転職ガイド

面接の基本マナー|好印象を与えるコツとは?

a year ago

医療や介護、福祉分野で転職活動を進めている方の中には、面接で適切に対応できるか不安を感じるという方もいるでしょう。
この記事では、面接時のマナーや面接官に好印象を与える秘訣について紹介します。
また、面接の流れや受ける際の注意点、服装・身だしなみのマナーについても解説!
面接時の適切な行動や振る舞い方を把握して、面接を成功させましょう。

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面接の基本マナー

応募書類を送付し、書類選考を通過したあとの関門となるのが面接です。新型コロナウイルスの影響でオンライン面接を実施する職場も増えましたが、この記事では対面による面接の基本マナーについてご紹介します。

面接は、自分をアピールする場であり、将来一緒に働く可能性のある面接官に対して、自分がどのような人物であるかを伝える場です。具体的な面接の流れに沿って、それぞれのステップごとに守りたいマナーのポイントを解説します。

訪問・受け付けでのマナー

面接は、指定された時間と会場に赴くことから始まります。会場には時間に余裕を持って向かい、指定された時間の10分前に到着して受付をしましょう。受付では「本日〇時〇分に採用面接のお約束をしております〇〇と申します。ご担当の〇〇さまにお取り次ぎいただけますでしょうか」などと、自分と担当者の名前を伝えます。

社会人として遅刻は厳禁です。自身の次にもほかの応募者の面接があったり、多くの人が関わっていたりするため、遅れると多数の人に迷惑をかけることになります。やむを得ない事情で遅刻してしまう場合は、遅れることが分かった時点で、速やかに志望先の職場に連絡をして謝意を伝えるのがマナーです。

もし、面接会場が不慣れな場所にあったり、乗り慣れていない交通機関を利用したりする場合は、同じ時間帯に一度下見をしておき、場所はどこか、どれくらいの時間がかかるのかを把握しておくと、心に余裕をもって行動できます。

当日、エントランスやエレベーターなどで、応募先のスタッフに出会った場合は、軽く会釈をするように心がけましょう。

控室でのマナー

受け付けが済むと、面接が始まるまで控室に案内されることもあります。会場に着いたときから面接は始まっているといっても過言ではないため、控室での言動にも気を付けましょう。控室に複数の応募者がいても、原則としては会話を慎み、自分が呼ばれるのを静かに待ちます。

席に着いたら応募書類のコピーを見返したり、資料を読んだりする程度に留め、キョロキョロと周りを見回したりするようなことは慎みましょう。スマートフォンは、受付の前か、この時点で電源を切っておくのがおすすめです。

入室時のマナー

自分の名前が呼ばれて面接の順番が回ってきたら、指示に従って面接室に入室します。

ドアを3回ノックし、「どうぞお入りください」という案内が聞こえてきたら中へ入ります。その際、「失礼いたします」と口にしてから、ドアを開けましょう。

面接室に入ったら、立ったまま「〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」などと元気な声で一礼します。その後、面接官に背中を向けないようにドアに向かって斜めに立ち、静かにドアを閉めましょう。

無言のままで入室したり、覇気のない声で挨拶したりすると、マナーのない人、コミュニケーションを取るのが上手ではない人と思われ、面接官の心証を悪くしてしまう可能性があります。
面接においてどのような第一印象を与えるかは重要なので、表情や声の大きさ、トーンは特に意識しましょう。

面接での座り方のマナー

面接官や係の人から「どうぞお座りください」と着席を促されたら、「失礼します」と言ってバッグやコートなどを椅子の横に置いてから席に着くようにします。

面接官が後から入室するケースもありますが、その場合はいったん立ってから、面接官に自己紹介と挨拶をして、再び「どうぞお座りください」と言われてから座りましょう。

着席を促されていないのに、勝手に椅子に座ってしまうのはマナー違反です。相手のことを考えない非常識な人だと思われてしまう場合もあるため、気を付けましょう。

面接中のマナー

面接中の面接官は応募者の志望動機や、これまでの職務経験など、会話の内容のみをチェックしているのではありません。仕草や姿勢、視線、口調や言葉遣いなどにも気を配り、自院や自施設で働くスタッフとしてふさわしい人間性があるか、適性があるのかどうかを総合的に判断しています。

話し方のコツは、聞かれたことに対して簡潔に答えること。結論から話して、その理由をいくつか挙げるなどすると、面接官にも要点が伝わりやすく、理解してもらえるでしょう。「立て板に水」というように流暢に話す必要はありませんが、口下手であっても真摯に話す姿勢が大事です。

また会話中はうつむいたり、面接官から視線をそらしたりすると、自信がないという印象を与えがちです。話をする際は、面接官の目を見て、複数の面接官がいる場合は、質問された人、話をしている人に視線を向けるとよいでしょう。

そのほか、適切な敬語が使えない、聞かれたことに対して的外れな回答をする、面接官の話を聞かずにしゃべりすぎるといったケースもマナー違反だと思われてしまいます。緊張していても、挙動不審な態度や落ち着きのない様子は見せず、堂々と話しましょう。

退出時のマナー

一通り面接が終わったら、退出します。退出時は面接が終わった気の緩みから、つい適切なマナーを忘れがちですが、最後まで気を抜かないことが大切です。退出は次のステップを踏んで行うようにしましょう。

まずは椅子の横に立ち「本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました」と謝意を伝えて一礼します。次にバッグやコートを手に持ち、ドアの前まで進みます。

ドアの前で改めて「失礼いたします」と一礼して、ドアを開けて退室します。その際、ドアは静かに閉めるように気を配りましょう。

挨拶もお辞儀もせず、退室するのはマナー違反です。面接官は最後までチェックしていますので、忘れないようにしましょう。

面接終了後のマナー

面接室を出て、会場を後にする際に、いきなりスマートフォンを取り出してSNSをチェックしたり、大きな声で電話をかけたりするのはNGです。関係者と思われる人がいれば、会釈をして会場を出るようにしましょう。

面接の最初から最後まで、どこで誰が応募者のことを見ているかは分かりません。帰宅するまで気を抜かずに行動することが大切です。

また採用担当者には、面接の機会を設けてもらったことに対するお礼のメールを当日中に送信すると、やる気や志望度の高さをアピールすることにつながります。第一志望の応募先にはできるだけお礼のメールを送ることをおすすめします。

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面接における身だしなみのマナー

「人の第一印象は3秒でほぼ決まる」とよくいわれます。また、心理学の「メラビアンの法則」というのもあります。人と人がコミュニケーションする際、言語情報が7%、聴覚情報が38%なのに対し、視覚情報は55%も関わっていると心理学者のアルバート・メラビアンが提唱しました。視覚から入ってくる情報である身だしなみが人の第一印象に与える影響は大きいのです。そこでこの項では、面接時における服装、髪型、身に着ける靴やバッグなどのマナーについて詳しく解説いたします。

服装のマナー

面接は、ビジネスパーソン同士が初めて会うフォーマルな場ともいえます。相手に失礼のない服装で臨むのがマナーです。

男性は、濃紺かダークグレーの無地のスーツに、白のワイシャツが無難です。ネクタイはスーツに合った派手すぎない無地や小紋、ストライプの柄を選びましょう。

女性も、濃紺やグレーの無地のテーラードスーツが基本です。シャツやブラウスは白や淡いパステルの色を選ぶと良いでしょう。ただし、大きく胸元が開いたものや透ける生地のものは避けるべきです。スカートを履く場合は、ナチュラルカラーのストッキングを着用するようにしましょう。

いずれにしても大切にしたいのは清潔感です。しわが寄っていたり染みが付いていたりする服はNGです。特に医療、介護、福祉関連の仕事は清潔感が必要とされる分野ですので、できればクリーニングに出した直後のスーツやワイシャツ、ブラウスを身に着けるようにしましょう。

髪型のマナー

髪型も、面接時に注意を払いたい身だしなみの一つです。医療、介護、福祉関連の仕事は人と接する機会の多い仕事ですので、男女ともに極端なヘアカラーは避けるのが無難です。

男性の場合は、前髪が目にかからず、耳が出るような髪型が望ましいでしょう。過度なスタイリングは避けるべきですが、ジェルやワックスなどで髪をまとめておくのがおすすめです。

女性の場合も、前髪が目にかかるような髪型になると暗い印象を与えてしまう可能性があります。髪の長さが肩より長い場合は、束ねておくことをおすすめします。化粧は派手になりすぎないよう、明るい表情に見える程度の化粧を心がけましょう。

また、清潔感を意識して、フケや寝ぐせ、強い臭いがないかチェックすることも大切です。普段からヘアケアに注意を払っておくと良いでしょう。

靴やカバンのマナー

靴は男性なら、黒のビジネスシューズ、女性の場合は黒のパンプスが基本です。ヒールは5~7㎝ほどの高さのものがきれいに見えます。

男女ともに、カバンは、黒、濃紺、ブラウンなどスーツの色に合ったもので、A4サイズの書類が入るハンドルが付いたものを選ぶようにしましょう。応募先の職場にもよりますが、リュックやトートバッグはカジュアルに見えるので避けたほうが無難。床に置いたときに自立するものが機能的です。

腕時計は華美なデザインのものは避け、アクセサリーも基本的には結婚指輪以外は外しておいたほうが無難です。

持ち物のマナー

面接に向かうとき、最低限必要なもの、あれば便利なものを紹介します。

必要なもの

  • A4サイズの書類が入るカバン・バッグ類
  • 履歴書・職務経歴書など指定された書類
  • メモを取るための筆記用具やメモ帳
  • 地図の確認や連絡用に欠かせないスマートフォン
  • 腕時計
  • 現金やカードが入った財布
  • ハンカチ・ティッシュペーパー

そのほか、印鑑など持参するように指定されたものがあれば忘れないようにしましょう。

また、2023年3月現在、新型コロナウイルス対策のマスク着用は個人の判断に委ねられましたが、医療、介護、福祉の現場では、マスクの着用を推奨する職場も多くあります。面接時にマスクの着脱に関して指示がない場合は、「マスクは外したほうがよろしいでしょうか」などと聞いてみると良いでしょう。

あれば便利なもの

  • モバイルバッテリー
  • 予備のストッキング
  • 身だしなみを整えるための手鏡やヘアブラシ、化粧道具
  • 持病薬
  • 身分証明書
  • 天候の急変に備えての折り畳み傘

これらは必須ではありませんが、状況や必要度に応じて持参するとよいでしょう。

いずれにしろ、面接もビジネスの場であることを意識し、持ち物に関してもキャラクターグッズや大きなロゴが入っているものは使用しないほうが良いでしょう。

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基本マナーを押さえて面接を成功させよう

  • 面接では、基本的なマナーが守れる社会人であることをアピールしましょう。
  • 面接では受け付けから面接会場を後にするまで、気を緩めないようにしましょう。
  • 服装、髪型などのマナーを押さえて、清潔感のある身だしなみで面接に臨みましょう。

ここまで、面接の基本的なマナーを紹介してきました。医療、介護、福祉の仕事に転職を考えている人は、この記事を参考にして面接を成功させましょう。

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