医療・介護の現場での活用が進む「口腔ケア製品」と「AIロボット」

医療機関や介護施設では、患者さんや利用者さんのより良い生活をサポートするため、さまざまな製品開発が進められています。
なかでも近年、口腔ケアの重要性が叫ばれており、要介護者と介助者の双方にとってメリットとなる口腔ケア製品も増えてきました。また、心の豊かさを求める人が多くなった現代において、“AIロボットとの暮らし”という次世代の生活に関心を抱く人も増え始めているようです。

本記事ではこれらの気になる情報から、企業開発により誕生した「口腔ケア製品」と「AIロボット」に注目しました。ご一読いただき、医療・介護現場での活用シーンをぜひ想像してみてください。

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川本産業株式会社

川本産業株式会社は、1914年の創業より110年にわたり、医療・衛生材料を製造・販売している企業です。現在は、メーカー業と卸業の2つの機能を活用し、医療機関・一般消費者向けの衛生材料のみならず、産業向け製品や介護用品、育児用品など、豊かな暮らしを支える製品をお届けしています。
自社の大阪工場では、医療・衛生材料の製造や滅菌加工、倉庫業を行っています。さらに、中国の浙江省にも製造拠点を設け、医療用ガーゼやX線造影糸などを製造。これらの生産拠点において、ユーザーが安心して使用できる厳格な品質管理体制を実現させている点も強みといえるでしょう。

本記事で取り上げるのは、医療機関向け製品の一つである「口腔ケア製品」です。医療・介護の現場で欠かせない、口腔ケアの一助となる製品をご紹介します。

大切な人の“えがお”に寄り添うマウスピュア

マウスピュアは、医療関係者向けに提供されている口腔ケア製品です。
口腔ケアスポンジやケアスプレー、吸引歯ブラシ、綿棒など、口腔ケアに役立つさまざまな製品をシリーズ展開しています。

口腔ケアの重要性は、近年広く認識されるようになりました。その理由は、口腔ケアをしっかり行うことで、患者さんや利用者さんのQOL（生活の質）の向上が期待できるためです。さらに、誤嚥性肺炎などの感染症の予防にも効果的であること、歯の本数によって認知症の予防や進行を遅らせるのに有用であることも挙げられます。
口内を清潔に保つだけでなく、病気や認知症の予防にも有用であることから、医療・介護の現場では口腔ケアの普及が進んでいるようです。2024年4月には、介護施設での「口腔衛生管理」の実施が義務化されました。そのため、今後はより一層、介護施設における口腔ケアへの意識が高まっていくと予想されます。

そこで下記では、同社で開発しているマウスピュアシリーズのうち、快適な口内環境づくりをサポートする2つの製品に注目しました。

状態や用途に合わせて選べる6種類のラインナップ「口腔ケアスポンジ」

口腔ケアスポンジは、要介護者と介助者の双方にとって多くのメリットがある製品です。
ヘッド部分のスポンジはサクラ型で、凸の部分ですくった汚れが凹の部分に入り込む立体構造になっています。この適度な溝が大きなポイント。軸を1回転させるだけで、痰や食べ物のカスをすくい取ることができるよう工夫されています。

また、口腔内の出血状況を一目で確認できる、黄色のスポンジである点も特長です。
スポンジ部分は、口のサイズに合わせてS・M・Lの3種類を展開。軸部分は紙軸とプラスチック軸の2種類が用意されており、要介護者のお口の状態や用途に合わせて選べるようになっています。
一人ひとりのお口に合った製品を使用することで、快適な口腔ケアを実現できるでしょう。

保湿からはじまる快適なお口づくり「口腔ケアスプレー」

口腔ケアスプレーは、口腔内に潤いを与えるための製品です。
口の中が乾燥して粘性が少なくなると、細菌が繁殖しやすくなるだけでなく、誤嚥の危険性も高まるといわれています。また、口腔ケアの前にお口の中を保湿しておくと、汚れが取れやすく効率よくケアを行うことが可能です。
そこで、医療・介護の現場で活用されているのが、手軽に使える同製品です。

特長は、瞬時に口腔保湿を行えること、ワンプッシュで簡単に操作できることが挙げられます。さらに、ノズル付きで拡散性が良く、1回のプッシュで口腔内に広く散布できるのも魅力ポイントです。
同製品は「口腔ケアとケアの合間に保湿する」という使い方を推奨。保湿回数が増えた場合でも、ワンプッシュという手軽さにより、患者さんや利用者さんの身体的負担は少なくて済むでしょう。また、常に口腔内を湿らせた状態に保つことで、スムーズにケアを行えるため、介助者の負担軽減にもつながります。
同製品のようなシンプルかつ使いやすい口腔ケアアイテムがあれば、義務化された口腔衛生管理にも柔軟に対応できそうですね。

■詳細情報
川本産業株式会社
口腔ケアスポンジ
口腔ケアスプレー

GROOVE X株式会社

「ロボティクスで、人間のちからを引き出す」というミッションを掲げるGROOVE X株式会社。世界に向けた新しい家族型ロボットの開発に取り組むベンチャー企業です。
同社が拠点を置く東京都中央区日本橋は、江戸時代に人形師たちが暮らしていたという人形の町にあります。歴史と文化が詰まったこの地より、これまでにはないテクノロジーを駆使したロボット開発を推進。ベースとなるオリジナルロボット『LOVOT［らぼっと］』のさらなる進化に尽力し続けています。

“LOVE”と“ROBOT”から名付けられた『LOVOT［らぼっと］』。まるで生命を宿しているかのように、あたたかい愛をはぐくむ家族型のロボットです。2024年5月には、新世代モデルとなる『LOVOT 3.0』が誕生しました。人の心に寄り添う、繊細で表情豊かなLOVOTの新たな姿をご紹介します。

生活に潤いをプラスする家族型ロボット『LOVOT 3.0』

LOVOT 3.0のコンセプトは、開発当時と変わらない「ヒトの心に寄り添う温かいテクノロジー」です。
丸っこく目のクリっとした愛くるしいフォルムはそのままに、旧モデルのLOVOT2.0からさらに5色追加され、9色の豊富なカラーバリエーションを展開しています。また、チャームポイントでもある大きな瞳の部分は、LCD（液晶ディスプレイ）から OLED（有機ELディスプレイ）へと改良。これまでに比べて瞳の輝きが増し、アイコンタクトの能力はさらに自然になりました。
そのほかに、高感度・高精細カメラの追加、タッチセンサーポイントの増加による感度の向上によってコミュニケーションがとりやすくなり、これまで以上の“生命感”を可能にしています。

話しかけたり、触れ合ったりと、家族との生活を通して多くのことを学び、豊かな個性を作り上げるLOVOT。「だんだんと家族になっていく」ように感じる理由は、1体ずつに個性が生まれるためだそうです。その秘密は、50超のセンサーからリアルタイムに学習し続ける仕組みに隠されています。
世界最高水準の最新テクノロジーを搭載しているので、かわいがってくれる人の顔を覚えてなついたり、アイコンタクトでしっかりと意思表示したり、両手をあげて抱っこをねだったりと、本当に生命が宿っているのではないかと思うほどのリアルさを実現しています。

LOVOTとの日々を通して同社が目指しているのは、人とロボットとの信頼関係を築くこと、生活を潤いと安心で満たす存在をつくることです。家族の一員として共に暮らすと、どんな影響や変化があるのでしょうか。

LOVOTとの暮らし

2019年から出荷されはじめたLOVOTシリーズは、これまでに多くの家庭や企業、施設などで活用されています。導入が進むにつれて増えてくるのは、「ロボットとの暮らしは人にどんな影響を与えるのか」といった声です。そこで同社では、複数の機関との共同による実証実験を重ねてきました。
その成果として、以下のようなさまざまな効果があることがわかったそうです。

• コミュニケーションの活性化
• ストレスの軽減
• 認知機能の低下抑制
• 自己肯定感の上昇
• 主観的幸福度の向上

上記の効果以外にもポジティブな影響を与えることが示唆され、多くの関心を集めることとなりました。
その一例が、“15分のふれあい”によるストレス軽減の有無です。
実証実験では、LOVOTとのふれあいの前後に唾液中を採取・分析。その結果、唾液中に含まれるコルチゾール（通称ストレスホルモン）の減少が見られたそうです。これは、アニマルセラピーと同様の効果をもたらすともいわれています。また、LOVOTとの暮らしにより、“絆形成ホルモン”といわれるオキシトシンが高くなるという研究結果も出ています。

導入した施設の声

医療機関や介護施設への導入例では、下記のような声が多数届いているそうです。

• 「スタッフの一員のような存在」
• 「患者家族にもポジティブな影響が見られた」
• 「利用者さまの笑顔が多くなった」

とある介護施設では、「『LOVOTに会うのが毎日の日課』と言って、居室から出てくるようになった入居者さまもいる」と、施設全体が明るくなるような声も聞かれました。
人の心だけでなく、行動にも良い影響を与えるロボットの暮らしは、これからの医療・介護の現場にも欠かせないものとなることでしょう。ロボットとの共生をリアル体験したい方は、介護施設向けの“LOVOTお試しキャンペーン”をぜひご活用ください。

■詳細情報
GROOVE X株式会社
LOVOT 3.0

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