お役立ち情報
mikaruおすすめブログ紹介_vol.5
15 days ago

クリニックや病院が発信するブログには、患者さんにとって役立つ情報や医療従事者の学びになる記事がたくさんあります。
今回取り上げるのは、患者さんにやさしい取り組み、スポーツ医学に関する講座、クリニック主催のワークショップ、腸と自律神経の関係性、経口食物負荷試験について記された記事です。医療に関する知見を広げたい方は、ぜひお役立てください。
こんの優眼科クリニックのお知らせ
「患者さんに優しい眼科クリニック」を目指している、こんの優眼科クリニック。2003年の開院以来、北海道旭川市で地域のかかりつけ医として、患者さんの目の健康をサポートしています。特に力を入れているのは、日帰りでの白内障手術をはじめ、コンタクトレンズ診療、緑内障治療、糖尿病網膜症治療など。また、デジタル機器の普及とともに増えているドライアイの治療にも取り組んでいます。

同クリニックでは、患者さんの気持ちを何よりもまず第一に考え、当事者の立場に立った医療提供を心がけているそうです。その実現に向けた取り組みの中に、「待ち時間が短くなるように工夫する」という目標が掲げられていました。
今回注目したブログ記事《5月の優しい眼科通信と眼科情報》には、検査の待ち時間を有効活用したお話が紹介されています。
白内障の手術を日帰りで行う同クリニックでは、「簡単な手術」だと誤認してしまう患者さんが多いとのこと。術後には禁止事項もあることから、実際に手術を受けた患者さんへ術後アンケートの協力をお願いしたそうです。しかし、当初は術後半年後にアンケートを依頼したため回収率が振るわなかったのだとか。
そこで、「術後1週間目の検査時の待ち時間」に目を向け、アンケートを募ったところ、回収率は大幅に向上。なんと1年間で170人以上の方から回答をいただいた、と喜びの声が綴られていました。

患者さんからの生の声は、より良い医療を提供するためにも重要だとされています。しかし、アンケートに回答してもらう時間も、患者さんの貴重な時間です。ちょっとした待ち時間を有効活用することで、お互い有意義な時間を過ごせるのはとてもステキなことですね。
アンケートの回答結果は、同クリニックが毎月Web発行している『優しい眼科通信』第258号に掲載されています。ぜひ患者さんのさまざまな声に耳を傾けてみてください。
■記事詳細
5月の優しい眼科通信と眼科情報
Do-Clinic 整形・運動器リハビリテーションのお知らせ
札幌市に拠点を構える「Do-Clinic 整形・運動器リハビリテーション」は、「健康寿命を延ばす 生きることは動くこと」という想いを掲げ、運動機能を治すリハビリテーションに力を入れています。
整形外科医と理学療法士が連携し、より効果的な治療とリハビリに邁進。介護を必要としない生活を目標に、健康な身体を維持できるようサポートしています。

同院では、外部講師による講座や研修を積極的に取り入れ、スタッフの研鑽にも力を入れています。今回は、そんな取り組みがうかがえる《札幌医科大学スポーツ医学講座渡邉教授にご講演をいただきました》という記事に着目しました。
月に1回行われる全体ミーティング時に、札幌医科大学スポーツ医学講座の渡邉耕太教授を招き、スポーツ医学や今後の展望について学びを深めたことが綴られていたので紹介します。

スポーツ医学講座とは、スポーツ分野に限らず、運動機能を維持・改善して健康寿命を延ばす総合的な講座だそうです。この方向性は同院の診療方針とほぼ合致しており、患者さん一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリング、適切なリハビリ計画の立案に通じるとのこと。スポーツドクターに憧れて医師を志した院長はもちろん、スタッフにとっても医学と理学の連携について見識を深める好機となったようです。
なお記事には、教授を囲んでの写真も掲載されており、皆さんの柔和な表情からは、受講の充実感や普段の雰囲気の良さも伝わってきます。整形外科やリハビリテーション科で活躍中の方、より知見を広げたい方は、ぜひアクセスしてみてください。向上心やチームワークの大切さを再認識するきっかけとなりそうです。

■記事詳細
札幌医科大学スポーツ医学講座渡邉教授にご講演をいただきました
医療法人あい友会 あい太田クリニックの院長ブログ
訪問診療(在宅医療)を主体に提供している「医療法人あい友会 あい太田クリニック」。群馬県太田市などを対象に、24時間365日対応しているのが特徴です。
自宅で療養中の方や施設に入居中の方、一人での通院が困難な方のもとに医師が出向き、定期訪問診療や往診を行っています。

今回紹介するのは、同院長のブログにある《ケアマネジャーさんとのワークショップ開催》という記事です。同院主催で、地域のケアマネジャーさんたちと勉強会を兼ねたワークショップを実施したと記されています。
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護や支援を必要とする人が介護保険制度を利用し、自立した生活を送れるよう支援するのが職務とのこと。
さまざまな職種やサービスとの連携の調整役とも言え、訪問診療に欠かせない存在です。
そのような重要な役割を担うケアマネジャーさんたちと同院は、主に電話でやりとりすることが多く、患者さん宅でお会いしても、話をする時間が限られていたといいます。そこで、相互理解を深める機会をつくるべく、ワークショップを企画し実施となりました。

当日は講演後に、ワークショップを開催。グループワーク形式で、「要望」「困りごと」「疑問・質問」の3項目について話し合い、意見を付箋に書き出し、最終的に黒板にまとめていったそうです。
付箋によって可視化することは、問題点の確認ができ改善策につなげるメリットがあるとのこと。コミュニケーションを図る機会が少ない中、このような取り組みを行えて「大変貴重な機会になった」と綴られていました。
業務上での円滑な連携は、患者さんへ質の高い医療を提供することに繋がります。同院のブログを参考に、顔の見える交流や勉強会ができるような試みを取り入れてみてはいかがでしょうか。
■記事詳細
ケアマネジャーさんとのワークショップ開催
医療法人博侑会 吉岡医院のブログ
京都府京都市に位置する、「医療法人博侑会 吉岡医院」。同院は、昭和24年に外科医院として開業し、現在は消化器内科・婦人科・小児科・一般外科・肛門外科などを標榜し、子どもから高齢者まで幅広く診療。「患者さんの話をよく聞くクリニック」として、地域の健康増進に大きく寄与している存在です。

そんな同院が発信するブログから、分かりやすく優しい言葉で記されている《腸の働きと自律神経の関係について》という記事に着目しました。
同記事によると、胃腸の動きは自律神経(交感神経・副交感神経)の作用によって、調節されているそうです。
例として、緊張したり大事な仕事で出かけたりするとお腹が痛くなる経験を提示。この例では、まず脳から自律神経へ、それから腸にストレスなどの情報が伝わることで便秘や下痢を引き起こすと説明されていました。

最近ではその逆、「腸から自律神経、そして脳に情報が伝わる」ことも分かってきたそうです。
「腸の働きが悪くなると自律神経が乱れる」「腸内細菌のバランスが良くないと脳に悪影響が出る」とのこと。
「腸は第2の脳」と呼ばれることや、「腸脳相関」(Gut-Brain Axis)という言葉があることからも、腸と脳は密接な関係にあり、相互に作用していることがうかがえるでしょう。
腸は消化吸収や排せつだけでなく、さまざまな重要な働きがあるのですね。
ここで伝えられなかった、より詳細な情報は、同記事でご確認ください。
同ブログでは他にも、多くの興味深いテーマを取り扱っています。医療従事者としての知見を広げてくれる記事の数々、ぜひ併せてご覧ください。
■記事詳細
腸の働きと自律神経の関係について
そらいろこどもクリニックのDr.BLOG
「そらいろこどもクリニック」は、北海道札幌市で小児科やアレルギー科などの診療に対応しているクリニックです。
小児科では新生児から高校生・ご家族まで、アレルギー科では子どもから成人までのアレルギー疾患治療をプロトコールに準じて行っています。
今回ご紹介するのは、《経口食物負荷試験再開しています》という記事です。
記事で取り上げられている「経口食物負荷試験」とは、食物アレルギーを診断するときに使われる検査の一つ。アレルギー症状を起こす、もしくは起こすかもしれない食べ物を医師の管理のもとで摂取してもらい、症状が出現するかを確認します。
原因となる食べ物を特定・確定するため、または、摂取可能な量の確認や耐性獲得のために行う検査です。

同記事によると、食物アレルギーは、成長に伴って自然に寛解するケースもあるとのこと。一方で、長期間摂取していないと成人しても食べられない食物が残ることもあるそうです。子どものうちは耐性を獲得しやすいため、安全に摂取できる量を試しながら、根気よく治療していく必要があると言います。
しかしながら、アレルギー症状やアナフィラキシー症状を引き起こす可能性がある食べ物を口にすることは、患者さんやご家族にとって非常に心配でしょう。
そこで同院では、患者さんやご家族の負担が少しでも軽くすむように、検査時の院内滞在時間を以前より短めに設定。医師の厳重な管理のもとで迅速かつ安全に行うことで、安心感を担保しています。
以上のことは、同院が医療を届けるうえで大切にしている、「患者さんの気持ちの尊重」「最善の医療を提供」などに通じる取り組みだと言えるでしょう。

同記事には、院長の優しい人柄がうかがえる親しみやすい文章や心和む患者さんのエピソードも綴られています。
患者さんとのつながりを尊重したい、という同院の思いが伝わる他の記事にも目を通してみてくださいね。働くうえで大事なものを再認識する良い機会になるかもしれません。
■記事詳細
経口食物負荷試験再開しています