まとめ

医学と美術が融合する医療アートと、食べる人の幸せを願う介護食品に注目

正看護師2 months ago

本記事で取り上げるのは、「医学と美術が融合する」医療アートの世界と、「食を通じて健康を応援する」介護食品の世界です。

医療分野の情報をわかりやすく伝えられる医療アートの力とは何か。
超高齢社会を迎えてもすべての人が幸せを感じられる食の可能性とは何か。

開発に尽力してきた企業の取り組みとともに、患者さんや利用者さんをはじめ、ご家族や職員、すべての人の一翼となるサービスについてご紹介します。

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株式会社Medic Art

株式会社Medic Artが誕生したのは2022年9月のことです。創設した代表取締役 横山 陽子氏は、「『医学』と『美術』が融合した世界」を実現させたいという想いから、2015年6月に個人事業主として起業しました。

横山氏は元々美術を志していましたが、医学への興味から専攻分野を変更。医学への移行は難しく、特に研究室での挑戦は厳しいものだったそうです。しかし、医療スライド制作が認められたことで、医療情報のビジュアル化をライフワークにする決意を固めました。
その後、学生時代に学んだ美術と工学、そして医学の知識を活かすために事業を起こすことを決心し、約7年間の個人事業主時代を経て同社設立に至ります。

同社の主な事業は、医療系に特化した広告制作と、シニア向けの商品開発・サービス提供です。
「誰もが見ただけでわかる医療情報を通じて、世の中の人々の健康寿命延伸に貢献する」をビジョンに掲げ、医師や医療従事者をはじめ、患者さんやそのご家族の一助となれるよう制作・開発事業に尽力しています。

広告制作では、主にイラストや動画などの医療情報コンテンツの制作を実施。また、広告を効率よく制作するため、医療系イラスト・動画素材サイト「Medic Art®」(提供素材:約2,000点)を運営しています。

シニア向け事業では、「ツボかるた®」など介護レクリエーションに役立つ商品の開発・販売を行うほか、「おうちで健康」というサイトにて健康増進につながる情報発信にも努めています。

アートの力で医療分野の情報を伝えたい

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▲画像提供:株式会社Medic Art


医療分野の細密な情報を人に伝えるには、医学書や説明書などに記載される解剖図が欠かせません。なぜなら、解説文に解剖図が添えられていることで理解を深められることも多いためです。
医療の現場においても同様に、患者さんへの症状や病状などの説明を行う際にしっかりと理解を得る必要があります。しかし、口頭のみの説明だけでは専門的な部分を補足しづらく、患者さんやご家族が理解するまで何度も説明を行うケースもあるでしょう。説明に時間がかかると医療現場をひっ迫してしまう恐れもあります。

そんな状況下に一石を投じるのが、医療と美術が融合する「Medic Art®(メディック アート)」の力です。
医療関連の情報伝達に携わってきた横山氏は、「専門用語を省き、アートの力で医療分野の情報を誰もが見ただけでわかるように伝えたい」という想いのもと、医療系イラスト・動画のサービス運用を開始しました。

アリナミン製薬さまの事例



同社の成果を象徴するプロジェクトの一つです。
動画配信サービス向けに、「【3分でわかる】からだの中でエネルギーができるしくみ」という動画を制作。おかかおにぎりを題材に、身体の中のエネルギーがどのように作られているのかといった仕組みについて解説しています。
専門用語を省いたわかり易い動画は、横山氏が目指す「誰もが見ただけでわかる医療情報」を具現化したもの、そのものだといえるでしょう。

医療に特化したイラストや動画を提供「Medic Art®」

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▲画像提供:株式会社Medic Art


医療系イラスト・動画素材サイト「Medic Art®」では、一般の人々にも医療情報をわかりやすく伝えるための資材提供や、医療説明ブログなどを通じて、医療知識がない方々でも理解しやすいコンテンツの提供を行っています。

提供するイラスト素材は、ベクターデータと画像データどちらも活用可能。解剖図をはじめ、病気や細胞・ウイルス、検査関連など、活用しやすいようにカテゴリ別に区分されています。
イラスト・動画素材のほかに、専門的な医療内容を一般の人々にも理解しやすい形で解説する説明用資材やニュースレターなどのサービスも展開中です。

イラストは無料・有料素材を用意。依頼によって素材の加工サービスにも対応しています。
また、商用利用もできるため、病院のHPやSNSでイラストを用いて情報発信したり、教育の場の資材として用いたりなど、幅広く活用することが可能です。

ビジュアル化された医療情報は見ただけで理解ができるため、誰にでもわかりやすく、医療のコミュニケーションの場においても一翼を担っているほか、人々の健康への興味を引き出し、健康増進につながる行動を起こそうという変容にもつながっています。

イラスト素材、動画素材の特徴を下記でご紹介します。

無料素材の特徴

主に画像データやベクターデータにて、イラスト素材を提供しています。

・医療系のアイコンやピクトグラム等が豊富
・細胞のイラストが充実
・医療系アイテムのイラストを多数ご用意

有料素材の特徴

高品質な解剖図や病気説明のイラスト、検査関連など、カテゴリ別のイラスト素材のベクターデータと画像データを提供しています。

・美しい解剖図
・病気を説明する図でも、より美しく
・イラストのベクターデータ(一部、psdデータ)の販売

動画素材の特徴

動画ではオーダーメイド制作をメインに提供されており、アニメーションによる体内のリアルな動きを再現できるのが強みです。

・イラストを多用した動画制作
・体内のしくみの動画が得意
・疾患のイメージ動画も制作

イラストは、複雑な人体の構造を可視化して伝えられる手段の一つです。
写真や動画から情報を得たほうが良い場合もありますが、表現できない部分がある際にはイラストのほうが適している場合もあります。
特に患者さんへの説明では、医療分野の知識に関係なく誰もが理解を得やすい図版が必要です。そのため、Medic Art®では、患者さんやご家族が理解を深めやすいよう「病気を説明する図でも、より美しく」といった工夫がなされています。
病状をわかりやすく説明できるイラスト・動画素材は、医師や看護師など多くの医療従事者にとって大きな支えとなることでしょう。

※「Medic Art®」「ツボかるた®」は株式会社Medic Artの登録商標です。

■詳細情報
株式会社Medic Art
Medic Art®
おうちで健康
現在、同社では実演を通じてシニアの方々の健康増進と楽しい時間の提供を目指し、東京近郊で『お手玉ツボかるた』の実演を行える施設を募集中です。
実演の様子はこちらの動画からご確認ください。



マルハニチロ株式会社

ブランドステートメントに「海といのちの未来をつくる」を掲げるマルハニチロ株式会社。
世界の『食』に貢献するべく、資源調達力と技術開発力の向上に努めています。
また、創業から140年以上培ってきた経験を活かし、新たな可能性にも挑戦。地球環境のことを考えつつ、海と向き合い続けている企業です。

マルハニチロは水産に強みを持ちながら、 グローバルなバリューチェーンを構築し、加工食品・畜産など幅広い事業を展開しています。また、世界各国にグループ会社を展開し、広域に活動しているのも特徴です。
医療・健康分野の事業では、水産原料由来で開発された医薬品や健康食品、化粧品などの素材提供に取り組んでいます。

本記事では、人々の健康を応援するマルハニチロの介護食「メディケア食品」に注目してご紹介します。

食を通じて健康を応援する「メディケア食品」

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▲画像提供:マルハニチロ株式会社様


「食を通じて健康を応援する」という想いのもとに誕生したマルハニチロブランドのメディケア食品。
多くの人々が「おいしいしあわせ」を感じられるよう食のバリアフリー化の一翼を担う商品です。

病気の後遺症や加齢により、摂食嚥下機能が低下し、食べ物や飲み物が気管に入り、誤嚥する可能性が高くなる場合があります。また、誤嚥と共に細菌が肺に入り込むことによる誤嚥性肺炎にも注意が必要となり、食事量が減り低栄養になってしまう方も少なくありません。

そんな悩みに寄り添い、食品の開発に注力する企業も多数存在します。
同社も介護食品の開発に尽力する企業の一つ。食事で悩む高齢者をサポートするべく、主に病院施設向けの食品開発に取り組み続けています。

また、食材を噛む力も人それぞれ違うため、一人ひとりに適した調理法による食事提供が必要です。同社ではその点にも注目し、ユニバーサルデザインフードに沿った「かたさ」の違う4段階の区分に対応した病院施設向けの商品を開発しました。
4区分の内訳は、「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」というものです。

病院施設や家庭での介護食提供をサポート「やさしいおかずセット」

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▲画像提供:マルハニチロ株式会社様


同社が提供している介護食品の一つ、やさしいおかずセットはすべてユニバーサルデザインフードの「舌でつぶせる」区分に該当するものです。朝食メニューを14品、昼・夜メニューを28品展開しています(2024年2月時点)。

同セット商品の特徴は、「高栄養」「おいしさ」「簡便性」にこだわって作られていること。
栄養バランスだけでなく、食べやすさや毎日の食事を楽しめるよう、さまざまな工夫が施されています。

舌でつぶせるかたさというのは、たとえばごはんは「全がゆ」、たまごは「スクランブルエッグ」が目安。お魚やお肉などかための食品はとろみあんかけをかけて提供されることが多いですが、同商品ではムース状に加工したものを提供しています。
見た目にもこだわりを持って作られているため、「何の食品かわかるようになり、患者さまの食欲が増進した」と、導入施設から喜びの声が届いているそうです。

導入事例

メディケア食品を導入した病院・施設の声をお届けします。
導入を検討する際の参考にしてみてください。

導入のきっかけ

・幅広い年齢の患者さんへ、より安全で効率的に嚥下食を提供する方法を検討していたため
・「これは入居者さまが喜んでくれるでしょう!」と職員から多数声が上がったから
・食事形態の選択肢を増やすため
・食を楽しみにしている患者さまに喜んでいただくため
・誤嚥性肺炎による入院、刻み食の方の低栄養、食事の見た目、美味しさが問題となっていたから

活用方法

・形態調整に限界のある硬い食品の代替品として
・毎月の行事食やイベントのとき
・行事食やアレルギーといった個別対応が必要なとき
・主に嚥下食レベル3(コード3相当)の主菜および副菜として
・厨房職員の人手不足を補わなければいけないとき

介護食品を使うメリット

・安定した形態で提供できるため、誤嚥や誤嚥性肺炎のリスクが軽減できる
・調理作業に過度な負担をかけることなく、継続することができる
・量を増やさずに栄養量を保ったまま提供できる
・栄養補助食品に頼らない食事提供が維持できる
・「手作りと同じように美味しい」と利用者さんが喜んでくれる

安定供給ができることはもちろん、より安全で衛生的な食事提供を実現できるのは、医療介護施設関連の職員にとっても患者さん・利用者さんにとってもうれしいことです。
かむ力が弱くなっても食べる喜びを感じられるメディケア食品は、高齢者の生きる源にもなることでしょう。

■詳細情報
マルハニチロ株式会社
メディケア食品
やさしいおかずセット

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