まとめ

利用者や介助者のニーズを叶え、医療・介護の現場に貢献する企業

介護職・ヘルパー正看護師8 months ago

病気や高齢化により、心身の介助を必要とする人はたくさんいます。超高齢社会に突入している日本の医療・介護の現場では、日々さまざまな課題と直面しているのが実情です。
そこで本記事では、課題解決に向けて製品開発に取り組む2つの企業に注目。医療・介護分野で欠かせない歩行支援ツールと、看護師やヘルパーの手技力アップに欠かせない喀痰吸引・栄養注入・穿刺のシミュレータ製品についての紹介です。利用者や患者、介助者のニーズに寄り添い誕生したこれらの製品は、多くの現場で活用されています。ぜひ参考にしてみてください。

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リーフ株式会社

リーフ株式会社は、医療・介護分野を中心とした機器やシステムの開発、製造、販売を手掛けている企業です。社会の課題と向き合い、世の中の役に立つ製品づくりに注力しています。

同社はこれまで他社企業との共同開発や研究を通じ、「球体駆動」「人に優しいインターフェース」「ユニークなセンシング」「機械学習」「コンピューター制御」という5つの要素技術を磨いてきました。本記事では、これらの技術を駆使して誕生した製品の一部をご紹介します。

「ベッド搬送アシストロボット」

ベッド搬送アシストロボットは、大成建設株式会社と同社との共同開発により製品化されたアシスト装置です。

実際のところ、医療用のベッドの総重量はなんと200~350kgもあり、移動させるのにかなりの体力と時間を要します。そのため、病院や介護施設などでは、スタッフ2名がかりで搬送している場合が多いでしょう。
しかし、同製品はたった1人の力だけで楽に移動できるのが最大の特長。方向転換も自由自在なので、必要最低限の力だけでベッド移動を行うことが可能です。搬送時におけるスタッフの身体的負担の軽減を図れるだけでなく、業務効率化にもつながる画期的な製品といえます。

6つの特徴

ベッド搬送アシストロボットは、以下6つの特徴を備えています。

1.ベッドフレームからはみ出さない装置形状・寸法を実現
2.独自の動力機構により搬送時の軌道安定性を確保
3.スロープの移動でも安全・容易に搬送が可能
4.タッチパネルで3種類の走行モードを簡単に切り替え可能
5.あらゆる搬送状況を想定して複数の安全機構を装備
6.型式の異なる医療用ベッドでも治具の変更で装着が可能

ベッド本体をどの方向にも自由自在に動かせる秘密は、力センサーが360°感知する仕組みにあります。小回りがきくだけでなく、ベッドフレームからはみ出さないよう設計されているため、さまざまな規模の施設で導入を検討できるでしょう。
また、ベッドフレームの下部に収まるコンパクトサイズにより、病室の出入り口やエレベーターへの搬送時にもスムーズな移動が可能です。傾斜も自動感知するため、勾配のある場所でも安全に搬送できます。さらに、タッチパネルで直感的に操作できるのもスタッフにとってうれしいポイントです。

病院内では特にさまざまな状況変化がともないます。そのあらゆる状況を想定した安全機構が装備されているので、患者さんにも十分に目を配れることでしょう。

セラピストの介助負荷を軽減する「歩行リハビリテーション支援ツールTree(ツリー)」

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▲画像提供:リーフ株式会社


Tree(ツリー)は、リハビリテーションの現場での活用が期待されている歩行リハビリテーション支援ツールです。同社のロボット技術と、研究機関や医療機関、大学、行政との多様な連携によって製品化が実現されました。

同製品の特長は、以下3つの課題を解決できる点です。

・歩行練習の効率アップ
・セラピストの介助負荷軽減
・片手歩行練習をサポート

同製品は、脳血管障害による片麻痺や下肢の関節疾患がある方など、歩行練習を必要とする利用者向けであると同時に、介助者のニーズにも寄り添って開発されたものです。

注目すべき点として、まず操作性に優れていることが挙げられます。グリップを握るだけというとてもシンプルな動作のみで動かすことが可能です。また、利用者一人ひとりの状況に合った練習モードを設定できたり、映像と音声ガイドで歩行をサポートできたりといった利用者目線のポイントも詰まっています。さらに、介助する側の目線として、サポートに専念できるように無線リモコン操作の機能が付いていること、歩行データの記録や共有ができることも同製品の魅力ポイントです。
使用者は歩く喜びを感じられ、介助者は負担軽減を実感できる支援ツールTree(ツリー)。導入後には、これまでにない新しい歩行リハビリテーションを体験できるでしょう。

歩行を数値化し、見える化できる「歩容測定ツールAM Unit」

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▲画像提供:リーフ株式会社


通常は歩行を計測するための歩行計などを用いますが、ウエストに機器を取り付ける必要があるなど、利用者によっては身体的な負担となる場合もあります。そのような課題を解決するために開発されたのが「歩容測定ツールAM Unit」です。身体への装着なしで歩行測定を行える新たな製品として注目を集めています。

同製品の特長は、測定エリア内を歩行するだけで、歩数や歩幅(左右)、速度、距離、時間、重複歩距離など細かな項目を自動で測定し、数値化できることです。また、過去3回までの値との比較や各目標値のグラフ表示など、結果表や評価表による見える化を行うこともできます。

製品は約3.5kgと比較的軽めで、持ち運びに便利なサイズです。外観デザインはコンパクトに見えるトライアングルフォルムを採用。全体的に丸みを帯びたデザイン性により、利用時にはいつも安心感を得られることでしょう。

■詳細情報
リーフ株式会社

株式会社ナースあい

医療・介護の現場に必要とされる製品開発に取り組む株式会社ナースあい。同社では、現場で活躍する看護師や介護士向けに、喀痰吸引や経管栄養注入時の一助となる製品を多数手掛けています。

喀痰吸引や経管栄養注入は本来、医療従事者のみが実施可能とされる手技です。しかし、例外として一定の条件の下であれば、ヘルパーや患者家族などが対応できるとされています。しかし、医行為であるため、高度なスキルを求められることが大きな課題でもあります。
そこで、同社では喀痰吸引や経管栄養注入のシミュレーションを行える製品を開発。今回は、「メディトレくん®Ⅱ」「注トレくん®Ⅲ」というアイデア満載の2つの製品をご紹介します。

何度も繰り返し練習できる喀痰吸引・栄養注入シミュレータ「メディトレくん®Ⅱ」

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▲画像提供:株式会社ナースあい


本来は医行為とされる喀痰吸引・経管栄養注入。一定の研修を受けた介護士やヘルパーなどは取り扱うことができますが、喀痰吸引は特に危険を伴う手技でもあります。喀痰吸引は実施範囲が定められており、「咽頭の手前までを限度とする」という規定に基づいて行わなくてはいけません。
そこで、必要となってくるのが職員自身のスキル向上です。

その一助となる製品として開発されたのが、喀痰吸引・栄養注入シミュレータ「メディトレくん®Ⅱ」。納得のいくスキルを身につけられるまで何度でも繰り返し練習できることが最大の特長です。
同製品は看護学校や介護系専門学校など、多くの教育現場で使用されています。実務者研修のカリキュラムに対応している内容も含まれており、改めて学び直す機会にもなるでしょう。また、細部にまでこだわった造りにより、「気管内吸引は10cm まで!」を体感できるほか、緊急時に使うアンビューバックや人工呼吸器接続など、実践を想定した練習を行えます。

シミュレーションできる手技は、気管内吸引・鼻腔吸引・口腔吸引・経管栄養注入です。
同製品を通じて、身体のしくみを視覚的に理解できることも大きな魅力といえます。

ご利用者さまの声

「メディトレくん®Ⅱ」を利用している看護・介護の現場から届いた声をご紹介します。

・解剖がわかってチューブを入れることができた(2級ヘルパー)
・気管カニューレの構造と固定の状態を理解できた(介護福祉士歴2年)
・吸引指導のときに説明がとてもしやすかった(吸引指導看護師歴25年)
・軽くてコンパクトなので実地研修にも使いやすい(訪問看護師歴11年)

多くの医療・介護の現場で活用されている同製品。在宅ケアの現場からも「メディトレくんのおかげで在宅介護の望みを叶えることができた」と喜びの声が届いています。

2003年以降推進されている地域包括ケアシステムの取り組みにより、住み慣れた自宅での介護需要も高まると予想されています。介護需要にともない、同製品の導入を検討する現場も増えてくることでしょう。

末梢静脈注射の練習用教材「注トレくん®Ⅲ」

同製品は、看護学生や新人ナース向けの練習用教材として開発された末梢静脈注射シミュレータです。

穿刺練習の際には、目的やスキルに合わせて透明版とベージュ版の2種類から選べる仕様となっています。透明版は模擬血管の走行を目視確認できるため、経験が浅い看護師にピッタリ。ベージュ版は人肌の色を再現しているため、より実践に近い肌感で練習を行えます。
また、模擬血管は太さだけでなく、蛇行や直線などの形状、血管壁の厚さや柔らかさといった人によって異なる血管の構造もリアルに再現。血管の深度も感知できるため、さまざまなバージョンの穿刺練習を行うことが可能です。

穿刺練習のほかに、模擬点滴受水バッグを使った点滴・静脈注射の練習もでき、穿刺から固定、抜去までの一連の流れをシミュレーションできます。同製品は一人での練習はもちろん、人体に直接設置して二人で練習を行うことも可能。二人練習では、声掛けや作業時の姿勢など細かな部分の流れも確認できるため、より実践に近い練習を行えます。患者さんとのコミュニケーションの取り方に悩む看護師の練習にも最適です。

現場での実践を重視した本格派シミュレータ「注トレくん®シニア」

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▲画像提供:株式会社ナースあい


年齢とともに血管壁の弾力性が低下し、血管は硬くなるといわれています。そのため、高齢者への穿刺は難しいと感じる看護師も多いことでしょう。
駆血後に、怒張した血管が逃げてしまうケースもよく見られ、さらなる穿刺の手技が求められる場面もあります。また、血管が確認できないケースもあり、高齢者への静脈注射の難易度は高いようです。

そこで、高齢者への穿刺も躊躇することなく対応したい、という看護師におすすめなのが「注トレくん®シニア」。特長は、独自に開発した網状血管工法で模擬血管の怒張を再現している点です。
また、人体解剖学を参考にして模擬血管を配置していることもポイントの一つ。実践に近い状況下で、本格的な末梢静脈注射のシミュレーションを行うことができます。

同製品は、現役の看護師監修のもと、復職看護師やIVナース研修の活用を想定して開発された練習用教材です。失敗を確認しながら成功体験を積めるため、手技に不安のある看護師やスキルアップを目指す看護師にとって最適な教材といえるでしょう。

※「メディトレくん®」「注トレくん®」は、株式会社ナースあいの登録商標です。

■詳細情報
株式会社ナースあい

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