職種・資格情報
保健師になるには?必要な資格や費用を解説
2 years ago

保健師になるには、所定の学校へ通い、複数の資格を得る必要があります。保健師になるためにはどんな資格が必要か、資格を得るために何をしたらいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では保健師になるために必要な資格、資格取得の条件や、必要な費用などを詳しく解説します。また、保健師の仕事内容や就職先、給与、将来性にも触れますので、参考にしてください。
保健師になるには?
この項では、保健師になるために必要なことについて紹介します。保健師を目指す前に、しっかりと条件を把握しておきましょう。
保健師に必要な資格
保健師になるには看護師と保健師の2つの資格が必要です。以下で、各資格について詳細を解説します。
看護師国家資格
看護師国家資格とは、看護師になるために必要な国家資格です。年に一度、例年2月に試験が実施される看護師国家試験を受験し、合格することで資格取得となります。看護師国家資格は、看護師として現場で仕事をするための知識やスキルをがあることを証明するものです。
看護師国家試験は合格率が例年90%前後の試験です。受験生はみな学校で専門的な知識を深く学んでいるため、結果として合格率が高くなります。ただし、合格率が高いからといって、難易度が低いというわけではありません。
保健師国家資格
保健師国家資格は、保健師として働くうえで看護師の資格とともに必要な国家資格です。年に一度、例年2月に試験が実施される保健師国家試験を受験し、合格することで資格取得となります。
保健師国家試験の内容は、公衆衛生における看護学、疫学、保健医療福祉行政論といったものです。行政にも関わる保健や衛生全般の知識やスキルを問われます。
保健師国家試験の合格率は、例年90%前後です。看護師国家資格と同じく、あらかじめ大学や養成所で十分に学んだ人が受験するため、合格率は高くなっていますが、決して難易度が低い内容ではありません。
保健師になるためのルート
保健師になるには、特定の教育機関で学んだあと、試験に合格する必要があります。受験資格を得るまでに必要なルートは複数あるので以下で見ていきましょう。
看護師の資格取得後に保健師になる
保健師になるためには前述のとおり、看護師国家資格を取得する必要があります。そのため、まずは看護師資格を取得することを目的として、看護大学・短期大学、もしくは専門学校で学ぶのが、保健師になる方法の一つです。
いずれかの学校を卒業すれば看護師国家試験の受験資格が得られます。看護師国家試験を突破した後、あらためて1年制の保健師養成課程を受講するか、看護系大学の保健師養成課程3年次に編入・卒業することで、保健師国家試験の受験資格が得られるという流れです。
この方法では、まず看護師国家資格を取得するまでに3~4年がかかります。また保健師養成課程で1~2年を要するため、保健師資格を得られるまでの時間は4~6年です。
保健師養成課程のある4年制大学を卒業し保健師になる
保健師と看護師の資格を同時に取得する方法もあります。保健師・看護師の統合力リキュラムを設けている教育機関で必要な課程を修了すると、保健師と看護師両方の国家試験の受験資格が得られます。
統合カリキュラムを設けているのは、4年制大学や4年制の看護専門学校です。文部科学省が、厚生労働省の基準に照らし合わせて「看護師・保健師を養成できる学校」と指定しています。在籍することで看護と保健の両分野に関する専門知識を学べます。
看護師資格を持っていない方が、最短4年で保健師国家資格が取得できます。
看護師から保健師は目指せる?
看護師としてすでに働いている人も保健師を目指せます。この場合は看護師国家資格がすでに取得できているため、保健師養成課程を追加で受講し、保健師国家試験に合格すれば良いのです。
保健師養成課程は、保健師学校や短大の専攻科、あるいは保険学専攻のある大学院などで修了できます。保健師学校や短大のカリキュラムは通常1年、大学院では修了までに2年がかかります。
保健師になるにはどのくらいの費用がかかる?
保健師になるまでに必要な費用は、主に大学・短大・専門学校・保健師学校などに支払う学費です。学費は、どのようなタイプの学校に通うかによって大きく違います。以下で複数の学校の費用を参考に学費の目安をまとめました。
学校の種類 | 入学~卒業までにかかる学費 | 保健師養成課程(養成学校)にかかる学費 | 総額 |
---|---|---|---|
4年制大学(国公立) | 約250万円 | なし | 約250万円 |
4年制大学(私立) | 約400~700万円 | なし | 約450~700万円 |
3年制短大 | 約400万円 | 約100~400万円 | 約500~800万円 |
3年制専門学校 | 約200~250万円 | 約100~400万円 | 約300~650万円 |
いずれの場合も、国公立か私立か、大学か専門学校かなどによって、大幅に費用が変わってきます。4年制大学で学ぶ場合は保健師養成課程の費用がかからないため、最終的に安価で済むこともあります。
学校や地域によっても学費には差があるため、気になる学校があれば具体的に費用を調べてみることをおすすめします。
保健師とは
保健師とは、地域住民や企業の従業員、学校の生徒などの健康管理を行う職種のことです。勤務する場所によって、関わる対象は異なります。また、保健指導や健康に関する相談対応、乳幼児健診なども保健師の仕事となります。
法律上は、保健師助産師看護師法において「保健指導に従事することを業とする者」と明記されています。
保健師と看護師とは違いますが、看護師がキャリアアップとして保健師の道を選ぶこともあります。看護師資格の取得を目指す場合、保健師になるかどうかわからなくても保健師資格の取得を一緒に検討するのはおすすめです。
保健師の主な就職先
この項では、保健師の就職先について紹介します。各職場における仕事内容についても触れるので見ていきましょう。
行政機関
保健師の主な就職先として最も多いのは行政関連です。保健所、保健センター、地域包括支援センターなどに所属し、公衆衛生にあたったり、乳幼児の健康診断にあたったりします。このような保健師のことを行政保健師と呼びます。
行政保健師の主な仕事内容は、地域の衛生管理・感染症予防対策・乳幼児の健診などです。
行政保健師は公務員なので、働くには公務員試験に合格する必要があります。
企業
産業保健師として一般の企業に就職するケースも見られます。近年ではメンタルヘルスの観点からも需要が増えつつあり、今後はますます必要とされることが増えるでしょう。
主な仕事内容は従業員の健康維持・管理、メンタル等健康面のサポートです。企業の従業員の健康を管理する仕事を担います。
学校
健康診断や健康相談のできる保健師として病院に就職するケースや、一部は中学・高校や大学、専門学校に就職し、学校保健師として働くケースもあります。
主な仕事は、教師や生徒の健康管理、保健指導、健康診断補助などです。
病院
医療機関に勤務して患者や医療関係者のケアをする保健師もいます。看護師との兼務する場合もあります。病院保健師の主な業務は健康診断業務、患者の健康相談対応などです。
保健師の介護職員の給料の目安
厚生労働省が実施した令和4年賃金構造基本統計調査によれば、10人以上の企業で働く保健師の給料は、平均月収はおよそ33万円、ボーナスの平均額は約81万円となっています。
同年の、日本全体の平均給与である約34万円と大きな差はなく、ほぼ平均的な給料を得られる職であることがわかります。
保健師の将来性は?
健康に関する考え方が多様化している現代において、保健師の将来性も広がっています。
これまで保健師のなかで最も多かったのが行政に所属する保健師です。しかし、今後は介護施設や一般の企業など、事業所への保健師の配置が徐々に増えると考えられます。介護サービスはますます拡充が求められ、企業でも従業員の心身の健康に留意することが生産性を上げることが知られてきているからです。
保健師に向いている人の特徴
保健師に向いているのはどんな人でしょうか。以下で特徴を紹介します。
- 対話力、コミュニケーション能力のある人
- 親しみやすい雰囲気を出せる人
- アドバイスや説明を得意とする人
- 細やかな観察力がある人
保健師は人の健康相談にのったり、健康診断を行ったりする仕事です。したがって人から話を聞き出し、人の話を上手に噛み砕いて理解して、適切なアドバイスに結びつける必要があります。
アドバイスをする際も、相手がよく納得できるよう、わかりやすく話す、反発心をあおらないということも重要です。物腰がやわらかく、コミュニケーションの能力があることが望ましいでしょう。
もちろん保健師として、相手の健康度合いを見極める必要もあるため、繊細で気配りができ、言葉以外の部分から相手の様子を把握できる人が求められます。
保健師に向いてない人の特徴
一方で、保健師に向かないタイプの人もいます。保健師に向いていない人の特徴を紹介します。
- 人とのコミュニケーションが苦手
- 人にアドバイスするのが苦手
保健師はコミュニケーションによって保健指導を行うのが仕事です。したがってコミュニケーションが得意でないタイプの人や、一人で黙々と仕事をするのが得意な人は、そもそも保健師に適性がないといえるでしょう。
人にアドバイスをするのも同様です。保健師は人の健康状態を見て、生活習慣や過ごし方について伝える際に、うまくコミュニケーションを取る必要があります。
普段から友達に何か相談をされても、アドバイスをすることが思いつかない、あるいはアドバイスをすることに引け目を感じる、というような方にはあまり向かないでしょう。また、話す際につい高圧的になって相手と対立してしまうといった場合も、やはり保健師の仕事は難しいかもしれません。
自分に合った方法で保健師を目指そう
- 保健師になるには、保健師課程を修了し、保健師国家試験に合格する
- 保健師国家資格だけでなく、看護師国家資格も必要
- 看護師になってから保健師を目指すこともできる
保健師は国家資格で、保健師になるには、看護師の資格も必要です。国家試験を受けるためには厚生労働省や文部科学省によって定められた専門の養成所や大学を卒業している必要があり、看護師の資格を持っている人は保健師養成所など追加の学習機関を経て保健師国家試験を受けることもできます。
赤ちゃんが生まれてまもなく乳幼児健診に携わり、企業や介護施設でも健康指導を行うなど、人の心身の健康に一生を通して関わることのできる仕事が保健師です。ぜひ、自分に合った方法で保健師を目指しましょう。
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