お役立ち情報
医療従事者の業務負担を軽減する製品・システムの紹介
a month ago

医療従事者として働いていると、日々の業務に負担を感じている方もいらっしゃるでしょう。
本記事ではそのような方に向けて、仕事の負荷を軽減するのに役立つアプリや製品・システムをご紹介します。
AIを活用した音声認識アプリや鑑別診断支援アプリ、輸液ラインや検査用手袋といった医療向け製品、人事評価に役立つシステムなどを取り上げていますので、ご興味をお持ちの方はぜひご一読ください。
株式会社アドバンスト・メディア
株式会社アドバンスト・メディアは1997年に創業し、国内初の音声認識専業ベンダーの地位を確立した企業です。音声認識技術による「人とAIの優れた点の融合」に注力し、より良い未来の構築を目指し続けています。
現在は、高い国内シェア率を誇る、AI音声認識「AmiVoice®(アミボイス)」の技術進化を推進。これまで培ってきた知識と経験、そして確かな技術力により、多くの医療機関のほか、さまざまな用途や業界で業務効率化に貢献しています。
「AmiVoice®」の特長
「AmiVoice®(アミボイス)」は、国内で高いシェア率を誇る音声認識技術です。声を文字に変換するAI音声認識により、キーボード入力やボタン操作などの不自由なコミュニケーションではなく、人間本位の自由なコミュニケーションを実現します。
主に、以下の4つの特長が挙げられます。
- 2万件以上の豊富な導入実績
- トップクラスの高い認識率
- 自然な話し言葉を正しく認識
- 幅広い業種と専門用語に対応
「AmiVoice®」を搭載したソリューションは、議事録・書き起こしでの活用に加え、コンタクトセンターや医療など、幅広い領域で利用されています。そのなかで医療業界向けに提供されているソリューションの一つが、医療用語の音声認識に対応した「AmiVoice iNote(アミボイス アイノート)」です。スマートフォンでいつでも簡単に記録できる革新的なアプリとして広く活用されています。
音声認識で記録作成の業務負荷を軽減「AmiVoice iNote」

「AmiVoice iNote」の特長は、高い精度で医療用語を音声認識できる点にあります。そのため、医療現場でのカルテ入力や記録業務といった事務作業時間を大幅に短縮し、患者さまのケアなど、本来の業務に集中することが可能です。スマートフォンを使って、手軽にワークシェアリングを実現できる新たな手段として、多くの医療機関で活用されています。
注目ポイントは、SNS機能により院内でリアルタイムにやりとりでき、情報共有をスムーズに行えること。また、モニタリング機能で業務量を可視化できるため、適切な業務配分や人員配置にも役立てられます。音声入力のほかに、カメラやテンプレート、スタンプなどの入力支援機能を活用することで記載漏れを防止し、記録の質向上を目指せるのも魅力です。
スマートフォンへ音声入力した結果や写真などの情報は電子カルテシステムやPCに転送できるほか、ユーザーごとの行動分析も行えます。
導入事例
多くのメリットから、導入した医療機関からはさまざまな喜びの声が届いています。
導入のきっかけとその後の効果に関する声をご紹介します。
- 導入のきっかけ
・PCの台数制限により、入力の待ち時間が発生していた
・医師の時間外労働の見直しや労働生産性を上げたい
・入退院や救急患者の増加によって複数の部署で業務負担が増加していた
・ナースステーションに戻ってから記録作業する手間を省きたい
- 導入効果
・カルテ記録にかかる時間を約40%削減できたことで、現場の業務負担も軽減できた
・音声入力による事務作業の短縮で、初診患者1人あたり5分の削減につながっている
・残業時間が約10%減少し、リハビリ単位数が約16%増加した
・その場での記録や患者情報の参照、写真での状態観察など幅広く活用できる
とある病院の職員へのアンケート調査では、約7割の方が「カルテ記載が速くなった」と回答していました。「音声入力も簡単」と感じた方も6割以上を占めており、スムーズな移行が期待できるでしょう。
入力支援機能に特化した「AmiVoice iNote Lite」

入力支援機能のみでシンプルに使いたい、という方には「AmiVoice iNote Lite(アミボイス アイノート ライト)」のプランがおすすめです。
使用できるのは、音声入力や転送・写真・テンプレート機能などの基本となる個人メモ機能のみ。院内Wi-Fi環境がない場所でもスタンドアローンですぐに活用できるため、低コストでの導入を検討しやすいでしょう。外出先でも使えるため、訪問診療を担う医療機関にも最適です。
両プランの詳細は同社のWebサイトでご確認いただけます。環境や必要な機能に合わせてマッチするプランの導入をぜひ検討してみてください。
※「AmiVoice®」は、株式会社アドバンスト・メディアの登録商標です。
■詳細情報
株式会社アドバンスト・メディア
AmiVoice iNote
株式会社カルディオ
2001年10月に循環器領域における再生医療の確立を目的として設立された、株式会社カルディオ。重症心不全治療研究での知見や経験を活かし、他疾患にも貢献できる最先端技術の開発に取り組んでいます。
「命をつなぐ 夢をつなぐ」をモットーに、現在は循環器系疾患だけではなく、症状緩和や予防医療、ヘルスケアの領域にも目を向け、事業を展開。最先端技術とデバイスの開発、輸入販売、さらに新しい治療法の確立に向け尽力しています。
事業においては、海外からの導入と同時に自社医療機器の開発を進め、自社での治験、市場への導入を推進。開発された最先端医療機器の早期供給を目指し、販売体制や臨床サポート体制の構築にも注力しています。
素早く正確に流速設定できる安全・安心な輸液ライン「EZレギュラー ニードルレスタイプ」

ダイヤル目盛り付輸液用ラインセット「EZレギュラー ニードルレスタイプ」は、日本の医療現場のニーズに応えるべく、同社が販売している製品の一つです。
製品の魅力は、取り扱いやすい簡便さと、安全性の高さ、そして正確性にあります。
3つの特徴

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
-
簡便さ
設定する際は、ダイヤルを回して希望の流速に目盛りを合わせるだけ、と非常に簡単。操作しやすい独自の形状により、片手がふさがっているときでもスムーズに流速の設定・調整を行えます。また、電源不要のため、点滴投与中に移動したり、流速設定を変えず一時停止したりすることも可能です。 -
安全性
ダイヤル部分は一定の固さが保たれており、適度な抵抗があることで自由落下状態にならない高い安全性を備えています。低速で滴下する場合に生じやすいとされる誤差も小さくなるよう設計。また、混注用のニードルレスコネクター(クローズドシステム)も装備されており、シリンジや輸液ラインを安全にセットできるのもメリットの一つです。 -
正確性
流速コントロールの正確性は、設定値と流速の研究により実証済みです。設定できる流速の範囲は5mL/hr〜300mL/hr。ダイヤルを回して所定の流速に設定することで輸液を開始できます。適数を数える必要がなく、迅速な点滴投与が可能。ダイヤルは微調整ができるため、状況に合わせた柔軟な対応も容易です。

導入することで得られるメリットは、点滴滴下計算に費やしていた時間や労力をほかの業務に充てられる、といった医療現場の業務効率化を図れることだけではありません。患者さん一人ひとりに適切な点滴治療を提供できるだけでなく、設定値が見えることで設定ミスによる医療事故の抑制にもつながります。現場のさまざまな課題解決の一助となる「EZレギュラー ニードルレスタイプ」は、より安全な医療環境づくりに欠かせない製品といえるでしょう。
■詳細情報
株式会社カルディオ
EZレギュラー ニードルレスタイプ
ハロラボ合同会社
ITヘルスケアや、IT支援サービスの開発・運営を中心に、社会へ貢献しているハロラボ合同会社。お客様への提案から開発パートナーの選定、プロジェクトのマネジメントまで、ITビジネスに携わる一連の業務を支援しています。
「好き」を糧に、自由に何にでも挑戦する姿勢を持ちつつも、良いサービスを提供し続けられる持続可能性を重視し活動に励まれている会社です。
鑑別診断支援に特化したアプリ「ポケット問診」
同社が手掛けるサービスや製品の中から今回取り上げるのは、問診において疾患を連想させ、診断推論の補佐に使用できる「ポケット問診」です。患者さんが訴える症状から、AIで疾患の候補を素早くリストアップできるということで注目を集めています。
症状を引き起こす原因や疾患を見極め、鑑別診断の支援に役立つ製品です。

基本は、主に訴えている症状と必須要素のみで診断。わずかな情報で、即座に疾患候補を検索できるので非常に便利です。
上位10位までを色分け表示されるので、一致する可能性の高い疾患が視覚的に確認できます。
同サービスは、医療面接に重点を置いた診療が行われている、千葉大学医学部附属病院総合診療科との共同研究の成果を適用し、開発しています。
利用シーンと負担の軽減
問診のサポートとして使用できるので、医療者向けの個人学習・教育などにも活用いただけます。
アプリの他、APIも提供しているため、既存の電子カルテやWeb問診票などへの組み込みも相談できるそうです。
同社と共同研究している千葉大学医学部附属病院総合診療科は、「ほとんどの外来疾患は病歴で診断できる」との考えを示し、医療面接に重視した診療を行っています。しかし、外来患者数の多さから問診や診察の待ち時間が長くなり、診断までに時間を要しているのが多くの医院での現状です。

その課題を解決するのが、主訴や症状を参照に診断できるアプリ「ポケット問診」。大量に蓄積されたデータをもとに、AIが客観的で適切な数の疾患を示してくれます。
しかも、少ない情報の入力・選択で疾患候補をすばやく提示できるので、患者さんへの聞き取り時間が短縮できます。限られたスタッフ数でも対応可能になり、診察時の情報共有のスマート化にもなるでしょう。
時間短縮ができるとその分余裕が生まれ、患者さんとのコミュニケーションなどに充てることも可能です。看護師、医師、患者さんそれぞれにとってメリットがあり、医療の質を高めるきっかけになる同製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。
■詳細情報
ハロラボ合同会社
ポケット問診
メドライン・ジャパン合同会社
メドラインの母体は、1910年にアメリカで創業されました。その後、世界中に広がりグローバル企業として確立。日本法人は、2011年にグループに加わり、現在メドライン・ジャパン合同会社として展開しています。
30万点以上もの製品製造・販売を行う米国での実績を活かし、日本での多様な医療現場に貢献しています。
100年以上もの歴史がつないだ信頼感、125ヶ国以上で使われ世界の医療を支えているブランド力が同社の強みの一つです。
時代や医療現場によって変化するニーズを適切に汲み取り、ベストマッチな製品を提供し続けています。
検査用ニトリルグローブ「Restore(リストア®)」
ニトリル(合成ゴム)を原料とした「Restore(リストア®)」は、検査・検診用の使い捨てグローブとして広く用いられています。
指先に滑り止め加工を施し、手袋の内側には皮膚の潤いを保つ効果があるコロイド状のオートミールを塗布しているのが特徴の製品です。

同社のWebサイトによると、約70%もの医療従事者が手荒れトラブルに見舞われているといいます。「Restore(リストア®)」は、そういった手荒れに悩む方にも、使いやすいよう開発されました。
同社内の臨床試験では、この製品を用いることで、乾燥による痒み・赤み・腫れといった、皮膚炎症の症状が軽減されたとの実証データが得られたそうです。
また、天然ゴム・ラテックス不使用のため、アレルギーの心配も少ないとのこと。医療従事者本人はもちろん、接触の可能性がある患者さんにとっても安心でしょう。
皮膚トラブルは業務を行ううえで、大きなストレスとなり得ます。皮膚への刺激を減少し、安全な使用感を叶える同製品のような手袋を使うことで、悩みの解決に近づくでしょう。
※「Restore(リストア®)」は、Medlineの登録商標です。
合成ゴム製手術用手袋「センシケア®PIエボリューション」

一方、「センシケア®PIエボリューション」は、耐薬性がある使い捨て手術用手袋です。
メドライングループ独自の開発で生まれた同製品は、天然ゴム・ラテックス不使用の合成ゴム製ですが、天然ゴムのようなやわらかさが伝わる手袋だといいます。
肌に馴染みやすい使用感に加え、カゼインフリー(乳製品除去)にすることで、牛乳アレルギーへも配慮しました。
また、指先は0.20mmと厚みがあるので破れにくいながらも、操作性に優れています。手術に集中できるよう、カフめくれを軽減させる工夫が施されているのも注目ポイントです。
そのほか、ポリマーコーティングという内面特殊加工により、スムーズな着脱も実現しています。

7サイズ展開で販売している同製品。使いやすい手術用手袋をお探しの方は、一度試されてみてはいかがでしょうか。
※「センシケア®」は、Medlineの登録商標です。
■詳細情報
メドライン・ジャパン合同会社
Restore(リストア®)
センシケア®PIエボリューション
株式会社ZAC
株式会社ZACは、医療・介護業界を中心に、組織のコミュニケーション課題を解決に導く力添えをしている会社です。
人事評価制度・賃金制度・教育制度などに関するコンサルティング事業では、1000以上もの法人を支援してきました。
単に解決策を伝えるだけではなく、人と組織に誇れる軸をつくるミッションを掲げ活動しています。
そのほか、スクール事業や研修サービスなどにも進出し、あらゆる角度から企業や個人の課題を解決するサポートをしています。
人事評価クラウドシステム「HRMedical™」
その中から今回ご紹介するのは、医療・介護の人事評価に有用な「HRMedical™」というシステムです。
人事評価をクラウド化することで、評価の曖昧さを改善し「適切な評価基準の設定」や「方向性の認識のすり合わせ」、「モチベーションの活性化」などに寄与。
その結果、スキルや成果の公平さ、離職率の低下に効果があるといわれています。
適切に運用していくと、人事業務の効率化やスタッフの定着率向上、人材育成などの課題を解決する手助けになるでしょう。

3つのポイント
同システムは、全国600法人以上もの導入実績から得た、構築・運用ノウハウを活かし、納得度が高い面談の仕組みをフォーマット化。ポイントを3つに絞りご紹介します。
1.離職率の低減に貢献
・効果が期待できるポイントを厳選しシステムへ完全再現
・単なるツールではなくノウハウを活用可能
・評価項目の追加、修正、削除が自由自在
2.評価に関する業務負担を限りなく軽減
・入力はスマホからも可能
・IT機器に不慣れな方にも直感的に使いやすいUI設計
・進捗状況の管理、未提出者へ催促メール送付、結果の取りまとめもスムーズ
3.ノウハウを活かした万全のフォロー体制
・制度の構築や見直しから、システム選びまで一括支援
・システムの運用をバックアップ
・経験豊富なコンサルタントが直接サポート

ほかにも同社では、給与計算や勤怠管理などの定期的な業務や、入社手続きなどのバックオフィス業務のDX化の支援も可能とのことです。
資料請求や導入の流れなどを知りたい方は同社のWebサイトでご確認ください。
※「HRMedical」は、株式会社ZACの登録商標です。
■詳細情報
株式会社ZAC
HRMedical™