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面接で短所を聞かれたときの回答例!答える際のポイントも紹介
a year ago
面接で「あなたの短所は何ですか?」と聞かれたら、マイナスな印象を与えないように答えることが大切です。しかし、面接に慣れていないと答え方に悩むこともあるでしょう。
この記事では、回答例やNG回答などを紹介します。また、答える際のポイントについても解説するので、面接を成功させたい方は必見です。
適切な答え方を知って、面接本番に向けて準備しておきましょう。
面接で短所を聞かれる理由
面接では、短所を問われることがよくあります。しかし、なぜ面接官は応募者の悪い点をあえて聞くのでしょうか。以下で、面接官の質問の真意を理解しておきましょう。
客観的に把握しているか確認するため
面接官が短所を聞く理由の1つは、応募者が自分を客観的に把握する自己分析能力があるかどうかを確認したいからです。短所を把握できている人は、自分の問題と向き合って改善のための努力ができる人であり、仕事上で問題に直面した際にも逃げずに乗り越える力を備えていると考えられます。
仕事ではさまざまな面で問題に当たることが多いため、客観的な視点を持って業務を続けられるのはとても重要なことです。そのため、面接では自分の短所から逃げず、真摯に向き合う精神力や問題解決能力を持っていることをアピールできれば、よい印象を与えられるでしょう。
短所への向き合い方を確認するため
面接官は、応募者の短所そのものを知りたいのではなく、短所に対する向き合い方を知りたいと考えています。短所を的確に把握した上で、PCDA(Plan/計画・Do/実行・Check/評価・Action/改善)のサイクルにのっとって改善する姿勢を整えている人は、仕事でも合理的な思考で業務を進められると判断されるでしょう。
また、向上心を持っているかも確認しています。向上心のある人は仕事でもよりよい結果を求めて頑張ることができるため、応募者の人柄を知るためには大切な要素になると捉えています。そのため、短所から逃げず、きちんと向き合っている姿勢を伝えることが大切です。
企業にマッチするか見極めるため
短所の内容によっては、面接官に「企業との適性がない」と判断されてしまうケースもあるでしょう。たとえば、協調性を重要視する企業の面接で、「チームプレーが苦手です」と答えた場合、面接官は「協調性に欠けるのであれば、我が社の社風には合わない」と考え、適性がないために不採用とする可能性があります。
自分とマッチしない企業に就職するのは、応募者側にとっても大変なことです。入社後に社風に合わなくて働きにくいと悩むことがないよう、企業の社風を把握しておきましょう。
面接で短所を伝える際のポイント
短所を述べる際は、単に自分の弱点を並べるのではなく、面接官に好印象を与えるためのアピールを含める必要があります。質問への適切な回答を用意した上で面接に臨んでください。
努力で補える短所を伝える
努力しても補えない短所は、仕事上で不利になると捉えられる可能性があります。そのため、短所の内容は、努力をすれば改善できるものであることが重要です。短所と改善の例は、以下の通りです。
- 緊張しやすい:十分な事前準備を行うことで緊張を和らげるように努力している
- せっかちな性格:何かを始めるときは、焦らずに一旦立ち止まって考える習慣をつけるようにしている
長所に言い換えられる短所を述べる
長所ともいえる短所なら、ポジティブな印象を与えられます。また、短所と長所に一貫性があれば話の矛盾を避けられ、自分の人柄をしっかりアピールできるのもポイントです。
- 負けず嫌い:目標に向けて努力し、強い向上心を持っている
- 頑固:目標に対して粘り強く努力し、最後まで諦めない性格
このように弱みを強みに転換できれば、好印象を与えるきっかけになります。
短所は客観性のある内容を選ぶ
主観にとらわれた短所だと客観性を感じられず、「自分を客観的に分析できていない」と判断される可能性があります。そのため、短所を探す時は第三者目線を意識しましょう。家族や友人など、自分のことをよく知っている人にあなたの短所について聞いてみてください。他の人の意見を聞くことで、自分を客観視するきっかけにもなります。
また、面接で答える際には、「実際に友人からせっかちだといわれたことがある」といったように第三者から意見をもらった時のエピソードを含めるのもポイントです。「他人からの意見を受け入れ、客観的に自分を分析できている」と好印象を与えやすくなります。
面接で回答すべきではない短所の特徴
短所のなかには、面接で答えるべきではないものもあります。誤った返答で印象を損なわないためにも、どのような答えを避けた方がよいのか確認しておくと安心です。
社会人としてふさわしくない短所
社会人としてふさわしくない内容は、「業務に支障を与えるかもしれない」、「この人を雇うのはリスクがある」という印象を面接官に持たれる可能性があります。面接にふさわしくない回答の例は以下の通りです。
- 約束の時間に遅れることが多い
- 給料が入ってもすぐに使ってしまうため貯金できない
- 無意識に嘘をついてしまうことがある
短所を聞かれた際は、社会のルールを守り、問題なく仕事を進められる人物であることをアピールしながら答えることが大切です。
企業の求める人物像とマッチしない短所
面接官は、社風に合う人物か判断するために応募者に対して短所の質問を行います。企業が募集している人物像や社風から外れる短所を挙げると、「入社意欲がない」と判断される可能性が高いです。
たとえば、「将来的にチームリーダーとなる人材を採用したい」と企業側が考えている場合に、「人を率いる力に欠けている」と答えると、リーダーとしての適性がないと判断され不採用になってしまうかもしれません。企業が求める人物像とマッチすることを意識しながら短所を選び、入社意欲を伝えるようにしましょう。
疾患や身体的な特徴に関する短所
課題との向き合い方や問題解決能力、自己分析力を確かめることも短所を聞く目的です。疾患や身体的な特徴に関する事柄は努力によって変えられない、もしくは変えることが非常に困難なものであり、質問の意図から外れます。
- 目が悪い
- 風邪をひきやすい
- たくさん食べられず痩せている
疾患や身体に関する答えは避けてください。あくまでも自分の内面的な短所を上手に伝えることが重要です。もし、業務に支障を及ぼす可能性のある疾患がある場合は、短所の質問とは別に企業側へ伝えましょう。
性格に関する短所の回答例
ここからは、性格に関する短所の例を紹介します。どのようにして短所の質問に答えるべきか考えるための参考にしてみてください。
心配性
「私は心配性な性格です。たとえば、未経験の事柄に取り組む際に、万が一のトラブルへの対処法を考え過ぎたり、細かな確認作業に時間をかけ過ぎたりすることがあります。
そのため、業務に影響を与えないように効率と時間配分を意識した準備作業を心がけています。たとえば、事前にチェックリストを作って確認作業を効率化し、余計な時間をかけないようにしています。慎重に物事を進めるのは業務上の失敗を防ぐための重要なポイントでもありますので、迅速に動きつつ入念な準備は欠かさないことをモットーとしていきたいと考えています。」
マイペース
「私はマイペースな性格です。周囲の人からも、『自分のペースで仕事を進める傾向がある』と指摘されたことがありました。また、社会人になったばかりの頃、仕事の質を上げることに没頭し過ぎて時間を忘れ、全体の進捗から遅れを取ってしまったことがあります。
それ以来、全体のペースも意識しながら仕事を進められるように、周囲の進捗状況をきちんと確認しながら作業を行うようにしています。仕事のクオリティにこだわることや集中力の高さといった自分の強みを活かしつつ、チームプレーを大切にして業務を進めていきたいと考えております。」
優柔不断
「私は優柔不断な性格です。新しいことを決めるときや、重要な決定を下すときに迷いやすく、判断に時間がかかってしまうことがあります。優柔不断な性格を改善するため、客観的な分析と判断基準の明確化を意識しています。
第三者目線で分析を行い、判断基準を設けることで迷う時間を減らし、スムーズに判断ができるよう努力してきました。ときには慎重になり過ぎて時間がかかる場合もありますが、仕事で下した判断に誤りを指摘されたことはありません。今後もスピード感を意識しつつ、適切な判断を下せるよう努めてまいりたいと考えております。」
せっかち
「私はせっかちな性格です。『目の前の課題を早く解決しなくてはならない」「なるべくスピーディーに物事を進めたい』という気持ちが強いため、焦りやすいのだと分析しています。実際に周りの人から『急かされている気分になって落ち着かない』といわれたこともありました。
そのため、物事を進めるときは一旦立ち止まり、落ち着いて周囲の様子を確認するように心がけています。また、焦りによるミスを減らすため、忙しいときほど確認作業を怠らないように注意しています。スピーディーに仕事を進められるという自分の強みを活かしながら、周囲との調和も意識して業務に邁進していきたいと考えております。」
鈍感
「私は鈍感な性格です。周りの変化に気づきにくいところがあり、他の人からも、『鈍感な時があるね』といわれたことがありました。そのため、なるべく周りの人の話に耳を傾け、気づけていないことや注意すべきことがないか聞くようにしています。
また、自分の行動や発言が周りにどのような影響を与えるのか客観的に考えることも大切にしています。ただし、周りの変化に流されず、安定した精神状態を維持できる点は私の強みでもあります。今後も周囲への配慮を怠らず、安定感のあるパフォーマンスを発揮できるよう努力を重ねていきたいと考えております。」
面接で短所を回答する流れ
面接の質問に答える際は、相手に伝わりやすい回答の仕方を把握しておくことが大切です。面接官に好印象を与えられるよう、回答する際のポイントを確認しましょう。
1.結論から伝える
結論ファーストは、短所に限らず全ての質問で意識すべきポイントです。結論から入れば話の要点が明確になり、面接官に好印象を与えやすくなります。逆に、結論から入らず漫然と話を進めていると、結果的に何を伝えたいのか分かりにくく、面接官が混乱してしまうでしょう。
また、質問には端的に答えましょう。結論のあとに具体的な話へ移ると、伝えたいことをきちんとアピールでき、話にもまとまりが生まれます。
2.具体的に説明する
話の内容を膨らませる際には、具体的なエピソードを含めることが大切です。結論を裏付けるエピソードがあれば説得力が増し、アピールにつながります。具体的なエピソードを含む場合と含まない場合を比較してみましょう。
【エピソードを含んだ事例】
私はマイペースな性格です。過去に、仕事の質を上げることに没頭し過ぎて時間を忘れ、全体の進捗から遅れを取ってしまったことがあります。この問題を解決するために、周囲との進捗確認をきっちり行い、スピード感も意識しながら仕事を進めるようにしています。
【エピソードを含まない事例】
私はマイペースな性格です。周囲のペースを乱さないよう、周りの人の様子をよく見るように意識しています。
このように、エピソードを含んだ方が話の流れに一貫性があり、課題に対する解決策も分かりやすく説明できるようになります。エピソードを上手に利用して、話をまとめてみてください。
3.ポジティブにまとめる
短所を改善するために努力していることや、短所を長所に言い換えて表現することを意識すると、好印象に繋げられます。
たとえば、心配性で作業に時間がかかりやすいという短所がある場合、「先々の計画を立て、効率を意識しながら着実に業務を進めるようにしている」という改善策や、「徹底確認を怠らないため、ミスなく作業ができる」という長所を添えても良いでしょう。
このように、自分の短所をカバーするためのポイントを伝えるようにしてください。
面接で短所を回答する際の注意点
複数の短所を答えると、話が膨らみ過ぎて結果的に何を伝えたいのかが曖昧になります。話が長くなることで矛盾が生まれ、面接官に与える印象を損なう可能性もあります。また、面接では短所以外にもさまざまな質問がありますので、短所の質問に大幅な時間をかけないためにも要点を絞って話すようにしてください。
面接では短所の伝え方次第で好印象を与えられる
- 短所に関する質問は、応募者の自己分析力や向上心などを確かめるために行われる
- 短所を聞かれた際は、自分のよいところもアピールできるように意識する
- 短所に対する改善策を含めたり、長所に転換したり、伝え方を工夫すると好印象を与えられる
- 客観的に自分の短所を捉えて伝えることが大切
面接を控えている方は、短所に関する質問にもスムーズに答えて、自身をアピールできるよう回答を準備しておきましょう。
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