仕事内容・働き方

内視鏡看護師はきつい?仕事内容や資格、向いている人を紹介!

正看護師仕事内容5 months ago

「内視鏡看護師はどんな仕事をしているの?」
「内視鏡看護師の仕事はきつい?」
このように思う方もいるでしょう。内視鏡看護師は、病院の内視鏡室や内視鏡専門クリニックにおいて、内視鏡検査のサポートをする看護師です。この記事では、内視鏡看護師の仕事内容や資格、1日のスケジュールについて触れています。内視鏡看護師に向いている人の特徴も説明していますので、ぜひ参考にしてください。

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内視鏡看護師とは

内視鏡看護師とは、病院の内視鏡室や内視鏡専門クリニックなどに勤務し、内視鏡検査・処置の準備やサポートを行う看護師のことです。検査や処置がスムーズにできるよう、消化器領域や内視鏡に関する専門的な知識や、医師・臨床検査技師との連携が求められます。

内視鏡とは

内視鏡とは、先端にカメラがついた管状の医療機器です。口や鼻、肛門から体内に内視鏡を入れることで、食道・胃・小腸・大腸など消化器系疾患を発見できます。一般的には胃カメラ、大腸カメラなどとも呼ばれているものです。
また、内視鏡は臓器の中をみるだけではなく、処置や治療も行えます。異物除去や出血箇所の止血といった処置から、初期のがんの切除や胃ろう増設、食道や胆管のステント留置など幅広い治療に活用されているのが特徴です。

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内視鏡看護師の仕事内容

内視鏡看護師の仕事内容は、内視鏡検査・処置周りのサポートや患者介助などです。具体的には以下のとおりとなっています。

仕事内容 詳細
器具管理 ・内視鏡や周辺機器の洗浄・消毒
・消毒薬・鎮静薬の管理
・履歴管理
患者・家族の対応 ・検査説明
・検査室搬入・搬出
・検査中・検査前後のバイタル測定
・鎮静解除までの経過観察
・患者・家族への心のケア、内視鏡や疾患に関する情報共有
内視鏡を使う医師の補助 ・内視鏡使用時の器具・薬出し
・内視鏡使用時の記録記載
臨床検査技師の補助 ・内視鏡機器点検、備品管理

内視鏡設備があるクリニックの場合は、待合室にいる患者の呼び出しや文書管理など、一部の受付業務を任されることもあるようです。

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内視鏡看護師の1日のスケジュール

内視鏡看護師はどのようなスケジュールで働いているのでしょうか。1日の流れをご紹介します。

時刻 スケジュール 詳細
8:30 始業、検査・処置の準備 その日の検査予定や内容を確認し、必要な器具や薬剤、内視鏡カメラの準備を行う
9:00 検査開始 内視鏡のサポートや検査前後の患者介助など、その日の担当業務に固定でつくことが多い
12:00 午前の検査終了、片付け、患者介助 午前分の処置の片付けを行いながら、鎮静の解けていない患者がいればバイタル測定や見守りを行う
13:00 休憩 午前と午後の診療時間が分かれている医療機関では診療時間の合間に休憩をとるが、病院内の内視鏡室であれば全体の休憩時間を設けず、交代で休憩に行くことが多い
14:00 午後の検査開始 午前中と同様に担当業務につく
16:30 検査終了、片付け、翌日の準備 内視鏡室を中心に片付けや清掃を行い、翌日の検査に向けた準備も進める
17:30 終業 片付けや翌日の準備が完了したら退勤

タイムスケジュールをみると外来業務に似ていますが、より専門性の高い業務が多いことが分かります。覚えることも多く、仕事に慣れるまでは大変に感じられることもあるかもしれませんが、働きながら内視鏡に関する専門知識を身に付けられるでしょう。

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内視鏡看護師におすすめの資格は?

内視鏡看護師は、看護師の資格があればなれますが、専門的な資格を持っていると業務に役立ちます。ここでは内視鏡看護師におすすめの資格を2つご紹介します。

消化器内視鏡技師

消化器内視鏡技師は、医師の監督のもとで、内視鏡を使う医師の補助を専門的に行う技術者の資格です。一般社団法人日本消化器内視鏡学会「消化器内視鏡技師制度規則」によると、受験資格は以下のとおりです。

  • 看護師、助産師、保健師、准看護師、衛生検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、薬剤師のいずれかの資格を保持している
  • 過去5年以内に所定の施設で、内視鏡関係の実務経験が2年以上ある
  • 過去5年以内に所定の研究会・学会に2回以上出席している
  • 過去5年以内に「消化器内視鏡機器取扱い講習会基礎編」を受講している
  • 過去5年以内に所定の医学講習会に参加している
  • 消化器内視鏡介助を年間100件以上行っており、認定専門医から証明や推薦を得ている

引用:一般社団法人日本消化器内視鏡学会「消化器内視鏡技師制度規則」より一部加工して掲載

これらの受験資格をすべて満たしたうえで、最終的に資格試験に合格することで資格が得られます。内視鏡看護師のなかでも広く知られている資格であり、取得しておけばほかの施設への転職や、産休・育休明けにも役立ちます。取得したいという方は、認定専門医がいる医療機関で経験を積むのがよいでしょう。

カプセル内視鏡読影支援技師

カプセル内視鏡読影支援技師は、医師の監督を受けてカプセル内視鏡の画像診断を支援する専門的な技術者の資格です。
カプセル内視鏡とは、薬のカプセル状の形をした内視鏡のことで、内服薬のように患者に飲み込んでもらって検査を行います。カプセル内視鏡は患者の食道から肛門までを流れる間、内側から連続して画像を撮影し、検査後は患者の便と一緒に体外へ排出される仕組みです。
カプセル内視鏡読影支援技師は認定試験を受験する仕組みではなく、認定技師制度委員会に申請を出し、審査・認定に合格することで資格が得られます。一般社団法人日本カプセル内視鏡学会「日本カプセル内視鏡学会(JACE)認定技師制度規則」によると、申請資格は以下のとおりです。

  • 看護師、助産師、保健師、准看護師、衛生検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、薬剤師のいずれかの資格を保持している
  • 日本カプセル内視鏡学会準学会員である
  • 日本カプセル内視鏡学会会員からの推薦書の提出がある
  • 日本カプセル内視鏡学会会員の指導のもと、カプセル内視鏡検査の画像診断支援を小腸資格であれば年間10件以上、大腸資格であれば年間5件以上行っている
  • 所定のeラーニングを受講している

引用:一般社団法人日本カプセル内視鏡学会「日本カプセル内視鏡学会(JACE)認定技師制度規則」より一部加工して掲載

カプセル内視鏡読影支援技師の資格を取得するには、これらの受験資格をすべて満たしたうえでの申請が必要です。資格が小腸と大腸に分かれており、それぞれに審査・認定が必要となっています。
カプセル内視鏡は、一般的な内視鏡に比べると取り扱っている医療機関は少ないですが、特に上記4つ目の条件に当てはまる方は申請してみるのがおすすめです。

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内視鏡看護師に向いている人は?

内視鏡看護師に向いている人の特徴は以下のとおりです。

  • 専門性の高い知識やスキルを身に付けたい人
  • テキパキ仕事を進めていくのが好きな人
  • 残業・夜勤がない職場で働きたい人
  • 消化器内科・消化器外科での勤務経験がある人

前述しているとおり、内視鏡看護師には内視鏡に関する専門的な知識やスキルが必要です。そのような知識がないという看護師の方も症例を重ねることで、働きながら内視鏡看護師としてのスキルを身に付けていけます。また、消化器内科や消化器外科での勤務経験がある方は、内視鏡や疾患に関する知識があるので、新たに内視鏡看護師としてのキャリアを始めるときもスムーズに仕事を覚えられるでしょう。

働き方に関しても、内視鏡看護師の仕事はじっくり患者さんと向き合うというより、検査に来た患者さんに次々と対応するスタンスになります。決まった業務をテキパキこなすのが好きという方は、病棟よりも内視鏡看護師の方が向いているでしょう。また、一般の外来と違い基本的に検査は予約制で、残業や夜勤、オンコールを求められることはほぼありません。そのため、ワークライフバランスを重視して働きたい方にも、内視鏡看護師はおすすめです。

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内視鏡看護師は内視鏡室で検査のサポートを行っている

  • 内視鏡看護師は内視鏡を使う医師のサポートや臨床検査技師の補助業務を行う
  • 内視鏡看護師には消化器内視鏡技師やカプセル内視鏡読影支援技師の資格がおすすめ
  • 内視鏡看護師には専門知識を身に付けたい人やテキパキ仕事を進めたい人が向いている

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