まとめ

サポートを届けるために役立つ、コミュニケーションスキルを学べる講座

正看護師3 months ago

必要な方に適切なサポートを届けるためには、コミュニケーションをはじめとしたスキルを身につけることが大きな支援につながります。
本記事では、難病や重度障がい者である患者さんと、子育てや授乳に関する支援者に向けて、コミュニケーションスキルを学べる講座と法人をご紹介します。
専門的な知識を学べるので、現場の仕事に直接役立てられるスキルを習得できるでしょう。

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特定非営利活動法人ICT救助隊

特定非営利活動法人ICT救助隊は、難病患者や重度障がい者の方を対象に、ICT(情報通信技術)の知識を用いて、コミュニケーションに関して支援しているNPO法人です。

世の中には、難病や重度の障がい故に発声ができなかったり、要望を伝える術がなく苦しんだりしている方がいます。
しかし、どんな状況でも、コミュニケーションを取ることを諦めずにすむ方法はあります。ICTと少しの工夫で支援できれば、コミュニケーションが可能になる未来があるのです。同法人は、「一人でも多くの方に、意思が伝わる喜びを広げていきたい」という思いで、全国で講習会の開催や「ALS患者に聞こう!自分をプレゼン!」の開催協力をしています。

ICTを活用した支援を知識へ「難病コミュニケーション支援講座」

難病コミュニケーション支援講座の様子
▲画像提供:特定非営利活動法人ICT救助隊


意思伝達装置であるIT支援機器を持っていても、使い方が分からなかったり、病状が進行し装置が使用できなくなったりするケースがあります。

そのような悩みごとを解決するヒントを得られるのが「難病コミュニケーション支援講座」です。同講座では、装置の種類や特徴を知ったうえで、実際の操作を体験。まずは、支援者が意思伝達装置の仕組みと基本的な使い方を知り、正しい情報提供を行って患者さんと支援者のコミュニケーションが向上することを目指します。
対面およびオンライン講座では、「透明文字盤の使い方」「意思伝達装置の操作体験」「入力スイッチの適合や工夫」などが受講可能です。

実践的な支援に役立つ、意思伝達装置の使い方を学んだり、オリジナルの入力スイッチを作ってみてはいかがでしょうか。

難病コミュニケーション支援講座の様子
▲画像提供:特定非営利活動法人ICT救助隊


あなたにできること

看護師として従事する中で、難病や重度障がいの患者さんと携わることがあるかもしれません。その際、患者さんとのコミュニケーションは言わずもがな大切でしょう。ところが、病状が進行することでコミュニケーションが困難になり、患者さん自身が人との関わりを諦め心を閉ざしてしまうケースもなかにはあるそうです。

そのような状況下にあっても意思伝達装置を活用することで、コミュニケーションが可能になる事例は多くあります。さらには、社会との関わりを持てるようになるほど、コミュニケーション能力が向上する可能性も秘めているため、この支援方法を学ぶことは看護師にとって大いに意義があるでしょう。

また、専門知識を習得しておくと、病状が進む前の早いうちから信頼感を構築する手助けにもなります。手足を動かせなくなったり、声が出なくなったりしても、周囲の人に意思を伝える手段があるというのは、患者さんが希望を持って生活を送るきっかけになるでしょう。

たとえば、文字盤は、知識さえあれば患者さんに合うものを簡単に作成できます。正しい知識と理解、操作方法を習得していれば、筆談や会話が難しくなった場合にもコミュニケーションを維持する手段として大いに有用です。
ぜひ、これらの知識を身につけて困っている患者さんやそのご家族、看護師仲間に共有いただき、支援の輪を広げる未来を築いていきましょう。

■詳細情報
特定非営利活動法人ICT救助隊
難病コミュニケーション支援講座

NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本

ラ・レーチェ・リーグの活動は、1956年にアメリカ合衆国で、7人の母親たちにより始まりました。赤ちゃんを母乳ではなく乳児用ミルクで育てるのが一般的だった当時から、「新しく親となった人が母乳で育てるために必要な自信を持てる」ように、60年以上にわたり世界中のお母さんと赤ちゃんを支援しています。

NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本は、1992年に設立し、2016年にNPO法人に認証されました。子育てや授乳の支援に関するコミュニケーションスキル講座を開催し、母親同士で集まり話せる交流の場を提供したり、一人ひとりを尊重しながら科学的根拠がある情報提供や実用的なアイデアを伝えたりしています。医学的な内容を含む情報は専門家の監修のもと、全ての活動をボランティアで運営し、子育てや授乳に悩む母親などを支援しているのが特徴です。

ラ・レーチェ・リーグ日本オフィシャルサイト
▲画像提供:NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本


「子育てや授乳支援に役立つコミュニケ―ションスキル講座(CST)」

「子育てや授乳支援に役立つコミュニケ―ションスキル講座(CST)」は、妊娠・授乳・育児期の方を支援する医療者などを対象にした講座です。

受講形式は対面とオンラインがあり、対面式では6〜12人の少人数で、さまざまな役割を演じるロールプレイを中心に学習。オンラインでは、全体で講義を受けつつ3〜4人のグループに分かれ、ロールプレイの演習をしながら学びます。

同講座の「CST1〜3」コースでは、傾聴や共感といったスキルを学びます。オープンクエスチョンや問題解決方法、押し付けにならないような情報提供なども学習でき、実務にも活かせる内容です。
また、同コースは「国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)資格」を受験するための「コミュニケーションスキルに焦点をあてた5時間の教育」に該当します。講座の詳細は、同法人のWebサイトでご確認ください。
ほかにも、子どもに寄り添った対話方法を学べる「子どもとの対話1・2」コースも開催。自立心や自尊感情を高める方法や効果的な褒め方などについて修得します。

LLL日本グループワークの様子
▲画像提供:NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本


参加者の声

実際に受講した方の感想をお届けします。どのような学びが得られるのか、現場での活用についてご参照ください。

  • ステップにそって全体の流れを確認でき丁寧に学べた
  • 分かっていることと、実際に使えるかどうかは違うことがわかった
  • ロールプレイで何度も試すのが大切だとわかった
  • 対人援助職は必須科目にするべきではと思うくらい大切だと思った
  • 話を聞いてもらい、自分が感じていることを言葉にされるのが心地よいと初めて知った
  • ファシリテーターの受け応えがフィードバックとなり多くを学べた

なお、個人だけでなく6人以上が集まれば、職場などで個別開催の相談もできるようです。
妊婦・子育て中の方へ温かく効果的なサポートを目指す、看護師や助産師の方は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本
子育てや授乳支援に役立つコミュニケ―ションスキル講座(CST)

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