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接骨院とは?保険適用の有無や施術内容、活躍できる職種を紹介!
8 months ago

「接骨院とはどのような施設?」と思っている方もいるでしょう。接骨院とは、捻挫や打撲などのケガに対し、柔道整復師などが徒手整復にて治療を行う医療機関です。この記事では、接骨院で行われる施術や活躍できる職種について紹介しています。保険適用の有無や接骨院と整形外科・接骨院の違いも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
接骨院とは
接骨院とは、骨折や脱臼、捻挫などの外傷や軟部組織の損傷に対し、徒手整復などの保存的加療を施す医療機関です。柔道整復師が施術者として勤務しており、患部の腫れや痛みなどを軽減させる施術を行っています。
症状によっては保険適用となる
接骨院で行われる施術は自費となるものもありますが、条件を満たせば保険適用が可能です。厚生労働省「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて」によると、接骨院で骨折・脱臼・打撲・捻挫(肉離れを含む)の施術を受けた場合は、保険の対象になります。
なお、骨折と脱臼については緊急の場合を除き、医師の同意を得なければなりません。また、病院や診療所などの保険医療機関で同じケガに対し治療している場合は、接骨院での施術は保険適用外となります。
接骨院と整骨院・整形外科の違い
接骨院・整骨院・整形外科は名称が似ていたり、同じような疾患を治療していたりと、明確な違いが分からないという方もいるでしょう。ここでは、接骨院・整骨院・整形外科の違いについて解説します。
接骨院と整骨院の違いは名称のみ
接骨院と整骨院は呼び名の違いのみで、施術内容は同じです。骨折と脱臼は医師の診察に基づく同意が必要な点や、主に手を用いた施術を行う点にも違いはありません。
接骨院と整形外科は施術や職員の職種が異なる
一方、接骨院と整形外科は施術や職員の職種など、あらゆる点が異なります。接骨院と整形外科の違いは以下のとおりです。
施術・治療内容 | - 徒手整復 - 固定術 - 後療法 |
- 診察 - 手術・処置 - 検査 - 投薬 - 画像診断 - 入院加療 |
施術・治療対象疾患 | - 外傷(骨折・脱臼) - 軟部組織の損傷(捻挫・打撲) |
- 外傷(骨折・脱臼・挫創・出血しているケガ) - 軟部組織の損傷(捻挫・打撲) - 筋骨格系の慢性疾患(肩こり・四十肩など) - 脊柱疾患(側弯症・ヘルニア) - 筋骨格系・軟部組織の悪性新生物・自己免疫性疾患(がん・リウマチ) |
保険適用 | 条件に当てはまる場合のみ適用あり | あり(一部自費診療あり) |
勤務している主な職種 | - 柔道整復師 - あん摩マッサージ指圧師 - はり師・きゅう師 |
- 医師 - 看護師 - 理学療法士 - 作業療法士 - 臨床検査技師 - 診療放射線技師 |
整形外科は保険医療機関の診療科で、整形外科がある医療機関には必ず医師がおり、病院やクリニックといった施設形態で運営されています。
診察や薬の処方、観血的処置も可能で、湿布や軟膏が処方されたり、切開や縫合などの処置が行われたりすることもあります。レントゲンやMRIなどの画像診断も行っており、治療だけでなく検査や処置なども行っているのが特徴です。
接骨院で行われる施術
接骨院で施術が行われる際、まずは問診で症状を把握します。さらに、患部を見たり触れたりして状態把握を行い、適切な施術を選択して施術に移る流れです。ここでは接骨院で行われる施術についてみていきましょう。
徒手整復
徒手整復は、柔道整復師が行える代表的な施術の一つです。患者の身体に触れ、関節のずれや骨折による骨の損傷を手で修復します。
固定術
固定術は、患者にギプス・テーピング・サポーター・コルセットなどを装着し、関節や骨を正しい位置に固定する施術です。徒手整復で正しい位置となった患部を固定することで、痛みを和らげてケガの治りを早くしたり、再びケガをしたりすることを防ぎます。
後療法
後療法とは、整復や固定を施したあと、さらに組織を回復させるための治療法です。電気療法や温熱療法、運動療法などがありますが、必ずしも同じ機器を導入しているわけではないため、接骨院により受けられる施術が違います。また、後療法の一環としてはり・きゅうやマッサージを取り入れている接骨院もあります。
接骨院で活躍できる職種
前述でも触れましたが、ここでは接骨院で活躍できる職種について詳しく紹介します。なお、以下に紹介する職種は全て国家資格です。資格取得には、大学や養成学校で指定の課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。
柔道整復師
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「柔道整復師」によると、柔道整復師は、スポーツや日常生活内で生じた打撲や捻挫、脱臼などのケガに対し、手を用いた応急的もしくは医療補助的方法により回復をはかる職種です。接骨院には必ずおり、ほぼ全ての施術に携わる中心的な職種として、前項で紹介した徒手整復・固定術・後療法などを行っています。
また、柔道整復師は接骨院の開業権を持っているのも特徴です。接骨院を開業し、経営しながら施術にあたっている柔道整復師もいます。
あん摩マッサージ指圧師
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「あん摩マッサージ指圧師」によると、あん摩マッサージ指圧師とは、身体の痛みやこりなどに対し、手や指などを用いて押し・揉み・叩きなどの刺激を与える指圧・マッサージを施す職種です。あん摩マッサージ指圧師はコリをほぐしたり、脊柱のゆがみを矯正したりして、症状の緩和・改善などをはかっています。
接骨院では柔道整復師が行う施術に加えて、マッサージや指圧を行っているケースもあり、あん摩マッサージ指圧師が活躍しているようです。
はり師・きゅう師
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「はり師・きゅう師」によると、はり師は身体のツボを針で刺激、きゅう師はツボを灸で温めることで、自然治癒力を活性化させて病気を治療する職種です。身体の痛みや不調、コリなどの症状がある患部を直接刺激するだけでなく、患部に対応しているツボを刺激する施術となっています。
接骨院の中には「鍼灸接骨院」という名称で、柔道整復師と一緒に施術を行っているケースもあるようです。
接骨院では捻挫や打撲などのケガに対し徒手整復を施している
- 接骨院とはケガや軟部組織損傷に対し柔道整復師が徒手整復を行う施設
- 接骨院と整骨院の違いは名称のみで、行われている施術や業務形態は同じ
- 接骨院では打撲・捻挫であれば、医師の同意を得ずに施術できる
- 接骨院では柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師などが活躍している