「職務経歴書とは？」と思っている看護師の方もいるでしょう。職務経歴書とは、求人に応募する際に提出を求められる書類で、自分の経歴やスキルをアピールするためのものです。この記事では、看護師の職務経歴書の書き方について紹介しています。看護師の職務経歴書に書く項目と例文、書くときの注意点も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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看護師の職務経歴書とは？

看護師の職務経歴書とは、今までの業務経験や身に付けたスキルを記載し、採用担当者にアピールするための書類です。履歴書より記載項目や内容の自由度が高く、応募者は職務経歴や活かせるスキル、自己PRなどを記載します。

履歴書との違い

履歴書は、採用担当者が応募者の基本情報を把握するために提出を求める書類です。職務経歴書と重複する項目もありますが、履歴書には住所や生年月日、配偶者の有無などを書く欄があります。

一方、職務経歴書にはそれらの項目がありません。職務経歴書は応募者の能力や意欲を見るための書類であり、履歴書よりも経歴や自己PRを詳しく書くよう求められます。

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看護師の職務経歴書の書き方と注意点

看護師の職務履歴書の書き方と注意点について紹介します。職務経歴書を書き始める前に書き方と注意点を押さえておきましょう。

作成は手書きでもパソコンでも良い

看護師の履歴書は手書きでの作成を求められることもありますが、職務経歴書は手書きでもパソコンでも良いとされています。おすすめはパソコンでの作成です。パソコンで職務経歴書を作成すると、手書きよりも変更や修正、削除が容易なうえ、パソコンスキルのアピールにもなります。

パソコンでの作成ではフォントを明朝体にし、本文の文字サイズは揃えましょう。見出しで文字サイズの変更や太字を使用したり、タイトルや強調したい箇所に下線を引いたりして見やすくするのも効果的です。ただし、これらを多用するとまとまりのない仕上がりになりますので、使いすぎないように注意しましょう。

A4用紙で2枚以内に収める

看護師の職務経歴書は、A4用紙で1～2枚になるように作成しましょう。作成時は見やすいバランスを考えて、改行や空行を適切に入れていきます。2枚以内に収まらないからと文字を小さくするのはNGです。文章を見直して文字数を調整しましょう。2枚にわたるときは両面印刷ではなく片面印刷で作成し、クリップで留めて提出します。

自分に合ったテンプレートを選ぶ

看護師の職務経歴書に、決まった書式や必須項目はありません。自分で項目の種類や項目ごとの記載量などを自由に決めて良いことになっています。既存のテンプレートをダウンロードする場合は、自分に合った構成の職務経歴書を選ぶようにしましょう。

履歴書と矛盾しないようにする

履歴書と職務経歴書では記載項目が重複しても構いませんが、記載内容に矛盾がないようにしましょう。旧字体と新字体など表記の違いも注意しなければなりません。

ただし、自己PRは履歴書と職務経歴書で全く同じ文章だと、コピーしたような印象を与えてしまいます。履歴書の内容を膨らませて詳しく書くようにしましょう。

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看護師の職務経歴書に書く項目と例文

ここからは、看護師の職務経歴書に書く項目と例文を紹介します。

タイトル・氏名・日付

タイトル・氏名・日付は職務経歴書の最初に記載します。「職務経歴書」というタイトルは中央に、その下の行に日付と氏名を右揃えで記載しましょう。自分でフォーマットを作って職務経歴書を作成する方は、書き忘れないよう注意が必要です。

日付は作成日ではなく面接日、郵送の場合は投函日にして、履歴書と日付をあわせます。職務経歴書が2枚以上になる場合は、2枚目の上部にもタイトルと名前を書きましょう。

職務概要

職務概要とは、今までの職歴を2～3行に簡単にまとめた文章を指します。看護師の職務経歴書における職務概要の例文は、以下のとおりです。

• 〇〇看護専門学校を卒業後、××総合病院にて消化器内科病棟、整形外科病棟、耳鼻科外来で計6年間看護業務に従事しました。急性期における看護業務全般や、プリセプター業務の経験もあります。

• △△大学看護学部を卒業後、△△大学病院にて循環器内科病棟、救命救急センターにて看護業務に従事しました。その後、小児科のクリニックで3年、循環器内科のクリニックにて4年、外来看護業務に従事しました。

詳しい内容は職務経歴へ記載するので、ここでは長くなりすぎないように心がけましょう。転職回数の多い方は2つ目の記載例のように、在籍した医療機関や部署、年数を書くだけでも問題ありません。

職務経歴

職務経歴の書き方は、編年体式・逆編年体式・キャリア式の3パターンが一般的です。形式により書く項目やまとめ方が異なります。

編年体式は履歴書と同様に、経歴を時系列に記載する形式です。逆編年体式は経歴を直近の分から古い方へ記載する形式、キャリア式は経歴を経験職種ごとに分けて記載する形式となっています。

編年体式・逆編年体式の職務経歴の記載例は以下のとおりです。

編年体式と逆編年体式では、在籍した勤務先ごとに表を別にすると見やすくなります。編年体式は古い順、逆編年体式は直近のものから表を並べると良いでしょう。

一方、キャリア式の職務経歴の記載例は以下のとおりです。

上記のように、看護師長の経験がある方や転職回数の多い方は、キャリア式での記載も適しています。転職回数が多く職務経歴欄が多くなる方は、直近の1～2ヶ所のみ詳しく書き、それ以前は病院名・配属先・在籍期間のみ記載する書き方でも問題ありません。

在籍期間を書くとき、在籍中の方は「～現在」、退職日がすでに決まっている場合は「退職予定」と記載します。病院名は法人名から正式名称で記載し、可能であれば診療科目を書きましょう。担当業務・実績では、新人教育やリーダー経験・院内委員会の活動・看護研究・学会参加状況についても記載します。

保有資格

保有資格欄では、保有している資格の正式名称と取得年月を記載します。取得資格が多い場合や職務経歴書全体の記載量が多くなってしまった場合は、主要なものを5つ程度抜粋して書きましょう。

活かせるスキル

職務経歴や保有資格だけでなく、業務に活かせるスキルを書けるのが職務経歴書の特徴です。以下のように箇条書きで記載するのが良いでしょう。

• 外来業務全般
• 病棟（急性期）業務全般
• 新人教育
• 外来主任、病棟リーダー
• PCスキル（Word、Excel、PowerPoint）
• 電子カルテ使用経験あり

職務経歴で盛り込めないようなPCスキルや電子カルテ使用経験などは、活かせるスキルとして記載するのがおすすめです。

自己PR

看護師の職務経歴書の自己PRは、履歴書の内容を詳しく書くのがおすすめです。以下のように5～7行ほどにまとめましょう。

• 私は今まですべての勤務先において、急性期病棟での看護業務を経験しました。診療科に特化した医療処置やオペ出し、急変対応などを経験し、知識量と対応力には自信があります。また、社会人4年目以降はプリセプターにおいて新人教育を毎年任されており、後輩の看護師をまとめて業務を進めたり、OJTで教育を進めたりするのも得意です。貴院でも自身の知識量や対応力を活かして、患者様や同僚の看護師にも貢献できる人材として勤務したいと思います。

• 私は、患者様一人ひとりに寄り添った看護が得意です。今まで急性期と慢性期の病棟を経験し、さまざまな重症度や意識レベルの患者様のケアに携わってきました。どの病棟でも日々の些細な変化や患者様の表情を読み取り、画一的な声掛けやケアにならないように心がけていました。それにより、患者様やご家族から相談を受けたり患者の言葉を掛けてもらえたりすることが多くありました。今後も患者様に寄り添ったケアを心がけながら、看護師としてキャリアを積んでいきたいと考えています。

自己PRでは自信がある能力や得意なことなどを述べ、応募先にどのように貢献したいのかや、今後の展望などに触れて締めるとまとまった文章になります。「リーダーや主任の業務を任される」「〇〇看護学会にて筆頭発表者となり優秀賞受賞」など、自己PRに見出しを付けたり、自己PRを2つに分けて記載しても構いません。

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看護師の職務経歴書で応募先に自分をアピールしよう

• 看護師の職務経歴書とはスキルや能力について記載して応募先に自分をアピールする書類
• 看護師の職務経歴書は、スキルの証明にもなるためパソコンでの作成がおすすめ
• 看護師の職務経歴書はA4用紙2枚以内に収めたうえで履歴書と矛盾がないよう注意する

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