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面接の逆質問では何を聞く?例やポイントを紹介します!
a year ago
就職・転職活動の面接は、面接官から聞かれたことに回答するのが基本です。しかし、「何か質問はありますか?」と聞かれた場合は、応募者が面接官に質問することができます。このような場面では、何を聞くべきなのでしょうか。
この記事では逆質問とは何か、選考に効果的なのはどのような質問かについて解説していきます。また、医療・介護・福祉の現場で就職や転職を考えている方に向けて、逆質問の例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
逆質問とは
逆質問とは、面接官から「何か質問はありますか」と聞かれた際に応募者が投げる質問のことです。通常、面接官は面接の最後に逆質問の時間を設けます。
応募者はここで面接官に疑問点を質問できますが、意図に沿った質問をしないとマイナスイメージを抱かれる可能性もあります。一方、適切な質問により熱意を見せることができれば、アピールにつながります。
面接官が逆質問の時間を設ける理由
面接官が応募者からの逆質問でチェックしようとしている点を理解しておきましょう。以下で、面接官が逆質問を求める理由を4つ紹介します。
志望度を測るため
逆質問によって、面接官は応募者の志望度を測っています。事前のリサーチで分かる企業情報を踏まえたうえでの逆質問であれば、面接官は応募者の企業への関心が高いと判断するでしょう。たとえば、企業サイトに掲載されている取り組みや事業内容に関して深掘りする質問をすれば、企業で働くことを具体的にイメージしていると面接官にアピールできます。
一方、何も質問がない応募者は、企業への関心が低く具体的に働くことをイメージできていないのだと判断される可能性があります。
企業は時間やコストをかけて採用活動を行っているため、実際に入社する意欲の高い応募者を求めています。そのため、志望度が高い応募者を優先して面接を通す傾向があります。
コミュニケーション能力を確認するため
面接官は面接全体を通して応募者のコミュニケーション能力を見ています。特に逆質問は、質問の主導権が応募者に移るため、応募者がどのように会話を進めるかという点を面接官がチェックしているといえます。
たとえば、質問したことに対し、面接官が回答した後、さらに話題を広げることができれば、会話のキャッチボールができる人と判断してもらえるかもしれません。逆に、一つの回答に対して深掘りしすぎたり、既に面接官が説明したことについて再び質問してしまったりすると、マイナスの評価になってしまうでしょう。
会社との相性を確認するため
逆質問からは、応募者と会社との相性も見ています。
応募者が質問することにより、応募者が何に興味や関心、意欲を持っているかがわかります。仕事ができても社風に合わない社員を採用すると、会社と意見が食い違ったり、周囲と協力して業務に取り組めなかったりといったトラブルが起きる可能性があります。会社と相性がよい人を採用することは、応募者にとっても会社にとってもメリットがあるのです。
応募者の不安や疑問点を解消するため
応募者が企業へ不安や疑問を抱いている場合もあり、それを解消する目的でも逆質問の時間を設けています。
疑問や不安を抱いたままでは、入社を戸惑う応募者もいるでしょう。
企業側は応募者の質問にしっかりと回答することにより、応募者の不安を解消しながら企業の魅力をアピールすることもできます。
企業は採用したい応募者から「入社したい」と思ってもらう必要があるので、応募者の不安や疑問を解消することも重要なのです。
逆質問をする際のポイント
逆質問で何を質問するかによって、面接官からの評価が変わります。ここでは逆質問をする際のポイントを解説しますので、面接前にチェックしておきましょう。
自分の知りたいことを逆質問する
面接官からよく思われるために、関心のないことを逆質問する必要はありません。
よくありそうな逆質問だったとしても、自分が知りたいこと、且つ、答えが分からないことについては素直に質問しましょう。
面接の前に企業の公式サイトや実績を調べておけば、自然と「もっと知りたい」と思う部分が出てくるはずです。たとえば、企業のサイトに従業員への取り組みとして「ファミリーデーを設けている」と記載されていた場合、「これは具体的にどのような取り組みですか」と尋ねることもできるでしょう。
自分のアピールしたいことにつながる逆質問をする
アピールポイントにつなげられそうな逆質問をしましょう。
たとえば、「私は~経験から高度医療に興味があります。御施設で扱われている高度医療の機械や先端技術について教えていただけませんでしょうか」など、自分の経験値や興味を踏まえたうえで逆質問をするとアピールに繋がります。
また、「御社で働くにあたり、事前に勉強しておくとよいことを教えてください」という質問であれば、仕事への熱意や志望度の高さをアピールできます。
面接の段階に応じて逆質問の内容を変える
職場によっては一次面接、二次面接、最終面接といったように、内定をもらうまでに面接が2〜3回あります。どの段階の面接でも最後に逆質問の時間を設けられる可能性がありますが、段階に応じて質問の中身を変えましょう。
基本的には、面接の段階が上がれば面接官の役職も上がっていきます。一次は現場で働く上での質問がふさわしいです。二次面接や最終面接では、重役や社長が面接を担当することもあるため、企業の方針や事業の将来性、従業員への取り組みなどについて質問すると、会話が弾むでしょう。
【アピールポイント別】面接で使える逆質問12選
実際の面接で使える逆質問の例を、アピールポイント別に紹介していきます。
入社意欲や熱意をアピールしたい場合
入社意欲や熱意をアピールしたい場合は、以下のような質問が効果的です。
Q.御社の業務に取り組むにあたって、どのような勉強をしておくと役立ちますか?
Q.御社のウェブサイトには取り組みとして「地球にやさしい環境作り」が記載されていましたが具体的にどのようなことをされているのでしょうか?
Q.御社で働く上で特に意識するべきポイントは何ですか?
入社意欲や熱意をアピールしたい場合は、志望先の職場に入社するために勉強をしたいという気持ちを示したり、働く姿をリアルに想定していると伝わるような質問が効果的です。また、企業のホームページで見た内容を掘り下げて質問しても、入社意欲が強いと伝わるでしょう。
スキルや長所をアピールしたい場合
スキルや長所をアピールするには、以下のような逆質問が効果的です。
Q.小児科での勤務経験を御社でも活かせればと考えております。御社の小児向けの取り組みがあれば教えてください。
Q.必須資格には書いてありませんでしたが、ケアマネジャーの資格を所有しているため御社で活かせる場面があれば教えてください。
Q.利用者さんへの親切な対応を第一に仕事をしており、現在の職場ではその点を評価していただいております。利用者への対応は御社で働く際に評価に含まれますか?
スキルや長所をアピールしたい場合、自分のスキルを活かす場があるのかを質問するとよいでしょう。今までの経験や持っている資格、現在の職場で評価されている点などを伝えるのがおすすめです。
会社との相性を確認したい場合
会社との相性を確認したい場合には以下のような質問をしましょう。
Q.「医療を通して地域とつながり貢献する」という企業理念に共感いたしました。この理念について改めてお伺いしたいです。
Q.従業員の働き方は、どのような点を最も評価していますか?評価制度について教えてください。
Q.管理職を目指しています。入社からどのようなステップで管理職を目指すことができるのでしょうか?
企業理念や評価制度などについて質問すると、企業の考え方がよくわかります。特に最終面接は社長や重役から直接考えを聞くことができる貴重な場面です。企業のウェブサイトに書いてあることでも、確認した上で質問しているとわかるような質問の仕方で、改めて尋ねるとよいでしょう。
面接官に対して印象を残したい場合
面接官に対して強い印象を残したい場合は、以下のような逆質問をすると効果的です。
Q.○○さま(面接官)から見て、御社の一番の魅力は何ですか?
Q.御社で働いてきて、一番印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
Q.(社長や重役に対し)御社に最も貢献していると思う社員について特徴を教えてください。
面接官も回答を事前に用意していないような質問は、面接官に対して印象を残せます。また、会社のことに関する面接官の個人的な考えについて一歩踏み込んで聞くと、印象に残りやすいでしょう。
【面接の段階別】面接で使える逆質問9選
面接で使える逆質問を、今度は面接の段階別に紹介していきます。
一次面接の場合
一次面接の面接官は、一般的には人事部の採用担当者が務めるケースが多くあります。一次面接では、以下のような質問は印象がよいでしょう。
Q.御社にはどのような性格の人が多いですか?
Q.御社の社風にはどのような人が合いますか?
Q.将来は管理職を目指していますが、御社は女性でも活躍できますか?
どの企業にも当てはまるような一般的な質問があれば、ここで聞いて疑問を解消します。 社風や社内の雰囲気を尋ねると、働く姿を想定していることを面接官にアピールできるでしょう。
二次面接の場合
二次面接は現場のリーダー的なポジションにある人や、入社後に上司となる人が務める場合が多いです。二次面接では、具体的に以下のような質問をするとよいでしょう。
Q.1日のスケジュールを具体的に教えてください。
Q.○○さん(面接官)が仕事で最もやりがいを感じている点はどこですか?
Q.どのような体制で業務をされていますか?一つのチームが何人なのかなど具体的に知りたいです。
入社後は面接官が上司となる可能性もあります。面接官の日々の動きや人柄を知れるような逆質問をしてみると、入社後の具体的なイメージが湧きやすいでしょう。
最終面接の場合
最終面接は社長や重役が面接官を担当することもあります。最終面接では、以下のような質問が効果的です。
Q.複数の事業を展開されていますが、今後どの分野を伸ばしていきたいとお考えですか?
Q.企業理念の実現のためにされていることを具体的に
教えていただけますか?
Q.御社に入社した社員に何を求めていらっしゃいますか?
社長やそれに準ずる重役は経営に関わるため、会社の方針や理念を絡めた逆質問にも回答してくれます。また、志望度の高さをアピールしたい場合は、社員に求めるものを質問するとよいでしょう。
逆質問をする際の注意点
逆質問をすることにより、マイナスな印象になってしまうリスクもあります。以下の注意点に気をつけながら逆質問をしましょう。
「特にありません」はマイナスな印象を与える可能性も
「質問はありませんか?」と聞かれた際に「特にありません」と答えるのは避けることをおすすめします。
逆質問だけで採用の可否が決まるわけではないものの、質問をしないと、面接官に「自社に興味がないのでは?」と思われてしまう可能性もあります。また、その場の状況に応じた会話を展開するコミュニケーション能力が乏しいと判断されるおそれも。逆質問は、応募者から企業側へ質問できる貴重な機会なので、積極的に質問しましょう。
逆質問で避けるべき質問
逆質問は自由に何でも聞いていいわけではなく、避けるべき質問があります。以下に紹介しますので、注意しましょう。
給料についての質問
面接で給料について質問してしまうと、仕事内容には興味がなく給料にしか興味がない印象を与えてしまう可能性があります。志望先の職場に関心を持っているとアピールするためには、逆質問された際には給料についての質問は避けましょう。
企業のホームページに載っている質問
志望先の企業のホームページに載っていることを尋ねると、面接官に「自社のことを事前に調べていない」「自社への関心が薄い」と判断され、マイナスの印象を持たれてしまう可能性があります。また、貴重な逆質問の機会を、調べれば分かることを聞いて終わらせると応募者にとっても損となります。
「はい」「いいえ」で答えられる質問
逆質問では応募者のコミュニケーション能力を見たいという意図もあるため、「はい」か「いいえ」で答えられる質問は避けましょう。話を展開しやすい逆質問のほうが、会話のキャッチボールができます。面接官から具体的な答えを引き出せるような逆質問をすると良いでしょう。
逆質問を効果的に使って自分をアピールしよう
- 逆質問とは、応募者が面接官にする質問のことです。
- 面接官は、応募者からの逆質問で志望度やコミュニケーション能力、会社との相性を見ています。
- 逆質問はアピールしたい点や面接の段階に応じて質問内容を変えましょう。
面接の逆質問では、面接官の印象に残る質問や、志望度の高さやスキルをアピールする質問ができれば面接官に好印象を与えます。「何か質問はありますか?」と面接官に聞かれた際には「特にありません」という回答は避け、積極的に質問をしましょう。
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