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助産師になるには?必要な資格や費用を解説

出産から新生児のケアまで、新しい命の誕生に寄り添う「助産師」。病院での出産介助だけではなく、保健所や保健センターでの育児相談など、活躍の幅は広く、やりがいのある仕事です。助産師になりたいと考えている方も少なくないでしょう。
この記事では、助産師になるために必要な資格や費用について詳しく解説します。助産師になるためのルートは一つだけではないので、助産師に関心をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

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助産師になるには?

助産師になるには、どのようにすればいいのか、具体的な方法について説明しましょう。
助産師になるための道は一つだけではなく、下の図の通り、複数のルートがあります。

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看護師資格を取得後に助産師の資格を取る

1つ目が、看護師資格を取得後に助産師資格を取得するルートです。

高校卒業後、大学や短期大学の看護学科、または厚生労働省に看護師養成所として指定を受けている専門学校に入学します。卒業すると、看護師国家試験の受験資格が得られます。
中学卒業後、5年一貫の看護学校で学び、卒業し受験資格を得る方法もあります。

このルートで助産師になるためには、看護師国家試験を受けて合格したあと、助産師養成課程で学ばなければなりません。助産師養成課程は、文科省または厚労省指定の助産師養成学校(1年)、助産師課程のある大学院(2年)などで履修可能です。助産師養成課程のある大学に編入して修めるという方法もあります。この場合は、履修に2年程度かかります。

助産師養成課程修了後、助産師の国家試験を受験。試験に合格して免許を取得すれば、助産師になることができます。

助産師養成課程のある4年制大学を卒業し助産師になる

2つ目は、高校卒業後に直接、助産師養成課程がある4年制大学に入学するルートです。大学卒業と同時に、看護師と助産師の両資格取得を目指すパターンです。
卒業の時点で、両方の資格を取得していれば、卒業後すぐに助産師として働くことができるので効率的です。

ただし、そのためには高校卒業時点での学校選びが重要になります。短期大学や専門学校ではなく、助産師養成課程がある文部科学省指定の4年制大学に進学しなければなりません。
大学では、看護師の勉強と並行して、助産師の国家試験に必要な科目も学ぶことになります。必要な科目をすべて履修すれば、看護師国家試験の受験資格と助産師国家試験の受験資格を同時に得ることができます。
看護師と助産師の国家試験の両方に合格すれば、そのまま助産師になることができます。

看護師から助産師は目指せる?

3つ目は、現役の看護師が、助産師を目指すルートです。
看護師の国家資格を取得済みの方は、助産師国家試験に合格すれば、助産師になることができます。

ただ、助産師国家試験を受験するためには、文部科学省または厚生労働省が指定の助産師養成学校で1年、または助産師課程のある大学院で2年、あるいは大学の看護学科などに編入して2年程度をかけて、国家試験を受験するために必要な助産師課程の科目を履修しなければなりません。

通信講座などはなく、学校に通って卒業することが必要となるので、看護師として働きながら取得するのは簡単ではないようです。
現役看護師として働きながら助産師を目指す場合は、進学休学制度や資格支援制度のある病院などで勤務しながら必要な課程を履修するのも、一つの手かもしれません。

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助産師とは

助産師とはどのような職種なのか説明しましょう。

保健師助産師看護師法3条には、次のような説明があります。

“この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。”

具体的に助産師に関しては、次の3点が法律によって定められているということです。

  • 厚生労働大臣の免許を受けていること
  • 出産の手助けをする「助産」、妊婦・産後間もないじよく婦(褥婦)・新生児に対して保健指導をすること
  • 女性であること

助産師になるには、助産師の免許取得に加え、「女性であること」が要件になります。男性は助産師になることはできないので、注意が必要です。

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助産師に必要な資格

助産師の免許を取得するには、看護師と助産師の国家試験に合格しなければなりません。
看護師試験を受けて合格し、看護師国家資格を取得していないと、助産師の資格は得られない仕組みになっているのです。

看護師国家資格

助産師になるには、看護師国家資格が必要になります。
看護師国家資格を取得するためにはまず、文部科学省が指定する看護大学や短期大学、専門学校、または厚生労働省が指定する看護師養成所を卒業し、国家試験の受験資格を取得しなければなりません。
独学では、看護師国家試験の受験資格は得られないのです。

厚生労働省によると、看護師国家試験は毎年2月に実施されます。出題数は240問で、問題は看護師として必要最低限の基礎知識を問う内容がメインです。2022年の第111回看護師国家試験の合格率は、91.3%と多くの方が合格しています。決して簡単ではないものの、適切な対策を行えば合格できる可能性が高い試験だと考えられます。

助産師国家資格

助産師国家資格を得るには、看護師の国家資格を得た上で、助産師の国家試験に合格しなければなりません。

4年制の大学や専門学校で助産師養成課程を修了している場合は、そのまま助産師の国家試験を受けることができます。
それ以外のケースでは、看護師国家資格を取得した後に、助産師養成学校などに入学し、助産師養成課程を履修しなければなりません。必要な課程を修了した後、助産師の国家試験を受けることになります。

助産師の試験も毎年2月に実施されます。試験科目は「基礎助産学」「助産診断・技術学」「地域母子保健」「助産管理」で、問題数は110問。合格基準(約6割)を満たせば、合格できます。厚生労働省によると、2022年第105回助産師国家試験の合格率は99,4%。例年同程度の高い合格率になっています。

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助産師になるまでにかかる費用

助産師になるには、大学、短大、専門学校などを卒業することが必須条件になります。
文部科学省の資料を参考に、各種学校にかかる費用の目安をまとめました。

【初年度学生納付金の調査結果(令和3年度)】

授業料 入学金 施設整備費 合計
私立大学 93万943円 24万5,951円 18万186円 135万7,080円
私立短期大学 72万3,368円 23万7,615円 16万6,603円 112万7,856円

引用:文部科学省

上記は、助産師課程のある学校だけでなく、私立大学、私立短期大学全体における費用の平均です。入学金が必要なのは初年度だけですが、大学は4年間、短大は3年間、授業料と実習費などを支払わなければなりません。

また、公益社団法人東京都専修学校各種学校協会が公表する専門学校の学費は、次のとおりです。

【学生・生徒納付金調査(令和3年度)】

授業料 実習費 入学金 設備費 その他 合計
専門学校(看護学科) 70万円 5万5千円 18万1千円 15万5千円 5万2千円 114万4千円

引用:公益社団法人東京都専修学校各種学校協会

上記は、看護の専門学校で1年間にかかる学費の平均です。助産師課程を学ぶ場合は、費用が前後する可能性があるため、あくまで一つの参考にしてください。

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助産師の仕事内容

助産師ができる仕事の概要は次のとおりです。

  • 出産前(妊娠期)
    主な仕事の一つが、妊婦や父親への保健指導や相談対応です。具体的には、母子手帳の受け取り方や妊婦健診の説明などから、食事の選び方や体重のコントロールの仕方、出産・子育てに必要な知識などに関する指導も行います。
  • 出産時(分娩期)
    分娩中の母子の状態の観察、出産の介助が助産師の役割の一つです。正常分娩であれば、医師の指導なしに出産の介助ができます。
  • 出産後(産褥期)
    出産から出産後2カ月までを「産褥期」と言います。産褥期の助産師の仕事は、新生児や母体ケアの指導、新生児や母親の健康状態の観察、悩み相談などです。

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助産師の主な就職先

助産師の就職先についても、解説しましょう。

厚生労働省のまとめによると、2020年次点の就職先の分布は次のようになっています。

                                                        
病院61.5%
診療所22.6%
助産所6.2%
訪問看護ステーション0.1%
社会福祉施設0.1%
保健所0.9%
都道府県0.2%
市区町村3.9%
事業所0.1%
看護師等学校養成所・研究機関4.1%
その他0.4%

引用:厚生労働省

病院と診療所が8割以上になっています。ただし病院・診療所以外でも、助産所のほか、市区町村や学校養成所・研究機関などへの就職も一定数あり、活躍の幅は広いようです。

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助産師の介護職員の給料の目安

気になる助産師の給料は、どのようになっているのでしょうか。
助産師の給料の目安について説明します。

厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、助産師の賃金モデルは次のとおりです。参考のため、女性の看護師の平均給与と比較しました。

助産師 (参考)看護師
月額給与 39万8,700円 35万600円
年間賞与 105万7,700円 85万6,600円
平均年齢 43,2歳 41,1歳
平均勤続年数 10,3年 9,2年
所定内労働時間数 月157時間 月159時間
超過労働時間数 月8時間 月7時間

平均年齢や勤続年数が異なるため、単純比較はできませんが、助産師の給料は同じ医療系でも、看護師よりも高い傾向にあります。

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助産師の将来性は?

助産師の仕事について、今後の需要、将来性などを見ていきましょう。

少子化が進み、お産の数自体は減っていますが、助産師の需要は下がらないとみられています。
その理由の一つは、全国的な産院、産科の不足。厚生労働省によると、お産の現場では産科の医師が足りないため、今後は助産師の力が求められていくようです。
さらに、晩婚化に伴う高齢出産の増加により、ハイリスクの分娩も多くなっています。専門性の高い助産師のニーズは、より高まると予想されます。

また、助産師には「開業権」があるのもポイント。一定の業務経験を積めば、自ら助産所を開業したり、出張助産師などとして活動したり、独立することも可能です。

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助産師に向いている人の特徴

助産師は新しい命の誕生に立ち会う非常に大切な仕事です。助産師に向いている人の特徴をまとめました。

子どもが好きな人

助産師は妊産婦と新生児に寄り添う仕事なので、やはり子ども好きの方が向いているといえるでしょう。「赤ちゃんがかわいい」と思えることが、難しい業務に真摯に向き合う原動力になります。

コミュニケーション能力、共感力、観察力が高い人

妊産婦はとかく、不安を抱えがちです。妊産婦から不安な気持ちを汲み取り、必要な支援をするためには、助産師のコミュニケーション能力や観察力、共感力がカギとなります。

体力に自信がある人、ポジティブな人

出産は、長時間にわたるケースも多いので、立ち会う助産師にも体力が必要です。また、不安を抱えた妊産婦に対応する助産師には、ポジティブさも求められます。

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助産師に向いてない人の特徴

以下の特徴に当てはまる人は、助産師に向いていない可能性があります。なぜ自分は助産師になりたいのかを改めて考えてみると良いでしょう。

子どもが好きではない人

助産師は常に新生児と向き合う仕事なので、子どもが嫌いという人は向いているとはいえないでしょう。

責任感のない人

妊娠出産にはトラブルがつきものです。急な事態に対応するのが苦手な人、責任感や決断力がない人は助産師には不向きといえます。

人と関わるのが嫌いな人

助産師の仕事の大部分が、妊産婦とその家族、新生児とのコミュニケーションによって成り立ちます。他人と関わるのが嫌いという人には、助産師の仕事には向かないでしょう。

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自分に合った方法で助産師を目指そう

  • 助産師になることができるのは、厚生労働大臣の免許を受けた女性のみ
  • 助産師になるのは、看護師と助産師の国家資格が必要
  • 助産師の国家資格取得には、大学や専門学校など複数のルートがある
  • 助産師は開業も可能。産科医師が減る中、助産師のニーズは高まっている

助産師になるために必要な資格や資格の取得方法について解説しました。助産師になるには、大学や専門学校の看護学科卒業と助産師養成課程の履修が必須となりますが、ルートは一つだけではなく、複数の方法があります。

学業に掛けられる時間や、学費の問題など、自身の状況に合わせ、自分に合った方法で、ぜひ助産師を目指してください。

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