仕事内容・働き方

ユニットリーダーとは?役割や仕事内容、なる方法を解説!

介護職・ヘルパー仕事内容3 months ago

「ユニットリーダーとはどのような仕事?」このような疑問を持つ方もいるでしょう。ユニットリーダーとは、ユニットケアを行う介護現場で働くリーダーのことです。この記事では、ユニットリーダーの仕事内容や役割について解説しています。ユニットリーダーに求められる資格や経験についても詳しく説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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ユニットリーダーとは

ユニットリーダーとは、ユニットケアを採用している介護施設において、ユニットをまとめるリーダー職のことです。介護職においてリーダー職の配置は施設の判断による場合がほとんどですが、ユニットリーダーは義務化されているケースがあります。

介護保険法に基づく厚生省令である指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準によると、特別養護老人ホーム(特養)では「ユニットごとに、常勤のユニットリーダーを配置すること」とされており、ユニットリーダーの配置が義務となっていることがわかります。

特養の形態には従来型とユニット型があり、ユニットリーダーはユニット型特養に配置される役職です。

ユニットケアとは

厚生労働省「ユニットケアについて」によると、ユニットケアは「居宅に近い居住環境の下で、居宅における生活に近い日常の生活の中でケアを行うこと、すなわち、生活単位と介護単位を一致させたケア」と定義されています。

ユニットケアでは、1ユニットが10人以下になるよう利用者をユニットに分けます。介護職員は、1ユニットあたり3~5名配置されるのが一般的です。利用者はユニット内でテレビを見たり、家事を手伝ったりといった家庭的な日常生活を送りながら、個別にケアを受けることができます。利用者の個性やプライバシーを尊重したサービス提供を行えるのがユニットケアの特徴です。

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ユニットリーダーをはじめとするリーダー職の役割

介護施設には、「リーダー」と呼ばれる役職が複数存在します。介護リーダー(介護主任)やフロアリーダー、ユニットリーダーもそのうちの一つです。統括する規模により呼び名が異なっていることがほとんどで、役割としては職員の統率や仕事のマネジメントが主になります。

現場の業務につかないことが多い管理職と違い、リーダー職は現場で働く人としてより職員に近い立場で統率するのが役割です。

ユニットリーダーの役割

厚生労働省「職務要件」におけるユニットリーダーの求められる能力には、以下の内容が記載されています。

  • チームのリーダーとしてメンバー間の信頼関係を築く
  • チームの目標を立て、課題解決に取り組む
  • 上位者の業務を補佐・支援する
  • 当該分野の高度かつ適切な技術を身に付け、同僚・後輩に対してのモデルとなる
  • 職場の課題を発見し、チームの一員として課題解決に努める
  • 後輩を育てるという視点を持ち助言・指導をする
  • 業務の遂行に必要な専門的知識・技術等の向上を図る

ユニットリーダーは育成・指導だけでなく、ユニット内のモチベーションを醸成したり、チームの一員として課題に取り組むことなどが求められます。ユニットの利用者やほかの職員をよく観察し、よりよいケアができるよう行動するのがユニットリーダーの役割です。

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ユニットリーダーの仕事内容

ユニットリーダーの仕事はマネジメント業務が多いですが、通常の介護職員としての仕事も行います。リーダー業務と介護業務の比率は、施設により異なるようです。

介護職員のシフト作成・配置決め

ユニット内の介護職員のシフト作成は、ユニットリーダーの仕事です。介護職員から提出された勤務希望をもとに、利用者に必要な介護を考えながらシフトや日ごとの人員配置を考えます。急な休みが出たときなどに人員配置の調整を行うのも、ユニットリーダーの仕事です。

新人教育

新人が入職してきたときは、ユニットリーダーが研修の企画・開催や教育を行います。新人の知識レベルや介護スキルの熟練度を見極め、適切な指導・教育を行うことが大切です。ユニットリーダーが直接指導することもあれば、適任な職員を指導役に任命して指導を見守ることもあります。

ユニット内のケアの見直し

利用者の状態や介護度が変わった際は、ケア内容の見直しが必要です。その際は、ユニットリーダーが介護職員の中心となって検討を行います。ケアマネジャーが作成するケアプランを参考にしながら、適切なケアを行うために必要な教育や配置を考えるのがユニットリーダーの仕事です。必要があればケアマネジャーや生活相談員といった他職種とも連携して、見直しを進めます。

イベント・レクリエーションの企画

ユニット内で行われる利用者向けのイベントやレクリエーションの企画も、ユニットリーダーの仕事です。お花見や夏祭り、クリスマス会など季節に合ったイベントを企画して、利用者が季節を感じながら楽しく過ごせるように工夫を凝らします。

利用者の家族との連絡

利用者の家族との連絡係もユニットリーダーが務めます。近況報告として電話連絡を行ったり、施設だよりを作成したりすることも。タオルや着替えなど、介護保険の対象外となる消耗品の購入が必要な際も、ユニットリーダーが連絡します。

会議の出席

施設内会議への出席もユニットリーダーの仕事です。施設内会議では管理者や法人本部などからの連絡を聞くとともに、現場の声を会議に上げる役目も果たします。
施設内会議で決定したことは、ユニットリーダーがユニット内会議を開いて職員へ伝達することもあるようです。

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ユニットリーダーになるには

ユニットリーダーになるにあたり、必要な要件は明確に定義されていません。とはいえ、ここまで紹介してきたとおり、ユニットリーダーは指導力や企画力、統率力が必要な役職ですので、ある程度の経験やスキルは求められるでしょう。

施設側の選定条件として、1~3年以上の実務経験があり、介護福祉士や介護実務者研修、介護職員初任者研修などの資格を持っている職員から選ばれることが多いようです。もちろん、知識や経験だけではなく、リーダーシップやリーダーに相応しい人柄を持ち合わせていることも求められます。ユニットリーダーになりたい方は、経験を重ねる中でスキルや知識を磨き、統率力も身に付けていくことをおすすめします。

また、新人として入職した施設で経験を重ねてユニットリーダーになるだけでなく、転職してユニットリーダーになるという方法もあるようです。実際に、ユニットリーダーを募集する求人もみられます。

ユニットリーダーを経験すると、将来的には管理者や施設長へのステップアップも狙えるでしょう。ユニットリーダーに興味がある方は、介護職の経験を積みながら、後輩の手本になれるような介護職員を目指すことをおすすめします。

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ユニットリーダーはユニットケアの現場をまとめる役職

  • ユニットリーダーはユニット型介護施設のユニットをまとめる役職
  • ユニット型特養では、常勤のユニットリーダーの配置が義務付けられている
  • ユニットリーダーは現場のマネジメント業務と介護業務をどちらも行う
  • ユニットリーダーになるには1~3年の実務経験と介護知識・スキル、統率力が必要

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