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さまざまな方法で利用者さんとご家族に寄り添う組織

介護士の方の中には、「もっと利用者さまやご家族に喜んでもらえる、寄り添える活動がしたい」と考えている方もいらっしゃると思います。
本記事では、セラピー活動や啓発活動、製品の販売などで、利用者さまとご家族に寄り添う組織を紹介しています。興味のある方は、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。

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特定非営利活動法人若年認知症サポートセンター

特定非営利活動法人若年認知症サポートセンターは、若年認知症の本人とその家族を支援する組織です。ご本人と家族が尊厳を保ち、安心して生活できる社会を実現するために設立されました。若年認知症の啓発を行うとともに、ご本人と家族の支援を行う人材の育成、医療や福祉、行政などとのネットワーク構築、 若年認知症者専用のミニデイサービスの運営などを行っています。

若年認知症とは

若年認知症とは、65歳未満で発症した認知症の総称です。発症した年齢によって区分された概念でこのように呼ばれます。その原因となる疾患は様々で、「若年認知症」という病気があるわけではありません。医学的、あるいは社会的に高齢者の認知症と異なる独自の問題点が生じることが特徴です。
日本医療研究開発機構(AMED)の認知症研究開発事業では、2017年〜2019年に若年認知症の調査を実施しました。その結果、若年認知症有病率は50.9人(18歳〜64歳の人口10万人あたりの数)、総数は3万5,700人と推計されたそうです。
初期に性格変化や言葉が出にくいなどの症状が出るため、うつや精神的ストレス、更年期障害などと間違えられやすいことがあり、高齢者の認知症よりも高度な診断技術が求められます。また現役世代であることから、仕事が続けられず職を失うことによる経済的な問題や、子育てや親の介護といった家庭内の問題が生じる可能性があります。

同法人では、若年認知症を正しく理解してもらうための取り組みとして、講演会・フォーラムを開催したり、情報提供冊子を発行したりなどの活動を実施しています。
また、援助技術やノウハウの構築を目的とする若年認知症の調査・研究、家族会の立ち上げや家族会同士のネットワーク構築、支援者の育成などにも力を入れています。

若年認知症専門員認定研修について

「若年認知症専門員」認定研修は、同法人が認定する独自プログラムの研修制度。若年認知症ケアの実践的な知識とアセスメント、支援のスキルを身につけられることが特徴です。
医療、福祉、介護の専門職の方をはじめ、介護家族経験者や保育士、弁護士、医師などさまざまな職種の方が受講しており、開講12年で260人以上の若年認知症専門員を世に送り出しています。

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▲画像提供:特定非営利活動法人若年認知症サポートセンター


最新内容の講義と事例検討演習を通して、支援の情報収集やアセスメントの流れを学習できるほか、個人・地域の支援に求められる多様なレベルの連携、支援を構築できるようになることも期待できるプログラムです。

若年認知症専門員の活動事例

デイサービスで若年認知症の方を受け入れたことをきっかけに、「若年認知症についてもっと学びたい」と考えはじめたAさん。知人から若年認知症専門員認定研修を教えてもらい、研修の受講を決めたそうです。
受講を通じて新しい知識と仲間に出会えたことが、今のAさんの活動の根っこになっているのだとか。県より「若年性認知症サポートセンター」を受託してから、日々さまざまな相談が寄せられるそうですが、「専門員の仲間からのアドバイスを参考にしながら対応している」と話しています。

Bさんは、所属先の病院に開設された若年性認知症相談窓口にて、若年性認知症支援コーディネーターとして活動しています。仕事をしていくなかで「若年性認知症についてもっと専門的に学びたい」と思い、開設2年目に若年認知症専門員認定研修を受講したそうです。
Bさんの県では若年性認知症支援コーディネーターの配置が少ないうえ、相談件数も増えていることから、認知症地域支援推進員の方々とのつなぎの場を新たに設けたそう。「若年認知症の支援の現状を知ってもらうこと、一緒に支援に関わってもらうことで、ご本人とご家族にきめ細やかな対応ができるようにしたい」と話しています。

■詳細情報
特定非営利活動法人若年認知症サポートセンター

一般社団法人アニマルセラピーこころサポート協会

一般社団法人アニマルセラピーこころサポート協会は、社会生活の中で悩みや不安、孤立など多様な問題を抱える方々のメンタルサポートを目的に、アニマルセラピーの普及・実践を行っている組織です。2012年よりアニマルセラピーについて学びながら活動を行い、2017年4月に法人化されています。

同法人で行っているのは、セラピードッグによるアニマルセラピー。利用者さま本人はもちろん、そのご家族や医療、介護、教育現場の職員などにも目を向け、一人ひとりに合わせた最適なセラピーを提供しています。

「アニマルセラピー」とは

アニマルセラピーとは、動物とのふれあいによって人々の生活の質を高めることを目指すアプローチです。目的や活動場面によって、「動物介在活動(AAA)」「動物介在教育(AAE)」「動物介在療法(AAT)」の3つに区分されます。

アニマルセラピーで期待できる効果は以下の通りです。

  • リラックス、リハビリ、活動意欲の増加につながるといった身体的、生理的効果
  • 情緒の安定、素直な感情表現ができるなどの心理的効果
  • 社会との交流、会話の促進などの社会的効果
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アニマルセラピーの主な訪問先や効果について

■高齢者施設
主に動物介在活動を実施しています。
利用者さまの生活の質向上とリラックス効果が期待できるほか、「セラピードッグを撫でたい」「一緒に散歩したい」などの欲求がリハビリへの意欲を高め、日常生活動作の向上につながる事例が報告されています。また、動物のぬくもりを感じられることにより、周囲との会話がはずみ、表情が和らいで自然に笑顔になるという効果がみられるほか、昔の記憶を呼びおこす回想療法の効果も期待できるそうです。

■障がい者施設
精神障がい・知的障がいをお持ちの方々が、楽しく社会生活を送ったり社会復帰の足がかりになることを目的に活動しています。
「人との距離はなかなか縮まらないけれど、動物とはすぐに打ち解けられる」という方が多いそうで、セラピードッグと触れ合った結果「セラピードッグに会いに行きたい」という感情が湧き、引きこもり解消や対人恐怖の克服につながったという事例もあるそうです。

■医療現場
認知症やうつ病など、発達障がいなどの症状の緩和・改善に効果があるといわれており、「患者さまの生きる意欲を高めることにつながる」という報告もされているようです。同法人では、精神科デイケアやこどもクリニック、整形外科クリニックなどへ定期的に訪問しています。

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動物介在セラピストについて

セラピー活動を安全かつ効果的に行うには、アニマルセラピーに関する専門知識を身につける必要があります。
同法人では「動物介在セラピスト検定」を実施。1級と2級があり、セラピストとして活動したい方は、両方の検定に終了することで活動できるようになります。「活動はできないけど、アニマルセラピーについて勉強したい」という方は、2級のみの受講も可能です。

さまざまな効果が期待されているアニマルセラピー。医療・福祉の現場においても、アニマルセラピーへの注目が高まっているようです。
「看護師・介護士として知識の幅を広げたい」「患者さまや利用者さまが元気で笑顔になれる方法を探している」という方は、同法人をチェックしてみると良いでしょう。

■詳細情報
一般社団法人アニマルセラピーこころサポート協会

Arteryex株式会社

Arteryex株式会社は、医療・ヘルスケア領域に特化したシステムやアプリケーションを開発している会社です。

今は「人生100年時代」といわれていますが、国内における平均寿命と健康寿命の間は約10年の開きがあるそうで、いかに健康な時間を維持できるかが社会的な課題となっています。
同社では、各方面に断片的に存在する医療の高度化に必要なデータを、AI やブロックチェーンなど最新のテクノロジーを組み合わせて最大限に活用することで、最適な健康管理や医療の実現を目指しています。

医療従事者と患者さまをつなぐアプリ「支えるノート」

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▲画像提供:Arteryex株式会社


支えるノートは、患者さまのPHR(パーソナルヘルスレコード)や副作用情報等を把握できるシステムです。患者さまのスマートフォンと医療従事者専用の閲覧システムを連結することで、在宅時の健康状態を把握できます。

患者さま用のアプリケーションは、ゲーム感覚で入力できる点が魅力。毎日楽しく入力してもらうための工夫が施されています。
医療従事者側では、患者さまが入力した2週間分の副作用データを遠隔で閲覧できるほか、緩和ケア加算などの事務作業の効率化が可能です。データはセキュリティの国際規格であるISMSを保持している企業体制の元、厳重に保護されているため、閲覧範囲を安全に管理できます。

システムの導入はとても簡単。導入から開始まで3ステップで完了できます。また、利用開始当日から副作用や病状などの記録を登録・確認できるのもうれしいポイントといえるでしょう。

スマートフォンで自動データ化するアプリ「パシャっとカルテ」

パシャっとカルテは、お薬手帳や健康診断、血液検査など、健康にまつわるPHRデータをスマートフォンで撮影するだけでデータ化できるアプリです。
10年前に受けた健康診断の結果から尿検査・お薬手帳用QRコード読み取りにも対応しているほか、日々の血圧や体重、体温などの入力・データ化にも対応。使いやすさと操作性の良さで、健康状態の把握や服薬管理など、幅広い世代の方に利用されています。

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▲画像提供:Arteryex株式会社


近年、医療や介護の現場でもICTを導入するところが増えています。PHRをつけることで健康状態を客観的に確認できるだけでなく、医師や看護師、介護士などに自分の健康状態を正確に伝えることが可能です。「PHRをつけようと思っているけど、何から手を付けたら良いか分からない」という方がいたら、同アプリについて話してみるのも良いかもしれません。

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▲画像提供:Arteryex株式会社


■詳細情報
Arteryex株式会社
アプリはこちら
https://apps.apple.com/jp/app/id1521415573
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.arteryex.clickkarute

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