。その志望先のどういった点に魅力を感じたのかを整理し、志望先ごとに作成することが大切です。

具体的なエピソード

次に、志望する理由を裏付ける具体的なエピソードを挙げます。分量が多すぎてまとまりがない文章にならないよう、エピソードは一つに絞ると良いでしょう。看護師を目指すきっかけとなった事柄や実習での経験など、志望理由と最も結び付きの強いエピソードを選ぶと、志望理由の説得力が増します。

入職後の抱負

最後に、入職後の抱負を伝えましょう。この部分は採用担当者へのメッセージにもなるので、非常に大切です。どのような看護師になることを目標としているのか、どのように病院や施設で活躍したいのか、想像が膨らみやすいよう具体的に書くと良いでしょう。

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新卒看護師の志望動機を作成する際のポイント

新卒看護師の志望動機を書くにあたって大切なことは、実際に働いている姿を想像してもらいやすい文章にすることです。以下のポイントを押さえ、採用担当者に好印象を与えられる文章を作成しましょう。

例文をそのまま使わない

例文はそのまま使用するのではなく、自分や志望先に合った内容に変更しましょう。実体験に基づいたエピソードを盛り込むと、オリジナリティーのある文章になります。
また、志望動機を考える際に、ほかの病院や施設ではなく志望先を選んだ理由や、自分が看護師としてこだわるポイントを明確にしておくことも大切です。自身の価値観を含めることで、自分らしい志望動機を作成できます。

志望先の特徴に合わせた内容にする

志望動機を書く際に、あらかじめ志望先の特徴を調べておくことも大切です。経営方針や志望先が力を入れている分野などが、自分が魅力に感じている点や入職後に関わりたい分野と重なっていることをアピールできると、志望先で働きたいという強い意思が伝わりやすくなるでしょう。

なりたい姿を明確にする

働いている姿が容易に想像できる文章にするためにも、まずは自分のなりたい姿を明確にしておきましょう。将来の理想像を明確に伝えることは、志望動機を書くうえで大切なポイントの一つです。目標としている看護師像や、病院や施設に貢献するために入職後に取り組みたいことなどを、具体的に書くよう心がけましょう。

入職後の目標や理想の働き方がある場合は、志望動機に含めておくと、「キャリアプランについてきちんと考えられている」と好印象を与えやすくなります。

待遇や条件を動機の主軸としない

待遇や条件の良さについては、志望動機の主軸としないのがベターです。待遇や条件が良いから志望したと伝えると、「ほかに条件の良い病院や施設があれば、辞めてしまうのではないか」という懸念につながるおそれがあります。

教育体制が整っていることを志望する理由に挙げる場合も同様です。受け身である印象を与えかねないため、教育体制や制度だけを志望動機とすることは避けたほうが良いでしょう。

履歴書は200～300字程度、面接は1～2分程度にする

志望動機は、履歴書に記載する場合は200～300字程度、面接の場合は1～2分程度を目安に作成しましょう。あまり短すぎると「意欲がない」と受け取られるおそれがありますが、長すぎてもダラダラと分かりにくい印象を与えかねないので注意が必要です。
履歴書では、記載欄の8～9割は埋めるようにすると、視覚的にも良い印象を与えられます。

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新卒看護師の志望動機の例文

新卒で看護師を目指す方に向けて、ここでは履歴書を想定し志望動機のケース別例文を紹介します。志望する施設ごとに5つの例文を挙げていますので、ぜひご覧ください。

大学病院向けの新卒看護師の例文

大学病院向けの新卒看護師の例文は以下のとおりです。

• 私は、最先端で高度な医療に携わりたいと思い、貴院を志望いたしました。
  私は学生時代に珍しい症例や難病の看護について学んで以来、高度な医療を必要としている患者様をサポートできる看護師になりたいと思うようになりました。貴院は、特定機能病院として最先端医療を数多く提供しており、扱う症例も多岐にわたるため、多くの患者様へ看護ケアが行えると考えています。また、貴院で高度な医療に携わることで、質の高い看護が提供できると思い、貴院を志望いたしました。
  入職後は専門的な知識や技術を身に付け、貴院の良質な医療に貢献できるよう励んでまいります。

大学病院は、高度医療や救急救命をはじめとした幅広い分野での経験を積むことができる点が特徴です。「専門的な知識を身に付けられること」や「高度医療について学べること」などを軸に志望動機を作成すると良いでしょう。

クリニック向けの新卒看護師の例文

一方、比較的規模が小さいクリニック向けの新卒看護師の例文は以下のとおりです。

• 私は、地域医療に携わりたいと思い、地域に根差した貴クリニックを志望しました。
  貴クリニックは、県内でも特に積極的に地域医療に取り組まれており、多くの患者様がいるなか、一人ひとりにあった丁寧な診療を提供されています。私もこのような環境で、患者様とコミュニケーションを密にとり、最適な看護を提供したいと考えております。そして、看護の知識や技術を幅広く身に付け、患者様に寄り添ったケアができる看護師になりたいです。
  貴クリニックの一員として、地域医療を盛り上げられるよう日々尽力してまいります。

外来をメインに行っているクリニックでは、医師の診療補助が主な業務です。一日のうちに接する患者数が多いのが特徴で、なかには定期的に治療に通われている患者様が多いクリニックもあります。近い距離で患者様に寄り添った看護ケアをしたい方は、その点を志望動機に含めてみると良いでしょう。

急性期病院向けの新卒看護師の例文

急性期病院を志望する新卒看護師の例文を紹介します。

• 私が貴院を志望した理由は、高水準な医療を迅速かつ適切に提供している医療体制に魅力を感じたからです。
  私は貴院での実習で、患者様に対して治療や処置を行っている看護師の方々のスピード感に衝撃を受けました。迅速な対応が求められる環境のなかで、適切に判断し治療を施すためには、豊富で幅広い知識が必要であると考えております。私は、さまざまな症例を扱う貴院で知識やスキルを身に付け、さまざまな疾患に対して知識をもった看護師になりたいと考えております。
  そして将来的には救急看護の認定看護師資格を取得し、質の高い看護を提供することで貴院に貢献したいです。

急性期病院は、緊急度や重症度の高い患者を受け入れています。容体が不安定な場合も多く、適切な判断を下すためには高度な知識が求められるでしょう。スキルアップや専門的な知識の習得など今後のキャリアプランについて触れると、熱意が伝わる志望動機になります。

介護施設向けの新卒看護師の例文

介護施設向けの新卒看護師の例文は以下のとおりです。

• 私は、入居者様と深く関わる看護がしたいと思い、貴施設を志望しました。
  看護実習では高齢の患者様を担当する機会が多かったものの、患者様一人ひとりと関わる時間は長くありませんでした。そのとき、深い関わりをもちながら看護に携わる介護施設で働きたいと考えるようになりました。
  貴施設では入居者様との関わりを大切にされており、入居者様の声を受け、より快適に過ごせる施設にするための工夫を行っていることを知り、感銘を受けました。
  健康面と精神面の双方からサポートできるよう、看護の知識や技術を幅広く身に付け、信頼される看護師になれるよう尽力してまいります。

介護施設では、入居者の生活サポートを行います。入居者と距離が近いだけでなく、介護士とともに仕事を行うため、コミュニケーション能力の高さは強みになり得るでしょう。スキル面では、高齢の方々が対象となるため老年看護の知識を深められ点が特徴です。

訪問看護ステーション向けの新卒看護師の例文

訪問看護ステーションでの勤務は、利用者の自宅で看護ケアを行う点が特徴です。志望動機の例文は以下のとおりです。

• 私が貴事業所を志望した理由は、「地域の方々に寄り添った看護」に魅力を感じたからです。
  私は、身内が貴事業所の訪問看護を利用していたこともあり、訪問看護師の方々の丁寧な看護を間近で見る機会がありました。そのことがきっかけで、多くの利用者様を笑顔にできるような看護に携わりたいと考えるようになりました。また、安心できる環境で療養生活ができるように、利用者様をサポートする訪問看護師という仕事に大変魅力を感じています。
  しっかりと経験を積み、一人ひとりに寄り添った訪問看護師として貴事業所に貢献できるよう努めてまいります。

訪問看護ステーションでの勤務は、病院での勤務とは大きく環境が異なります。応募先を志望する理由に加え、病院ではなく訪問看護ステーションを志望している理由についても触れると、より説得力をもった志望動機が作れるでしょう。

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新卒看護師の志望動機が思いつかないときは？

志望動機が思いつかないときは、次の方法を試してみてください。

自己分析を入念に行う

自己分析を行うと、自分の強み・弱みや経験・スキルが明確になるだけではなく、自分が働くうえで大切にしたいポイントやこだわりに気が付くこともできます。
志望動機が曖昧で思いつかない場合は、まずは自己分析を行い、志望先にアピールしたいポイントを事前に洗い出しておくと良いでしょう。そのなかから、将来の抱負や具体的なエピソードにつながるようなものを選ぶと、まとまりのある志望動機が作りやすくなります。

志望先の病院・施設について詳しく調べる

志望先の研究をする際は、診療科目や病床数のような基本情報だけでなく、経営理念・方針や特色、求める人物像などについても調べておくと、志望動機を作成しやすくなります。また、病院や施設が大切にしていることと自分の価値観が合っているかを事前に確認できるため、入職後のミスマッチも起こりにくくなるでしょう。

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新卒看護師の志望動機はポイントを押さえて作成しよう

• 新卒看護師の志望動機には、具体的なエピソードを入れる
• 新卒看護師の志望動機は志望先の特徴に合った内容にする
• 新卒看護師の志望動機はなりたい姿や目標を明確にして書くと良い

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