豆知識

オンコールとは?勤務時の過ごし方や手当について紹介!

10 months ago

「オンコールとは?」そのような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。オンコールとは、医療従事者や介護職員などにみられる勤務形態で、夜間・休日の対応のために自宅などで待機するシフトのことです。この記事では、オンコールがある職場についてや勤務時の過ごし方、勤務のメリット・デメリットについて解説しています。オンコールに関するよくある質問にもお答えしているので、ぜひ参考にしてください。

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オンコールとは?

オンコールとは、夜間や休日など時間外の対応が必要な医療機関や介護施設で、緊急時の対応に備えて待機するシフトのことです。呼び出しの連絡自体を「オンコール」と呼び、勤務自体は「待機勤務」と呼ばれることもあります。オンコールでは、自宅など施設外で待機するのが大きな特徴で、オンコール用の電話が取れる状態で過ごし、電話に応答したり呼び出しがあった際に駆けつけたりするのが一般的です。

夜間・休日の対応としてオンコールのみを採用している場合や、夜勤・当直スタッフが別におり、緊急で増員が必要なときのサブ人員をオンコールにしている場合など、オンコールの役割は職場によりさまざま。また、平日は夜勤とオンコールで対応、休日はオンコールのみというように組み合わせて運用している職場もあります。

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オンコールのある職場は?

オンコールのある職場は、24時間体制で運営されている職場や、急患対応を行う職場などです。具体的な職場をみていきましょう。

手術室・産科病棟

入院病棟がある病院でも、時間外の緊急手術やお産で増員が必要な場合に備えて、夜勤者と別にオンコールの当番を決めていることがあります。
手術室では執刀のサポートだけでなく、手術の準備や器具の片付けもオンコールの仕事です。産科病棟は1人のお産なら夜勤者だけで対応できても、追加でもう1人産気づいた場合は対応できないといったケースがあります。増員が必要な時にオンコールの看護師が駆けつけ、出産介助を行うことが多いようです。

入居型の介護施設

特別養護老人ホームや有料老人ホームなど、入居型の介護施設でもオンコール対応を行っています。介護職員は夜勤で常駐し、看護師はオンコールで対応というように、職種で勤務形態が分かれていることもあるようです。
職種で勤務形態がわかれている施設で、時間外に利用者に異変があった場合、介護職員がオンコールの看護師へ電話をかけます。看護師は利用者の様子を聞いて出勤することもあれば、対応について介護職員に電話で指示して、対応完了とすることも珍しくありません。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは勤務地が利用者宅になるため、夜間・休日はオンコール対応が基本です。利用者や家族からの相談に乗ったり、緊急時は訪問して医療処置を行ったりします。場合によっては、看取りを行うこともあるようです。訪問看護ステーションの中にはオンコール専属で求人募集している事業所もあり、オンコールの需要が高い業態となっています。

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オンコール勤務時の過ごし方

夜勤や当直と違い、職場以外の場所で待機するオンコールは、待機中どのように過ごせばよいのでしょうか。

普段どおりの生活をしながらも電話が取れるようにする

待機中はすぐに電話に出られるよう、携帯電話を肌身離さず持つか、常に着信に気づける距離に置いておきましょう。電話に出られる状態であれば、普段どおり家事を行ったり、食事をとったりしても問題ありません。携帯電話がマナーモード・サイレントモードになっていないか勤務の最初に確認し、バッテリーの残量にも注意が必要です。

オンコールがあるときは、患者や利用者の病状が一刻を争う状態になっている可能性があります。お風呂やトイレの中でも、すぐ電話に出られるように準備をしておきましょう。夜間も普段どおり寝て過ごしても問題ありませんが、着信に気づけるよう着信音を大きくしたり、携帯電話を枕元に置いたりするといった配慮が必要です。

飲酒は控えて待機する

待機中の過ごし方は基本的に自由ですが、飲酒は控えましょう。
オンコールがあったときには重要な判断を求められたり、医療的手技を行ったりする可能性があります。飲酒をすると判断能力や手技の正確さが損なわれるだけでなく、勤務地までバイクや車で駆けつけたい場合でも運転できません。勤務時間中の飲酒禁止はもちろん、勤務中にアルコールが残らないよう前日から注意しましょう。

遠出せず出勤地の近くで過ごす

待機中は遠出せず、出勤地から30分圏内の距離にいることが理想的です。緊急に出勤しなければならないときは、いち早く到着することを求められます。電話対応のみが多い職場でも、念のために遠出は控えましょう。やむを得ず外出するときも遠出にならないよう注意し、電話はいつでも取れるようにする必要があります。

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オンコール勤務時の手当

オンコールは法律上、労働時間に当たらないため、手当の額や対応は施設により異なります。手当の支給については、実働した分だけ支給されるケースと、実働の有無に関わらず定額で支払われるケースに分かれるようです。定額分に加えて、訪問したら別途手当が出る仕組みの施設もあります。
オンコール手当の相場は、実働制で1回の訪問につき1,000円~5,000円、定額制で1日2,000~5,000円ほどの施設が多いようです。オンコールがある施設に転職する場合は、オンコール手当について求人票などをみて事前に確認しておきましょう。

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オンコール勤務のメリット

オンコール勤務を行うことで得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。詳しいメリットは以下のとおりです。

  • 手当が支給される
  • 夜勤より自由に過ごせる
  • 緊急時の対応を経験できる
  • 対応がない日もある

前述したとおり、施設により支給基準が異なりますが、どの施設でもオンコールのときには手当が支給されます。定額支給の施設であれば、自宅で待機しているだけで手当を貰えることも。また、業務が落ち着いていても施設内で待機が必要な夜勤と違い、オンコール勤務では自宅である程度自由に過ごせる点も大きなメリットです。
そして、待機中でも電話が鳴らなければ、対応のないまま勤務を終えられます。出勤の必要があったときも、普段経験できない緊急時の対応を経験できるため、自分自身のスキルアップに繋げられるでしょう。

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オンコール勤務のデメリット

オンコールにはデメリットも存在します。オンコールの勤務を検討する前に、デメリットについても十分に理解しておきましょう。

  • 夜間・休日に緊急で出勤しなければならない場合がある
  • 待機中は行動に制限がかかる

オンコールは待機勤務ですので、「休み」ではありません。呼び出しがあれば時間に関係なくすぐに出勤が必要です。また、呼び出しがなかったとしても、シフト中は飲酒や遠出を控える必要があり、行動に制限がかかります。一方、デメリットがあっても慣れてしまえば夜勤より楽といった声もあるようです。

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オンコールが向いている人は?

オンコールのメリット・デメリットに触れてきましたが、どのような人がオンコール勤務に向いているのでしょうか。オンコール勤務が向いている人の特徴は以下のとおりです。

  • 責任感が強い人
  • 緊急時も冷静に対応できる人
  • 夜勤を行わずに給与をアップしたい人

オンコール勤務には、責任感が強い人が向いています。待機中は呼び出しがあれば、どのようなときでもすぐに対応が必要です。仕事に責任を持って、常に対応できるよう準備を行ったり、出勤を求められてもすぐ対応したりといった人材が求められるでしょう。そして、呼び出しがあるときは大抵、緊急対応が必要なケースがほとんどです。緊急時でも冷静に判断し、対応できる人もオンコールに向いています。

また、子育てや介護などで夜勤が難しいものの給与をアップさせたい人も、オンコール勤務に向いているでしょう。オンコールは手当が付くうえ、待機中は夜勤のように施設内にいる必要はなく、自宅で家事や子育てなどを行いながら過ごせます。電話対応が中心で、手当が定額の施設を選べるとよいでしょう。ただし、電話対応が多い施設であっても、呼び出しが必要なことも稀にあります。出勤しなければならないときの対応について、事前に検討しておくのがおすすめです。

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オンコールに関するよくある質問

ここではオンコールに関するよくある質問にお答えしています。オンコール勤務がある施設への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

オンコールの電話があったら必ず出勤になりますか?

オンコールの電話があったら必ず出勤になるかは、勤務先によります。手術室・産科病棟勤務のオンコールは人手が足りないときの呼び出しがほとんどですので、ほぼ出勤となります。介護施設や訪問看護ステーションでは、介護職員や利用者からの相談に電話で答えて、そのまま問題解決となる場合もあるようです。

オンコールで出勤したら何をするのですか?

オンコールで出勤したら、手術室や産科病棟であれば、緊急手術や出産の準備・補助・片付けなどを行うことが多いようです。介護施設や訪問看護ステーションであれば、利用者の体調不良やケガ、急変の応急処置を行います。利用者の様子をみて、自分達だけで対応できないと判断した場合は、救急車を要請することもあるようです。

オンコールのときは気が張って眠れないのですが…

「いつ電話が鳴るかわからない」という不安から、プレッシャーを感じて眠れないという方もいるでしょう。特に、オンコールを始めた最初のころは慣れない方も多いようですが、次第に慣れてきて、熟睡していても電話が鳴れば起きられるという方もいます。しばらくオンコールのある職場で働いてみても常に気が張って、心身に不調をきたすようであれば、オンコール勤務がない職場への転職を考えてみてもよいかもしれません。

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オンコールとは夜間・休日の呼び出しに備えて待機する勤務形態

  • オンコールとは、医療機関や介護施設で緊急時のために自宅待機する勤務
  • オンコールでは電話での対応を行う場合と、出勤する場合がある
  • オンコールで出勤したら、緊急手術や出産の介助、応急処置などを行う
  • オンコールの待機中は飲酒や遠出をせず、いつでもすぐに電話が取れるようにしておく

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