看護師の時給は何円？調査対象別の相場や金額アップの方法も紹介

「看護師の時給は何円くらいなの？」と疑問に思っている方もいるでしょう。看護師の給与は時給換算で約2,214円、パート・アルバイトの時給で1,849円となっています（令和5年賃金構造基本統計調査）。この記事では、看護師の時給について年代別・企業規模別・都道府県別にご紹介。看護師が時給を上げる方法や高時給を望める仕事についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

簡単60秒！あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

看護師の時給は何円？

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに看護師の時給（きまって支給する現金給与額÷所定内実働時間）を算出すると、約2,214円です。調査対象となる全職種の平均時給は約2,092円ですので、看護師の時給はほかの職業よりもやや高いといえるでしょう。以下では看護師の時給について、年代別・企業規模別・都道府県別に紹介します。

看護師の時給・年代別

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに算出した看護師の年代別の時給は、以下のとおりです。

参照：厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」よりきまって支給する現金給与額÷所定内実働時間にて算出

年齢が上がるとともに、給与も徐々に上がっていくことがわかります。年齢を重ねて経験を積むと、できることが増えたり役職を任されたりするため、給与が上がる傾向にあるようです。看護師の給与は55～59歳にピークを迎え、定年を迎えると給与は下がっていき、20代と同じ水準になっています。

看護師の時給・企業規模別

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに算出した看護師の企業規模別の時給は、以下のとおりです。

参照：厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」よりきまって支給する現金給与額÷所定内実働時間にて算出

看護師の時給は、規模が大きい施設のほうが高くなるようです。看護師の職場で規模が大きい医療施設は、3次救急を担う総合病院や大学病院が当てはまります。

看護師の時給・都道府県別

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに算出した看護師の都道府県別の時給は、以下のとおりです。

参照：厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」きまって支給する現金給与額÷所定内実働時間にて算出

看護師の給与は、地域によっても差があることが分かります。関東や関西は給与が高い都府県が多く、四国・九州は給与の低い県が多いようです。

簡単60秒！あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

パートの看護師の時給

ここまでは月額支給されている看護師の給与を時給換算した金額を紹介してきましたが、パートやアルバイトの看護師は時給制で支払われるのが一般的です。
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、パートやアルバイトの看護師の時給（短時間労働者の職種〈小分類〉別1時間当たり所定内給与）は、1,849円となっています。

なお、厚生労働省「地域別最低賃金の全国平均 令和5年度地域別最低賃金改定状況」によると、2023年度に改定された最低賃金の全国平均は1,004円で、最も高い東京都でも1,113円でした。最低賃金と比べると、パートやアルバイトの看護師の時給は高く設定されているといえます。

簡単60秒！あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

看護師が時給・給与を上げる方法

看護師の給与はほかの職種と比べると高いほうではありますが、より給与を上げたいと考える方もいるでしょう。ここでは、看護師が時給・給与を上げる方法について解説します。

資格を取る

資格を取ると資格手当がもらえることがあるため、給与を上げたいのであれば資格を取るのも一つの手です。自分がより極めていきたい分野の認定看護師や専門看護師の資格取得を目指すのも良いでしょう。認定看護師や専門看護師以外にも、臨床輸血看護師や消化器内視鏡技師、BLSプロバイダーなど看護師が取得を目指せる上位資格は多くあります。

受験資格として臨床経験年数や、専門分野における経験年数を問われる場合があるため、受けたい資格がある場合は早めに確認しておくのがおすすめです。

正社員で働く

上記のとおり、パートやアルバイトの時給よりも正社員の時給のほうが高い傾向にあります。そのため、時給アップを狙って正社員になるのも良いでしょう。パートやアルバイトの職員向けに正社員登用制度を設けている医療機関もあるため、正社員になりたい方は職場に確認してみると良いかもしれません。

夜勤のある仕事に就く

夜勤に入ると夜勤手当がもらえるため、夜勤のシフトがある仕事に就くことで給与アップが見込めます。ただし、夜勤に入ると勤務が不規則になり生活リズムが乱れるため、体調に不安のある方は慎重に検討しましょう。

管理職などの役職に就く

管理職になると基本給がアップしたり、役職手当が支給されたりすることも。そのため、主任や看護師長などの役職に就くことで給与がアップし、看護師としてのステップアップにも繋がります。

また、部署内のリーダー職であっても、手当が出る医療機関もあるようです。「主任や師長になる自信がない…」という方は、まずはリーダーからチャレンジしてみるのも良いでしょう。

都市部で働く

時給や賃金は、地域の給与水準や最低賃金を基に設定されることが多くなっています。最低賃金は大都市のほうが高く、地方は低い傾向があるため、都市部の医療機関を選ぶことでより高い時給で働けるようです。

大規模病院に勤める

上記のとおり、企業規模が大きいほうが給与が高い傾向にあります。そのため、病床数や診療科の多い大規模病院で働くことで、給与を上げられることがあるようです。大きい法人や大規模な病院は経営が安定していることが多く、福利厚生も充実しているというメリットもあります。

また、大規模な病院では高度医療・救急医療の体制が整えられており、救急病棟や集中治療室で働く場合は特殊業務手当が支給されるため、さらに時給アップが見込めるようです。

簡単60秒！あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

高時給な看護師の仕事は？

同じ看護師の仕事でも、仕事内容や職場により時給に差が出ます。より高時給な看護師の仕事についてみていきましょう。

訪問看護

近年では社会全体の高齢化が進んでおり、在宅で医療的ケアを受けたいという需要が高まっています。その需要に応えるため、訪問看護ステーションでは高い時給を提示して、看護師の求人を継続的に出している事業所も多くあるようです。なかには訪問件数に応じて歩合給がプラスされる制度の事業所もあり、より高い給与をもらえることもあるでしょう。

美容クリニック

美容整形や医療脱毛、アートメイクなどの美容医療を行っている医療機関は、看護師の時給が高い傾向があります。美容医療は保険外の施術が多く診療費が高いため、その分が職員の給与に反映されるからです。患者ごとに担当看護師がつくシステムのクリニックであれば、営業成績により給与にインセンティブが付くこともあります。

ただし、美容医療の分野に勤務すると、一般的な医療機関に戻りにくくなってしまったり、一般的な病院とは異なる知識やスキルを求められたりするというデメリットもあるため、転職の際は慎重に検討しましょう。

夜勤専従

夜勤専従とは名称のとおり、夜勤シフトのみに入って働くことです。勤務する度に毎回夜勤手当がつくため、日勤よりも高い給与をもらえるでしょう。ただし、夜勤専従になると完全に昼夜逆転の生活になるため、体調を崩さないよう注意が必要です。

簡単60秒！あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

看護師の時給は約2,214円（令和5年賃金構造基本統計調査）

• 看護師の時給は都市部や大規模病院だと高い傾向にあり、年代では50代後半がピーク
• 看護師の時給は、ほかの職種と比べても高いほうである
• 看護師が時給を上げるには資格取得や大規模病院への転職などがおすすめ
• 高時給な看護師の仕事は、訪問看護や美容クリニック、夜勤専従などがある

簡単60秒！あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録