まとめ

介護現場で働く職員に役立つ!グループ独自の活動支援

介護職・ヘルパー5 months ago

介護現場では人材不足が問題視されており、人材確保や人材育成の取り組みが多々取り上げられるようになってきました。しかし、人材不足を解消するのは一朝一夕でできることではありません。別の視点から超高齢社会と向き合う必要もあるでしょう。
本記事で取り上げるのは、医療・介護・福祉業界で独自の活動支援を行うグループです。介護職員の活動支援力の向上に努める研究所、看取りケアと持ち上げない介護技術に取り組む法人、認知症グループホームの全国拡充を目指す協会。これら3つのグループの活動は、介護現場で働く職員の支えとなり、目的を見出す存在となり得ることでしょう。

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株式会社余暇問題研究所

1984年設立の余暇問題研究所は、レジャー・レクリエーションの活動支援を行う企業です。高齢者介護支援をはじめ、青少年・地域活動支援や職場活性化支援、大学・専門学校への講師派遣など、広域に事業を展開。高齢者介護支援事業では、高齢者向けレクリエーション・セミナーを全国規模で開催し、多くの介護施設で積極的に取り入れられています。

本記事では、介護福祉施設職員のための「レクリエーション・セミナー」と、「高齢者レクササイズ研修会」の2つに注目してご紹介します。高齢者の介護予防に特化した同研究所のレクリエーションは、今後の超高齢社会において期待が寄せられる活動の一つとなるでしょう。

実技や現場で楽しく実践できるレクリエーション・セミナー

介護施設で行われる高齢者向けのレクリエーションは、身体機能の向上や脳の活性化、コミュニケーションの促進など、多くのメリットが挙げられます。また、心身の気分転換を図れたり、生きがいを見出したりできることもレクリエーションの魅力です。さらに、コミュニティの輪を広げることで、寂しさや孤独感などを和らげる効果も期待できるとされています。

このように、豊富なメリットを得られる高齢者向けレクリエーション。導入を検討する介護施設の増加にともない、多彩なサービス展開も見られるようになってきました。しかし、豊富なサービスの中から施設に適したレクリエーションを選択するのは難しく、頭を悩ませる介護職員も多いでしょう。

そんな悩みを抱えた方におすすめしたいのが、同研究所が企画する介護職員向けのレクリエーション・セミナーです。レクリエーション活動の支援力向上を目的として全国の事業所へ講師が出向きます。
同セミナーのレクリエーション活動には、「知識・技能・態度の習得が必要である」との考えに基づいたオリジナルの内容が盛り込まれているのが特長です。また、現場での実践力を高めるために、実技やさまざまな題材によるリアル体験もできます。セミナーを受講することにより、レクリエーションの必要性を学ぶとともに、正しく理解することが可能です。

体操やゲームを通じて効果的支援法を学べる「高齢者レクササイズ研修会」

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▲画像提供:株式会社余暇問題研究所


施設へ導入する前に、レクリエーション活動について正しく理解することはとても大切です。そもそもなぜ必要なのか…といった基本から学びたい方は、同研究所が開講している「高齢者レクササイズ研修会」への参加を検討してみてはいかがでしょうか。

同研修会では、レクリエーションへの理解を深めることが可能です。また、グループ・ゲームや高齢者向け体操の体験を通して、効果的支援法も習得できます。

研修の開催期間は半日・1日・2日間のパターンがあります。内容は、介護レベルに関係なく楽しめる体操ゲームや指体操、筋トレのほか、歌にあわせたり、風船や新聞紙などの身近なモノを使ったりする体操・ゲームなど。さまざまなレクササイズを実際に体験できます。また、介護予防運動に関する学びを得ることも可能。さらに、参加者同士の情報交換もカリキュラムに組み込まれており、研修会を通じて交流も深められます。

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▲画像提供:株式会社余暇問題研究所


同社では、動画共有サイトにて「高齢者のためのレクササイズ!」という動画配信も行っています。研修会への申し込み前にまずはお試しで、動画に合わせて楽しくエクササイズ体験してみませんか。

■詳細情報
株式会社余暇問題研究所
レクリエーション・セミナー
高齢者レクササイズ研修会

一般社団法人 幸せ介護創造ファクトリー

大阪府で介護研修事業を展開する幸せ介護創造ファクトリー。介護の基礎知識から現場で役立つ応用技術まで学べる研修を提供しています。
箕面市を中心とした大阪府内の介護事業所への講師派遣をはじめ、オンラインセミナーや介護研修セミナーなどを実施。セミナーは定期的に開催し、将来的に介護職を目指す方のサポートにも取り組んでいます。
研修のコンセプトは「丁寧で分かりやすいきめ細やかな指導」です。また、独自開発した「持ち上げない介護技術」を広めるために出張セミナーも実施しています。

「ターミナルケア<介護>研修」

看取りケアについて理解を深められるターミナルケア<介護>研修。終末期を迎えた方の「痛み」や「苦しみ」、「不安」や「恐怖」といった身体的・精神的な痛みを取り除くための看取り介護について学ぶことができます。

近年、介護施設で穏やかな最期を迎えたいと望む人が増えてきており、施設では看取り介護のニーズが高まりつつあります。看取り介護では、適切なケアを行うために医師や看護師、介護士など他職種間の連携が欠かせません。それぞれの役割を全うすることがより良い看取りケアにつながります。
看取りケアでの介護士の主な役割は、食事や排泄など生活介助をはじめ、身体的・精神的緩和ケア、状態の観察などが挙げられます。また、ご家族へのケアも重要です。介護士が医療との架け橋となってサポートすることも大事な役目といえるでしょう。

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▲画像提供:一般社団法人 幸せ介護創造ファクトリー


その重要な役目を全うするために役立つのが同研修です。毎月定期的に実施されており、オンラインの受講も可能。動画セミナーが開講されているため、遠方からでも気軽に受講できるのが魅力です。
コースは、介護未経験者向けの「基礎コース」と、介護職向けの「応用コース」の2つを展開。両コースとも座学と実技で構成されており、受講目的やレベルに合わせて選択できます。習得した応用技術は、実際の介護場面ですぐに役立てることが可能です。そのほかに、「認知症の理解と対応」「リスクマネジメント」「緊急時対応」など介護技術以外の学びも得られ、介護士としてのスキルアップも図れます。

独自開発の「持ち上げない介護技術」

介護士の職業病としてよく聞く「腰痛(災害性腰痛)」。身体介助や移乗を行う際に、身体を抱えたり、中腰になってサポートしたりすることが多いため、腰痛を引き起こしてしまう職員が年々増加傾向にあるようです。

このような課題に対し、医療・介護・福祉の現場では近年、ノーリフティングケアの普及促進活動が活発化しています。
しかし、リフトなどの福祉用具を導入するにはコストがかかるため、容易に検討できないケースも多いでしょう。そこで、同社では「持ち上げない介護技術」を独自に開発。運動生体力学に基づいた、人体本来の身体の動きに合わせてラクに介護できる方法を提案しています。

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▲画像提供:一般社団法人 幸せ介護創造ファクトリー


「持ち上げない介護技術」のポイントは、介護技術がしっかり身につくまで学べること。学校のカリキュラム内で習得した介護技術ではなく、繰り返し何度も介護技術を学ぶことが腰痛予防にもつながると伝えています。その学習環境を整え、いつでも学べる場とチャンスを提供しているのが、同法人の介護研修の特長です。

同法人では、独自の介護技術を一人でも多くの人に届けるため、出張セミナーも実施してます。基礎から応用まで一つひとつ丁寧に学習することで、確かな介護技術を習得できるでしょう。現場で困ったときには、ぜひ出張セミナーの利用をご検討ください。

■詳細情報
一般社団法人 幸せ介護創造ファクトリー
ターミナルケア<介護>研修

公益社団法人日本認知症グループホーム協会

認知症の人の尊厳の保持のもとに、住み慣れた地域で安心できる共生社会の実現に向けて、グループホーム事業の健全な発展と国民の福祉の増進に寄与することを目的として、1998年に発足した公益社団法人日本認知症グループホーム協会。全国各地に1つでも多くのグループホームが設立される量的拡大と同時に、生活の質とサービスの質を保証するため、グループホームケアの向上を図ることを目指しています。そのための運営や経営の安定を確保するために、会員相互の力を結集しながら、さまざまな活動に取り組んでいます。

また、グループホームの理念である「認知症になっても、その人らしい生活を支援する」という想いを実現させるため、『グループホームケア実践士』という独自の資格認定制度も創設。本記事では、同協会の取り組みとともに、認定資格の詳細についてご紹介します。

グループホームの特長と役割

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の症状がある65歳以上の高齢者等を対象とした介護事業所です。5~9人の少人数の共同生活住居(ユニット)をつくり、共同生活を送ります。なじみの関係を築きやすい少人数制により、家庭的で落ち着いた雰囲気を体感できるのが特長です。

早期発見・早期対応が重要視されている認知症ですが、根本的な治療方法はまだ確立されていません。そのため、認知症の進行緩和を図ることのできるグループホームケアが注目されています。認知機能を低下させないためには、人の尊厳を守りつつ、症状や行動を把握したうえで生活のサポートを行うといった対策を実行することが重要です。

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同協会のグループホームでは、認知症状を少しでも軽減できるよう、心穏やかに過ごせる環境づくりに尽力しています。心身の状態を穏やかに保ち、生活の安定につながるように支援したり、潜在的能力に働きかける取り組みを実施したり、以前と変わらない本人らしい生活の再構築を目指しています。
これらの支援により、同グループホームで生活を送る認知症の方々は、温かい気持ちで自分らしい余生を過ごせることでしょう。

「グループホームケア実践士」

グループホームケア実践士は、グループホームケアに特化した同協会独自の認定制度です。認知症の症状に合わせて、「一人ひとりの能力に応じた自立支援」を提供できるグループホームケア実践士の養成を目的として誕生しました。
また、キャリアアップを図れるように、「ブロンズ級(初級)」「シルバー級(中級)」「ゴールド級(上級)」「プラチナ級(最上級)」の4つの階級を展開。経験年数や取得階級によって、受講する階級を選択できます。受講方法は、開催地またはオンライン、e-ラーニングでの参加が可能なため、状況に合わせて参加スタイルを検討できます。
研修カリキュラム内容は、初級では認知症の基本知識をメインに学習。中級では、生活の質向上に向けた事例の発表や意見交換、地域連携や家族支援、リスクマネジメントなど広範囲に学びます。
上級の受講対象者は、グループホームで6年~9年の経験を積んでいる事業所のリーダーや管理者クラスの方です。そのため、研修内容はグループホームのあり方や危機管理、職員へのマネジメント、地域貢献など、管理職クラスに求められる内容が盛り込まれています。
キャリア形成を図りたい方は、順番に階級を上げて挑戦してみてはいかがでしょうか。

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資格は3年ごとの更新制です。次回更新までの3年以内に、協会主催の研修会や全国大会などに参加する機会があるため、定期的に知識とスキルをアップデートすることが可能です。グループホームケア実践士として自信を持って活動できるでしょう。
認知症を発症する人は年々増加すると予想されており、認知症対策は国家戦略を講じなければならないほど深刻な問題として取り上げられています。全国規模で認知症対策に臨む同協会は、今後の認知症社会の一翼を担う存在といえるでしょう。

■詳細情報
公益社団法人日本認知症グループホーム協会
グループホームケア実践士

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