まとめ

革新的な技術で医療従事者や患者さま・利用者さまを支援する組織

正看護師介護職・ヘルパー6 months ago

医療・介護分野の技術は日々進歩しており、医療機関専用のスマートフォンやストーマケアを支援するアプリ、舌圧トレーニング機器など、革新的な技術を用いた製品やサービスが続々と誕生しています。
本記事では、そんな製品・サービスを提供している組織を紹介します。本記事を読んで、ぜひ現場で活用してみてはいかがでしょうか。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

株式会社フロンティア・フィールド

株式会社フロンティア・フィールドは、ICT基盤の構築で医療現場のDX化を支援しているベンチャー企業です。医療従事者はもちろん、すべての人々が幸せになる世界の実現を目指し、ITの力で医療現場の業務効率化や働き方改革を推進するサービスの開発・提供を行っています。

記事スクショ
▲画像提供:株式会社フロンティア・フィールド


PHSのお悩みをスマートフォンで解決「日病モバイル」

日病モバイルは、同社と日本病院会、日本病院共済会が共同開発した、医療機関専用のスマートフォンです。

これまで、病院などの医療機関における連絡手段はPHSが主流でした。しかし、2021年にPHSの公衆網が停波、2022年11月にはスプリアス規格の改正に伴い、旧規格のPHSは使用できなくなっています。
同サービスは、PHSに変わる新たな連絡手段として2020年に誕生しました。端末と回線、アプリケーションをまとめて提供しているほか、専用回線を介して通信を行うため、コストカットとセキュアな環境を実現できます。
職員全員にIDとパスワードを付与することにより、職員間で端末を共有して利用可能。端末・回線にかかる費用負担をカットできることがポイントです。全ての端末を一画面で管理できるため、不慮の紛失時も遠隔でロックできます。
また、携帯電話回線が使えることも特徴の一つ。訪問看護先などから連絡ができるほか、ビデオ通話などで院外からカンファレンスに参加できるなど、PHSでは実現できないスマートフォンならではの機能も兼ね備えています。

同サービスを利用することで、これまで以上に業務効率化が進み、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。ひいては、看護師として業務に集中しやすくなることが期待されます。

記事スクショ

▲画像提供:株式会社フロンティア・フィールド


「日病モバイル」8つの機能

1.ログイン管理機能
利用者全員にIDを発行することで、スタッフ間での端末共有を可能にしています。

2.ナースコール連携
病院でシェアを占めるマルチナースコールメーカーに対応。通信キャリアの電波で鳴動するため、電波の心配をせずに利用できます。

3.チャット機能
テキストと写真で、迅速かつ確実な情報伝達が可能です。グループチャットで複数人と同時にコミュニケーションが取れるほか、既読表示で相手の状況も把握できます。

4.カメラ機能
管理者が設定したメンバーのみに共有されます。データは専用サーバー内のフォルダに保存。フォルダへのアクセス権は管理者側で設定可能です。

5.エマージェンシーコール
スタッフの安全を確保するエマージェンシー機能を標準搭載。予め登録したグループへ一斉に発報できるほか、通報を受けた端末で現場の様子を音声で確認できます(通話不可)。
ログの閲覧や録音データの聴取も可能です。

6.モバイル端末管理
モバイル端末管理(MDM)より、紛失時遠隔ロックやアプリDL規制、セキュリティ管理など、管理者側にて一括で操作できます。

■以下の機能はオプションです
7.ビデオ通話カンファレンス機能
院内外問わず、閉域網を解したセキュアな環境でビデオ通話が可能。最大10名まで参加できます。

8.電子カルテ連携
同サービスの端末上で「MegaOakアシストらくらく看護師さん」と「Newtonsモバイル」が利用できます。院内・院外問わずどこからでも電子カルテにアクセスし、バイタルデータ等の記録の閲覧入力が可能。らくらく看護師さん専用端末とPHSの2台持ちが不要です。
※他の電子カルテメーカーとも連携協議中です

※「日病モバイル」は「株式会社日本病院共済会」および「一般社団法人 日本病院会」の登録商標です。

■詳細情報
株式会社フロンティア・フィールド
日病モバイル

越屋メディカルケア株式会社

石川県金沢市に本社がある越屋メディカルケア株式会社は、ストーマケア関連商品や圧迫ケア、ブレストケアなど、がん患者さまをトータルでサポートすることを目的とした製品・サービスを提供している企業です。
特に力を入れているのが、ストーマ関連製品、圧迫関連製品、スキンケア関連製品。同社では、保湿剤や洗浄剤、皮膚保護製品など多様なスキンケア製品を取り揃え、臨床スキンケアの質の向上に寄与しています。

記事スクショ
▲画像提供:越屋メディカルケア株式会社


「圧迫ケア(リンパ浮腫・静脈疾患)関連製品」

同社では、リンパ浮腫や静脈性浮腫をお持ちの患者さまが着用する弾性着衣(弾性スリーブ、弾性ストッキングなど)や弾性包帯、圧迫関連補助製品などを販売。多様なメーカー・ブランドの製品を取り扱い、個々の患者さまに最適な製品を提供しています。
また、圧迫療法製品の総合ショールームを東京営業所に設置。ショールームの設置は、国内では同社が初めてだそうです。ショールームでは、弾性スリーブや弾性ストッキング、スキンケア製品の販売を行っています。患者さまが安心して製品を利用できるよう、見学や相談、試着にも対応していることが特徴。身近に購入を迷っている患者さまがいらっしゃる方は、ショールームを紹介してみると良いかもしれません。
※患者さまのプライバシー保護のため、来店時は事前予約をお願いします

記事スクショ
▲画像提供:越屋メディカルケア株式会社


「ストーマ関連製品」

ストーマとは人工膀胱・人工肛門の総称で、新しく体の外に作られた排泄口です。
ストーマを持っている人のことを「オストメイト」と呼び、オストメイトの方はストーマに尿や便を受ける装具を装着しています。
日本オストミー協会が2008年3月に発表した「世界のオストメイト実態調査報告書」によると、国内では20万人以上のオストメイト人口の潜在数が推定されており、何らかのストーマ装具を使用している人は550人に1人存在すると報告しています。

ストーマ装具の使用には、ストーマ袋の固定ベルトやカバーなど、装具以外にもさまざまな用品が必要です。またストーマ袋は皮膚に直接装着するため、皮膚保護剤や装具の剥離剤なども必要となります。

同社では、ストーマ装具はもちろん、ストーマ用品アクセサリーやオストメイト専用便座、オストメイト専用下着など、オストメイトの方のためのストーマケア製品を取り扱っています。

医療従事者向けアプリ「Eナビストーマアプリ」

同社では、医療従事者向けのストーマケア情報支援アプリ「Eナビストーマ」を提供しています。同サービスは「ストーマケアに関わる医療従事者の方々を支援したい」という思いから誕生しました。
最近リニューアルが行われており、より見やすいデザインと分かりやすいカテゴリ表示に変更されています。

主な機能は以下の通りです。

  • アナトミカルチャート機能解剖図閲覧(術式別)
    アナトミカルチャートを使って術前の説明ができます。お絵描き機能や、オフライン時も閲覧可能になる「カタログ棚」の機能が使えます。
  • 動画コンテンツ
    解説付きの動画で学習できるコンテンツ。排泄経路変更術からストーマケアまで学習できます。
  • カタログ閲覧
    ストーマ製品やアクセサリーなどを閲覧できます。更新されるとアプリのプッシュ通知でお知らせが届くため、いち早く製品をチェックすることが可能です。
  • ガイドブック/情報誌閲覧
    ガイドブックや情報誌閲覧が閲覧できます。

ストーマやストーマケアについてより深く学習したい、ストーマ装具やアクセサリー製品をチェックしたいという看護師は、ぜひ同アプリのインストールを検討してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
越屋メディカルケア株式会社
Eナビストーマアプリ

株式会社ジェイ・エム・エス

株式会社ジェイ・エム・エスは、「医療現場を変えたい」と願った医師によって立ち上げられた会社です。依頼されたものを開発・製造するだけでなく、常に医療現場に寄り添い、患者さまや医療従事者の目線で課題を解決していくことをモットーとしています。製品開発においては、医療現場の声を参考にしながら隠れた課題を発見・改善していくプロセスを構築。また医療従事者向けセミナーで、開発により得られた知見を医療現場に還元しています。

同社は1970年頃から海外進出を果たしており、90カ国以上に製品を供給しています。東南アジアを中心とする世界各国に生産・営業拠点を設け、「現場ニーズに応じた製品開発・生産・供給」という指針のもと、現地で必要な医療機器を迅速に届ける体制を構築していることが特徴です。

「口から食べる」を支える

栄養や水分の摂取は、生物が生命を維持するために必要な行為です。そして人間の場合、脳の活性化や唾液の分泌の促進、胃腸の蠕動運動の誘発など、口から食べることで身体に多彩な変化が生じます。
また、食事は心を満たしたり、日々の活力を得るきっかけにもなるほか、食事を通じて人との交流や関係構築を図るなど、社会生活を営むために大切な行為でもあります。
厚生労働省の「2013年 国民健康・栄養調査概要|嚥下の状況」によると、70歳以上の約4人に一人は加齢による食べづらさを感じているそうです。口腔機能が低下すると栄養が偏りがちになり、免疫力の低下からフレイルを招く恐れがあります。

同社では、舌の力=舌圧(ぜつあつ)と飲み込む機能との関連に着目。大学の歯学部と協力し、舌圧を数値で示す舌圧測定器と、舌圧を鍛えるトレーニング用具を開発しました。

記事スクショ
▲画像提供:株式会社ジェイ・エム・エス


自主訓練用トレーニング用具「ペコぱんだ」

ペコぱんだは、嚥下(飲み込み)に必要となる舌圧を鍛えるためのトレーニング用具です。パンダの顔がトレーニング部となっており、舌で押しつぶすことで舌圧を強化できます。力を緩めると元の形に戻るので、連続でトレーニングすることが可能です。トレーニング部の硬さは6段階あり、最初は「軟らかめ」からスタートします(「軟らかめ」が難しい方は「極めて軟らかめ」からスタート)。
誤飲予防のため、持ち手部にある穴に指を入れて使用します。

舌圧トレーニング機器「ペコじーな」

記事スクショ

▲画像提供:株式会社ジェイ・エム・エス


舌圧トレーニング機器「ペコじーな」は、飲み込みに必要な舌の筋力を鍛えるトレーニングデバイスです。舌の筋力アップはもちろん、舌筋の持久力アップにも利用可能。表示画面に舌圧レベルとレベルサイン、舌圧トレーニングに適したペコぱんだのレベルが表示されるため、個々のレベルに合わせて無理なく舌圧を鍛えられます。

また、スマートフォンやタブレット機器とBluetoothで接続し、専用のアプリケーションソフトを使うと、ゲーム感覚で舌筋トレーニングが可能です。下駄飛ばしゲームで筋力アップを、釣りゲームで筋持久力を鍛えることができます。

お客さまの声

  • 介護予防事業の一環として活用中
    舌圧レベルが表示されるため、利用者さまにも変化が分かりやすく、前回との比較も簡単にできるため、利用者さまに理解・納得してもらいながら活用しています。
  • 口腔機能に問題意識を持つ利用者さまが増えた
    ペコじーなの活用を機に、口腔内の様子を鏡で確認したり、歯ブラシを持参して食後にケアしたりする利用者さまが増えました。
  • 舌筋運動の意欲向上につながった
    口腔内の衛生状態が悪く嚥下にも支障があった方が、ペコじーなで自身の口腔機能を知り、舌体操などの運動に意欲的に取り組まれるようになりました。
  • 食事形態の参考になった
    利用者さまの舌の力をペコじーなで確認することで、適切な柔らかさの食事を提供できるようになりました。
  • 利用者さまが口腔機能向上に意欲的になった
    しっかり歯磨きや義歯洗浄ができていない方、硬い食べ物が食べられない方も、ペコじーなで口腔機能向上への意識が芽生え、意欲的に口腔体操を行ってくれるようになりました。

舌筋・舌圧は目に見えないこともあり、意識しづらいため、トレーニングに消極的な利用者さまもいらっしゃるかもしれません。
自分の口腔状態を可視化できるペコぱんだとペコじーなを取り入れることで、利用者さまも意識してトレーニングに励めるようになるでしょう。

※「ペコぱんだ」および「ペコじーな」は株式会社ジェイ・エム・エスの登録商標です。

■詳細情報
株式会社ジェイ・エム・エス
ペコぱんだ
ペコじーな

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

関連記事

学びを深めたい看護師必見!スキルアップに最適な学習サポートを紹介

NEWまとめ

学びを深めたい看護師必見!スキルアップに最適な学習サポートを紹介

妊婦さんと赤ちゃんの命を救う遠隔分娩監視システムを開発する企業

NEWまとめ

妊婦さんと赤ちゃんの命を救う遠隔分娩監視システムを開発する企業

mikaruおすすめブログ紹介_vol.2

まとめ

mikaruおすすめブログ紹介_vol.2