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介護職の職務経歴書には何を書く?作り方や項目別の書き方を解説

介護職・ヘルパーa month ago

「介護職の職務経歴書の書き方が分からない…」と悩んでいる方もいるでしょう。職務経歴書は自分に合ったフォーマットを採用し、履歴書と矛盾のないように保有資格や自己PRを記載します。この記事では、介護職の職務経歴書の作り方や項目別の書き方を例文を交えて解説しています。職務経歴書と履歴書との違いも説明していますので、ぜひご覧ください。

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介護職の職務経歴書とは

介護職の転職において必要となることがある「職務経歴書」とは、求人に応募する際に提出する書類の一つで、仕事の経験やスキルをまとめて記載します。履歴書と違い、提出を求められるかは施設により異なるようです。

採用担当者は、応募者の今までの業務経験や保有スキルから特性や強みを把握するために、職務経歴書を確認します。自己PRや保有スキルなどを多く書けるのが特徴で、応募者にとっては自分を売り込むためのツールとして活用できる書類です。

職務経歴書と履歴書の違い

介護職の求人に応募する際に提出する書類として代表的なものは「履歴書」ですが、職務経歴書と履歴書の違いはどのような点なのでしょうか。

履歴書には個人情報を書く項目もあり、応募者の基本的な情報を把握する意味合いが強い書類です。一方、職務経歴書には経歴やスキル、自己PRを記載するため、より応募者の能力・スキルや性格などが把握できる書類となっています。

また、経歴は職務経歴書と履歴書のどちらにも記載しますが、履歴書に書く経歴は入学・卒業や入社・異動・退社といった区切りのタイミングについてのみ書くのが一般的です。職務経歴書には、「勤務先での役職や職種」「その部署で何に取り組んだか」「仕事の具体的な内容や成果について」など、経歴についてより詳しく書きます。

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介護職の職務経歴書の作り方

介護職の職務経歴書と聞いて、そもそもどのように作ればいいのか分からないという方もいるかもしれません。ここでは、介護職の職務経歴書の作り方について解説します。

自分に合ったフォーマットを採用する

職務経歴書は、履歴書のように決まったフォーマットがありません。また、コンビニや文具店などで売っていることも少ないようです。その分、書きたい項目やボリュームを自分で調整できるという自由さもあります。インターネットでダウンロードできる既存のフォーマットを使用する場合は、書きたい項目や記載欄の大きさが自分にあった職務経歴書を使用しましょう。

また、職務経歴書で経歴を記載する方式には、編年式と逆編年式、キャリア式があります。
編年式は、履歴書と同様に経歴を時系列にまとめる形式で、転職回数が少ない方、介護職の経験が少ない方におすすめです。

逆編年式は直近の情報から古い情報へ記載していく方式で、介護職か他職種かに関わらず、社会人経験の長い方に向いているでしょう。キャリア式は経歴を経験した職種ごとにまとめる形式で、多くの職種やキャリアを経験してきた方におすすめです。どの方式で書くべきか迷う場合は、編年式で書くのが良いでしょう。

手書き・PC作成のどちらでも良いとされている

履歴書は手書きでの提出を求められることが多いですが、職務経歴書は指定のない限り、手書き・PC作成のどちらでも良いとされています。自分が作りやすい方法で作成しましょう。

より目立たせたい箇所がある場合や、同じ項目内で見出しを複数作りたい場合、一部を太字にしたり、文字の大きさを変えたりするほか、下線を使うのもOKです。色は黒のみで作成するのが望ましいでしょう。記載量や用紙の大きさは、A4またはB5で2枚以内が理想的です。

PCでの作成は変更や修正が容易なだけでなく、PCでの文書作成スキルのアピールにもなります。PCでの文書作成スキルがある方は、PCでの作成に挑戦してみるのがおすすめです。

履歴書と矛盾のない内容を記載する

介護職の求人に応募する場合、職務経歴書の提出を求められたときは履歴書とあわせて提出することがほとんどでしょう。

職務経歴書を作っていると、経歴や自己PRなど履歴書と重複する項目も多いため、「同じ内容を書いているけど大丈夫かな…」と不安になるかもしれませんが、心配する必要はありません。重複する内容についても省かずに記載したうえで、双方の書類に矛盾がないようにすることが大切です。

なお、自己PRを職務経歴書と履歴書とで全く同じ内容にしてしまうと、コピー&ペーストしているような印象を与えてしまい、手抜きと思われてしまうことも。職務経歴書の自己PRは、内容を膨らませて書くのがおすすめです。

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介護職の職務経歴書の項目別書き方

介護職の職務経歴書について、項目別の書き方を紹介します。

タイトル・日付・名前

「職務経歴書」というタイトルと日付、名前は最初に書きます。既存のフォーマットを利用せず、自分でフォーマットを作る方は書き忘れないようにしましょう。

日付は作成日ではなく面接日、郵送の場合は投函日にして、履歴書と日付をあわせます。職務経歴書が2枚以上になる場合は、2枚目の上部にもタイトルと名前を書くと親切です。

職務概要

職務経歴を書く前に、大まかな概要を3~4行で書きます。介護職の職務概要の例文は以下のとおりです。

大学を卒業後、株式会社〇〇に入社し福祉用具販売に従事しておりました。在籍中に介護職員初任者研修を受講し、翌年20XX年3月に株式会社〇〇を退職、同年4月に特別養護老人ホームの介護職員として転職いたしました。そこでは、身体介助や褥瘡防止ケアなど介護職員として基本的なスキルを身に付けました。3年目よりユニットリーダーを任され、業務マネジメントや新人職員の教育に携わりました。

初めて転職する方の場合、職務概要と職務経歴の内容が完全に重複してしまうので、職務概要は省略しても良いでしょう。

職務経歴

職務経歴を書くときは、在籍期間と勤務した企業の正式名称を書くのは履歴書と一緒ですが、職務経歴書ではほかに勤務職種や雇用形態、業務内容などを書きます。
記載事項が多いので、以下の記載例のように表にして書くのがおすすめです。

                       
勤務時期20XX年4月~20XX年3月
勤務先名社会福祉法人〇〇会 有料老人ホーム◇◇
定員:〇〇名 従業員数:〇〇名
経験職種・雇用形態介護職員・正社員
業務内容- 身体介助(食事・入浴・排泄・更衣)
- レク企画、実施
- 地域住民との交流活動
- ユニットリーダー(20XX年〇月~)
- 新人教育

履歴書のように経歴すべてを1つの表にするのではなく、勤務した勤務先ごとに分けて上記のような表を複数作ると良いでしょう。編年式の場合は、上記のような表を勤務時期の古い順から記載します。

一方、キャリア式の職務経歴の記載例は以下のとおりです。

                 
経験職種ケアマネジャー
勤務先・時期- 社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム△△
定員:〇〇名 従業員数:〇〇名
勤務時期:20XX年4月~20XX年3月 雇用形態:契約社員

- 社会福祉法人〇〇 訪問介護ステーション◇◇
定員:〇〇名 従業員数:〇〇名
勤務時期:20XX年5月~20XX年10月 雇用形態:正社員
経験業務- 身体介助(施設・訪問)
- ケアプラン作成
- 利用者へのヒアリング・相談業務
- 介護ケア内容指導・調整
- 行政・他施設との連携連絡
- 介護報酬請求業務、給付管理

キャリア式の場合は経験職種について一番上に記載し、経験業務はその職種として働いた中で経験したものをまとめて記載します。経験した職種ごとに表が作られるイメージです。勤務時期や雇用形態など勤務先により異なる項目は、上記のように勤務先ごとに情報をまとめると見やすくなります。

介護職以外の経歴がある方は、勤務した企業の事業内容も書くと良いでしょう。介護職を経験してきた方であれば、施設の入居者数や職員数を書くと、施設の規模が分かりやすくなります。

保有資格

保有資格は、正式名称と取得年月を表または箇条書きで記載します。保有資格が10個以上ある方は、主要な資格や特にアピールしたい資格に絞って記載しても良いでしょう。記載する順番は取得年月順が一般的ですが、介護職以外の資格も多く持っている場合は介護関係の資格を先に記載すると見やすくなります。

保有スキル

経歴や資格欄を見ても保有スキルについて分かりますが、下記のようにスキルだけをピックアップして記載するのもおすすめです。

  • 介護業務全般
  • 生活支援業務(家事・掃除・買い出しなど)
  • 新人職員教育
  • セクションリーダー、セクションマネジメント
  • PCスキル(Word、Excel、PowerPoint、Googleドキュメント・スプレッドシート)
  • 電子カルテ使用経験

保有スキルの欄を設けることで、資格を持っていなくてもPCスキルや電子カルテの使用経験といった仕事に役立つスキルをアピールできます。

自己PR

自己PR欄では実績やスキルを要約し、それを受けて自分のアピールポイントや強み、施設へどのように貢献したいかを書きます。下記のように全体で6行前後にまとめられると良いでしょう。

前職の小規模多機能型居宅介護では、幅広い要介護認定の方々に対するレクの企画・実施や訪問介護、夜間時の対応など、多くの業務を経験し、介護職員としての総合的なスキルを身に付けることができました。特に夜勤の際はリーダーとして勤務することが多く、急変対応を経験することもありました。 この経験を活かして、貴施設でもどのような状況でも対応できる介護職員として勤務したいと思っております。また、今後はよりキャリアアップを目指したいと考え、現在、介護福祉士の資格取得を目指して勉強を進めております。

職務経歴書の自己PRは、履歴書の自己PR欄より長くなっても問題ありません。アピールしたいことが複数ある場合は、1つの文章にするのではなく、見出しを分けて書くのもおすすめです。

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介護職の職務経歴書で自己アピールして転職を成功させよう

  • 介護職の職務経歴書には職務経歴や保有スキル、自己PRなどを記載する
  • 職務経歴書と履歴書の違いは職歴を詳しく書いてスキルや能力をアピールしているか
  • 介護職の職務経歴書はPC作成でもOKで、自分に合ったフォーマットで書くことが大切
  • 介護職の職務経歴書では職務経歴を勤務先や職種ごとに表にして書くのがおすすめ

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