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笑顔あふれる介護空間を実現!現場の声に寄り添い誕生した製品

人材不足が目下の課題となっている介護業界。人材の維持・確保のためには、介護スタッフの離職問題にも向き合う必要があります。そのため、働き方改革とともに、働きやすい職場環境を整えることも大切です。

そこで本記事では、より良い職場環境づくりに役立つ製品に注目してみました。ご紹介するのは、介護空間を快適に過ごすための「消臭液」、仕事のパフォーマンスが上がる「ユニフォーム」、認知症介護の一助となる「手帳」です。
現場の声に寄り添い商品化されたこれらの製品は、介護に関わるすべての人に笑顔をもたらすことでしょう。

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環境大善株式会社

北海道北見市に拠点を持つ環境大善株式会社。「地球の健康を見つめる」というコーポレートスローガンを掲げ、地球環境負荷の低減に努めるとともに、さまざまな事業の推進に注力しています。
同社が手がける消臭液『きえ〜る』という製品は、1998年に全国に向けて製造・販売が開始された希望の星です。これまで有効に活用されることのなかったバイオマスの原料に着目し、独自の製造サイクルを確立させて未利用バイオマスの資源化を実現しました。

消臭液の画像
▲画像提供:環境大善株式会社


『きえ〜る』製品は、環境微生物群(乳酸菌等)を発酵・培養した「善玉活性水」から生まれました。天然成分100%のバイオ消臭液として、生活シーンから災害や介護シーンまで活用が広がっています。
本記事で注目するのは、介護現場で一助を担う同社の「きえ~る 毎日の介護用」。介護施設だけではなく、地域のさまざまな課題解決にもつながる製品として期待が寄せられています。

介護空間のニオイをスッキリ消臭「きえ~る 毎日の介護用」

「きえ~る 毎日の介護用」は、介護空間で不快となる臭いをスッキリ消し去ることができる消臭スプレーです。
無色透明で無臭のため、布製品に気軽に使えるのが魅力ポイント。また、天然成分100%で肌にもやさしく、環境に配慮している点も特徴です。

消臭液の画像2
▲画像提供:環境大善株式会社


介護の現場で日々の欠かせない業務の一つでもある排泄介助。自宅や施設などで介助を行う際は部屋中にニオイが充満してしまうケースも多く、悩みを抱える介護者も少なくありません。
対策として、香り付きの消臭剤を使用する人も多いようですが、使用後に尿臭と混じり合い、より不快な空間になってしまうケースも多々あるようです。
そのため、尿臭によるニオイ対策は目下の課題となっています。

そのニオイ対策の一助となるのが、同社が生み出した消臭液『きえ〜る』の存在です。
同製品は、尿などのアンモニア臭や腐敗臭といった不快なニオイだけを消し、よい香りはそのまま残る、という消臭を実現できます。きえ〜る製品の誕生により、日々の排泄介助を行う際にも自然と笑顔がこぼれることでしょう。

「きえ~る」が開発されるまで

「どの消臭剤を買っても臭いが消えない!」

そんなクレームが地元のホームセンターに入りました。
北海道では土地柄的に犬を飼っている家が多く、道端に残る犬の尿臭が地元住民を悩ませていたそうです。
当時、ホームセンターの店長を務めていた同社創業者の窪之内 覚氏は、冒頭の苦情をお客さまから受けたことを機に、「本当に効果のある消臭剤」を探し始めます。しかし、問題解決の糸口となる商品にはなかなか巡り会えず、2年が経過したころ、地元の酪農家をしている従兄弟から「牛の尿を微生物で分解した液」を手渡されました。
それが、「きえ〜る」誕生のきっかけとなります。

酪農が盛んな北海道では、牛の糞尿により土壌が汚染されるといった公害問題にも頭を悩ませていたそうですが、処理設備にはコストがかかるため断念する酪農家も多かったといいます。そのため、試行錯誤を繰り返した従兄弟が、微生物で分解した処理済みの液体を作って相談に訪れたというわけです。

この液体が無臭であることに驚いた窪之内氏は、「もしかすると他の臭いも消えるかもしれない」と思い立ち、商品化を目指します。持ち込まれた茶色い処理液を無色透明の液体へと改良し、あらゆる実験を繰り返して商品化を実現させたのです。
その後、きえ〜る製品は洗濯用や車用、置き型タイプなどさまざまなシリーズを展開し、2022年にはグッドデザイン賞などを受賞。現在も環境保全に貢献するべく、同社独自の「アップサイクル型循環システム」を活用した製品開発に尽力しています。

■詳細情報
環境大善株式会社
きえ~る 毎日の介護用

シーユーピー株式会社

「人と人を繋ぐユニフォームを作りたい」という思いを込めて創設されたシーユーピー株式会社。これからの時代の変化にも笑顔で過ごせるようなコミュニケーションユニフォームの制作に尽力しています。

同社の強みは、独自の品質基準による「品質」の保持、臨機応変な「生産体制」、専門性の高い「業種特化の商品開発」を推進していることです。ただ単に着用するだけの作業着ではなく、人と人が思いを伝え合い、気持ちがつながるようなコミュニケーションツールの一つとしての活用を目指しています。

本記事でご紹介するのは、実際の現場へ足を運び、作業時の姿勢や動き、職場環境などあらゆるリサーチを通して開発された「PROFeeling」という介護ユニフォームです。同製品を通じて得られるのは、介護者と要介護者、ご家族など介護に関わるすべての人を笑顔にすることでしょう。

介護の動きに特化したユニフォーム「PROFeeling」

「PROFeeling(プロフィーリング)」は、介護に関わるすべての人がやさしさに包み込まれるような、機能性を備えたウェアです。
介護現場のさまざまなシーンにマッチするように、以下4つのシリーズを展開しています。

  • あたたかい想いと笑顔を届けるカジュアルスタイル『smiley』
  • 明るく、軽やかに着たいアクティブスタイル『cheerful』
  • 動きやすさにも配慮し、信頼性を育むフォーマルスタイル『steady』
  • 清潔感と安心感が佇む、専門的なスタイル『professional』
ユニフォーム着用イメージ
▲画像提供:シーユーピー株式会社


シリーズすべてに備わっているものは、快適性・専門性・安全性の3つ。また、安心・安全に着用できるように、抗ウイルス加工である点もポイントです。何度洗っても機能が持続するため、いつまでも快適さを感じられることでしょう。
さらに、介護する際に動きやすいよう設計されているため、スムーズな動きができ、パフォーマンスの向上も目指せます。ポケットの位置や収納力など細部にわたるまで工夫が施されており、着用する人の気持ちに寄り添った仕様に沿っている点も魅力です。
カラーや柄などデザインも豊富なので、それぞれの事業所のイメージにぴったりのウェアを見つけられるでしょう。

制作現場の想い

働く人たちが笑顔になるようなユニフォームづくりを手がけている同社。そこには、企画開発や提案推進、生産管理など、制作に携わる各部署の社員たちの想いがあふれています。

仕事着にかかわらず、着心地のよい服を身につけると心が満たされる人も多いのではないでしょうか。
肌触りが良かったり、伸縮性があって動きやすかったりと、理想にマッチする1着はきっとお気に入りになるはずです。その1着に選んでもらえるようなユニフォームづくりを同社は目指しています。

ユニフォーム着用イメージ2
▲画像提供:シーユーピー株式会社


制作現場では、各業界がどんな問題を抱えているのかといったことも思案しながら、デザインや機能に反映させているそうです。デザインの発案では、お客さまが目指している姿や、どんな風に社会に発信したいのかといったコンセプトも含めて、オリジナルのユニフォームを制作。サンプル作りでは、お客さまが満足する1着を仕上げられるよう、納得のいくまで心を込めて縫い上げているといいます。
作り手のあふれる思いが製品から伝わる、そんな素敵なユニフォームが世の中に広まれば、笑顔に満ちた社会を実現できることでしょう。

■詳細情報
シーユーピー株式会社
PROFeeling

株式会社ビークル

株式会社ビークルの代表である舘神龍彦(たてがみたつひこ)氏は、現在、手帳評論家・デジアナリストとして活躍するほか、文具の製品開発や講演を行うなど幅広く活動しています。

本記事で取り上げるのは、同社代表が自身の周りに起きた実体験をもとに、認知症の高齢者向けに開発した「おぼえている手帳」という商品です。”記録を記憶にできる”という同商品の魅力と、活用によるメリットについてご紹介します。

記録を記憶にする「おぼえている手帳」

「覚えている手帳」画像
▲画像提供:株式会社ビークル


認知症の高齢者のために開発製造された「おぼえている手帳」。
同商品の最大の役割は、『記録を記憶にする』ことができる点です。

認知症を発症すると、記憶や判断力を司る認知機能が少しずつ低下していきます。そのため、できる限りその進行速度をゆるやかにするための対策が必要とされています。その対策の一つとして注目を集めているのが、要介護者と介護者が二人三脚で記録をつけることです。

同商品のこだわりポイントは、”右開き”になっていること。昭和初期生まれの現在の高齢者層には右開きの仕様が向いています。当時の学習用ノートはすべて右開きだったため、それに慣れている人が多いからです。それゆえに、なじみのある右向きを採用したそうです。
また、開いたときに左右のページが一対になるようデザインされているのも特徴の一つ。左側には記録の品を収納できるポケットを付け、右側には自由に文章を書けるメモ欄を設けています。開いた瞬間に、パッと情報が一度に入ってくるようにと発案されました。

ポケット部分は、L版サイズの写真用紙が入る大きさです。写真を入れて記録する使用例が想定されています。それ以外にも、使い方は自由。たとえば、初詣に行ったときのおみくじを入れたり、買い物をしたときの思い出としてレシートを挟んだりなど、思い思いに活用されています。
楽しい食事の写真と一緒に思い出を記録することで、その日の光景とともに一緒に食事をしたときの会話などの記憶が戻ってくることでしょう。

手帳のイメージ画像

▲画像提供:株式会社ビークル


活用により得られるメリット

手帳への記録は、認知症であるご本人が書き記すことに意味があるそうです。
同商品では、脳の活性化につながるといわれる“書く”という行動に注目し、文章を書くことの大切さを伝えています。そして、書くという行動により、「集中する時間」「見直す時間」が生まれる。この貴重な時間が認知症の方にとって大事なひとときとなります。

忘れてしまった記憶だとしても、手帳に記されている字は自分自身のものであり、写真にも自分の姿が写っています。そのため、不思議と手帳の記録に見入ってしまう方も多いそうです。

徐々に進行するとされる認知症ですが、”自分自身で手帳に記録する”という行動こそが何よりのメリットだといいます。最初は介護者と一緒に記録していた方が、自主的に手帳に記入するようになったというユーザーの声も届いているそうです。
また、手帳はコミュニケーションツールの一つにもなり得ます。施設に入居されている方の例では、手帳を開くと、自分から積極的に思い出話をはじめたり、活動時の様子を施設みんなで語ったりと、楽しい時間を過ごせるのも同商品の魅力といえるでしょう。

そのほかに、施設スタッフにもメリットがあるようです。入居されている高齢者のご家族に、写真と一緒につづられた記録を見せたところ、「口頭で出来事を説明されるよりも伝わってきやすい」と好評を得ているそうです。施設スタッフとご家族とのコミュニケーションツールとしても大いに活用が期待されます。

『記録することで、記憶を持つことができる』そんな「おぼえている手帳」の存在は、認知症の方々だけではなく、ご家族や施設スタッフなど多くの人を笑顔にすることでしょう。

※「おぼえている手帳」は株式会社ビークルの登録商標です。

■詳細情報
株式会社ビークル
おぼえている手帳

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