お役立ち情報
外国人患者と医療従事者をつなぐ、多言語対応の医療通訳サービスに注目!
2 months ago
医療のグローバル化が進む中、現場で大きな課題となっているのが“言葉の壁”です。
外国人患者と医療従事者間のコミュニケーション不足は、適切な診断や治療の妨げになる可能性があります。
そこで本記事では、医療に特化した多言語対応の通訳・翻訳サービスを提供する企業に注目しました。外国人患者と医療従事者間の円滑なコミュニケーションを実現するサービスの特徴や導入事例を詳しくご紹介します。
メディフォン株式会社
「医療における言語障壁を解消する」という揺るぎないミッションを掲げる、メディフォン株式会社。医療専門の通訳事業を担う企業として、言葉の壁を越え、多様な人々が安心して医療を受けられるサービスの開発、提供に取り組んでいます。
同社代表の澤田氏が目指すのは、「あたらしい社会のための医療インフラの構築」です。
近年では外国人患者数が増加する一方、医療現場における言葉の壁は深刻化しています。この課題に対し、同社は医療通訳サービス「mediPhone(メディフォン)」を開発。医療の多言語化とDX化を推進することで、外国人患者と医療従事者間の円滑なコミュニケーションを実現させました。
また、同社では、人事労務担当者向けのクラウド健康管理システム「mediment(メディメント)」も展開するなど、外国人従業員にも対応できるダイバーシティ経営の実現にも注力しています。
本記事でご紹介するのは、2014年1月にサービスを開始した医療通訳サービス「mediPhone(メディフォン)」です。2020年10月に「グッドデザイン賞」を受賞し、2022年12月には「第4回 日本サービス大賞」にて優秀賞を受賞するなど、功績を収めている注目のサービスです。
外国人患者受入れ支援サービス「mediPhone(メディフォン)」
多言語の医療通訳に対応した支援サービス「mediPhone」は、外国人患者の受け入れを行う医療現場の課題解決を支援するために開発されたサービスです。
これまでに全国各地の多くの医療機関に導入されており、医療通訳対応実績は10万件超。さらに、業界団体や自治体との協業・業務委託も多数手がけており、幅広く活用されています。
メディフォンの特徴
最大の特徴は、医療に特化した言語の通訳・翻訳が可能であること。コールセンターに繋いで利用する医療通訳は32言語(2024年8月時点)に対応しており、AIによる医療翻訳アプリなら最大107言語に対応できます。また、電話やビデオによる医療通訳と翻訳アプリは、24時間365日いつでもサービスを利用できるため、救急時に安心して外国人患者を受け入れられるのも大きなポイントです。
さらに、豊富な経験と高いスキルを持つ医療通訳者が対応しているため、医療に関する専門知識はもちろんのこと、外国人患者の文化や習慣への深い理解に基づいた細やかな対応によるスムーズなコミュニケーションも叶えられます。
また、通訳者の予約にも対応。通院患者への対応の際に、前回と同じ通訳者への依頼に加え、場面に応じた適切な通訳者の指定などができるため、ストレスフリーで円滑に診療を進められるのも魅力ポイントです。
同サービスの活用メリットはこれだけにとどまらず、医療現場のスタッフの負担軽減、ひいては医療安全の確立にもつながるでしょう。
導入事例
こちらでは、実際に導入した施設の導入例をご紹介します。ぜひ導入検討の際の参考にしてみてください。
■導入した背景
- 産科・小児科を中心に希少言語の利用ニーズがあり、事前予約も対応可能だったこと
- JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)の受審に向けた体制整備を行うため
- 機械1つで、通訳の対応と現場の業務効率化を実現できること
- 専門用語の通訳に課題を感じていたため
- 文化の違いを理解し、経験を重ねた医療通訳者の必要性を感じていたから
- 外国人患者への医療面でのサポートで、日本語運用に不安を抱えていたため
■導入後により得られたメリット
- 患者さん来院後の最初の聞き取りを電話通訳にすることで、診察までの待ち時間を短縮できる
- 現場では便利なコミュニケーションツールになっている
- 専門スキルを持つプロの通訳者により通訳品質を担保でき、医療安全レベルと安心感が向上した
- 職員による通訳が不要になり、業務や心理面での負担を軽減できた
- 些細な症状や痛みの表現といった難しい部分も通訳してもらえる
- 3者間通話を使用して、遠隔地のご家族への電話説明も可能になった
- 医療文章翻訳に加え、文章校正やネイティブチェックまで対応してくれる
外国人患者の診療対応を行っている医療機関では、AI翻訳の機能を活用しているところも少なくないでしょう。しかし、時としてAI翻訳はリスクを生じることもあります。
たとえば、「心不全は亡くなることがある病気です」と伝えたい場合に、AI翻訳では「心不全は無くなることがある病気です」と訳してしまう可能性があるそうです。このような誤訳リスクを回避するためには、医療用語に特化した専門性の高い通訳サービスが求められます。それを可能にする「mediPhone」は、外国人患者の受け入れにおいて、安全・安心な医療および円滑な診療をもたらすことでしょう。
■詳細情報
メディフォン株式会社
mediPhone
人気の記事
NEWお役立ち情報
介護士の負担軽減と利用者満足度向上を実現するサービス&システムを紹介!
NEW豆知識
MS(医薬品卸販売担当者)とは?MRとの違いや仕事内容を紹介
NEW豆知識