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看護師は夜勤で何をしている?仕事内容やスケジュールを紹介

5 months ago

「看護師は夜勤で何をしているの?」と疑問に思う方もいるでしょう。夜勤の看護師は病棟巡回や点滴交換、体位交換などを行います。この記事では、看護師の夜勤の仕事内容やタイムスケジュール、シフトパターンを解説しています。看護師が夜勤をするメリット・デメリットや夜勤手当、よくある質問にもお答えしていますので、ぜひご覧ください。

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看護師の夜勤の仕事内容

看護師の夜勤の仕事内容は、以下のようなものがあります。

  • 病棟巡回
  • 点滴交換
  • バイタルチェック
  • 排泄介助・おむつ交換
  • 朝食と夕食の配膳・食事介助・下膳
  • 与薬
  • 体位交換
  • 急変・急患対応
  • 看護記録記載・カルテ整理

看護師の夜勤では、基本的に病棟を巡回しながらバイタルチェックや点滴交換などを行っていきます。夜間は患者がベッドから落ちていないか、点滴を自己抜去していないか、せん妄や認知症の影響で徘徊していないかなどの確認が必要です。そのため、処置の予定がない患者の様子も定期的にチェックし、トラブルに備えます。

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看護師の夜勤中のタイムスケジュール

看護師の夜勤のタイムスケジュールは、引継ぎのために前後のシフトと30分~1時間ほど重複するのが一般的です。また、2交代制か3交代制かによって勤務開始・終了時刻や労働時間が異なります。

2交代制

2交代制とは、1日の勤務を日勤・夜勤に分ける勤務形態のことです。一般的に、日勤は午前8時頃から午後5時頃までの8時間、夜勤は午後5時頃から午前9時頃までの16時間となっています。

2交代制の夜勤は計2~3時間の休憩時間があり、食事や仮眠を取れますが、急変や緊急入院などで忙しいときは十分に休憩が取れないこともあるようです。2交代制の夜勤のタイムスケジュールは、以下のとおりとなっています。

時刻
スケジュール
午後4時30分 出勤、日勤看護師との申し送り
午後5時 日勤看護師退勤、巡回、点滴交換
午後6時 夕食配膳、食事介助
午後6時30分 夕食下膳、与薬、口腔ケア
午後7時 バイタルチェック、排泄介助・おむつ交換
午後8時 休憩(食事など)
午後9時 消灯、巡回
午後10時 点滴交換、排泄介助・おむつ交換、体位交換、カルテ整理
午前1時 休憩(仮眠)
午前3時 巡回、排泄介助・おむつ交換、体位交換
午前6時 起床、バイタルチェック
午前7時 朝食配膳、食事介助
午前7時30分 朝食下膳、与薬、口腔ケア
午前8時30分 日勤看護師との申し送り
午前9時 退勤

3交代制・準夜勤

3交代制は、1日の勤務を日勤・準夜勤・深夜勤の8時間ずつに分ける勤務形態のことです。準夜勤は午後4時頃から午前0時頃までの勤務となっており、休憩は1時間の場合が多くなっています。
3交代制の準夜勤のタイムスケジュールは、以下のとおりです。

時刻
スケジュール
午後3時30分 出勤、日勤看護師との申し送り
午後4時 巡回、点滴交換、排泄介助・おむつ交換
午後6時 夕食配膳、食事介助
午後6時30分 夕食下膳、与薬、口腔ケア
午後7時 バイタルチェック、排泄介助・おむつ交換
午後8時 休憩
午後9時 消灯、巡回
午後10時 点滴交換、排泄介助・おむつ交換、体位交換、カルテ整理
午前0時 深夜勤看護師との申し送り
午前0時30分 退勤

3交代制・深夜勤

3交代制の深夜勤は午前0時頃から午前8時頃までの勤務で、休憩は準夜勤と同様に1時間であることが多いようです。3交代の深夜勤のタイムスケジュールは、以下のとおりとなっています。

時刻
スケジュール
午前0時 出勤、準夜勤看護師との申し送り
午前1時 巡回、点滴交換、排泄介助・おむつ交換
午前3時 排泄介助・おむつ交換、体位交換、カルテ整理
午前4時 休憩
午前5時 巡回、排泄介助・おむつ交換、体位交換
午前6時 起床、バイタルチェック
午前7時 朝食配膳、食事介助
午前7時30分 朝食下膳、与薬、口腔ケア
午前8時30分 日勤看護師との申し送り
午前9時 退勤

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看護師の夜勤のシフトパターン

看護師の夜勤には、大きく分けて2交代制と3交代制があることが分かりました。では、日勤と夜勤のシフトのパターンはどのようになっているのでしょうか。

2交代制

2交代制では日勤は連続しますが、夜勤が連続することはありません。夜勤後は「明け」と呼ばれ、1日休みになります。看護師の勤務負担軽減のため、明けの翌日さらにもう1日休みを入れるよう取り決めている病院もあるようです。

3交代制

3交代制でも日勤は連続しますが、準夜勤のみ連続、深夜勤のみ連続というシフトはあまりみられません。ただし、深夜勤の翌日に準夜勤、準夜勤の翌日に深夜勤、と別の夜勤形態が連続することはあるようです。

2交代制と違い、夜勤翌日に「明け」として休みを入れることが必須ではないため、「夜勤の翌日は必ず休み」とパターンが決まっている2交代制より勤務が不規則といえるでしょう。

夜勤専従

夜勤のみ勤務する「夜勤専従」という勤務形態を採用している医療機関もあります。日勤と夜勤どちらも勤務する一般的な看護師に混じって、夜勤専従看護師が勤務するというケースが多いようです。

夜勤専従の看護師は、勤務のたびに夜間手当が付くため、高い給料を得やすいでしょう。ただし、常に夕方に出勤して朝退勤する生活となるため、一般的な生活リズムとは逆転した生活になってしまうことに注意が必要です。また、平時は高度な看護スキルやスピード感を求められることはあまりないですが、急変があったときは迅速な対応が求められます。

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看護師が夜勤をするメリット

看護師が夜勤をするメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

夜勤手当がもらえる

看護師が夜勤を行うとほとんどの場合、深夜の割増賃金にプラスして夜勤手当がもらえます。夜勤手当は夜勤1回あたり定額で支払われるケースが多いようです。そのため、夜勤に入るほど給与を上げることができるでしょう。

平日の日中に自由な時間ができる

夜勤で働くことで、平日の日中に自由な時間ができるのも、夜勤のメリットです。夜勤は勤務の前後が日中であることが多いため、平日の日中にしか開いていない場所での用事も済ませられます。土日の日中に込み合う場所も、平日であれば比較的空いているでしょう。

急変対応のスキルが身に付く

夜勤は日勤帯より人員が少ないため、急変が起きたときはマンパワーでの対応が求められます。夜勤に慣れないうちは、対応に難しさを感じたり慌ててしまったりすることもあるでしょう。しかし、急変対応しなければならない環境で働くことで、次第に知識やスキルが身に付き、看護師としてスキルアップできるというメリットもあります。

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看護師が夜勤をするデメリット

看護師が夜勤をすることにデメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのか、理解しておきましょう。

生活リズムが乱れやすい

夜勤をすると、どうしても生活リズムが乱れやすくなってしまうというデメリットがあります。日によって勤務時間が異なる上、夜勤の日は深夜や朝に退勤することになるため、寝る時間や起きる時間がシフトに左右され不規則になってしまうでしょう。

家族や友人と生活リズムが合わない

夜勤をすると自分の生活リズムが乱れやすくなるうえ、家族や友人と生活リズムが合わなくなる点もデメリットです。夜勤の前は勤務開始に向けて体調を整える必要があり、勤務後は身体を休める必要があるため、家族や友人との食事・買い物などの予定を合わせるのは難しくなります。同居している家族とコミュニケーションが少なくなってしまうこともあるようです。

3交代制では夜勤が続く場合もある

前述のとおり、2交代制では夜勤が連続することはありませんが、病院によっては3交代制であれば夜勤が連続することがあります。多く見られるのは準夜勤の翌日に深夜勤に入るケースと、深夜勤の翌日に準夜勤に入るケースです。どちらも次の出勤までに十分身体を休める時間があるものの、早く一般的な生活リズムに戻したいという方にとってはつらく感じられるかもしれません。

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看護師の夜勤手当

日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」によると、1回あたりの夜勤手当の支給状況で一番多いのは、「深夜時間帯の割増賃金を含む定額の夜勤手当を支給している」で51.0%でした。なお、1回あたりの夜勤手当平均額は以下のとおりです。

夜勤形態 1回あたりの平均手当額
2交代制 夜勤 1万1,368円
3交代制 準夜勤 4,234円
3交代制 深夜勤 5,199円

引用:日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」

2交代制は1回の勤務時間が3交代制の2倍あるため、1回あたりの夜勤手当も高くなっています。

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看護師の夜勤に関するよくある質問

ここでは、看護師の夜勤に関するよくある質問にお答えしていきます。

2交代制と3交代制はどちらが多く採用されている?

日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」によると、最も多くの看護職員に適用されている夜勤形態は2交代制が78.3%、3交代制が19.1%でした。現在は2交代制が採用されていることが多いようです。

看護師は月に何回くらい夜勤に入る?

日本看護協会「2023年病院看護実態調査報告書」によると、ひと月の平均夜勤回数で最も多かったのは、2交代制で4回超~5回未満の31.6%、3交代制で7~8回未満の27.7%でした。
2交代制は夜勤翌日が明けで休みになるため、必然的に勤務日数が少なくなり、夜勤回数も少なくなる傾向にあるようです。週に1回程度は夜勤があると考えても良いでしょう。
3交代制は1度の勤務時間が2交代制の場合より短く、夜勤が連続するシフトもあるため、2交代制より夜勤回数が多くなるようです。

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看護師の夜勤では巡回や点滴交換などを行う

  • 看護師の夜勤では巡回しながらバイタルチェックや排泄介助、点滴交換などを行う
  • 看護師の夜勤形態は2交代制と3交代制があり、2023年現在、2交代制が約7割を占める
  • 看護師が夜勤をすると夜勤手当がもらえたり、急変対応のスキルが身に付いたりする

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