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一人ひとりの幸せに寄り添い支える講座やプログラム

4 months ago

支援者として患者さんをサポートする際、専門知識や背景への理解があると非常に有用です。加えて、コミュニケーション力を磨くことも、患者さんのニーズを知ることや本当に必要としている支援を届けることにつながるでしょう。
スキルを向上させたい方や、新たな学びを得たいと考えている方へ向けて、実践に役立つ講座やプログラムをご紹介します。
患者さんに寄り添う看護師として、さらなるレベルアップを図ってみてはいかがでしょうか。

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一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会

より良い医療や看護、支援の提供には、患者さんとのコミュニケーションが欠かせません。正しい知識を習得し、コミュニケーションの質を磨くことは、患者さんへより満足度の高い支援を届けることに繋がります。
また、適切な支援は患者さんの心理面にも良い影響を及ぼすため、相互に信頼関係が生まれることも期待できるでしょう。

一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会(AMWEC)は、「日本の医療・福祉・教育に携わる人のコミュニケーション力向上」と「発達や老化などを含むライフステージに応じたコミュニケーション対応技術の向上」促進を目的に設立されました。
支援者と患者さんの相互理解を深め、国民全体の福祉向上に寄与しています。

コミュニケーション協会
▲画像提供:一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会


同協会では、コミュニケーションに関する認定資格を取得できる講座や、発達支援の分野に特化した講座を運営しています。以下、詳しく見ていきましょう。

認定資格を取得できる「発達障害コミュニケーション指導者認定講座」

同協会は、支援者の区別化と利用者が支援者を選べる仕組みづくりが必要と考えています。
その実現のため、正しい知識と支援方法が習得できる「発達障害コミュニケーション指導者認定講座」を開講。高いスキルを持つ支援者が増えていくことを期待しています。

同講座は、初級・中級・上級と3段階のカリキュラムを設けています。発達障害に関する基礎的な知識、関わり方、個別・集団支援の計画作成、相談業務・指導などを各階級ごとに学習。実務経験や習熟度に準じ「発達障害コミュニケーション指導者」の認定取得を目指します。

第一回初級認定講習は、平成25年5月に開催し、約7,000名の受講生が認定されました。その後、平成26年度に中級認定講座、平成27年度には上級認定講座がスタートし、より高い専門知識を習得した支援者を世に送り出しています。

受講に際しては、対面とオンラインから選択できるというのも嬉しいポイントです。全国どこからでも受講できるのはもちろん、DVD視聴による学習にも対応。多忙な看護師さんも、無理なく自分のペースで学ぶことができるでしょう。

なお、講座を修了し、検定基準を満たした受講者には同協会より認定証が発行されます。正しい知識と高いスキルを有している証として、就職活動での自己PRにお役立てください。

実践で使える 「コミュニケーション検定講座」

コミュニケーションが大事だとは分かっていても、日常の中で質を向上させることはなかなか難しいでしょう。対人あってこそのことなので、自分では気づきにくい問題点も多くあるようです。

そんなお悩みの解決に役立つのが、同協会の「コミュニケーション検定講座」です。この講座では、相手との関係をより良くするコミュニケーションの知識と技法について学習します。人を惹きつける話し方や、会話に変化を持たせる方法など実践的なスキルを幅広く学べる充実した内容です。

コミュニケーション検定講座
▲画像提供:一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会


また、同講座は講習と検定がセットになっており、習得度によって「コミュニケーション検定1〜5級」の資格を取得できます。講習内容と検定は、コミュニケーションの実践力を評価検定する専門家集団が作成しているため、信頼性が高く、内容も充実。さまざまな要素を短時間で履修できるように作成されています。

5級から1級講座の種類によって学べる内容が変わり、コミュニケーションの基礎理論は、NLP(神経言語プログラミング)やゲシュタルト療法、アドラー心理学などの実践心理学を基盤としています。実践については、専門家の臨床経験と現場で効果が実証された内容を反映。机上の学習と実践がセットになっているので、即スキルアップにつながるのが大きな特長です。

講座を修了し、検定基準を満たした受講者には同協会より認定証が発行されます。就職活動に活かせるのはもちろん、対人技術が向上したことで、仕事や日常生活でスムーズに事柄が運びやすくなるなど、相乗効果も期待できるでしょう。
自分自身のレベルアップや、自身の課題解決にも活用してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
一般社団法人日本医療福祉教育コミュニケーション協会
発達障害コミュニケーション指導者認定
コミュニケーション検定講座

認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー

専門家によって構成された、世界最大規模の国際的がん患者支援団体「Cancer Support Community(CSC)」。
がんに関わるすべての人が、その人らしく生きられるよう、さまざまなプログラムを通して絆(Community)を育み、相互に支えられる社会を目指しています。

認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティーは、2001年5月から、CSCの日本支部として活動している団体です。
同団体は、地域コミュニティに開かれた、こころのセーフティーネットとなるような場を提供しています。
がん患者さんが仲間と出会い、不安や悩みを語りあう場として設けられた「サポートグループ」もそのひとつです。同じような境遇にある仲間と出会うことで孤独感が軽減され、日々に希望を見いだせるようになると期待されています。
ほかにも、第4期がん対策推進基本計画の策定に関わるなど、さまざまな支援活動を通して社会に貢献しています。

がんと向き合う人に向けた 「がん患者支援プログラム」

がんと向き合う際、心理社会的支援が重要だと言います。もし、突如自分がその状況に直面したと考えると、計り知れない強いストレスがかかることは、想像に難くないでしょう。
「がん患者支援プログラム」では、がんと共に生きるすべての人たちを対象に、サポートグループ、リラクセーションプログラムや医療相談、就労支援などを行っています。

活動の一つに、同じような境遇にある人たち同士で情報交換ができ、支援や激励の場となる「サポートグループ」があります。誰かに思いを話すことで、孤独感が和らぎ、不安が癒える経験は多くの人が感じたことがあるでしょう。
CSCで行われた調査によると、実際にサポートグループに参加している人たちからは、「うつ病の大幅な減少」「人生に対する気力の増大」「がんに対する新たな姿勢の確立」などの傾向が見られたそうです。この報告からも、活動の有意義さがうかがえるでしょう。

サポートグループの様子
▲画像提供:認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー


サポートグループは、女性限定や就労者、再発転移といった特定の体験者をはじめ、年齢・性別・がんの部位を限定しないものなどに分かれています。
また、臨床心理士・看護師・社会福祉士といった専門家もファシリテーターとして参加しているので安心です。調子が良いときも悪いときも、多くの方が心の支えとなってくれるでしょう。グループ活動を通して、心身共に大きなプラス効果を得ることができます。

サポートグループは、東京都港区・千葉県柏市・大阪府大阪市・山梨県甲府市の4カ所で活動しています。そのほか、全国から参加できるオンラインサポートグループも運用。パソコン・タブレット・スマートフォンとインターネット環境が準備できれば、どこからでも参加できます。

継続的な支援者育成を目的とした「ファシリテーター研修」

ファシリテーター研修
▲画像提供:認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー


近年、日本でも病院や地域での患者団体活動が活発化しており、グループ運営方法の確立などが求められています。
こうした社会背景を踏まえ、同団体とエーザイ株式会社は、グループ運営の継続・後進の育成を目的に「ファシリテーター研修」を共催して打ち出しました。

このプログラムの研修生や聴講生となる対象者は、医療従事者や患者支援団体のリーダー、がん患者さんへの心理社会的支援に関心のある学生など。
研修生は実習や講義を通し、サポートグループのファシリテーションに役立つ知識と技術の習得を目指します。聴講生は、サポートグループのファシリテーションに役立つ理論や基本的ながんの知識について学習するという内容です。実施の期間や詳細については、同団体の公式サイトにてご確認ください。

ファシリテーターを育成することは、心理社会的支援を担う人材の確保に繋がります。この取り組みは、患者さんや医療従事者のみならず、多くのがんと向き合う人たちの未来を明るく照らす一翼となるでしょう。

がんの正確な知識や対処法を広める「がんを正しく知り、がん対策を学ぶ研修」

がん対策を学ぶ研修
▲画像提供:認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー


「がんを正しく知り、がん対策を学ぶ研修」はその名の通り、がんを正しく知って、がん対策を学ぶことをテーマに、同団体と公益財団法人日本対がん協会の共催で開催する研修です。

2023年3月28日に閣議決定された「第4期がん対策推進基本計画」に基づいて、患者・市民の参画を目指しています。
患者さんやご家族、市民を対象に検討されているプログラムのため、がんについてよく知らない市民にも啓発するきっかけとなるでしょう。2024年は、10月19日~20日に東京都内の研修施設で開催予定です。

がんと向き合うすべての人たちを支援する同団体の取り組みに、ぜひ関心を寄せてはいかがでしょう。自身の知識・スキルの向上のみならず、サポートが必要な患者さんやご家族、社会への貢献にも繋がると期待できます。

■詳細情報
認定特定非営利活動法人がんサポートコミュニティー

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