豆知識
ナース服の種類や選ぶときのポイントを解説します!
7 months ago
ナース服にはどのような種類があるか知りたい方もいるでしょう。ナース服はワンピースだけでなく、スクラブやケーシーなどさまざまな種類があります。この記事では、ナース服の主な種類や選ぶときのポイントについて解説しています。時代とともに変化してきたナース服のスタイルについてや、よくある質問にもお答えしていますので、看護師の方はぜひ参考にしてください。
ナース服は近年変化している
看護師の服装といえば、ナースキャップやワンピーススタイルの白衣、ストッキング、ナースシューズを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、ナース服のスタイルは近年変化しています。どのような点が変化しているのか、理由も含めてみていきましょう。
ナースキャップは廃止された
以前の医療現場では、看護師はナースキャップを被るのが一般的でした。しかし、ほぼ毎日洗濯する白衣と違って、交換頻度が低いナースキャップは不潔になりやすいという問題があります。
また、ナースキャップの形を維持するための「のり」は付着した菌の培地になってしまうことや、働くうえで帽子をかぶる必要がないという声も聞かれるようになりました。近年は、男性の看護師も増えてきたことも理由とされ、今ではほとんどの医療機関でナースキャップは廃止されています。
なお、看護学生が実習に臨む前に行われる「戴帽式」では、今でも儀式的にナースキャップが着用されているようです。
パンツスタイルが登場した
男性看護師の増加や動きやすさ重視の点から、ワンピースのナース服は減り、パンツスタイルが増えてきました。看護師は身体介助の機会も多いため、患者を持ち上げたりケア中にしゃがんだりする際に、パンツスタイルなら露出を気にしなくて済みます。また、忙しく仕事をする中で、パンツスタイルであれば、ストッキングの伝線を気にしなくて良いというメリットもあるようです。
デザインや色のバリエーションが増えた
以前は看護師や医師の白衣は、「白衣」という文字どおり白色しかありませんでした。白は清潔感や信頼性をイメージさせる色とされ、医療現場に相応しい色と考えられてきたからです。しかし、白衣を見て緊張して血圧が上がってしまう「白衣高血圧」の患者がいることや、手術中など白色がもたらす補色残像を考慮し、白いユニフォームを廃止する施設も増えてきました。
患者の緊張を和らげるために青や緑、パステルカラーのナース服が登場し、汚れが目立たない紺、ワインレッドといった濃色も好まれるようになっています。
ナースサンダルは禁止の施設もある
ナースサンダルは、以前は看護師の勤務中の履き物として一般的でした。しかし、最近ではナースシューズやスニーカーを履くことが多いようです。シューズタイプはナースサンダルより動きやすく、疲れにくいという特徴があり、多くの看護師に好まれています。
また、つま先や足の甲が開いているナースサンダルでは、薬品や注射針などを落としてしまった場合、足に薬品がかかったり、注射針が刺さって針刺し事故になったりする恐れがあります。そのような医療事故防止の観点から、ナースサンダルを禁止している医療機関もあるようです。
ナース服の主な種類
ナース服の種類について、詳しく紹介します。
ワンピース
昔から採用されているワンピーススタイルのナース服は、エステサロンや美容クリニックで採用されることが多いようです。おなか回りの締め付けを気にせずに着られるというメリットもあり、ワンピースにベージュや白のストッキングを合わせて着用します。
ツーピース
ツーピースのナース服は上下に分かれており、下はパンツスタイルです。トップスは腰の下あたりのチュニック丈のものが多く、丸襟付きのデザインがよくみられます。動きやすいのが特徴で、白や薄い水色、薄いピンク色のものが多いようです。
スクラブ
スクラブは以前から手術着として着用されていたナース服で、上着は半袖・Vネックになっているのが特徴です。頭からかぶって着用するタイプのナース服で、ゆったりと動きやすいシルエットになっています。白だけでなく緑や紺、ワインレッドなど濃い色も多く、ラインが入っているデザインなどカジュアルな雰囲気のスクラブも多いようです。
ケーシー
ケーシーは立ち襟のナース服で、肩でボタンを留めるデザインになっています。ツーピースやスクラブと同様に動きやすいのが特徴で、看護師だけでなく医師やリハビリスタッフにも多く選ばれている服装です。
ナース服を選ぶときのポイント
さまざまな種類があるナース服ですが、自分に合うナース服を選ぶにはどのような点に着目すると良いのでしょうか。
色
好きな色・着たい色を着るという選び方もありますが、色が与えるイメージを考えて選ぶのも良いでしょう。一般的に白や薄い水色は清潔感や信頼、薄いパステルカラーやベージュなどは柔らかく優しいイメージを与えるといわれています。紺やワインレッドなどの濃い色は、知的な引き締まったイメージを与えるとともに、汚れが目立ちにくいというメリットも得られるでしょう。
機能性・動きやすさ
看護師は身体を動かすことも多いため、伸縮性のあるストレッチ素材のナース服や、ゆったりした着心地のナース服を選ぶのがおすすめです。衛生面を考慮して抗菌加工・防臭機能のあるものや、汗が渇きやすい速乾性のある素材が使われているものを選ぶのも良いでしょう。
デザイン
襟やラインの有無などデザインが気に入ったという理由だけでなく、着脱のしやすさやポケットの数・大きさにも注目すると、自分に合ったナース服が選べるでしょう。産科や小児科に勤める方は、子どもが好きなキャラクターが描かれたものを選ぶのもおすすめです。
ケアのしやすさ
ナース服は毎日洗濯するのが一般的です。そのため、乾きやすいか、シワになりにくい素材かに着目して選ぶのも良いでしょう。最近ではアイロン不要のナース服も増えてきています。また、頻繁に洗濯しても劣化しにくいような素材もおすすめです。
ナース服に関するよくある質問
ここでは、ナース服に関するよくある質問についてお答えします。
ナース服は個人で購入ですか?施設から借りられますか?
ナース服が購入か借用になるかは、施設により異なります。個人で購入する場合も、施設から指定されたナース服を購入するケースと、各自で好みのものを購入するケースに分かれるようです。
個人で購入する場合は完全に自由にナース服を選んで良いというわけではなく、色やデザインの指定が設けられていることもあるため、事前に職場に確認しましょう。洗い替えのために、最低3枚ほどは用意するのがおすすめです。
ナース服は自分で洗濯・アイロンがけが必要ですか?
洗濯についても施設により運用が異なっているようです。近年は、勤務後にナース服をリネン室・リネン業者に提出し、まとめて洗濯・アイロンがけを委託するという施設が増えています。薬品や体液、細菌が付いているかもしれないナース服を自宅で洗濯するのは、衛生的に好ましくないためです。
なお、一部のクリニックや介護施設など、ナース服を持ち帰って自分で洗濯する運用の施設もあります。自宅でナース服を洗濯する場合は、できるだけほかの洗濯物と別に洗濯しましょう。毎回アイロンがけするのが大変という方は、シワになりにくい素材やアイロン不要のナース服を選ぶのがおすすめです。
ナース服は清潔に着られて動きやすいものを選ぼう
- ナース服はワンピースだけでなくツーピースやスクラブタイプもある
- ナース服のワンピースやナースキャップ、ナースサンダルは最近あまりみられない
- ナース服は色の与えるイメージや機能性、ケアのしやすさなどに着目して選ぶと良い
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