転職ガイド
面接の自己紹介で伝えるべきことや好印象を与えるコツを解説!
a year ago
転職活動の面接で必ずしなくてはならないのが、自己紹介です。しかし、自己紹介でどのようなことを話したらよいのか分からず、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、面接の自己紹介で話すべきことや、面接官に好印象を与えるコツを解説します。実践で使える回答例もご紹介しますので、ぜひ就職活動の参考にしてください。
面接で求められる自己紹介とは?
日常生活においては、初対面の相手に、自分のことを知ってもらうために自己紹介を行います。
伝えるのは、名前や職業のほか、自分が何者かを相手に知ってもらうための基本的な情報が多いでしょう。
しかし、面接の自己紹介では、面接官は応募書類で既に応募者の基本情報を知っています。
では一体なぜ、面接で自己紹介を求められるのでしょうか。
面接での自己紹介の役割を理解するために、面接で自己紹介を求められる理由と自己PRとの違いを説明します。
面接で自己紹介を求められる理由
面接官が応募者に自己紹介をさせる理由の一つは、応募書類からは分からない「人となり」が知りたいからです。
氏名や年齢、住所などの情報は応募書類に記載されていますが、どのような考えや雰囲気を持つ人かは書類だけでは判断できません。面接では仕事をしていく上で重要な、誠実さやコミュニケーションの円滑さも見られます。
また、自己紹介によって応募者の経歴を改めて把握したいという理由もあります。応募者が多数いると、面接官は書類に目を通していても応募者全員の情報を把握しきれないことがあるためです。面接の場で改めて応募者から簡潔に自己紹介をしてもらうことにより、面接官は応募者の基本情報をしっかりと押さえたうえで面接を進められます。また、面接官が応募者の自己紹介から気になった部分があれば、後から具体的に掘り下げることができます。
自己紹介と自己PRの違い
自己PRでは自分の魅力を面接官にアピールします。
魅力とは、会社側に自分のことを雇うメリットを感じてもらえるような強みのことです。
具体的には、面接先の企業で活かせそうな資格やスキル、今までに築いてきた実績、性格的な長所などを伝えるのが自己PRです。自己PRは企業に「採用したい」と思ってもらうことが重要です。
一方、自己紹介は自分の基本情報と人柄を伝えるものです。ここでは長々と話しすぎず、氏名や簡単な経歴と所属などを1分程度にまとめます。自己紹介は簡潔に伝えることが大切なので、話の内容で自分をアピールしようとするよりも、第一印象をよくすることを心がけましょう。
面接の自己紹介で伝えるべき項目
面接の自己紹介では、具体的にどのようなことを話せばよいのでしょうか。
ここでは自己紹介で伝えるべき3つの項目をご紹介します。
名前・プロフィール
「自己紹介をしてください」と言われた場合、まずは名前をフルネームで伝えましょう。名前は自分が思うより聞き取りづらいものです。はっきりとした発音を意識し早口にならないように気をつけましょう。
現職の仕事内容・実績
名前を名乗ったあとは、現職の仕事内容について簡潔に説明します。在籍年数や実績も伝えると良いでしょう。
また、現職以外の職歴において、応募先の企業で活かせることがある場合は、前職のことにも簡単に触れましょう。ただし、長々とエピソードを話すのではなく、仕事での成果や達成したことを端的に話すと面接官に伝わりやすいです。
意気込み
自己紹介の締めとして、最後にこの会社で働く意気込みを述べます。自分が成長したいという主張よりも、「◯◯の経験を活かして御社に貢献したいと思っています」など、企業に貢献したいという意欲を話すと面接官が好印象を抱いてくれるでしょう。
また、「御社の◯◯の取り組みに非常に感銘を受け、応募いたしました」と企業の取り組みについて触れるのもおすすめです。しっかりと企業について理解した上で応募してきていることが面接官に伝わるでしょう。
最後に「よろしくお願いいたします」と言って自己紹介を終えます。
面接の自己紹介で好印象を与えるコツ
面接の最初にする自己紹介で、面接官からの印象がほぼ決まります。そのため、自己紹介でいかに好印象を与えられるかが重要です。ここでは、面接の自己紹介で好印象を与えるコツを3つ紹介します。
自己紹介を1分程度にまとめること
自己紹介は長くなりすぎないよう、1分程度にまとめます。
話が長いと何が言いたいのか相手に伝わりにくくなりますが、1分にまとめると無駄な情報は盛り込めないため、重要なポイントに絞ることができます。面接官が知りたい内容だけを分かりやすく伝えることによって、面接官に好印象を与えられるでしょう。ただし、3分程度で話してくださいと言われる場合もあるので、長いバージョンも用意しておくことをおすすめします。
内容を簡潔にまとめる
内容は簡潔にまとめましょう。伝えたい気持ちが先走り、あれもこれもと話を盛り込んでしまいがちです。しかし、面接官は気になった部分があれば、後から深掘りします。自己紹介で話す内容をあらかじめ紙に書いてから、話す練習をしておくと、情報をうまく整理できるでしょう。
第一印象を意識する
第一印象は、相手からどう思われるかを左右する大事なものです。そのため、自己紹介の際には第一印象を良くするように意識しましょう。第一印象を良くするには、話の内容を簡潔にすることも重要ですが、何より話し方や表情がポイントとなります。朗らかな表情で、声のトーンを少し上げることを意識してハキハキと話しましょう。
自己紹介で良い印象を与えられれば、その後の面接が上手くいく可能性も高まります。
【質問別】面接の自己紹介の回答例
実際の面接ではどのような自己紹介をすればよいのでしょうか。
ここまでお伝えしてきた内容を踏まえ、面接官から自己紹介を求められた際の回答例を5パターン紹介します。面接の参考にしてみてください。
「自己紹介をお願いします」
面接官から「自己紹介をお願いします」と言われた際には、氏名から伝えます。
【回答例】
私は(苗字名前)と申します。私は◯◯という介護施設で介護士として働いて5年になります。人と接するのが好きで、利用者さんに少しでも楽しい時間を過ごしていただけるよう、相手に寄り添いながらコミュニケーションを取ることを心がけています。
今後は、今まで培ったコミュニケーションスキルを活かしながら、御社で新しいスキルを習得し、より利用者さまに満足いただける介護をしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
「人と接するのが好き」など人柄が分かるような文言を入れると、簡潔な中でも温かみのある人間であると伝わります。
また、あくまで「自己紹介」なので応募先の会社に感じている魅力や、自分の経験が活かせる部分は短くまとめて伝えることが大切です。
「今までの職務経歴を教えてください」
「今までの職務経歴を教えてください」と言われた場合は、職歴から回答します。
【回答例】
はい。看護の専門学校を卒業後、新卒で総合病院へ就職し、看護師として4年間働いてきました。総合病院での勤務により、入院している患者さんの入れ替わりが激しく、頻繁に急患が運び込まれてくる環境の中で、何が起きても落ち着いて臨機応変に対応できるようになりました。4年目には上司から管理能力とコミュニケーション能力を認められ、ナースチームのリーダーを任されていました。
自分の経歴を簡潔に伝えます。どのような職場でどのような業務をしていたのかに加え、そこで身につけたスキルを交えて話すと、自身の仕事ぶりがより伝わるでしょう。また、リーダー経験などは職場で実力を認められた証拠となる情報なので、職歴を聞かれた際には回答に取り入れることをおすすめします。
「自己PRを交えて自己紹介してください」
「自己PRを交えて自己紹介してください」と言われた場合には、通常の自己紹介よりも自分のスキルについての内容を強調した回答をしましょう。
【回答例】
(苗字名前)と申します。現在、◯◯病院に薬剤師として在籍しています。さまざまな病状の患者さんがいらっしゃるため、患者さんや看護師と密にコミュニケーションを取って情報を収集しながら、薬剤の管理や服薬指導を行ってまいりました。また、薬品の種類も多く、徹底した薬品管理の意識を身につけました。看護師や医師の方々とチームを組んで働いた経験は、御社でも活かせるかと思います。
自己PRを交えた自己紹介は、まず名前を述べてから自分の経験を踏まえた強みをアピールします。自己PRは、具体的にどんなスキルがあるのかが分かるように伝えるのがコツです。応募している会社に合わせ、何が活かせるのかを考えアピールする点を考えましょう。
「〇〇さんについて教えてください」
「〇〇さんについて教えてください」という質問が来たときは、簡単な自己紹介の後に自己アピールや応募先で活かせそうな点を盛り込み、面接官に興味を持たれる話をしましょう。
【回答例】
(苗字名前)と申します。大学病院で看護師として勤務して2年になります。大きな病院で働いていると業務量が多く、流れ作業になりがちですが、患者さんの心もケアする医療従事者になることをモットーに、入院中の患者さんの不安が少しでも和らぐように日々努めています。御社は終末医療に力を入れているとのことですので、看護師として従事させていただけるなら、1人1人に寄り添う姿勢をぜひ活かしたいと考えております。
名前や経歴などの基本情報をまず最初に簡潔に述べましょう。このような質問の際には、普段の仕事への姿勢を話しても人柄が伝わり、アピールにもなるでしょう。
「当社を志望した理由を教えてください」
「当社を志望した理由を教えてください」と言われた場合は、どうしてその企業で働きたいのかを簡潔に話します。
【回答例】
今まで3年間、病院のリハビリ病棟で働いてきました。リハビリのサポートだけではなく、回復に向け患者さんと共にライフプランを考えることや、ご家族の方と協力して入院生活を支えていく仕事に大変やりがいを感じています。より高度なリハビリ医療を扱うこの病院でスキルを磨き、リハビリ看護のエキスパートを目指したいと思い志望いたしました。患者さん、医師の方々、ソーシャルワーカーさんと連携を取り合い患者さんにとってよいリハビリを実現することには自信がありますので、入社できた際には貢献したいです。
自己紹介に加えて、志望理由は必ずと言っていいほど聞かれる質問なので、あらかじめ答える内容を用意しておきましょう。長く話せば熱意が伝わるというわけではなく、要点をまとめて話すことがポイントです。また、「自分がどう貢献できるか」ということを述べると効果的です。
面接の自己紹介でありがちな失敗例
準備を怠ると、面接の自己紹介で失敗してしまう可能性もあります。
「緊張して全く話せなかった」「自分の経歴を細々と話しすぎて自分でも要点がわからなくなった」などが代表的な例です。
事前に自己紹介で話す内容を紙に書いてまとめ、話す練習をすることにより、どちらの失敗も防ぐことができます。何度も繰り返して練習しておけば、本番での緊張を抑えられるでしょう。
自分の声を録音して、話し方を確認すると、本当に伝わりやすい話ができているか客観的に判断できます。
面接での自己紹介は簡潔にまとめよう
- 自己紹介は名前とこれまで経験した仕事内容、意気込みを簡潔にまとめる。
- 自己PRはこれまでの経験から得たスキルや自分の強みを具体的に示す。
- 事前に練習し、本番で話せなかったり話しすぎたりする失敗を防ごう。
この記事で紹介した自己紹介や自己PR、志望動機は面接で必ずと言っていいほどよく聞かれる内容です。そのため、事前に何を話すかをまとめておくと失敗を防げます。回答例を参考にして面接のための自己紹介文を作ってみてください。
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