お役立ち情報
利便性・実用性に優れた医療関連製品を提供する企業
25 days ago

医療用の製品やシステムを開発するためには多くの時間と労力を必要としますが、「患者のために」「現場のために」と熱い思いを抱き、自社独自の製品開発に取り組む企業も多いです。
本記事では、現場の声に寄り添いながら多様な医療ニーズに応える製品を提供する企業に注目し、日常生活や医療現場で役立つ製品を紹介します。これらの製品は、利用者や医療従事者の心の支えとなるだけでなく、自信を持って前に進むための力となることでしょう。
住商モンブラン株式会社
住商モンブラン株式会社は、1950年創業のユニフォームメーカーです。医療・介護分野をはじめ、飲食サービス・食品工場など多岐にわたる業界へ、白衣・ユニフォームを提供しています。
「白衣が人を絆ぐ」というスローガンのもと、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品を展開。さまざまな場面で働く人々が快適に過ごせるよう、着る人の立場に寄り添ったものづくりを大切にしています。また、住友商事グループの一員という強みを活かし、「即納体制」「品質保証」「商品開発」を柱とした独自のオペレーション体制を構築。企画から生産、販売まで一貫して手がけ、環境や社会への配慮、SDGsへの取り組みにも力を入れています。
元気をひきだす、笑顔をひろげるユニフォーム「ハロー!スクラブ」
近年、看護師をはじめとする医療従事者のユニフォームとして、スクラブが主流になりつつあります。動きやすさや清潔感といった機能性に加え、カラーバリエーションやデザイン性も求められるなか、住商モンブランの「ハロー!スクラブ」は、実用性とデザインのバランスを兼ね備えたユニフォームとして、さまざまな医療施設で採用されています。

軽やかなストレッチ素材で快適な着心地を実現し、身体のラインを強調しないスマートなシルエットが、動きやすさと美しさを両立。また、肩口スナップで着脱しやすく、前かがみの姿勢でも胸元がのぞかない安心のVネック設計です。そのほか、小物が整理しやすい内ポケットや、鍵や消毒液などを掛けられるウエストループも備えており、日常業務を快適にサポートします。
さらに「ハロー!スクラブ&パンツ」は、カーボンオフセット対象商品として、CO₂削減と子どもたちの命を守る「浄水フィルター」プロジェクトを支援。売上の一部が、清潔な水を必要とする地域への支援に役立てられています。環境保全や公衆衛生、子どもたちの命を守る取り組みに、ユニフォーム選びを通じて貢献できる点も同製品の魅力のひとつです。
20色のカラーバリエーション
「ハロー!スクラブ」の最大の特長は、シーンや気持ちに寄り添う全20色のカラー展開です。多彩な色使いにより、患者とのコミュニケーションの円滑化やチームの一体感の強化、日勤・夜勤の識別、季節に合わせたイメージチェンジなど、さまざまな現場ニーズに柔軟に対応します。
以下では、春夏秋冬それぞれのシーズンに合わせたカラーと、そのカラーが持つ印象や活用シーンについてご紹介します。

-
春カラー(フレッシュリーフ・サンライトイエロー・ウィステリアなど)
淡いパステルカラーがもたらすのは、安心感と親しみやすさ。患者の緊張を和らげ、信頼関係を築くきっかけとなります。 -
夏カラー(サンセットオレンジ・スカイブルー・ターコイズブルーなど)
ビビッドなビタミンカラーは、元気や活気のある印象。リハビリや外来など、エネルギーが求められる現場におすすめです。 -
秋カラー(グレープパープル・マロンブラウン・ギンコイエローなど)
落ち着きと温もりを感じさせるアースカラー。患者の不安を緩和し、リラックスできる環境をサポートします。 -
冬カラー(ワインレッド・スモーキーブラック・ミッドナイトブルーなど)
深みのあるシックなカラーが、安心感や信頼感を引き出し、堅実な印象を与えます。高い集中力が求められる現場にも適しています。
日々の業務に彩りを加え、快適に働ける環境をサポートするというコンセプトを持つ同製品。全20色の豊富なカラーバリエーションから、職場の雰囲気や個々のスタイルに合わせて選択する楽しみもあります。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
■詳細情報
住商モンブラン株式会社
ハロー!スクラブ
グランメイト株式会社
グランメイト株式会社は、「人間尊重」を大切にし、好奇心と想像力を活かして、医療と健康を支える多角的な事業を展開する総合商社です。医療機器の輸入・販売や病院・薬局の開業支援のほか、化粧品や医薬部外品の製造・販売にも注力。さらには、サプリメント開発やペット関連事業も展開しています。
平均寿命と健康寿命の差をなくすことを目標に、「医・食・運動」の観点から健康を支える製品とサービスを提供する同社。1999年の創業以来、医療業界との信頼関係を築き、人々の健康と幸福に貢献し続けています。
医療現場で生まれた新発想の保湿・保護剤「PureBarrier ピュアバリア(スキンケア肌保護ジェル)」

「シャント固定で肌がかゆくなる」「保湿するとテープ固定ができない」など、患者や医療従事者の悩みから開発された同社製品「PureBarrier ピュアバリア(スキンケア肌保護ジェル)」。2008年より富士フイルム株式会社と共同開発が進められ、2010年に販売をスタート。2013年からは「グランメイト」ブランドとして展開されています。
使い方はシンプルで、必要なところへ薄く塗布してなじませます。さらっとした質感で、塗布後もベタつきにくく、そのまま衣類やテープを重ねられるのが特長です。
医療現場から日常生活まで、同製品はさまざまなシーンで活用されています。
- 人工透析のチューブ固定部位やカフ型カテーテル周辺など、テープの繰り返し使用による肌への負担が気になる場面に
- 人工シャント肢やストーマ装着部位など、デリケートな皮膚の保護に
- 貼り薬や電極(ホルター心電図、生体モニターなど)の下地として
- ゴム手袋の装着時や手洗い・消毒による手荒れの予防ケアに
- マスクによる摩擦やかぶれの予防として
- サポーターやコルセット、スポーツテーピングの肌当たりが気になる部分に
肌にやさしい使い心地と機能性を兼ね備えた同製品。毎日のケアに無理なく取り入れられるでしょう。
3つの特徴

同製品の3つの特徴を紹介します。
-
セラミドによる保湿
角質層に存在するセラミドに着目し、アミノ酸系のセラミド類似成分を配合。肌のうるおいを保つよう働きかけ、乾燥しにくい肌環境をサポートします。 -
バリア膜による保護
温度に反応する高分子成分が、肌表面に薄いバリア膜を形成。外部刺激を受けにくい状態に整え、うるおいを保ちやすくします。また、テープなどを剥がす際の不快感の軽減を目指した設計もポイントです。 -
お肌に優しく、健やかに整える
無香料・無着色・パラベンフリー・弱酸性(pH6.2前後)。敏感肌の方にも配慮した配合で、8種の植物エキスが肌をやさしく整えます。
3つの特徴がある同製品。医療現場の声をもとに開発され、肌への負担をやわらげながら、保護ケアに寄与します。ぜひ、現場でのスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
※「ピュアバリア」はグランメイト株式会社の登録商標です。
■詳細情報
グランメイト株式会社
PureBarrier ピュアバリア(スキンケア肌保護ジェル)
クリエートメディック株式会社
クリエートメディック株式会社は、ディスポーザブル医療機器の開発・製造に尽力してきた企業です。数多くの製品を手掛けている同社。特に注力しているのは、シリコーン製カテーテルの開発・製造です。国内だけでなく、海外からも高い評価を得ており、超高齢社会を迎えた日本の医療にも貢献しています。

本記事で注目したのは、泌尿器系の留置導尿用製品「クリニーレッグバッグ」「クリニーレッグバッグ(NSタイプ)」です。利用者や医療従事者の一助となる製品についてご紹介します。
間欠的導尿と持続的導尿
カテーテルは、多くの医療現場で活用されている泌尿器科系製品の一つです。導尿を行う際に用いられるカテーテルは大きく分けて2種類あります。1つは自己導尿と呼ばれる間欠的導尿(清潔間欠自己導尿)。もう1つは膀胱内にカテーテルを留置して行う持続的導尿(膀胱留置カテーテル)です。
自己導尿では、膀胱に溜まった尿を自分自身で定期的に排出するため、尿路感染のリスクが低いのが特長。また、腎機能や膀胱機能の早期回復につながることもメリットとされています。自己導尿用のカテーテルには、再利用できるタイプと使い捨てタイプがあるのが一般的です。
一方、持続的導尿は、急性尿閉や慢性尿閉などの症状がある方、全身麻酔下で手術を受ける方など、自力で排尿できない場合に用いられる方法です。しかし、長期にわたってカテーテルを留置するのは尿路感染などのリスクを伴うことから、「困難な場合にのみ適用する」といったガイドラインが設けられています。
尿路感染症を発症しないためには、膀胱内に留置するカテーテルの管理が非常に重要です。また、カテーテルに接続して使用する排尿バッグの取り扱いにも気を配る必要があるでしょう。同社で開発・製造している採尿バッグにも、尿路感染を防ぐためのさまざまな工夫が施されています。
装着式集尿器「クリニーレッグバッグ」と「クリニーレッグバッグ(NSタイプ)」

採尿バッグの製品も手掛けている同社では、滅菌品と未滅菌品の2タイプの装着式収尿器を開発。尿量別に、350ml・500ml・750mlと3種類のサイズが展開されています。
「クリニーレッグバッグ」は、滅菌済で清潔に使えることが最大の特長。「クリニーレッグバッグ(NSタイプ)」は、追加販売された未滅菌タイプの製品です。両製品にはどちらもバッグ内にフィルムバルブが内蔵されており、尿の逆流を防ぐ構造になっています。排尿口に付いている排尿チューブは折り畳むことができ、衣服に触れずに使用できるだけでなく、コンパクトに収納することが可能です。
インレットチューブの長さは500mmあり、自身の好みに合わせてカットできる点にも注目。さらに、同製品1枚ごとに固定ベルトが付属しているので、毎回衛生的に使えることも魅力ポイントです。同社の装着式集尿器は、利用者や医療従事者に寄り添った機能性に優れた製品といえます。
■詳細情報
クリエートメディック株式会社
クリニーレッグバッグ
クリニーレッグバッグ(NSタイプ)
ペンギンシステム株式会社
1983年の創業以来、変わりゆく時代に合わせてソフトウェア・システム開発を行ってきたペンギンシステム株式会社。「世界がよりよくなるためのソフト開発」という創業当初の思いを胸に、新たな開発に挑戦し続けている企業です。
同社では主に、コンピュータ・ソフトウェア・システムの設計や開発、運用などの事業を展開しています。オーダーメイドの受託開発に対応しており、ユーザーのニーズに応じた柔軟なシステム構築を提供。そのほかに、医療向けシステム、スポーツ・体育向けソフトウェア、産業支援ソフトウェア関連の自社開発製品も手掛け、幅広い分野で貢献しています。
本記事では、医療向けシステムの一つとして開発された救急トレーニングシステム「救トレ®」に注目してご紹介します。救急の現場で臨機応変な対応力を身につけたい医療従事者の方は必見です。
救急・救命トレーニングシステム「救トレ®」

生体情報モニタシミュレータによる救急・救命トレーニングを行える「救トレ®」。実践的に学べるトレーニングシステムとして、多くの医療機関で活用されている製品です。
同製品はポータブル版とクラウド版が用意されています。特長は、パソコンやタブレット、スマートフォンなど身近な機器を使えるデバイスフリーな点。コストを掛けることなくすぐに実施できるのが魅力です。ポータブル版はネット環境がなくても使用できるため、病院や会場などでトレーニングを開催したいときに活用しやすいでしょう。クラウド版はインターネット環境が整っていれば遠隔地での開催も可能。オンライン会議システムを併用することで、気軽にリモートトレーニングを実施できます。
離れていてもトレーニングを行えることにより、ユーザーのニーズは日本国内にとどまらず、モンゴルやマレーシア、アイルランドなど海外まで広がり続けています。同製品が広く活用されるようになれば、世界中のさまざまな国で救命率が向上するかもしれません。
「救トレ®」のこだわりやポイント

同製品は、複数の医師とともに「現場のために」との思いで開発を進めてきました。細かな部分に至るまで詰め込まれたこだわりにより、臨場感のあるリアルな現場を再現。バイタル画面のリアルな表現や、多数のシーンが組み込まれたシナリオ機能、直感的に操作しやすいシンプル仕様など、トレーニングに最適なシステムが導入されています。
また、音をリアルに表現している点もポイントです。救急車のサイレンやナースコール、電話、赤ちゃんの泣き声などさまざまな音が出るので、現場の雰囲気を体感しながら、状況に合った対応をシミュレーションすることもできます。実際に同製品を利用した病院では、母体救命というシナリオトレーニングに活用したそうです。「リアルで臨場感のあるトレーニングを実感できた」と話しています。
臨機応変な対応が求められる救急の現場では、事前にシミュレーションしておくことが重要になってきます。いざというときに迅速な救命活動が行えるように、同製品の活用を検討してみてはいかがでしょうか。今後も新たな機能が追加される予定の「救トレ®」。医療現場ではさらに活用の幅が広がることが期待されます。
※救急・救命トレーニングシステム「救トレ®」は、ペンギンシステム株式会社の登録商標です。
■詳細情報
ペンギンシステム株式会社
救トレ®
三田理化メディカル株式会社
三田理化メディカル株式会社は、2014年9月に三田理化工業株式会社の海外部門の窓口として誕生しました。同社の技術を世界に発信する一方、独自に新たな医療機器の開発に注力しています。
主に、国内・海外市場向けの医療用機器・器具の販売や販路開拓、メンテナンス事業などを展開。また、臨床現場と市場のニーズに沿うような商品開発や医療現場での課題解決の提案など、医工連携推進活動にも積極的です。
医療現場のニーズを汲み取り、独自の視点によるアイデアと工夫を創出している同社。本記事で取り上げるのは、多くの看護師の悩みを解消してくれる「採血静注練習キット sensitiv®Ⅳ」と「採血検査用 やわらか湯たんぽ」という製品です。
感覚や感触をリアルに体験「採血静注練習キット sensitiv®Ⅳ」

看護師のなかには、「採血が上手くできない」という悩みを抱えた方も多いことでしょう。しかし、実際に人を対象とした穿刺練習を行うのには限界があります。そこで、採血の練習をしたい看護師におすすめなのが同社が販売している「採血静注練習キット sensitiv®Ⅳ」です。
同製品は、人の腕に見立てた練習用キット。腕に装着して使用するシンプルな作りが特長です。実際の肌や血管をリアルな感触で再現しているため、より実践に近い感覚・感触で採血の練習を行えます。
模擬血管は、一般的な静脈血採血で行われる尺側皮静脈・肘正中皮静脈・橈側皮静脈を見立てて、3ヶ所を一度にセッティングできる仕様です。走行の難易度を上げて採血にチャレンジしたい場合にも対応できます。模擬血管では、駆血帯の締め具合による怒張状態の感覚や、怒張状態で穿刺するときの「ブチッ」と刺さるリアルな感触(手応え)も体験可能。また、同時に採血手順や声掛け手順なども学べます。さらに、模擬血管の中に針先が入ると逆血する仕組みによって留置針の練習を行える、といったさまざまな手技を磨くことも可能です。
血管のタイプ別では特に、「皮下脂肪が多くて血管が探しづらい」といった声が多くの看護師から挙がります。皮下脂肪が多い方の場合、血管が把握しづらいため採血に時間がかかり、さらにそれがプレッシャーになってしまうそうです。そんなときには、同製品の3mmと5mmバージョンが用意されている模擬皮下脂肪カバーの利用がおすすめ。模擬皮下組織や模擬皮膚カバーからの交換は簡単に行えるため、いつでも練度に合わせて練習することができます。また、真空採血バッグは標準のほかに細い血管も用意されているので、小児向けの練習も可能です。
医療現場のリアルな声に応える同製品は、看護師をはじめ、医療従事者や復職を希望する看護師など多くの方の悩みを解消する手助けとなることでしょう。
指先の血行促進で採血をスムーズに!「採血検査用 やわらか湯たんぽ」

手が冷えている方の場合、血管が細くなって血流が鈍くなり、「採血を行いづらい」「採血に時間がかかる」とよくいわれます。冬場は特に寒さで手先が冷えている方が多いです。
そんなときに役立つのが、指先の血行を促進させる「採血検査用 やわらか湯たんぽ」。東京都健康長寿医療センターと埼玉医科大学病院の協力開発によって誕生した製品です。
スムーズに採血を行うためには、手先を温めるのが効果的だといわれています。同製品はその点に注目して開発されたアイデア製品。電気ポットで沸かしたお湯を専用の漏斗で入れ使用する、という非常にシンプルな作りが特長です。
お湯を入れたあとの使用時間は約4時間。低温火傷しない素材が採用されており、手洗いできて衛生面でも安心です。採血時の抵抗感を少なくするために、製品のカラーは発色の良いオレンジ色を採用。手先を片方ずつ入れるタイプの手袋型と、両手または片腕を通して使用できる筒型の2種類が展開されています。
手軽に使えて愛くるしい形状デザインの採血検査用 やわらか湯たんぽは、患者の笑顔を引き出すだけでなく、穿刺に対して消極的な気持ちの患者を肯定的な気分にも変えるようです。採血に苦手意識を持つ看護師も笑顔になることでしょう。
※「センシティブ」は株式会社ケー・シー・シー商会の登録商標です。
■詳細情報
三田理化メディカル株式会社
採血静注練習キット sensitiv®Ⅳ
採血検査用 やわらか湯たんぽ