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薬剤師の年収は?年代・男女別の金額や他職種との比較結果を紹介
a year ago

「薬剤師の年収はどのくらい?」そう思っている方もいるでしょう。薬剤師の年収は、全職種の平均やほかの医療従事者と比べて高めとなっています。この記事では、年代・男女・都道府県別の薬剤師の平均年収や、ほかの医療従事者との比較について紹介しています。薬剤師が年収をアップさせる方法についても触れていますので、ぜひご覧ください。
薬剤師の年収の傾向は?過去5年間の推移状況
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、2022年から過去5年間の薬剤師の平均年収は以下のとおりです。
2022年 | 583万3,900円 |
2021年 | 580万5,400円 |
2020年 | 565万1,300円 |
2019年 | 561万6,500円 |
2018年 | 543万5,900円 |
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より各年度の「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で平均年収を算出
薬剤師の平均年収は過去5年間で570万円前後となっており、年々上昇傾向にあります。地方では薬剤師不足により需要が高いため、平均年収は上がっていくと予想できるでしょう。
薬剤師の年代・男女・都道府県別年収
厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」をもとに、2022年の薬剤師の年代・男女・都道府県別年収を算出しました。各項目の特徴について、みていきましょう。
薬剤師の年代別の平均年収
厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、2022年の薬剤師の年代別年収は、以下のとおりです。
20~24歳 | 381万2,700円 |
25~29歳 | 464万8,800円 |
30~34歳 | 564万1,300円 |
35~39歳 | 608万700円 |
40~44歳 | 630万4,100円 |
45~49歳 | 641万2,200円 |
50~54歳 | 665万6,000円 |
55~59歳 | 717万3,900円 |
60~64歳 | 582万3,000円 |
65~69歳 | 516万4,700円 |
70歳~ | 557万7,400円 |
参考:厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より各年代の「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で平均年収を算出
最も年収が高いのは、55~59歳の年代となっています。55~59歳の薬剤師はキャリアアップを重ね、薬剤師国家資格以外の関連資格を持っていたり、管理職や役職に就いていたりという点から給与が高いようです。
60歳で定年を迎えると、キャリア職員になって基本給が下がったり、勤務時間や仕事量が減ったりして給与が下がることも。そのため、定年前に年収が最も高くなるケースが多いようです。
薬剤師の男女別の平均年収
厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、2022年の薬剤師の男女別年収と平均年齢は以下のとおりです。
男性薬剤師 | 637万600円 | 41.5歳 |
女性薬剤師 | 540万1,000円 | 40.9歳 |
参考:厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より男女それぞれの「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で平均年収を算出
平均年齢は男女で大きく差はありませんが、平均年収は男性薬剤師のほうが97万円ほど高くなっています。これは、男女で支払われる給与に差があるわけではありません。
女性薬剤師は結婚・出産・育児により、産休・育休を取ったり、一旦退職したりする方もいます。復職後に時短勤務で働く方も多く、働く時間・期間が男性薬剤師より少ないケースが多いため、平均年収が低くなっていると考えられます。
薬剤師の都道府県別の平均年収ランキング
厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、2022年の薬剤師の都道府県別年収は以下のとおりです。
1位 | 宮崎 | 717万7,000円 |
2位 | 熊本 | 684万1,100円 |
3位 | 栃木 | 664万8,000円 |
4位 | 青森 | 651万9,400円 |
5位 | 静岡 | 637万9,600円 |
6位 | 茨城 | 636万9,600円 |
7位 | 京都 | 633万7,700円 |
8位 | 大阪 | 632万円 |
9位 | 長崎 | 623万1,100円 |
10位 | 群馬 | 619万6,200円 |
11位 | 島根 | 617万円 |
12位 | 富山 | 609万5,900円 |
13位 | 山形 | 607万400円 |
14位 | 鳥取 | 604万1,700円 |
15位 | 鹿児島 | 599万2,700円 |
16位 | 佐賀 | 596万2,600円 |
17位 | 秋田 | 590万9,900円 |
18位 | 新潟 | 590万8,000円 |
19位 | 徳島 | 590万6,700円 |
20位 | 長野 | 589万8,300円 |
21位 | 愛媛 | 589万1,800円 |
22位 | 広島 | 589万300円 |
23位 | 東京 | 584万8,100円 |
24位 | 岩手 | 584万2,800円 |
25位 | 北海道 | 583万2,800円 |
26位 | 千葉 | 582万3,100円 |
27位 | 愛知 | 581万1,000円 |
28位 | 石川 | 572万700円 |
29位 | 埼玉 | 571万8,300円 |
30位 | 大分 | 571万7,600円 |
31位 | 岐阜 | 571万6,900円 |
32位 | 福井 | 569万5,800円 |
33位 | 兵庫 | 569万1,400円 |
34位 | 福島 | 568万2,700円 |
35位 | 山梨 | 561万5,300円 |
36位 | 高知 | 558万2,400円 |
37位 | 福岡 | 556万7,800円 |
38位 | 香川 | 552万9,700円 |
39位 | 沖縄 | 551万9,000円 |
40位 | 神奈川 | 546万9,900円 |
41位 | 宮城 | 543万6,700円 |
42位 | 滋賀 | 537万1,800円 |
43位 | 岡山 | 534万5,400円 |
44位 | 山口 | 524万1,600円 |
45位 | 奈良 | 520万6,800円 |
46位 | 和歌山 | 509万600円 |
47位 | 三重 | 491万1,600円 |
平均 | ー | 583万3,900円 |
参考:厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より都道府県別の「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で平均年収を算出
2022年時点では、薬剤師の平均年収が最も高いのは宮崎県でした。最下位の三重県と比べると約226万円もの差があります。
人口に対する薬剤師の数が少ない都道府県では薬剤師の需要が高く、人手不足を解消するために給与が高く設定されていることが多いようです。そのため、都市圏で働くことが必ずしも高年収に繋がるというわけではないでしょう。
薬剤師の年収比較
ここでは、薬剤師の年収はほかの職種と比べて高いのか、比較結果を紹介します。
日本全体の平均年収との比較
厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」をもとに全職種の平均年収を算出すると、499万8,398円でした。
同調査での薬剤師の平均年収は583万3,900円でしたので、薬剤師の年収は全職種の平均より約83万円上回っています。薬剤師の年収は、日本全体と比較すると高いほうといえるでしょう。
ほかの医療従事者との年収比較
厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より、薬剤師とほかの医療従事者の平均年収について比較を行いました。
薬剤師 | 583万3,900円 |
医師 | 1,428万8,900円 |
歯科医師 | 810万4,100円 |
保健師 | 481万2,800円 |
助産師 | 584万2,100円 |
看護師 | 508万1,300円 |
准看護師 | 418万1,700円 |
診療放射線技師 | 543万7,400円 |
看護助手 | 308万9,600円 |
臨床検査技師 | 508万9,200円 |
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士 | 430万6,800円 |
歯科衛生士 | 382万4,700円 |
歯科技工士 | 429万8,700円 |
栄養士 | 379万700円 |
その他の保健医療従事者 | 443万3,000円 |
参考:厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より職種別の「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与その他特別給与額」で平均年収を算出
医師は約1430万円、歯科医師は約810万円と平均年収が高いですが、ほかの医療従事者は400~500万円台となっています。その中でも約583万円の薬剤師の年収は高いほうといえるでしょう。
薬剤師が年収をアップさせるには?
薬剤師の年収は、ほかの職種や全体と比較しても高い方であることが分かりました。しかし、年代や地域によって年収に差があり、より年収を上げたいと考えている薬剤師の方もいるでしょう。ここでは、薬剤師が年収をアップさせる方法について紹介します。
資格を取る
薬剤師の年収アップに有効なのは、資格取得です。薬剤師には、より高い専門性を証明したり、特定の役職に就いたりできる上位資格が存在します。
資格を取ると資格手当が支給されるだけでなく、資格により知識やスキルの高さを認められたら、昇進してさらに年収アップできるケースも。ここでは、薬剤師におすすめの資格をみていきましょう。
認定薬剤師・専門薬剤師
認定薬剤師と専門薬剤師は、特定の分野に特化した知識やスキルがあることを証明できる、薬剤師の上位資格です。
認定薬剤師は、一定期間の研修や実技をとおして規定単位を取得し、分野に特化した知識や技術を有していると認められた薬剤師を指します。専門薬剤師は認定薬剤師の資格を持ったうえで、特定の分野に対し薬物療法などに関する充分な知識と技術を有している薬剤師です。認定薬剤師の上位資格が専門薬剤師となっています。
認定薬剤師・専門薬剤師ともに、疾患や治療法など分野により数十種類に分かれています。まずは専門性を高めていきたい分野を選んで、取得を目指してみるのがおすすめです。
かかりつけ薬剤師
かかりつけ薬剤師とは、調剤薬局に勤務し、一人の患者に専属で付く薬剤師のことで、資格が必要です。かかりつけ薬剤師は患者の薬に関する情報をすべて管理するのが役目で、患者の薬歴管理や薬に関する相談にものっています。重複服薬・禁忌の飲み合わせをしないよう確認を行ったり、薬局の営業時間外にも必要があれば、薬に関する相談や調剤・交付も行ったりすることもあるようです。
公益社団法人日本薬剤師会「かかりつけ薬剤師・薬局とは?」によると、かかりつけ薬剤師になるには薬局での勤務経験が3年以上あり、認定薬剤師であるなどの要件があります。
調剤薬局で「地域の薬剤師さん」として活躍したい方におすすめの資格です。
現在の昇給・昇進条件を確認する
現在の職場で勤続していると、年収が上がっていくケースもあります。特に、病院では管理職、調剤薬局・ドラッグストアでは店長という風に、役職が付くと年収がアップするでしょう。
すぐには役職に就けなくても、同じ職場に勤め続けることで昇給も望めます。年収を上げたいと考えており、現在の職場での勤続年数がまだ浅い場合は、昇給を見込んで勤続するという判断でも良さそうです。
転職も検討してみる
年収アップのために、今より高い給与の職場への転職を検討しても良いでしょう。
薬剤師が活躍できる職場のうち、病院より調剤薬局やドラッグストアのほうが給料が高いケースが多いようです。ただし、これは職場によるため一概にはいえません。また、病院では行わない品出しやレジ打ち業務が業務内容にあったり、今までと労働条件が変わったりすることもあるので、よく確認しましょう。
前述のとおり、都市圏より地方の方が給与が高い場合もあります。給与の高い地方に転居して転職するのも一つの手でしょう。
薬剤師の年収は日本の平均より高く、地方のほうが高い傾向にある
- 薬剤師の年収は日本の平均やほかの医療従事者と比べて高いほうである
- 薬剤師の年収は需要の高い土地では高い傾向があり、都市圏より地方が高いことがある
- 薬剤師の年収は資格取得や転職などでアップさせることもできる
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