転職ガイド

最終面接の所要時間や面接形式は?落ちる人の特徴や対策も説明

a year ago

採用の可否を判断する最終面接は、入念な準備を整えたうえで臨む必要があります。しかし、初めての転職だと最終面接でどのようなことを聞かれるのかわからず、戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、最終面接の概要や所要時間、形式、対策などを解説します。これから最終面接を受ける方や最終面接を通過するための対策を練りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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最終面接とは

最終面接とは、企業側が就職・転職希望者の採用の可否を決める最後の面接です。なかには、1度の面接で採用を判断する職場もある一方、三次面接や四次面接まで実施する職場もあります。いずれの場合も、最後に行われる面接を「最終面接」といいます。
面接官は企業の役員や社長が務めることが多く、一般的には30分ほどで終わります。一次、二次と面接を経て最終面接に至った場合も気を抜くことはできません。他の面接で高い評価を得ていても、最終面接で失敗すれば採用されない可能性もあります。
ここでは、複数回面接を行う際の最終面接について詳しく紹介しますので、概要を把握したうえで面接に臨みましょう。

一次面接との違い

一次面接とは、書類選考を経て初めて行われる面接のことです。採用担当者が実際に応募者と会うことで、自社に合う人物かどうかを判断します。一次面接と最終面接の違いは、面接官です。一次面接では人事や現場担当者など一般社員が務めるケースがほとんどといえるでしょう。一方で、最終面接では役員や社長など、企業のトップが務めます。

一次面接では、コミュニケーションスキルや面接時のマナー、履歴書に書かれた基本項目などを確認するのが特徴です。また、応募者の入職後に同じ現場で働く可能性のある社員が面接官を務めるため、「一緒に働きたいと思えるか」、「好感を持てるか」といったことも確かめられます。

二次面接との違い

二次面接は、応募者の性格やスキル、実績などが企業とマッチするかどうかを確かめるために行われます。二次面接と最終面接の違いの一つも、面接官です。役員や社長が面接官を務めることの多い最終面接に対し、二次面接では現場責任者など経験値のある中堅社員が務めるケースが多いでしょう。また、基本項目を確かめる一次面接と比べて、二次面接では一歩踏み込んだことを聞かれるのが特徴です。

二次面接が最終面接になる場合は、役員や社長が面接官として登場することもあるでしょう。二次面接が最終面接になることを知らずに面接に臨むと、役員や社長の雰囲気に圧倒されて本来の力を発揮できなくなる可能性があるため、常に万全の対策を立てたうえで面接を受けることが大切です。

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最終面接の特徴

採用の可否が決まる最終面接は、誰もが緊張するものです。しかし、最終面接についてきちんと把握しておけば、過度な緊張で実力を出せなくなる事態は防げるでしょう。ここからは最終面接の特徴について解説します。

所要時間

最終面接の時間は、30分程度が一般的です。ただし、企業や面接官によっては面接の時間が短くなったり長くなったりすることも珍しくありません。

面接時間が短い場合は、すでに合否が確定しており、役員や社長との顔合わせ的な意味合いが強い可能性があります。また、応募者の回答が簡潔にまとまっていてスムーズに受け答えができれば、予定より早く終了することもあるでしょう。面接時間が短いと不採用なのかと心配になることもありますが、必ずしも面接の時間と採用の可否が関係するとは限らないため、落胆する必要はありません。

反対に面接時間が長いケースでは、応募者に適性があるか判断に時間をかけている可能性があります。採用にするべきか、不採用にするべきか迷っているため、いろいろな質問を投げかけて応募者の受け答えを確かめているのかもしれません。企業が求める人材を意識して、自身の能力をアピールしつつ質問に回答することで、採用の確率は高まるでしょう。

面接官

最終面接は、役員や社長など採用決定権を有する人が担当するのが一般的です。規模の大きい企業などでは、部署のマネージャーなどが最終面接を務めるケースもあります。
一次、二次面接で十分なスキルがあると判断された応募者のなかから、「本当に入社の熱意があるのか」、「社風に合っているか」、「企業に貢献してくれるか」など、数字などでは図りにくい考え方や今後の方針などを確認し、採用の可否を決めるために企業のトップや経営側に近い立場の人が面接官を務めます。

たとえ高いスキルを持った人でも、仕事への熱意がなかったり、社風に合わなかったりすればすぐに辞めてしまい、再び採用活動を行わなければなりません。応募者をしっかり見極める必要があるからこそ、採用決定権のある人が面接を担当することが多いといえます。

面接形式

最終面接の形式は、個人面接になる場合がほとんどです。応募者の適性をしっかりと見極めるため、個別に面接が行われます。最終面接でしっかりと自分をアピールし、面接官から評価を得られた場合は、その場で内定を告げられることもあるでしょう。

通過率

最終面接の通過率は、企業によって異なります。応募者の応答内容によって不採用にする企業もあれば、最終面接では意思の確認のみで基本的に合格にする企業もあります。どの程度の通過率だとしても、最終面接を終えるまでは気を抜かないことが大切です。入社への熱意を伝え、社風とマッチする人材であることをアピールし、好印象を与えられるようにしましょう。

結果の通知方法

最終面接の結果の通知方法は、電話・メール・郵便のいずれかになります。一般的に、採用の場合は電話、不採用の場合はメールもしくは郵便になることが多いでしょう。電話で採用を伝えるのは、入社に向けたスケジュール調整を行いやすいからです。ただし、企業によって通知方法は異なるため、採用する場合もメールや郵便を使うことがあります。

面接結果の通知は、最終面接の1〜2週間後が目安です。もし企業から聞いた期日が過ぎても結果が送られてこない場合は、2週間が過ぎたタイミングで問い合わせてみてもよいでしょう。問い合わせは、いつでも返信できるメールがおすすめです。要点を簡潔にまとめ、結果が通知されないことを責めるような文面は避けてください。多忙な相手への配慮を含めることが大切です。

なお、電話で問い合わせる場合は、対応が難しい始業時間直後やお昼の時間を避けた10時から16時くらいの間に連絡します。電話でも、忙しいなか対応してもらうことへの配慮を忘れないようにしましょう。

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最終面接で落ちる人の特徴

最終面接まで至ったとしても、面接内容によっては不採用になる可能性があります。ここからは最終面接で落ちる人の特徴を紹介しますので、十分な対策を整えるために役立ててください。

面接官と考え方が一致していない

一次、二次面接では実績やスキルが評価されますが、最終面接では企業とのマッチ度が重視されます。面接官となる役員や社長と考え方が一致しなければ、「社風や企業理念に合う人材ではない」と思われて、不採用になる可能性が高まるでしょう。

たとえば、高齢者を対象とした商品を取り扱う企業に対して、「若者にターゲットを絞った商品を開発したい」と伝えれば、「考え方が一致しない」と判断されます。早期退職のリスクを避けるため、企業側も考え方の不一致にはシビアになるので注意してください。

入社意欲を伝えられていない

内定が出されても全ての人が入社するとは限らないので、企業側は内定辞退を回避するために入社意欲を感じられる人を採用することになります。最終面接で入社への熱意を十分に伝えないと、「内定を出しても辞退するかもしれない」と思われて、不採用になる可能性があるでしょう。「どうしてもこの会社で働きたい」という気持ちをアピールすることが大切です。

企業研究が不十分

企業研究が不十分な応募者は、入社意欲が低いと判断され不採用となる場合があります。最終面接では、一次・二次面接よりさらに深い部分まで質問されることも少なくありません。基本的な企業情報だけでなく、業界内での立ち位置や競合他社との相違点なども把握しておくのがポイントです。

たとえば、「入社後はどのように活躍したいですか?」と問われたときに、「◯◯部署で△△のプロジェクトに挑戦し、競合他社とのさらなる差別化を図りたい」など、具体的なビジョンを描けるくらい企業研究を進めていれば、高評価を得られるでしょう。

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最終面接に通過するための対策

最終面接を通過するためには、事前に準備を整えておく必要があります。十分な対策ができていれば、恐れることなく最終面接に臨めるでしょう。ここからは具体的な対策を紹介します。

これまでの面接内容を洗い出す

一次、二次面接との一貫性を持たせるために面接内容を洗い出しましょう。前回の面接と異なる受け答えをしていると信頼性がなくなり、評価が下がる原因になります。具体的に、前回の面接に関して以下の項目を確認してみてください。

  • どのような質問をされたか
  • 質問に対してどのように回答したか
  • 答えるのに苦労した質問はあったか

最終面接では、前回の面接における質問をさらに深掘りして、詳しく聞かれることがあります。うまく答えられないと、「企業研究が足りない」、「きちんと準備できていない」と思われるため、前に出された質問を深掘りされたときの対策も必須です。また、以前答えられなかった質問には最終面接では完璧に答えられるように練習しておくとよいでしょう。

志望動機をブラッシュアップする

最終面接において、志望動機は、入社意欲を示すための重要な要素になります。最終面接に向けてブラッシュアップし、面接官に熱意を伝えましょう。ほかの応募者との差別化をはかるためには、企業で実現したい具体的なビジョンを志望動機に含めるのがポイントです。

競合他社では叶えられない、応募企業だからこそ実現できるビジョンを含めておけば、高評価につながります。ただし、「〜がしたい」と自分の欲求を伝えるのではなく、「前職では◯◯で成果を上げたので、入社後は△△の分野でスキルを発揮したい」など、実績を踏まえたビジョンを伝えるようにしましょう。

企業研究を念入りにおこなう

企業研究不足だと入社への意欲が低いと判断されるため、入念に下調べをしておくことが重要です。主に、以下のようなポイントを確認してください。

  • 業界内での立ち位置
  • 社風や企業理念
  • 仕事の内容
  • 働いている人の様子

企業研究の際には、企業のパンフレットや公式ホームページをチェックするのはもちろんのこと、SNSやニュースで最新の情報を仕入れておくとよいでしょう。たとえば、応募企業が新しいサービスをリリースした場合は、「新しく開始した◯◯サービスは競合他社にはない着眼点で、将来性を感じた」といったように自分の意見を述べられます。

キャリアプランを作成する

キャリアプランとは、将来的な仕事の計画のことです。具体的には、「◯歳までに△の仕事を任されるようになる」など、仕事の目標を定めた計画を指します。どのようなキャリアプランを持っているのか伝えることで、企業への貢献度をアピールできるため、きちんと作成しておきましょう。作成手順は、以下のとおりです。

  • 10年後の自分の姿を思い浮かべ、理想のキャリアをイメージする
  • 理想のキャリアを得るためにはどのような実績やスキルが必要か考える
  • 実績やスキルを得るために求められる経験をリスト化する
  • リスト化した経験をいつまでに行うか時間軸で順番に並べる
  • 5年後や10年後の目標を明確に定める

もし、理想のキャリアが思い浮かばないのであれば、応募企業のなかにロールモデルとなる社員を探すのがおすすめです。企業の公式ホームページに掲載されたインタビューを読んだり、現役社員から話を聞いたりしてキャリアのイメージを膨らませましょう。

面接官について知る

事前に誰が面接官を担当するか分かる場合は、相手の情報に目を通しておくのも一つの方法です。その人の考え方や仕事の方針、価値観などを把握しておくと、想定される質問や適切な回答を見つけやすくなります。企業の公式ホームページやSNS、著書、インタビュー記事などに情報が掲載されている場合もあるのでチェックしておくのがおすすめです。また、面接官の人物像や事業に対する考え方を確認しておけば、最終面接の場をより明確に想定した練習ができるでしょう。

逆質問を5つ以上用意する

逆質問とは、応募者が企業側に対して行う質問のことです。面接では企業から応募者へ質問するのが基本ですが、最後に応募者側に質問を促す場面があります。逆質問は自分のスキルや入社意欲をアピールする絶好のチャンスですので、必ず答えましょう。質問の質によっては、採用を決める最後の一押しになるかもしれません。

最終面接は応募者の言葉を聞く最後の機会であるため、一次・二次面接より逆質問の時間が長く取られる可能性があります。5つ以上用意しておけば、逆質問を促された場合もスムーズに答えられるでしょう。

また、前述のように面接官について調べておけば、集めた情報をもとに面接官の興味を引く逆質問ができます。面接官の考え方や価値観に合わせた逆質問を用意して、最終面接対策を行うのがおすすめです。一般的な逆質問例は、以下のとおりです。

  • ◯◯様が仕事で最も大切にしていることは何でしょうか
  • ◯◯様のインタビュー記事を拝読させていただき、△△の部分に深く感銘を受けました。こうした考え方に至った経緯をお聞かせいただけますか
  • 御社の◯◯サービスは△△の点で競合他社より優れていると考えていますが、他に優位点はありますでしょうか。
  • 1日も早くチームリーダーとして働きたいと考えております。御社のチームリーダーは入社何年目の方が多いでしょうか
  • 御社の◯◯部門に大きな魅力を感じています。どのようなスキルを磨けば、将来的に◯◯部門に携わる機会が得られるでしょうか

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最終面接で聞かれることの多い質問

最終面接で滞りなく受け答えをするためには、どのような質問が出るのか想定しておくことも大切です。そこで、ここからは聞かれることの多い質問と回答例を紹介します。質問への回答をしっかり準備して、最終面接に備えましょう。

志望動機を教えてください

志望動機は「応募者が企業とマッチする人材であるか」「入社への意欲があるか」といったことを確かめるために聞かれる質問です。入社後に実現したい目標やキャリアプランを盛り込み、企業で働くことに対する意欲を見せましょう。

【回答例】
私は前職で、認知症を患う方の介護支援を行ってまいりました。認知症のケアを行ううえで、より専門的な知識と技術を身につけて利用者さまのお力になりたいと考えていた際、御社の施設が提供する認知症患者向けサービス◯◯を知りました。御社の運営する施設であれば認知症ケアについてさらなる知識を身につけられるだけでなく、これまでの自分のスキルを利用者様に還元しながら寄り添うケアを実現できると思い、志望させていただきました。

【NG例】
御社が運営する施設が自宅から近く、通勤しやすいと思ったからです。また、前職と比べて残業が少ないところも志望の動機になりました。

NG例のように、勤務条件を志望動機に含めると仕事自体には興味がないと思われるため、注意してください。

長所と短所を教えてください

長所と短所に関する質問は、企業が求める人材であるか判断するために聞かれます。企業が求める人物像を事前にリサーチし、それに合わせた長所と短所を答えるとよいでしょう。

【回答例】
私の長所は、傾聴力です。仕事では、周りの人の意見を聞いてから自分の意見も伝え、実りのある話し合いができるよう意識しています。そのため、前職でも良好な人間関係を築くことができました。短所は、熱中しやすいところです。業務に集中して取り組めることは長所ともいえますが、全体の業務のバランスをみることも大切にしたいため、アラームを使ったりスケジュールを組んだりして時間管理を行っています。

【NG例】
私の長所は、いつでも笑顔でいられることです。短所は、せっかちで他の人の意見を聞かないまま先走りしてしまうところです。

長所には仕事で役立つ具体例を盛り込まないと、面接官の印象に残りません。また、短所を伝える際はマイナスイメージだけで終わるのではなく、改善や問題の回避のために行っていることを伝えてください。

当社を選んだ理由を教えてください

志望動機をさらに深掘りし「企業研究がきちんとできているか」「入社意欲は強いか」といったことを確かめることが目的です。同業他社ではなく、応募企業で働きたい理由を明確にしましょう。

【回答例】
店舗拡大を積極的に行う同業他社が多いなか、御社ではお客様のことを第一に考えて堅実な経営を貫き、厚い信頼を得ているところに魅力を感じます。また御社が掲げる「お客様のために私たちができること」の行動指針のなかで、より質の高いサービスを提供するため社員同士で切磋琢磨する姿勢に共感しており、私も御社の一員となって貢献していきたいと思いました。

【NG例】
御社は同業他社と比べて業績がよく、安定した環境で働けると感じたからです。

会社の事業内容に関して魅力的に感じた点を伝えると、入社意欲の高さを評価してもらえる可能性があります。反対に、NG例の場合は「業績が悪くなったら辞めるかもしれない。企業に貢献したいという気持ちが薄い」と思われるでしょう。

転職活動の状況を教えてください

転職活動の状況を聞くことで、応募者の価値観を把握するのが目的です。また、内定辞退の可能性を探るためにも転職活動に関する質問が行われます。

【回答例】
前職で得た認知症ケアの経験を活かせる特別養護老人ホームを中心に、2企業ほどの選考を受けています。

【NG例】
飲食系や小売系など、5つほどの企業を受けています。

転職活動をしている業界に一貫性がないと「どの企業でもよいのだろう」とイメージを損なう可能性があります。また複数の企業を受けているにもかかわらず、「御社しか受けていません」といった嘘をついても見破られてしまうため注意が必要です。

当社が第一志望ですか?

内定を出した場合に必ず入社してくれるか確かめるための質問です。入社意欲をきちんと伝えるようにしましょう。

【回答例】
はい。第一志望です。面接や企業研究を通して御社の魅力を深く知り、ここで働きたい気持ちがさらに高まりました。もし内定をいただけるのであれば、全力で御社に貢献したいと考えております。

【NG例】
志望の順位に関しては確定していません。

志望企業の順位を曖昧に濁すと入社の意欲が低いと判断され、採用の可能性が下がります。まずは第一志望であることを伝えるのがおすすめです。

残業の多い仕事ですが問題ありませんか?

残業が発生しても問題なく対応できるか確かめるための質問です。可能な限り対応できる旨を伝えておくとよいでしょう。もし問題がある場合は、きちんとした理由をつけて回答してください。

【回答例】
基本的に残業は問題ありません。前職も月に計◯時間ほどは残業に対応していました。

保育園のお迎えがあるため、夫にお迎えを頼めない時は19時以降の残業は難しいかと思われます。しかし、夫にお迎えを頼める場合は残業も可能です。

【NG例】
残業はできません。

理由もなく残業ができないと答えると、仕事への意欲がないと思われてしまうため注意が必要です。残業ができない場合は、理由を伝えましょう。

5年後の自分はどうなっていたいですか?

入社後にどのような活躍をしてくれるのか、具体的なキャリアプランやビジョンを把握するための質問です。企業の事業内容とマッチする目標を掲げることで、入社意欲を伝えましょう。

【回答例】
ケアマネージャーの資格を取得し、施設の利用者様やご家族に合ったサービスの選定、ケアプランの策定を行っていきたいと考えています。また、将来的には社会福祉士の資格も取得し、福祉の面からも利用者様を支えていけるようになるのが目標です。

【NG例】
5年後は結婚をして、家族を支えられるように部長になりたいです。

プライベートなことや企業側が求めていない管理職の話は避けてください。あくまでも仕事に関するキャリアプランを伝えることが大切です。

入社したらどのようなことに挑戦したいですか?

入社後の仕事に対する熱意を問うための質問です。抽象的な回答ではなく、具体的な業務や目標を出して答えるようにしましょう。

【回答例】
入社後は、レクリエーション介護士の資格を活かし、利用者様が楽しめるレクリエーションプラン作りを担当したいと考えています。さらに、将来的には介護レクインストラクターの資格取得も目指し、利用者様が施設で楽しい生活を送るためのサポートを行ってまいりたいです。

【NG例】
与えられた仕事を精一杯頑張りたいと思います。

挑戦したい仕事がないと入社のモチベーションも低いと思われるため、仕事で何をしたいのかしっかり考えておくことが重要です。

どのように貢献できると思いますか?

入社後に即戦力として働けるか判断するための質問です。自分の強みを活かして、どのような仕事ができるのかアピールしましょう。

【回答例】
認知症ケア専門士の資格を活かし、認知症を患った利用者様のサポートを実施します。また、前職のホームヘルパーで培った介護スキルとコミュニケーション力を活かし、利用者様が快適に過ごせる環境作りに貢献できると考えております。

【NG例】
常に施設の利用者様を大切に思う気持ちを持ち、全力で業務に取り組みたいと思います。

NG例のように具体的なスキルや経験を含めない回答は、企業への貢献度は低いと捉えられる可能性があります。前職で培ったものを活かしてどのように貢献できるか伝えてみてください。

最後に伝えておくことはありますか?

最後にアピールの時間を設け、応募者の性格や人柄を捉えるための質問です。面接官に感謝を伝えつつ、自分の長所をアピールするとよいでしょう。

【回答例】
一次面接から本日の最終面接まで、貴重な機会をいただきありがとうございました。事業内容を直接おうかがいし、前職で培った介護の経験や資格を活かしながら御社に貢献できると確信しております。また、面接を通して御社で働きたいという気持ちがより一層強くなりました。どうぞよろしくお願いいたします。

【NG例】
御社でも一生懸命頑張りたいと思います。

抽象的で熱意を感じられない言葉はアピールにならず、印象を損なうリスクがあります。最後に好印象を与えられるように意識してみてください。

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最終面接に挑む前の心構え

最終面接で失敗しないためには、きちんとした心構えをしておく必要があります。ここからは具体的な心構えについて解説しますので、どのような点に気をつければよいかチェックしましょう。

矛盾点を指摘されても焦らない

面接官が矛盾点を指摘するのは、咎めるためではなく正確な情報から応募者を判断するためです。矛盾点を指摘されても焦らず、落ち着いて答えましょう。言い訳をしたり誤魔化したりせず、矛盾を認め、訂正するようにしてください。面接では緊張して言い回しを間違えることもあるため、矛盾した理由をきちんと説明できれば面接官の印象を損なうことはありません。

圧迫面接でも冷静に対応する

圧迫面接とは、あえて威圧的な態度を取り、答えに困るような質問を出すことを指します。不測の事態に臨機応変に対応できるか、ストレス耐性はあるかといった点を見極めるのが目的です。

圧迫面接では、感情的にならないようにしましょう。困った顔やイライラした顔にならず、明るい表情をキープします。また、自分を否定されるような言葉を投げかけられた場合は、「確かにおっしゃるとおりです。しかし、私はご指摘の点を改善するために◯◯のような努力を行ってきました」といったように、いったん面接官の指摘を受け止めてから自分なりの考えを伝えてください。

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最終面接後はお礼メールが重要

お礼メールが直接合否に影響を与えることはありませんが、企業に好印象を与える要素になります。そのため、最終面接を受けた後はお礼メールを送るのがおすすめです。

お礼メールは、面接が終わった直後か遅くても翌日の午前中までには送信するとよいでしょう。送信が遅すぎると、仕事でも対応が遅い人だと思われる可能性があります。

お礼メールの例文

件名
最終面接のお礼(名前◯◯ ◯◯)

本文
△△株式会社
人事部 ◯◯ ◯◯様

本日、最終面接を受けました◯◯ ◯◯と申します。
本日はご多忙のなか、面接のお時間を設けていただきありがとうございました。
お話をうかがうなかで、事業内容だけでなく貴社の新サービス◇◇についてもご説明いただき、大変感銘を受けました。
面接を通じ、貴社で働きたいという気持ちがより一層強まっております。

取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたくメールいたしました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈りいたします。

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最終面接の攻略には事前準備が不可欠

  • 最終面接は、応募者が企業に適した人材であるか見極めるための面接
  • 最終面接を突破するためには、事前の準備が大切
  • 最終面接では入社後のキャリアプランや目標を具体的に聞かれる可能性がある
  • 企業にマッチする人材であるとアピールできれば、最終面接における採用の可能性が高まる

上記の要点をおさえ、しっかりと最終面接に向けて準備を整えてください。

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