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薬剤師国家試験の合格発表日はいつ?合格率や合否基準を紹介
2 months ago
「薬剤師国家試験の合格発表はいつ、どのように行われるの?」と知りたい方もいるでしょう。薬剤師国家試験の合格発表は、3月中旬にWebサイト上にて行われます。この記事では薬剤師国家試験の結果を確認する方法について紹介しています。薬剤師国家試験の合格率の推移や合格基準・合格点についても触れていますので、ぜひご覧ください。
薬剤師国家試験の合格発表はいつ?
薬剤師国家試験の合格発表は、例年3月中旬に厚生労働省「国家試験合格発表」のWebサイトで行われます。2025年2月に実施される薬剤師国家試験の結果は、2025年3月25日午後2時に発表される予定です。
発表日時になると、合格速報のサイトにアクセスできるようになります。合格速報のサイトでは受験地ごとにページが分かれており、自分が受験した受験地を開くと、受験番号ごとに1000番単位でページが分かれています。自分の受験番号が含まれるページを開くと、合格者の受験番号が表示されており、合否が確認できます。
また、合格者に対しては合格証書が郵送されるため、合格証書の到着によっても合格の確認が可能です。
薬剤師国家試験の試験日程
薬剤師国家試験は、例年2月中旬から下旬に2日間かけて行われます。厚生労働省「薬剤師国家試験」によると、2025年は2月22日(土)と23日(日)の2日間です。受験に関する書類提出(出願期間)は2025年1月6日(月)から同月16日(木)までとなっています。
2025年の試験地は、全国9都道府県(北海道・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・広島県・徳島県・福岡県)に設定されています。基本的には各都道府県に会場が1ヶ所ずつですが、東京都や大阪府など受験者数が多くなる試験地は、会場が2ヶ所以上用意されるようです。
各都道府県における会場が決まるのは例年12月下旬頃となっており、自分の受験会場がどこになるかは受験票が届くまでわかりません。試験地の都道府県は、受験者ごとに居住地から近いところに割り振られます。
薬剤師国家試験の合格率の推移
厚生労働省「第109回薬剤師国家試験の結果について」によると、薬剤師国家試験の2020年から2024年までの合格率は、以下のとおりです。
実施回(実施年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
第105回(2020年) | 1万4,311人 | 9,958人 | 69.58% |
第106回(2021年) | 1万4,031人 | 9,634人 | 68.66% |
第107回(2022年) | 1万4,124人 | 9,607人 | 68.02% |
第108回(2023年) | 1万3,915人 | 9,602人 | 69.00% |
第109回(2024年) | 1万3,585人 | 9,296人 | 68.43% |
参照:厚生労働省「第109回薬剤師国家試験の結果について」
薬剤師国家試験の合格率は、例年60%後半で推移しています。大学で薬学について6年間学んできた方が受験しても、3割以上の人が不合格になっている結果を見ると、薬剤師国家試験は難易度が低い試験とはいえないでしょう。
薬剤師国家試験の合格基準・合格点は?
厚生労働省「『新薬剤師国家試験について』の一部改正について」によると、薬剤師国家試験は以下のすべてを満たすことを合格基準とし、禁忌肢の選択状況を加味するとされています。
- 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること
- 必須問題について、全問題への配点の70%以上かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること
薬剤師国家試験の合格点は、問題の難しさを考慮して毎年変わる仕組みになっています。実際に2020年から2024年までの5年間の合格点は何点だったのか、必要な正答率は何割なのかを表にまとめました。
実施回(実施年) | 満点の点数 | 合格点 | 必要な正答率 (合格点÷満点の点数) |
---|---|---|---|
第105回(2020年) | 690点 | 426点 | 61.7% |
第106回(2021年) | 688点 | 430点 | 62.5% |
第107回(2022年) | 690点 | 434点 | 62.9% |
第108回(2023年) | 690点 | 470点 | 68.1% |
第109回(2024年) | 688点 | 420点 | 61.0% |
参照:
厚生労働省「第105回薬剤師国家試験の結果について」
厚生労働省「第106回薬剤師国家試験の結果について」
厚生労働省「第107回薬剤師国家試験の結果について」
厚生労働省「第108回薬剤師国家試験の結果について」
厚生労働省「第109回薬剤師国家試験の結果について」
なお、問題の配点は全問1問2点です。正答率を見てみると、合格するためには6割以上の正答が必要といえそうです。ただし、問題の難易度で合格ラインが変わるので、第108回(2023年実施)のように、年によっては7割近く正答しなければ合格できない場合もあります。さらに、前述のとおり、必須問題のみの正答率と各科目の正答率が規定以上でなければなりません。
禁忌肢について
厚生労働省「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」によると、「禁忌肢」とは選択すべきでない選択肢のことです。
薬剤師国家試験の問題の選択肢には、倫理的・法律的に誤った内容や患者に対し重大な障がいを与える可能性のある内容など、薬剤師として選択すべきでない選択肢が複数含まれています。正答率のラインをクリアしていても、誤答した問題のうち禁忌肢を複数選んでいたら不合格となります。
2020年から2024年実施分の合格基準では禁忌肢2個以下、つまり3つ以上禁忌肢を選ぶと不合格となっており、どの選択肢が禁忌肢だったかは公表されていません。
薬剤師国家試験の合格発表は3月中旬にWebサイトで行われる
- 薬剤師国家試験の合格発表日は、厚生労働省のサイトで合格者の受験番号が表示される
- 薬剤師国家試験は例年2月中旬に2日間行われ、合格発表は例年3月中旬に行われる
- 薬剤師国家試験の合格率は例年6割後半で推移している
- 薬剤師国家試験の合格基準は問題の難易度により調整されるため、毎年合格点が変わる
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