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ブランクのある看護師必見!復職準備やおすすめの職場を紹介

正看護師10 months ago

「また看護師として働きたいけど、ブランクがあって怖い…」そのような不安を持つ方もいるでしょう。しかし、ブランクを経て活躍している看護師は多くいます。この記事では、ブランクのある看護師の復職準備や、おすすめの職場について紹介しています。求人を出している医療機関において復職サポート制度を設けている場合もあり、詳しい内容も記事内で触れています。ぜひご一読いただき、復職について考えてみましょう!

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ブランクのある看護師が抱える不安

看護職を離職してから仕事に就いていない方や、ほかの職種で働いている方は「潜在看護師」と呼ばれます。結婚や育児、病気など、さまざまな理由で潜在看護師になった方の中には、「看護師への復職を希望しているが、ブランクのせいで足踏みしてしまう…」という方も多いでしょう。

潜在看護師はブランク明けの業務に対し、「自分の技術や知識がまだ現場で通用するのか」「現場のスピードについていけるのか」「仕事が覚えられるだろうか」というような不安を感じるようです。ブランクがそこまで長くないとしても、「上司や同僚とうまく人間関係を築けるか」「就職先の病院のやり方に対応できるか」というように元々働いていた職場から環境が変わることへの不安もあるでしょう。
また、出産・育児を理由に看護師を離職した方であれば、「子どもの急な体調不良で欠勤や早退をすることで、職場に迷惑を掛けないだろうか」「仕事と家事、子育ての両立ができるか」という不安にも悩まされるようです。

しかし、実際には長期間のブランクや育児との両立といった不安を解消し、復職している看護師もいます。不安事項を取り除いて復職を成功させるには、求人の選び方に気を付けたり、復職サポート制度を利用したりすることが重要です。次項より詳しく説明していきますので、ブランクのある看護師の方はぜひ参考にしてください。

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ブランクのある看護師が復職時に確認したいこと

ブランクのある看護師が復職するときに、確認しておきたいことを紹介します。復職準備や就職活動を始める前に、以下のことを最初に確認しておきましょう。

家族の理解

復職するということは、自分自身だけでなく家族の生活スタイルも変わる可能性があることを確認しておきましょう。自分が家にいない時間が増える分、家事の分担をどうするか話し合う必要があります。子どものいる方であれば、育児の分担も考慮しなければなりません。
仕事をしながら家事・育児を行う際は、少なからず家族全員の負担が増えます。家族同士でサポートしあうためによく確認し、復職に対して家族の理解を得るようにしましょう。

自分の現状に合った勤務形態の把握

看護師の勤務形態はフルタイムや早朝出勤、夜勤のあるシフトなどがあります。ブランクのある方が急にフルタイム出勤や夜勤を行うと、身体が対応できないことも。看護師の求人の中にはパートや時短勤務、週4のみなどの働き方を選べるものもあります。正社員やフルタイムでの勤務を希望している方は、正社員登用制度がある施設を選んで、パートから復職するのもおすすめです。自分の体力やライフスタイルに合った勤務はどのような形態か、確認してみましょう。

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ブランクのある看護師の復職準備は何をする?

ブランクのある看護師が復職を決めた後は、復職に向けて準備を行うのがおすすめです。看護知識・技術の復習や就職活動など、どのように準備を行うのがよいのか見てみましょう。

独学で看護スキルや知識の復習をする

本やネットで看護スキルや知識の復習をしたり、最新の知識を学んだりという方法は、場所や時間を問わずに一人で始められる準備としておすすめです。最近は看護師向けの学習サイトやアプリ、配信型の授業もあります。ブランクのある看護師を歓迎している病院の中には、復職支援の研修会を行っている病院もありますので、参加してみるのもひとつの手です。

ナースセンターを利用する

ナースセンターとは、看護師の確保や離職防止、潜在看護師が生まれるのを予防するために、就業相談や職場定着の促進を行っている施設です。都道府県に必ず1ヶ所以上あり、復職に向けてほとんどのサービスを無料で受けられます。ナースセンターで受けられるサービスは以下のとおりです。

復職相談と無料の求人紹介

ナースセンターには看護師の資格を持つ相談員がおり、キャリアプランや復職についての相談、次の就職先の紹介などのサービスを提供しています。ハローワークと違い、相談員からは同じ看護師としての立場からアドバイスをもらったり、相談に応じてもらえたりする点が大きな特徴です。ナースセンターの相談員はハローワークでの巡回相談を実施していますので、ナースセンターが遠方のためなかなか行けないという方はそちらを利用してみましょう。

復職支援研修

復職支援研修は、最新医療・看護から基本知識まで幅広い題材を取り上げています。注射・点滴や吸引、カテーテル留置といった基本的な看護手技の実習や、一次救命処置、感染対策などの研修会が行われるようです。実際に教えてもらいながら、手を動かして復習ができる機会は少ないので、復職後の手技について不安がある方はぜひ参加してみましょう。なお、受講人数や日時に限りがあることが多く、人気のサービスでもあるため、気になる研修があればすぐに申込を行うことをおすすめします。

離職中の方同士の交流会(交流カフェ)

ナースセンターでは、離職中の方同士の交流会を定期的に開催しています。復職希望の有無に関わらず交流でき、子育て中の方や定年退職した方などさまざまな境遇の方と話すことが可能です。復職やブランクに関して同じ不安を抱えている方と話せたり、実際に復職経験のある方の体験談を聞けたりすることも。復職やブランクについて一人で悩んでいるという方や、周りに同じような境遇の方がおらず、相談できる人がいないという方におすすめのサービスです。

定期的な情報提供

ブランクのある看護師に関する法律として、看護師等の人材確保の促進に関する法律が2015年10月に施行され、看護師は離職時などに住所・氏名・免許番号などの事項を都道府県ナースセンターに届け出ることが努力義務化されました。その届出サイトとしてナースセンターが運営しているのが、とどけるんというサイトです。とどけるんに登録すると、研修会や交流会の開催情報をメールで受け取れたり、ネット上で求人検索ができたりします。復職準備の際に何からすればよいのかわからないという方は、まずはとどけるんの登録だけでも済ませておくと、復職準備がスムーズに始められるでしょう。

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ブランクのある看護師におすすめの職場

医療機関の求人の中には、ブランクのある看護師が復職するのにおすすめの職場があります。どのような職場が復職に適しているのでしょうか。

無床のクリニック

無床のクリニックは夜勤がないため、復職におすすめです。職員が少人数の施設が多いため、新人やブランクのある看護師がいてもほかの職員の目が届きやすく、指導を受けやすいというメリットがあります。なお、少人数である分、患者の多い夕方や土曜日は特に忙しいという傾向があるため、慣れるまでは大変に感じるかもしれません。

健診センター

健康診断や人間ドックを行う健診センターでの看護師業務は、採血やバイタル測定、視力・聴覚検査などの検査が主です。病院と違い、侵襲性の高い行為を行う機会がほとんどありません。残業も比較的少なく、土日祝休みの施設も多いため、体力に自信がなくても働きやすい職場です。ただし、行う検査はルーチン化されているため、働きながらスキルアップを図りたい方には向かない職場かもしれません。

慢性期・回復期病棟

慢性期・回復期の病棟は、急性期病棟に比べて、患者が急変したりスピード感のある対応を求められたりすることがあまりありません。日々の対応が決まっており、知識や技術を少しずつ思い出しながら業務にあたりやすいため、ブランクがある看護師におすすめの職場です。しかし、病棟である以上、夜勤を求められることもあります。夜勤に抵抗がある方は日勤限定の求人を探したり、入職直後は夜勤に入る回数を減らす配慮があるかを確認したりしてみましょう。

透析室・透析クリニック

透析に関する看護は、穿刺・バイタル測定・抜針・生活指導というように処置の流れと種類が決まっています。また、腎臓内科・泌尿器科領域の疾患を看ることも明確になっており、復職に向けて処置や知識の準備がしやすいでしょう。透析看護は専門性が高いため、透析看護の経験がない方であれば勤務しながら新しいスキルを学べるという利点もあります。勤務形態の面でも夜勤がなく、日曜休みの施設がほとんどのため、ライフスタイルを維持しやすい職場です。

求人にブランク歓迎と書かれている職場

募集の時点で「ブランク歓迎」「ブランク可」などと書かれている施設は、ブランクのある看護師に対するフォロー体制や教育体制が整っていたり、ブランクのある看護師を採用した実績があったりする施設です。ブランクのある看護師は現場経験や知識があるため、新人看護師ほどの教育が必要ないとされ、中には新卒よりブランクのある看護師を採用したいという施設もあります。「ブランク歓迎」の表記がある求人を見つけた際には、積極的に選択肢の一つに入れ、応募を検討してもよいでしょう。

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ブランクのある看護師に向けて行われている取り組み

ブランクのある看護師が入職するにあたって、受け入れる施設側もさまざまな取り組みを行って不安なく仕事を続けてもらえるよう工夫しています。ここでは、施設側の取り組みについて紹介します。

プリセプター制度

プリセプター制度とは、知識やスキルが未熟な看護師に教育担当の看護師(プリセプター)をつけて、業務内で指導を行う制度です。新人看護師の教育でよく用いられる手法ですが、ブランクのある看護師に実施している施設もあります。プリセプター制度では、プリセプターとペアで仕事にあたるので、わからないことや聞きたいことがある際にすぐに確認でき、安心して仕事に取り組めるでしょう。仕事についての不安や悩みを相談しやすいという特徴もあります。

子育て支援制度・院内託児所の利用

医療施設の中には、院内託児所を所有している施設や託児所と連携している施設があります。早朝や夜間の預かりに対応している保育所もあるため、子育て中の方でも働きやすく、何かあってもすぐに迎えに行けるのがメリットです。
厚生労働省「令和2(2020)年医療医療機関(静態・動態)調査(確定数)・病院報告の概況―医療施設調査」によると、院内保育を実施している医療機関は2020年10月1日現在で3,635施設あり、調査対象の8,238施設の44.1%にのぼっています。うち夜間保育を行っている施設は1,897施設でした。
また、子育て中の看護師に対し、業務軽減や時短勤務の適用、時間外・夜間勤務の免除などさまざまな支援制度を設けている施設もあります。入職後にどのような制度が使えるのか、施設側に確認してみるのもよいでしょう。

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看護師はブランクがあっても働きやすい制度や職場がある

  • ブランクのある看護師の復職は自己学習やナースセンターの活用で準備を進めよう
  • ナースセンターではブランクのある看護師に向けて求人紹介や研修などを行っている
  • ブランクのある看護師の復職には無床のクリニックや健診センターなどがおすすめ
  • ブランクのある看護師向けに教育制度や子育て支援制度を整えている施設もある

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